第4旅第5章:予定外の訪問 | もこ太郎の平成阿房列車

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上り高崎行きデキ列車に乗り込み、胸をなで下ろしたのもつかの間、良からぬ雰囲気の車内放送が流れ込んできた。


「本日のデキ臨時列車ですが、終着高崎駅の特設ホームが安全管理上ご利用頂けなくなりました。

つきましては大変ご不便をおかけいたしますが、お客様には一つ手前の南高崎駅でいったん下車して頂くことになります。

高崎駅までは10分後にくる定期列車をご利用頂きたくお願い申し上げます」


この放送の後、車掌が乗客全員に、お詫びの粗品を配っていた。
それは、デキのペーパークラフト付き記念乗車券であった。
後々、プレミアでも付くだろうか?

もこ太郎の平成阿房列車

それにしても、 ここにきて10分のロスとは微妙だ。


でもここはひとつ機転をきかせる事にする。
どうせ途中下車するなら、1つ気になっていた駅に降りてみることにした。

実は最初のデキ列車で下仁田に行く途中、さりげなくこの駅をチェックしていたのだ。
南高崎駅の一つ手前にて下車する。


「根小屋(ねごや)駅」

もこ太郎の平成阿房列車


予想通りだ。

単式ホーム1面1線と、小さな木造駅舎を併せ持つ駅。
その小さな駅舎は、のどかな駅前の雰囲気と非常にマッチしている。

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突然の訪問だったが、根小屋駅は私を手厚く労ってくれた。


…今日はいろいろ災難だったがね。まあゆっくりしていきな…


確かに今日1日だけで、ここまでいろいろあった。
しかし、トラブルが無ければこの駅に訪れることは無かっただろう。
旅においてトラブルはつきもの。そのトラブルを、いかに楽しみに繋げられるかどうかで、旅全体の楽しみも変わってくるだろう。
何よりも、絶対に大きな思い出として残る筈だ。
計画通りに、最初から最後まで何のトラブルもなく行程をこなす旅も楽しいであろう。
しかしそれでは、後からその旅を思い出した時に、非常に薄い印象の旅だったと捉えてしまうのではないだろうか?


人生においても同じだ。
成功した人の人生の話を聞かされるのと、失敗した人の人生の話を聞くのは、どちらが面白いか?
絶対に、失敗人生話のほうが面白いに決まってる。
人間には、他人の不幸話を好んで聞く性質があるようだ。
私は今まで散々トラブルに巻き込まれてきたが、私が年老いたときに、自分のトラブルを笑い話として皆に伝えたい。それが私の夢である。
その為には、あと何十年も生きねばならない。


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いつまでも根小屋に居たかったが、僅か10分で次の高崎行きが来てしまった。
次に根小屋に訪れた時には、ゆっくりさせて頂こう。
そう遠くない将来、また必ず来る。


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結局、予定より1時間近く遅れて高崎駅に戻ってきた。


次は、信越本線に乗って横川駅のスタンプを取りに行く。
上信電鉄では、これから今回のトラブルについての説明があったらしいが、そんなのに出席している暇は無い。
乗り換えの時間は僅か5分程しかないのだ。
駆け足で上信電鉄の改札を抜け、「シンフォニック・アヴェニュー」を抜け、JRの改札を抜ける。
JRのホームに駆け下り、何とか横川行きの列車に間に合った。



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