-なんにも用事がないけれど、群馬県内の鉄道にイヤと言うほど乗ってみようと思う-
それはわたらせ渓谷鐡道水沼駅
にある、温泉施設で偶然見つけた。
JR東日本が発行する、群馬DC(ディスティネーションキャンペーン)特別企画のパンフレット。
このパンフレットは、駅スタンプのスタンプ帳になっている。
私はこれを見て、ふと全ての駅のスタンプを集めてみたいと思った。
どうしてもこの計画を実行してみたい。
その思いは日に日に強くなっていく。
とうとう私は決断した。2011年9月に2度ある3連休に標準を絞って、行動を起こす。
ここで、まずは今回の旅のマイルールを設定してみた。
①パンフレットに載っている駅のスタンプ33個全て集める事を、今回の旅の目的とする。
可能であれば、イベントや臨時列車のスタンプも集める事。
②スタンプは、可能な限り短期間に集める。
③駅から駅への移動は、運転見合わせ等のトラブルでも無い限り、鉄道を利用する事。
④旅の最中は、極限まで出費を抑える事。
以上の条件で旅の行程を立ててみる。
なるべく効率的に駅を回れるように、綿密に計画を立てたのだが…
今回の行程は、今までの旅には無い程の、かなり過酷で無謀な旅になりそうだ。
旅なんて流暢なものじゃない。まさに冒険である。
しかし、鉄ヲタとしての自覚が明瞭に表れてきた矢先の話である。
ここで怯むわけにはいかない。
絶対に目的を果たして見せる。
2011年9月17日
群馬「超」阿房列車の旅、いや、冒険が始まった。
所持金は9千円余り。まずはこれで2日間を乗り切るつもりである。
所持品はスポーツバッグ。
その中には、カメラ、着替え、時刻表、タオル、パンフレットの他に、今回新規参入したシュラフ(寝袋)が入っている。
6時37分。
本庄駅から、高崎線の下り始発列車に乗り込む。
群馬県に入って最初の駅、新町駅で下車。
新町から先の駅で有効になる「ぐんまツーデーパスSP」を購入。
もし新町で下車せずに、このまま高崎まで行って「ぐんまツーデーパスSP」を購入しようとすると、本庄~高崎間の運賃320円がかかる。
一方本庄~新町間は190円。
少しでも出費を控える為の、地味な努力は怠らない。
これを怠ると、この先まさかの事態に遭遇した時に、その危機を乗り越えることができないだろう。
「ぐんまツーデーパスSP」は3,600円。
第2旅で購入した「ぐんまワンデーパスSP」の機能がそのまま丸2日分使え、料金もそれに比べると割安となっている。
(注意:上記は2011年当時のもので、2012年の同切符は、乗り放題区間と値段が異なる)
しかしこの時点で、所持金は既に3分の2を切った。
新町から高崎駅まで移動。
高崎で乗り換えを行い、最初の目的地へ向かう。
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