伊勢〜南紀熊野紀行 3日目
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和歌山入り
熊野方面への移動日です。
三重に続き、人生初の和歌山県。
紀伊半島のちょっと先だろ?と思いきや
めちゃくちゃ遠いのです…
これでも、高速が通ってかなり便利になったようではあるけど、伊勢から2時間半くらい走ります。
三重と和歌山との境。海が綺麗だなあ。
宿は那智勝浦町というところに取ってあり、当初は那智勝浦の海岸で泳ごうと思っていたのだけど、旅行初日に、当該海岸にカツオノエボシ(猛毒クラゲ)が大量漂着で遊泳禁止、、、というニュースが。
だったらば、ついでに足を伸ばそうと思っていた紀伊半島の先端、串本町まで行ってしまおうということで、さらに30分ドライブ。
串本町 橋杭岩
こちらには、是非とも見てみたかった絶景地質スポットが。
橋杭岩(はしぐいいわ)と言います。火山起源の岩で出来た奇岩群です。
平たく説明すると、火山起源の岩は堅く、周りの他の種類の岩と侵食のスピードが違うので、こんな風に残るわけです。
いつも自宅のトイレに下げている歳時記カレンダーのある月の写真が、この橋杭岩の向こうに満月が煌々と輝いている、という構図のもので、ずっと印象に残っていました。
「橋杭岩」「満月」で検索したら、地元新聞(?)の記事が出てきました。
茨城民の私からすると、海というのは東向きにあり、それは朝日が昇る方向ですから、海の方向に満月が南中している構図というのは、少し不思議な感覚があるのです。
串本は南の方に海がある街なんだなあ、とその写真を見て、思っていました。
日本は津々浦々、いろんな景色があるのですね。当たり前だけど、見に行って初めて腑に落ちるこの感覚も、「大地と友達になる」ことのひとつかなと思います。
橋杭海水浴場
このすぐ隣にある橋杭岩海水浴場が、今日の遊び場です。
あんなゴツゴツの岩のあるすぐ横なんだけど、砂入れてるのかなあ? ともかく、綺麗な海です。
昨日泳いだ伊勢付近の二見浦海水浴場が温水プールのごとく温かい海だったのに比べて、こちらは水温は低め。外海と近いせいでしょうかね。
串本の先端はこんなふうになっているんですが、沖に微妙に島があるのと、おそらく防波堤のおかげもあり、波はびっくりするくらい静かで、子ども連れでも安心して遊べます。
海の家もあるのですが、翌日聞いたら、なんとオーナーさんは茨城の方だとか…? 奇遇ですね。
こーんな大きい巻貝がいらっしゃる。しかも生きてる。
帰ってきたのち、よっちゃんがスケッチして、8月の期間限定ブレンドのデザインになりました。
(生きていたので、写真だけ撮って、海に帰しました)
本州最南端&南紀熊野ジオパークセンター
串本についたのが11:00頃で、14:00くらいまで海水浴を楽しみました。その後、せっかくなので先っぽまで行ってみようということで、ドライブ。
専門の解説員さんが出迎えてくれるんですが、さすがの関西ノリ(和歌山は関西圏なんですね、改めて)で、タジタジするような面白さで施設全体を簡潔に説明してくれました。
(適切にツッコミが入れられない関東人でごめんなさいなんだけど、面白かったです。笑)
NHKが作った映像なども使っているということでしたが、展示の出来がとても良くて、3つの地質体が複雑に合わさった土地だ、ということがよくよく分かりました。
日本列島の土台である「付加体」の出来方も、こんなふうにハンドルを回してビジュアル的に自分で体感出来たり、興味ゼロのウチの子達(※我が家では地質は空気以下)でも結構楽しんでましたよ
面白いのは、行きたいと思っている神社系スポットは軒並み、地質的必見スポットでもある……ということです👀
滝だの、巨岩だの、極端な地形、地質というのは、やはりそれなりの理由があって出来るものですからね。
これは、他の地域のジオパークも同様で、自然が悠久の時を経て作るものを土台に、人間が積み重ねてきた数々の営みがあります。
伊勢神宮周りも、中央構造線(大断層)に沿っていましたが、パワースポットっつーのは、そのまんま大地のポテンシャルのエネルギーに起因してるのでしょう。人知の及ばぬ年月、力によって出来上がるものなので、まぁそりゃそーです。
大地がそれを作った機序は、偉大な先人のおかげで科学的にある程度理解することができますが、それをもたらしたパワーについては、神の領域としか言いようがないなぁ、ということで、わかったとしても、それは神(自然)への畏怖と同居するものだな、と私は思います。
そんな具合に展示にかなり満足したあとは、いよいよ本州最南端の碑へ。
ジオパークセンターの前の道路を挟んだ向かいに、こんな広大な草原が広がっています。
長男が、いま自分が本州で最も南にいる❗️とはしゃいでました。ここにきた人の何人がそうやってイキったことでしょうか。
ちなみに北海道の宗谷岬(稚内の一番北のとこ)でも同じように「いま俺が一番北❗️」ウェイウェイはしゃいでる若者がいました。20年くらい前だけど。
夕飯
30分かけて道を戻り、那智勝浦町の宿にチェックイン。
近所のエバーグリーンというドラッグストアで夕食と今夜の酒を調達。オリンピック見ながら優雅に晩酌です🍶
つづく