お世話になっております。陰陽課です/峰守ひろかず | mokkoの現実逃避ブログ

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ページ数:305P
発売日:2015年11月

妖怪だって市民です! 
京都の町を舞台に、妖怪たちの生活を守る新米公務員の奮闘記! 

念願の公務員に採用され、京都市役所で働くことになった火乃宮祈理。
入庁式を終えて彼女が配属されたのは、通称・陰陽課。
京都の町には人間に紛れて暮らす妖怪がたくさんいて、
そこは市民である彼らの生活を守る部署だというのだ。
混乱する祈理の教育係についたのは、白銀の髪に
赤いシャツでガラの悪い、公認陰陽師の五行主任。
妖怪の次は陰陽師……? と、
訝しむ祈理は、陰陽師らしからぬ風貌の五行と、町を治める
鬼や狐の親分との顔合わせに向かうことになるのだが……。
不良陰陽師×マジメ女子の凸凹コンビによる、不思議な
公務員生活が始まります。
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二度目ましての作家さん。
Mirokuさんに頂いた本です。 初めましての時もMirokuさんにいただいて読んでました。 絶対城先輩の妖怪学講座

妖怪蘊蓄とか民俗学は面白かったんだけど、メインキャラが
合わなかったんですよね(^◇^;)

そして本作。
志高く就職を決めたはずなのに、配属されたのは陰陽課・・・
なんか似たようなシチュエーションをどこかで読んだ・・・

朧月市役所妖怪課 河童コロッケ

シリーズで読んだんだった。
別棟に課があるところも同じ。そりゃそうなるよね。
何となく似ているような似ていないような・・・
ただ、本作の世界観の方が好きかもしれない。

舞台は京都。あぁ~いかにもですよねぇ
そして、そこには千年以上も住み続けている妖達がいて
それらは異人さんとして、市民権を得ている。
鬼や狐や天狗という有名どころがやはり三大勢力らしい。
人に紛れて暮らしていると、やはりトラブルが生まれるもので
それを解決するのが陰陽課のお仕事

まるで薬屋探偵のようではないのぉ~!

主人公は、新人公務員でマニュアル人間で融通が利かない。
何かというと、規則を持ち出して理詰めで納得しようとする。
そんなお堅い人間が、赴任早々、オニに遭遇。
そりゃパニくるわけですが、偶然助けてくれた先輩は
陰陽課公認陰陽師の五行春明
名前からして誰かを連想するのは言うまでもないが
性格がよろしくない(^◇^;)

水と油の二人が文句を言い合いながら苦情処理をこなす。
至らないところは、課長さんが諭してくれる。
なかなかいい雰囲気なんですが、ここで事件が起こる。
しかし犯人の尻尾がつかめない。

何がどうしてどうなったぁ~と焦っているところに
更に予想外の事が起こり、規則にのっとって処分される。
(゚ロ゚;)エェッ!?処分されるの?
それっていいの?
千年以上続いた関係を壊すような事するの?
と、慌てる暇もなく問答無用で処分されるのですが
まぁ~そこは物語。

ここでお堅いマニュアル人間の才能が助けとなります。
イラっとするくらいに、規則を持ち出していたのは
こういう事の為だったんですねぇ~
なかなか面白い解決をしてくださいます。
そういうところが好きですねぇ~

ただ、やはり心の声がダダ洩れになっているところが
どうしても気になってしまってね・・・
そういうクセって、やはり抜けないんですね・・・
そこが残念でした。

そして、九字というと臨・兵・闘・・・と唱えるが、
陰陽道では朱雀・白虎・玄武・・・と唱えるって
知らなかったぁ~