昨晩、Facebookで少しご紹介したのですが、

京都タワーの前で寒空の下、「あなたの愚痴が聞きたいです♥」というプラカードをもった若者の集団に出会いました。

その文字のまま純粋に「愚痴」を聞かせてもらいたいという集団でした。

「とにかくお話聞かせてください。何でもいいです」
なんて言ってます。

龍谷大の学生さん中心のサークルなんだそうです。

このご時世に随分奇特な・・・
と思ったのですが「龍谷大」と聞いてピンとくるべきした。

彼らからもらったカードに書いてあるURLを叩いてみてわかりました。

他力本願.net

ああ、なるほど、本願寺さん、すなわち浄土真宗を学ぶ学生さんに活動の一環みたいです。

こちらのページ に集めた愚痴を掲載しています。

他人の愚痴に共感できるものあったりして面白いですね。
「良い愚痴いただきました。」というコメントが秀逸です。

その彼らにお願いして写真撮らせていただきました。
頑張れ~

齋藤秀雄です。再び京都へ戻ってきました。-グチコレさん達
先週の日曜日のこと、下鴨神社の手づくり市へゆくという家族と11:00に人間座で開演するという芝居を観たい私との利害がきれいに一致し、無事サワガレを観ることができました。

よく考えるとサワガレで観ていないのは前回の「グッ(ト)モーニン!」だけで、後は全部観ています。
それだけ田中次郎君が好きということで・・・(ポッ)(笑)

今回は二人芝居でした。
と言っても最初と最後に田中君がちょっとだけ出てしっかり導入を作っていましたが。

今回の公演は二人芝居ということもあるせいか、とてもシンプルで伝わりやすかったと思います。

二人の人としての中身をなくした男女が、中身を見つけつつ、自分の罪深さを知ってまた中身を失い、袋に戻ってゆく。
袋はすなわち、外見だったり、肩書だったり、形だったり。

設定は物資も仕事も何もなくなった国。
そして、ここに出てくる二つのキーワード、「袋病」と「国営ラジオ」と「解体工場」。
「袋病」は国中に伝染し、「国営ラジオ」で断食をすることで治ると言われ、あらゆる食料は忌み嫌われ「解体工場」で解体される。
食べない人は当然死ぬ。
紙もなくなった国では、死んだ人の皮をはがし、皮葉書にして、「国営ラジオ」に「袋病」についての話を送り、放送されるのを待つ。

二人は「皮葉書」に書かれた投書を書きとって、「国営ラジオ」に届けるという役目を負って旅をしているという風だったが、そもそもが「国営ラジオ」自体存在していたのどうかも定かではなく、それは元々解体工場で勤務していた二人が欠乏していた食料を得るために始めたウソだったのだ。

自分たちの罪深さに気が付くが、また、中身が無くなり「投書」」を書きとる旅に出る。

異常な国の形、でも、それもまた人が作ったものなのだという問いかけなのでしょうか。
さらに、彼らの旅が終わらないという終わり方も、人間のどうしようもなさを描いていているのでしょうか。
実にシュールでかつ考えさせられておもしろい!!!
そして、田中君なりの世界観がしっかりと伝わってきます。

過去のサワガレのお芝居と比べても表現が洗練されていてとても良かったです。
木下さんの飄々とした演技、加藤さんの粗っぽく見せながら気弱な感じもとてもよかったですね。
音効も、決して演技を邪魔しない映像も照明も、バランスが取れていてよかったですね。

おそらくは過去の私が観たサワガレの中で一番良かったと思います!
うん、なんだかサワガレがもっと楽しみになってきました。

ということで、すっかり写真を撮り忘れました。
すいません。
齋藤秀雄です。再び京都へ戻ってきました。-袋の自己紹介
桟敷で酒を飲みながら芝居を観るなんて、おそらく目黒不動尊で状況劇場を観て以来ではないだろうか。
やっぱり芝居は酒飲みながら観ないとね・・

っていうことで、先週の月曜日、前回の公演からずっと高間君に誘われていたこともあり、笑の内閣を観てきました。
会場は神宮丸太町の「METRO」。普段はライブハウスなんだそうです。

今回のお芝居は、風営法でダンスが規制されていることがテーマ。
最近、各所で署名活動が盛んに鳴って来ておりますから、ご存知の方も多いと思いますが、1948年に制定された風営法にはダンスが規制対象になっております。

ま、昔はダンスホールに売春婦などがいらっしゃったことが原因のようですが、60年以上も経ち、ダンスもダンスを踊る場所も変わった今、正直実情に即していない法律と言えます。

ということが今回のテーマ。
某ダンスホールに踏み込む予定の京都府警。潜入捜査をしていた警官の実の妹がちょうど踏み込む時間にDJをする予定と知って・・・・というお話。

テンポよく、さほど説教臭くならずに、笑いを交えながら「風営法ダンス規制」の問題を紐解くあたりはさすがだなと思いながら観ておりました。

また、ダンスだけにたくさんのエキストラの皆さんが出演してまして、それもまた面白かったです。
宗岡茉侑ちゃんが出ていたのにはびっくり。

さて、お芝居なのですが、かなり意図的にアドリブの部分がちらばめてあった感じなのですが、全体的には芝居が粗い印象が残りました。
粗いというか雑と言ったほうが良いかも知れません。
間もちょっと雑でしたね。

アドリブは、きっちり計算されているお芝居があってこそ活きてくるものであって、全体が雑だと逆に活きてきません。もしかすると登場人物が多い分、しっかり練習時間が取れていなかったのかもしれません。

とても面白いお芝居だっただけにそこがちょっと残念でした。

でも、また行こうと思います。
あ、写真撮り忘れてしまいました・・すいません。
しばらくブログを更新していなくて申し訳ありません。
4月に入ってから特に仕事がかなりバタバタで・・・

さて、今日は京都大学の大学院総合生存学館の熟議の撮影でして、京大へ行っておりました。
京大と一口に言っても吉田キャンパスだけでもかなり広いのです。
私が行ったのは鞠小路東一条を下がったあたりでした。

で、阿闍梨餅で有名な満月さんでちょっとお買い物がありまして、鞠小路を下っておりましたら、
変なお店発見。

京都って結構こんな変なお店あるんです。
大体何屋かわからない、お店なのかもわからない。
古道具屋?、自転車屋?それとも雑貨屋????

でも、ちょうど入ってゆく人がありました。
今度時間がある時に勇気を振り絞って行ってみます。

で、こんな↓お店です。

齋藤秀雄です。再び京都へ戻ってきました。-何屋さん?
先週の土曜日のこと、劇団飛び道具「四人のショショ」を観てきました。
遊劇体と並んで好きな劇団飛び道具ですが、なんと前回、予定が付かず観に行けず、随分と久しぶりとなりました。

MONOや遊劇体さんほどではありませんが、まあまあ世代が近いメンバー(「いっしょにするな~」と言われそうですが)のお芝居だけに、世代特有の「わかる」感があり、また、我々が今直面する社会の問題をしっかりと取り上げてくれているところはとても共感が持てるお芝居でした。

公演からちょっと時間が経っているので、あえてあらすじは追いません。

舞台は、総合病院(と思われる)の産婦人科のロビー。
窓からはたくさん並ぶ新生児を見ることができる。

そこで繰り広げられる3つの家族の人たちが、微妙に交錯し、話が展開してゆきます。
複雑でなく、でもシンプルでもなく、おかしみとかなしみが交錯する感じは実に秀逸でした。

また、そこで語られる話は、
・あまり語られない高齢出産のリスク
・高齢出産希望者の不妊治療
・ワーカホリックの父親と家族の不和
・出産に立ちあう父親と仕事
・子育てにまつわる問題
・過疎化老齢化する60年代70年代に建てられた団地
・介護を生業とする人の未婚率の高さ
などなど・・

そのすべてが飄々とした感じで語られるせいかすーっと体の中に入ってきます。
おそらくは、観ている人はそのそれぞれの立場で違ったテーマに自分を投影して観ていたのではないでしょうか。
私も多分に漏れずそうでした。

ずーっと気になっていたのは、テニスボール。
そう、硬式のあの黄色いテニスボールが転がってくるところからお芝居が始まって、ポイントポイントで語る役者さんがテニスボールを使うんです。最後まで。

「あれってなんだったっけー」

で、最後に思い出しました。
そう、出産時のいきみ逃がしにお尻にあてておくのに硬式のテニスボールがよかったんです。

で、帰りの道をあるいていて気が付いたんです。
お芝居の中で登場人物すべてのある意味「いきみ逃がし」にテニスボールを使っていたということを。

いやはや、なんと繊細な演出。
それをしっかり演じる役者の皆さんもさらにさすが。

あ、タイトルがなんで「四人のショショ」なのかも最後にわかります。

恐るべし飛び道具。
また観に行くとします。


齋藤秀雄です。再び京都へ戻ってきました。-四人のショショ