断えず向上して身を終えるまで努力す 古来聖人の教訓に、何人《なんぴと》も「その初めはあれど、その終わりを全うするものはない」というてあります。たとえば事業に失敗する人のごときはもち ろんでありますが、事業に成功せる人々にても、その前半生は道徳的に努力すれど、後半生に至ってはその精神懈怠《けたい》して、放縦且つ無慈悲となり、つ いに不道徳となって亡《ほろ》ぶるものが多いのであります。いま、最高道徳は終始一貫、至誠をもって努力するを原則といたします。 広池千九郎WEBSITE格言の間より