6人のうち家庭教師(当時23)についての裁判続報がでました。
横浜地裁は20日、懲役9年(求刑・懲役12年)の厳しい実刑判決を言い渡しました。
*********************
毎日新聞
男児ポルノ:元家庭教師の男に懲役9年 横浜地裁
弁護側は、○○被告が男児に好かれるため、暴行や脅迫をせずにわいせつな行為をしており、「悪質性は低い」と主張していた。だが、前田亮利裁判官は「家庭教師という立場を利用した行為は卑劣で計画的。男児の判断力の未熟さにつけこんだ点を踏まえておらず、採用できない」と指摘。撮影した動画を愛好グループで共有し拡散していることを重視し、「悪質性は非常に高く、なんら酌量の余地はない」と述べた。
判決によると、○○被告は2013年8月から3年間にわたり、家庭教師やキャンプのボランティアなどで関わった当時7~14歳の男児15人に対して、体を触るなどのわいせつ行為をし、その様子をビデオカメラで撮影、保存して児童ポルノを製造した。
https://mainichi.jp/articles/20171221/k00/00e/040/218000c
*********************
「当時7~14歳の男児15人」というのは正しくは「当時7~14歳の男児及び男子中学生の計15人」ですね。メディアは正確な表記が求められます。
さて被告人がキャンプに参加した少年らに好かれているからこそたとえ暴行や脅迫がなくても、わいせつ行為は自分を慕ってくれる少年らを裏切ったという事においては責任は重大でしょう。男児・男子中学生は心身の判断力形成過程にいますから裁判長の言う未熟さにつけこんだ蛮行との指弾は妥当なところでしょう。
またもしかすると、「わいせつ行為にキャッキャッと喜んだ少年もいた」との弁論もあったのかもしれませんが、たとえ見た目が喜んでいても本当に喜んでいるのかどうかの判断はわいせつ行為を行うものが行えば保身や言い訳に基づいた独りよがりな結論しか出ないのではないでしょうか。
この事件は主犯格もいるものと認識しています。厳しい量刑が予想されますが、社会は今回の家庭教師も含め事件に関与した有罪確定者や被告人、受刑者へは将来の犯罪者を作らないための生きた反面教師としての価値は見出せるのではないでしょうか。