元証券会社ディーラーで現不良デートレーダーの気まぐれブログ -26ページ目

今日は勇気を持ってONした人の勝ちだった

今日の相場も先週のいい流れを引き継いで強い。一部の大型株(国際優良株)あたりを集中的に買う流れから新興市場を含めて全体的に買われる流れへと変わった。ただし大きく儲けるためにはONが必要だった。しかし、週末何も無ければ今日も強いのはわかっていたがNYと北朝鮮がどうなるかわからない以上、無理をしない人は私を含めて多かったのでは?リスクを取れる人はリターンも大きいことを今日のところは証明した。ただし北朝鮮問題は相場に織り込まれておらずソウルや東京に何か起これば当然相場は急落だ。新興市場は底入れした可能性が高いので本来はONで攻める作戦も有効だと思うのだが万が一のことを考えると今回はデートレードに徹するのが賢明のようだ。

注目のSRIスポーツ(7825)の初値 検証

恐れていたとおりSRIスポーツの初値が約3%公募割れした。

寄前の板で一時1円買いとなったのにはさすがにびっくりした。東証1部のダイレクト上場にしては屈辱的な出来事だったのではないのだろうか?公募で買っていた人ははたしていくらで寄るのだろうと不安に思われただろう。あの板を見た後ではよくぞ3%下の184000円で寄り付いてくれたとほっとした人も多かったのでは?もちろん1株19万なので何株も当たった人でなければたいした金額ではないがトレーディングでやられるよりは気分が悪いだろう(まあどっちも気分悪いが)。

 さて出光興産のBBが今日で最終だったのでSRIスポーツのこの結果を受けてBBを見送りしたりすでに申し込んでいたけれどもあわててキャンセルした人も多かっただろう。主幹事の大和證券も売れ残りをかなり抱え込んだのでは?まあSRIスポーツも出光興産も両方主幹事は大和なので自業自得だろう。正直大和のIPOにはモラルがあるのかと疑いたくなることが多い。神戸物産、アテクト、アストマックス、ラクーンなど今年上場してから数ヶ月しか経っていないのに業績下方修正の銘柄がダントツで大和主幹事のものが多いのだ。これだけ重なると偶然と見るのは無理があり管理体制が甘いとしか言いようが無い。大和主幹事は今年異様に多く、事業会社に対して甘くして主幹事を獲得したとの推察が容易に成り立つ。また公募価格も事業会社との力関係で甘めのプライシングがなされたのだろう。出光の初値も注目だ。10月2日に仮条件が決定されたが、日経225などは現在まで4.4%上昇しているが同業他社はのきなみ下落している。公募価格もPERで比較してあまりディスカウントが入っていない。1単位買うのに95万は高いのもネックだ。となると出光も公募割れの確率が高い。好材料としてはロックアップがかかっていないVCの比率は低い。機関投資家の注目度はSRIスポーツよりはかなり高そうだが彼らは公募では買うが上場初値からは参加してこない。しばらく様子を見てから買うのが常である。

さあ10月24日はたしてどうなりますか?

ところであおぞら銀行も11月に上場するらしい。タイミングとしては最悪である。彼らには相場観というものがあるのだろうか?確かにIPOは主幹事証券会社には巨額の利益が舞い込む(一粒で何度もおいしい)が目先の利益ばかり追い求めていてはたしてよいのだろうか?今日は新興市場も含めてかなり強かったが、IPOの需給関係はしばらく改善されそうにない。

注目のSRIスポーツ(7825)の初値

東証1部に今日(10/13)SRIスポーツが上場する。それほど注目を集める銘柄ではないが、初値は注目だ。

その理由として

1. 10/24に同じく東証1部に上場する出光興産(5019)のBBに影響を与える。

2. SRIスポーツの初値が公募割れしなければ直近の10/11に名証セントレックスに上場したフラクタリスト(3821)が公募割れし たのが上場したマーケットが悪かったと説明できる。もし公募割れするようであれば今後のIPO全体の地合いをさらに悪化させる。


初値形成に当たっての支援材料とすれば公募価格が当初想定価格よりもディスカウントされて決まったことと、大株主の住友ゴムにロックアップがかかっていること、19万という公募価格自体手を出しやすいことだ。また東証1部にしては資金吸収は219億と少ない方。

一方不安要因とすれば業態にそれほど魅力がないこととIPO市場が冷え切っていることだ。また東証1部にしては資金吸収が少ないとは言っても公開単位は他の市場よりは多いので需給に不安がある。


ちなみに今年の東証1部ダイレクト上場は6回あり全勝だった。ただ2001年から2005年の5年間を調べてみると東証1部ダイレクト上場は30回あり、そのうちの6回が公募割れしている。特に去年の10/25に上場した東京スター銀行は3%ほど公募割れした。また同じく去年10/21上場のオハラは公募価格と同値で寄り付いた。去年の方が今年よりもIPOの地合いがよかったことを考えるとかなりの不安材料だ。やはり去年も10月の初値上昇率は低かった。


はたして今回はどういう初値形成となるだろうか?また寄り付いた後の推移も重要である。

ようやく下げ止まった(?)新興市場

新興市場がとりあえず今日のところは下げ止まった。個人的な見解では昨日の後場寄、追証の投げなどでJASDAQ指数が大きく下げたところで果敢に買い向かう投資家も見られ、指数がもみあいになった時点で兆候が見られたが、その時点ではまだ自信が持てなかった。全体的には売り優勢だったが今日の前場は寄付は弱かったものの途中から買いが優勢となった。もちろん直近の暴落を考えれば焼け石に水のリバウンドだが、少なくとも下げ止まりの兆候があることは確かである。楽天などは売り方と買い方で連日総力戦が続いている。ここからさらに下げるのか、あるいはリバウンドするのか4万円という数字が見解を完全に2分させているのだろう。Vテクも2日ストップ安で今日は3日ぶりに場中に寄り付いた後、これも激しい攻防となっている。ヘビー級トレーダー同士の戦いは見ていてエキサイトする。当然その中には平凡なトレーダーである自分が入る余地は無い。身分をわきまえて今日はソニーなどをトレードしている(笑)。新興市場の下落が一時的な小休止か本格リバウンドのスタートかは今後の展開を見ないとわからないが、もし後者だとすれば今が絶好のチャンスだったということになる。非常に興味深い展開なので今後の展開を集中して見守りたい。

公募割れ連鎖は続くか?

今日名証に新規上場のフラクタリスト(3821)が12%初値公募割れした。最近の新興市場の象徴的な出来事だが正直予想していなかった。実際、公募のブックビルディングに参加して、またはずれたとがっかりしているところだった。失礼かもしれないが大方の予想通りとなったミヤノ(6162)の公募割れとは質が違うと思う。公募株数が1300株、公募ベースの資金吸収が7億2000万円とセントレックスということを考えてもそれほど消化しきれないIPOだとは思わなかった。高い技術力、収益の成長性に前評判は高かった。東証マザーズか大証ヘラクレスに上場していれば公募割れはなかっただろう。先日の日経新聞にも載っていたが地方証券取引所の管理体制の甘さに対する投資家の目は最近の新興市場の地合いの悪さでさらに厳しくなっている。初値の出来高が538株と公募よりも12%ディスカウントの値段でこれだけの人しか集まらなかったことになる。こうなると今月まだいくつか残っている地方上場の公募割れがかなり確率が高くなった。また東証1部上場ではあるがマーケットの需給悪化と事業に魅力が乏しいSRIスポーツ(7825)と出光(5019)が公募割れするかどうか注目したい。東証1部は初値が過熱しないが公募割れも無いというジンクスは今回は崩れる可能性が高そうだ。残念ながら今月はまだいくつかの公募割れが見られそうだ。

底が見えない新興市場

今日も先週までの流れを引き継ぎ大型株がしっかりしていたのに対して新興市場は総崩れだった。

NYがやはり北朝鮮から遠いという地政学リスクの低さからしっかりしていたのに対してCMEは大証比180円安で返ってきた。

大型株は円安の流れから輸出関連を中心に朝安後買い戻されしっかりとした展開となった。それに対して新興市場は後場に入ってからもさらに下げた。確かに2時の機械受注を受けて先物は下げたが、悪いときだけ反応している。先週末はミクシィが急落したが今日はしっかりしていたことを考えると今日の主犯はデジタルアーツ(2326)とVテク(7717)あたりなのだろうか?いずれにしても悪影響を与えながら連鎖的に下げている。正直言って底が見えない。いくところまでいって時間が解決するのを待つか大型株で利食った資金が循環物色で回ってくるのを待つしかない状況だ。デートレーダーとしては新興市場がいつ復活するかを横目で眺めつつ資金が集まっている主力株で当分しのぐのが賢明と思われる。

今週を振り返って

今週もめまぐるしい1週間だった。

一言で言えばNYに引きずられた主力大型株主導の相場である。新興市場はミクシィとともに撃沈した。まあミクシィに関しては大多数が100万円台が妥当な株価だと思っているので、いつかはこうなることはわかっていたのだが(まだなんとか200万円台でとどまっている)この流れは当分続きそうである。だとすれば無理して新興市場で戦わずにいったん主力株に逃避するのが正しい。天才的なリバウンダ-や新興市場のショートから入れる銘柄を得意とする人は留まればいい。残念ながら私にはその才能が無いので主力株でちまちまやることにした。ロットを積めば1ショット数万円ぐらいの利益にはなるので今の相場では御の字である。今月は今のところせっかくプラスなのだからどぶに捨てることはない。もちろん虎視眈々と新興市場へ再チャレンジ(どっかで聞いた言葉)するチャンスは狙う。はたしていつ頃回復することになるのだろうか?

前引後のコメント 10/6

昨日主力株があれだけ強かったのにもかかわらず新興市場はほぼ全滅していた。特に後場からのミクシィの急落でしばらく新興市場は駄目だと思った。今日も3連休前ということで警戒してGCA(2126)のみ参加。初値買いだったが上値が重かったので即売り逃げした。こんな新興市場の状態でもうまくリバウンドを拾える人は利益が出ているみたいだ。大型株は好業績のニュースが伝わったクリードに参加。上値が重そうだったのですぐ利食ったらしばらくしてから上に。大型株はどうもリズムが合わない。上に行くにしてもしばらく時間がかかる。キャノンやトヨタを見ていたが昨日の急騰の後で3連休前なのでさすがに今日は動きが鈍い。大きなロットでやらないと儲からないな~。

引後のコメント 10/5

今日ほど主力株と新興市場が明暗が分かれた日も珍しい。確かに最近の流れを見ると兆候はあった。直近IPOも初値後さえない動きをする銘柄が多く、主力株の楽天も下落トレンドから抜け出せないでいる。NYもダウだけが最高値更新と一人歩きしてNASDAQとSP500はついてきていなかった。しかし昨日はNASDAQも大きく上げていた。寄天だけならまだしも前日比マイナスの銘柄は新興主力株、直近IPOともに多かった。特に後場に入ってからのミクシィの急落は新興市場の調整が長引く兆候と見られる。もちろん多数の参加者はミクシィの妥当株価は100万円台だと思っているが、新興市場のバロメーター的役割を担っていると考えると新興市場全体に水を差すのは間違いない。明日からは新興市場に底入れの兆しがいつ現れるかを横目でにらみつつ大型株をメインにトレードすることに決めた。

引後のコメント 10/4

 今日は朝方特別手がけたい銘柄が無くチャンスがあるまで様子見しようと思っていた。

ノートレードの状態で先物が前場の途中から急に売られ始め後場に入ると先物の下げが加速。

新興市場もほぼ全面安の状態だった。こんなことなら新興主力株にショートから入ればよかったと思ったが後の祭りだった。

これでまたしばらく悪い地合いが続きそう。直近IPOもスター・マイカを筆頭にえげつない値動き。自分が参加できるような状況ではないので、ショートから入れる新興主力株をメインにウォッチしようと思う。しかし相場の春は短いな~。

 デートレ以外で結局持っていたポジションは全部閉じてしまった。もう一度仕切りなおし。野村不動産もチャンスを待ってうまいところで再度拾ってバイアンドホルドするつもりだ。

 今の相場はスキャルピングは割に合わないと思う。相場観がつかないので自分はもともとしないが、少し稼いではえげつない暴落で大きく持っていかれることが多いのでは?有効な投資方としてはリバウンド狙いだろう。ファンダメンタルに不安が無い銘柄を割安な水準から買い,時には買い下がるのが有効だろう。あとは大型優良株のバイアンドホルド。これもファンダメンタルの知識が欠かせない。その他ショートから入ったり球種をたくさん持っている人がパフォーマンスが上がりそう。ストレート一本では打ちのめされるだけ。いずれにしても難しい相場だ。