月曜日の上下、GDP&あおぞら銀行次第で16000円割れも
今日はSQは無事に通過したものの機械受注でさらに相場がおかしくなってきました。
機械受注は場中の発表されるので証券会社のディーラーにとってはお祭りみたいなものでみんな午後2時前になると先物の売買を両方ともセットして機械受注の数字を待ち、結果が出るとスピード勝負で売り買いどちらかを指値で発注します(指値で発注するのはとんでもない約定プライスを避けるため)。そのせいでどちらにも大げさに動くので1回の機械受注では相場の方向性はもちろん判断できません。まず来週の月曜日が上昇するか下落するか?これは経験則ですがSQの翌営業日の上下がその後数週間の相場の方向性を決めるという経験則があります。今年は10月までに10回のSQがありましたがなんと9割の的中率だそうです。さらに火曜日のGDPとあおぞら銀行は要注意です。あおぞら銀行の仮条件決定以降銀行セクターの下落が目立ち、公募価格は下限に近い570円で決まりましたが、かなり公募割れの確率が高いような気がします。この3つのファクターが悪いと16000円割れは確実でしょう。もちろんNYの動向も重要ですが。来週もロングショートどちらからでも柔軟に入れるようにしたいものです。
下げ相場で生き残る方法
11月は強気になれないとコメントしたとたんに軟調な展開になってきた。新興市場も以下に示すように典型的な軟調相場の現象が起きている。
1. GCAなどの一部の銘柄がゲリラ的に売買され、急騰したかと思えば急落といった荒い展開。直近IPOは一部のプロのデートレーダーが総取りの様相を呈している。それ以外のIPO銘柄は軟調なので買っても損する確率が高く、たいして儲からない。
2. 新生銀行の公募価格が上限ではなく下限に近い値段で決まった。
3. 以前から何度となく警告していたがついにセントレックスのメンバーズが公募価格から40%も下の初値をつけた。
4. セントレックス以外でもIPOの初値が急低下。
下げ相場で勝っている人はだいたい次のうちいくつかあてはまる。
1. 一部の天才的な人を除いて直近IPO銘柄を主戦場にしない。直近IPOはデートレーダーの比率が異常に高い。特に相場が悪くなってくると生き残っているプロ同士のゼロサムゲームとなる。まさにメジャーリーグ。
2. 新興市場でも貸借銘柄(ショートから入れる銘柄)をレパートリーに入れていてロングからでもショートからでも自由自在に入れる。
3. ロングから入る場合は強気相場のときより手数を少なくして大きく下げたところのリバウンドを一本釣りできる。
4. 相場観を持ったスキャルピングができる。こつこつ稼いでも急落に出くわすと一気に持っていかれるので全体相場の動向に常に注意を払い、事故を未然に防げる。
5. 大型株をレパートリーに入れている。大型株もトレードできる人はやはり幅が広がる。
6. ノートレードを平気でできる。当然だが負けるよりはトレードしない方がいい。休むも相場なり。
7. ファンダメンタルの知識に強みを持ち、IPOのセカンダリーでバイアンドホルドの勝負ができる。
買いからしか入れない直近IPOのみを主戦場にしている人で結果が出ていない人はもう一度自分のトレーディングスタイルを見つめ直してみては?
強気になりきれない11月
ご無沙汰しております。
最近新興市場のリバウンドも一服で大型株も調整気味ということで相場がつまらないので書くことが見当たらず
ブログの更新を一休みしていました。
早いものでもう10月も終わり。明日から11月入りと年末が近づいてきました。
アノマリー投資で11月は直近10年間で8勝2敗ということや決算の上方修正期待、信用買い残の整理が進んでいるということで上昇を予想する意見が目立ちますがそう単純に考えていいものかと思います。
その根拠として
1. 日経225構成銘柄のPERが20倍を超えてきており、米国、ヨーロッパと比較して突出して高い。外国人が積極的に買う理由が乏しくなってきている。
2. 現在の高水準な裁定買い残は潜在的な売り圧力。
3. 11月にあおぞら銀行などの複数の大型IPOを控え需給に不安が残る。
4. NYダウが米中間選挙がらみで実力以上につりあがった可能性がある。わずか30銘柄のNYダウに資金が集中したのは健全とはいいがたい。
5. 米国の住宅価格の下落が始まり、ソフトランディング(軟着陸)シナリオが狂い始めている。
6. 11月に上昇する前提となる例年の10月の調整は今年に関しては見られず、上昇してしまった。
一番の問題は日経平均が17000円を目前にしてここから買い上がるとばばを引く可能性があることである。マスコミなどでは企業業績の上方修正期待をさかんにあおっているが、株価にある程度織り込まれているせいか、今のところ決算発表にポジティブサプライズが少ない。期待が大きすぎる銘柄に空売りをかけた方がよほど確率よく儲かるのではと思ってしまう。
わたしは11月はデートレードとスウィングトレードに徹します。
はたしてみなさんはどうお考えになりますか?
また11月の結果やいかに?
やっぱり鬼門だったセントレックス
今日のIPO 検証
正直今日の出光は初値もその後の展開も意外だった。初値も10%程度上回り、上値が重いとみるや初値を割り込んだが100万円では強烈な買い支えがあり、結局公募価格を上回って引けた。事後講釈になってしまうが前日のNY高、IPOに対するセンチメントの急速な改善、外国人投資家の人気、PERよりもPBRに注目した下値不安の乏しさなどがあったのだろう。あまりに公募株の競争率が高い外国人に個人の分を回したという話も伝わってきている。高成長企業ではないので上値余地はそれほどありそうには思えないが、目先公募だけではもの足りない外国人や機関投資家などが積極的に買い始めたらしばらく需給はよさそうだ。外国人には出光の企業体質やこれまでの経緯は浸透していないのだろう。彼らにとってはPBRなどの数字の方がわかりやすい。IPOに対するセンチメントの急速な改善は今日のもうひとつのJPN債権回収の動きに象徴的に現れた。ヘラクレス銘柄にしては過熱感のない公募価格を8%弱上回る初値をつけたあと、一度もその初値を割ることなくストップ高。似たような展開はいつだったかとさかのぼればなんと9/15のメディア工房とアルファクス・フードにまでさかのぼらなければならなかった。それ以外で寄った後にまずまず強い展開はフルヤ金属と野村不動産、ノバレーゼぐらいしかなかった。あとはほぼ全滅であった。
ちなみに出光には2つの対立するジンクスがあった。公募割れの大和と東証1部1000億以上は公募割れなしというジンクスである。今回は後者に軍配があがった。
こうなると前評判が出光よりはまともなアコ-ディア・ゴルフやあおぞら銀行などはブックビルディングで当たればラッキーということになりそうだ。またはたしてこの好需給が地方上場やJASDAQのIPOにまで波及するのか見ものである。2部銘柄はいつも人気が無いのでこちらは参考にはならないが。
公募割れリスクがなお高い明日IPOの出光(5019)
I新興市場の地合いは改善しているが同時に銘柄選別ー2極化が進んでいる。直近IPOで業績に安心感がある銘柄や需給に不安が少ない銘柄が積極的に買われる一方、6月以前にIPOした銘柄や業績、事業内容に魅力が乏しい銘柄は放置されている。明日のIPOにもそれが反映される可能性が高い。同じ東証1部銘柄でも不動産セクターが好調で公募価格に割安感が強かった野村不動産(3231)が初値、上場後とも堅調なのに対して事業内容に魅力が乏しいSRIスポーツ(7825)が初値、上場後とも軟調な展開となっている。出光の仮条件決定日である10/2以降TOPIXは強い展開だが、石油関連セクターは逆に軟調。NYの原油先物も60ドルを割った水準で推移している。したがって明日上場の出光は軟調なスタートとなる可能性が高い。公募割れの初値の可能性は50%程度と読む。とはいってもSRIスポーツほど人気が無いわけではないのでもし仮に初値が公募価格を割り込んでスタートしても買いが入りあまり時間をかけずに寄り付くであろう。驚いたことに個人の公募申し込みの状況はそれほど人気があるわけではないが順調だったとのこと。また外国人には人気で倍率が3-4倍程度だったとの情報を得ている。したがって原油市況の動向次第ではいずれ上昇する可能性はある。しかし、しばらくアコーディア・ゴルフやあおぞら銀行などの大型上場が相次ぐことやTOPIXへの組入れが11/30とまだ先であることから野村不動産のような展開は考えづらい。個人投資家も次のIPOが控えていることから100万円程度の資金が塩漬けになるのは我慢できなくなり、公募近辺で手放す可能性は高い。
今日上場の3銘柄 検証
明日の注目 IPO3銘柄
明日3銘柄が新規上場する。ノバレーゼ(2128)とアクロディア(3823)が東証マザーズに、ゼットン(3057)が名証セントレックスにそれぞれ上場する。特にアクロディアはナンバーポータビリティーがらみで注目度が高くしっかりとした初値が予想される。ノバレーゼも公募価格はやや高い(45万円)が新興市場の中では一番信頼性が高いマザーズの物件で公募価格にも同業他社と比べると割安感があり、公開株数も2908株と少ないのでまあしっかりとしたスタートとなるだろう。問題はゼットンである。この前セントレックスに上場したフラクタリストが12%も公募割れしたのは記憶に新しい。正直市場がまったく信頼されていない印象だ。公開単位も5000株とセントレックスにしては多い。3社同時上場ということで他のマザーズに上場する2社と比べると注目度はかなり低い。無視される人も多いだろう。救いはビジネスモデルが評価されていることと公募価格が92000円と非常に安いことだ。公募組がしばらく抱え込む可能性が高いことやベンチャーキャピタルにすべてロックアップがかかっていることから初値の売り圧力はそれほどないかもしれない。だだ買い手も少なそうだ。
あと最近の新興市場の回復がどのように影響するのかも注目だ。特に問題なのが寄り付いた後。最近15回のIPOで終値が初値を上回ったのが3回だけ。フルヤ金属と野村不動産となぜか意外にもSRIスポーツ(1 TICKだけだが)。終値が初値を下回ると需給が露骨に悪化する。
ブックビルディングもマザーズとヘラクレスはまず大丈夫だが、JASDAQと東証1部は下調べで選別する必要がある。それ以外の市場はよほど自信が無い限り申し込まないのが無難だろう(地合いがいいときはなんでも上がるが)。ちなみにマザーズはライブドア事件以来かなり審査が厳しくなったらしいので市場としての信頼性は高い。名古屋、札幌、福岡の地方市場は存続の危機なので正直なんでもかんでも上場させたいのが本音ではないだろうか?
まったく予想していなかった後場の上げ
確かに前場日経225が弱含んでいるときに新興3市場がしっかりしたまま推移したのは最近あまり見られなかった。また指標銘柄の楽天が大きく買い戻されていることから前兆はあったのだが。よくよく考えてみると最近後場強いんですよね。底を打つ前の下落相場では後場に入ってから下げることが多かったけど。そして今日1時過ぎぐらいからの爆発的な上げ。ちゃんと準備して乗れた方おめでとうございます。私は前場こつこつとって本日終了しちゃいました。貸借銘柄は売り方の踏み上げもあって明日以降も面白そうですね。全面戦争が続くVテク、楽天、インデックスあたりは特に注目。直近IPOの日本M&Aもそろそろ終わりだと思っても今日も化け物みたいに上げてますね。
あまりにも短い新興市場の春
金曜日あたりからリバウンドした新興市場は今日は早くも利食いに押されていた。まったくいいことは長く続かない。本格的なリバウンドはまだ先だということにみなさん気が付いてらっしゃる。うまく乗り遅れた自分は今日は利食い売りに押されると読んで出遅れのそんなに反発していない銘柄を中心に仕掛けたがすぐに前日比マイナス。逆に高値圏にいる日本M&Aなどは前場しっかりしていた。まっさきに調整すると思って手が出なかったのに。本当にちぐはぐだ。つまらないけど明日からまた東芝などの大型株に戻るつもり。先物を見ながらロングからでもショートからでも入れてすぐに逃げられる大型株の方が今の自分にはやりやすい。新興市場は今はプロのデートレーダーだけしか参加していないのでスピード勝負で本当にやりづらい。明日も新興市場をやるならロングからでもショートからでも入れる貸借銘柄で板の厚い不動産ファンド関連か主力株でロット勝負がベストの選択だろう。