新春早々流れが変わりつつある相場
あけましておめでとうございます。
去年は結局最後まで(一部の)大型株優位の展開が続きましたね。新興市場も12月最終週など結局ぼろぼろでした。
この2日を見る限り今年も当分大型株優位の展開が続きそうです。大型株でも物色の流れが鉄鋼、自動車から電気機器などにシフトしているようですね。
ところである有名な研究所の調査によると過去10年以上のデータで1-3月は前の10-12月に比べて
1. 低位株のパフォーマンス>値嵩株
2. 直近さえない動きをしていた銘柄の方が上昇していた銘柄よりもパフォーマンスがいい
3. PBRの低い銘柄が買われる
4. 時価総額の低い銘柄の方が買われる
4の時価総額に関しては最近外国人がど真ん中の時価総額が大きい銘柄を買う傾向が強いので投信や個人主導の相場にならないと時価総額の低い銘柄を買う流れにはなかなかならないのではと個人的には思うが。
1-3に関しては早くもそういう流れになりつつあるような気がする。
新興市場も5年周期説というのを聞いた。2005年がクライマックスだとすれば2006年は大病を患った年。今年はリハビリの年なので大きな動きや回復は期待できないとのこと。また長い目で見ると中小型株のパフォーマンスは大型株を上回る。かなり信憑性あるな~。2006年と2007年は例外ぽい。投資妙味が出てくるのが2008年で次のバブルは2010年か?
個人的にはしばらくは日立や東芝などの大型株を主戦場にするつもり。
システムリスク
今日場中に楽天のマーケットスピードの株価が止まった。
何でも台湾の地震が原因だとか。今回はロイター系の情報ツールがアウトでQUICK系はセーフだったらしい。
いつもマーケットスピードをメインで使っているので急に松井のネットストックハイスピードをメインにしてもなにか違う。
やはりQUICK系の有料ツールをもうひとつぐらい使った方がいいのか?松井も有料の方が便利みたいだし。みんな使っているみたい。前使ってたCSKのシステムを採用しているオリックスかリテラ・クレアもまあまあ使いやすかった。
そういえばこの前も東京湾岸のクレーンが電線にひっかかり停電になったよな。それにこの前自分のマンションが場中いきなり停電となりたまたまポジションを持っていなかったので良かったがもしポジションを持っていたらどうしようか考えた。そうなるとノートブックの無線ランも必要だなあ。
プロバイダーのトラブルを避けるため念のために光とADSL両方加入しているけどそれにしてもいろいろ大変。
考え出すときりがないですな~。
新興市場ー27日(水)までは希望を捨てない
新興市場が金曜日の今日もさえない展開だった。基本的に昨日の流れを引き継ぎ新日鉄、住金、トヨタなどの大型株を物色され、新興市場には資金が集まらない相場は変わっていない。このまま年内終わってしまうのか?とりあえず27日の水曜日までは希望を捨てないことにしている。理由としては
1. 年内のIPOが26日で完全に終わる(26日のマルマエとeBASEは初日に初値がつかない可能性も大きいが)
2. 個人の節税対策売りは26日約定が最後となる
3. 年末サラリーマンが休みに入り、にわかにデートレーダーとなる
などである。はたしてどうなりますか?去年は12月じゅう盛り上がっていたような気が。。。
富の寡占化・偏在化
最新トレーディング事情
マネックス証券が株ロボ(http://www.kaburobo.net/ )の上位入賞者の運用手法を用いて5億円をテスト運用することになったらしい。運用成績がよければ投信として一般顧客にも売り出すそうだ。本格的なプログラムトレーディングの時代の幕開けである。私の記憶によればNY証券取引所ではアルゴリズムに基づいたプログラムトレーディングの割合が全体の20%前後だっとと思う(1年ぐらい前で)。顧客のニーズの多様化などを背景に米系大手証券を中心としたアルゴリズム開発競争が本格化してきた。米国はさすがにシステムのインフラがすごくて私が見学させてもらったときにNASDAQ銘柄などは証券会社のトレーディングシステム(専用回線)を使って発注すると1秒ぐらいで約定が返ってきた。さらに現在最良執行のルールがあるので複数の取引所に上場している場合、一番いい最良気配をオファーしている取引所に自動的に発注するようになっているはずである。例えば任天堂などは東証、大証に重複上場しているが有利な方に自動的に発注する訳である(もちろんトラッキングエラーなどはあると思うのだが残念ながら最近情報は得ていない)。プログラムを使ったバスケットトレーディング(複数銘柄同時発注)なども進化している。例えば1000銘柄でもボタン1つで1,2秒程度で取引所に注文が届く。日本でもあるヨーロッパ系証券会社ではSQ日など9時数秒前にTOPIX型の1000銘柄以上の発注ボタンが押されているようだ。
現在手数料が安いのでライブドア証券を使っているが正直証券会社のバスケットや自己売買のシステムがなつかしい。エクセルからCSVファイルの落とすだけで複数銘柄が一瞬にしてセットされ発注できる体制となる。もちろん発注する前も後も全銘柄同時に1TICK上下させるような指値変更も可能だ。いろいろな人のブログを見るとライブドア証券でスキャルピングをやっている人が多いが正直尊敬してしまう。まさに職人技だ。もっとも証券会社のディーラーでも中小証券ではシステムにお金をかけられないので(最低でも数千万円は必要)東証や大証のターミナル(板が見えて発注もできる富士通製の端末)から直接発注するところも多い。お役所のシステムなので使い勝手は普通のネット証券並だ。松井証券あたりの方がよほど優れているだろう。
年末にびっくりの大型ど真ん中主導相場
自分の読みの甘さを痛感した。前のブログでも書いたように外国人がクリスマス休暇となると大型株が動かなくなるので個人は当然値動きが軽い、あるいは動かしやすい中小型株、材料株に資金を集中させると思っていた。現実は全く逆である。大型ど真ん中の新日鉄や住友金属、トヨタなどが連日賑わい不祥事のあった日興証券などは仕手化している。本日、先週の投資主体別売買動向が発表されたが外国人は2週連続で5000億円以上の買い越しとなり、今月トータルで早くも1兆円以上買い越していることになる。今日の相場を見ても今週も引き続き大きく買い越しているような印象だ。なんでも北米の投資家はそれほどでもないのに、アラブに加えてロシアなどBRICSからの資金も新たに入ってきているらしい。まさに資源成金恐るべし。それに個人や証券会社のディーラーも乗ってイートレードなどのネット証券でも新日鉄の売買高は相当なものらしい。個人の中にはおそらく1ショット10万株以上のオーダーを頻繁に売買しているデートレーダーも多いのだろう。自分の中では新日鉄などは動かないイメージがいまだに残っていて同じアスクビッド(売り板、買い板)で何時間でもうろうろしていた記憶が鮮明に残っている(いつの話?)。デートレーダーというと本来は新興市場が主戦場(人にもよるが)だが、自分が新日鉄や住金に参加しているぐらいだから同様に大型株にシフトしている人も多いと思われる。今のテーマはM&A、高配当、円安(メリット)が3本の柱だが、このまま年末・年始まで行く可能性も出てきた(M&Aなどは来年こそが本番のテーマだろうが)。もっとも新興市場もこのまま終わるとは思っていない。ただ大型株もみんな(外国人、ディーラー、個人)で乗ればよく動くということを改めて痛感した。
年末年始の外国人および外資系証券の行動パターン
もうすぐクリスマス。日本でもある程度は盛り上がるが本家の欧米ではこの時期もちろん仕事どころではない(少なくとも私の周りの外人はそうだった)。外国人のシェアが50%以上の東京マーケットでも今週は薄商いだろう。大型株よりも新興市場を中心とした中小型株や材料株の方が盛り上がる可能性が高いだろう(去年はどうだっけか?)。ちなみに日系の証券会社ではボーナスは2回(6,12月)だが外資系証券ではボーナスが年1回のところが多く、今年分を来年の1月から3月の間に支給するのが普通だ。ところが査定は11月ぐらいで閉じてしまうので12月というのははっきり言ってモチベーションがあがらず完全に流している状態である。驚いたのが海外の主要なマーケットは早いところは1月2日から開いているのである(みんな知ってるってか)。だから新年のスタートダッシュは海外の方が早いことになる。日本の正月が彼らのクリスマスであり、日本のクリスマスが彼らの正月みたいなものか?日本人は24、25日が平日でも基本的にクリスマスに有給はとらないだろう。これも余談だがNYの取引所は9時30分から16時まで中断なしでトレードを行う。かわいそうにNYの証券会社のディーラーやトレーダーはデスクランチが普通である。NYに出張に行ったときにこればかりは日本の方がいいと思った。ちなみに祭日も今や日本の方が欧米の主要国よりも多いので日本に来ている外国人は高給をもらいさらにたっぷりと有給を消化するので天国みたいなものだ。六本木に行けばたいていもてるので多くの外国人は遊び放題で本国に帰っていく。対して日本人は安い給料で有給もあまり使えず六本木に行ってもぼられるだけであまりもてない(自分のこと?)。これでは日本の消費が伸びずGDPも伸びないわけである(よくわからん閉め)。
IPO市場復活の可能性
12月も爆弾銘柄続々登場のIPO
もう早いもので年末が迫ってきました。
今年は今のところ暖冬ですが相場が悪いせいでなぜか寒さが身にしみます。
さて12月一気に巻き返しを図りたいところですがIPOは相変わらず爆弾銘柄の嵐ですね。
まず公募割れ有力のトップバッターは12/1のGABA。さっそく公募価格は上限で決まらなかったようですね。公募株数3000株に対して売出株数が9400株。いくらマザーズといっても危なすぎです。
なめているのかと言いたくなるのが12/7のジャパンインベストメントとニフティ。ジャパンインベストは上限で決まれば(決まるわけはないと思っているが)予想PER62.5倍。なにかの間違えでは?ニフティも上限で決まると42.4倍。インターネットプロバイダーって成長産業だっけ?1部上場の基準である時価総額500億円をクリアするために無理な仮条件を設定したのが見え見え。12/8上場のゲームオンのロックアップがかかっていないVC保有株の株数33,458株って?社員の不祥事だけで物足りず、初日からがんがん売ってそんなに投資家を損させたいわけ?名古屋セントレックスってまだ存在するんだ。3社も上場予定になっているけど。メンバーズやKFE JAPANのありえない初値でもうあの取引所はとっくになくなったと思ったけど。12/12のダスキン、12/19の共英製鋼、12/22のセントラル総合開発、12/26の朝日ネット資金吸収大きそう。もうお腹いっぱい。ということで神風でも吹かない限り11月に引き続き12月も公募割れラッシュになりそうです。中にはIPOがない1月上旬にひと相場ある銘柄もあるんだろうけど。ババを引かないよう気をつけなければ。これ以上寒い年を越したくないです。
初値予想会社の存在意義を問う
今日某初値予想会社のあおぞら銀行の初値予想を見た。その中で「売り気配スタートも意識したうえで、初値予想は公募価格と同値の570円とする」と書いてあった。まったく意味不明である。売り気配スタートだったら公募割れではないのか?そこまで公募割れ予想がはっきりと書けないのだったら初値予想などは止めるべきである。しかも投資家からお金をとっている有料サイトではないか。(私はマネックス証券のサイトの中でフリーで見ているが。)
この業界はなにかとバイアスがかかっている。例えばアナリストレポートの評価は1段階程度甘めなのはコンセンサスだ。正直にSTRONG SELLと書こうものなら事業会社から露骨な嫌がらせをされることが多いと聞く。経営をしっかりしていればそんな目にあわないのに責任転嫁もいいところだ。ましてや公募割れするような価格設定をするような事業会社や証券会社は退場させればいい。ただでさえ日本は銀行や証券会社の数が多すぎるのだ。