■東海大学・静岡キャンパス(静岡市清水区折戸)

 

静岡とはいっても旧清水市エリア。いわゆる三保の松原のある半島部のマリーンエリアに位置する。

 

かつては清水キャンパスという名前だったが、静岡に変更した。

 

東海大学の発祥の地にして、現在は海洋学部と人文学部の一部。そして、付属高が面積に占める割合もかなり大きい。

 

 

校舎はほぼほぼ、山田守リスペクト。

 

 

どこかで見たようなデザインの校舎がずらり勢ぞろいだ。

 

 

ひょっとすると山田守が直接手掛けたのかもしれないが、作りの新しさからして、既存の山田デザインを拡張したものだと思われる。

 

 

ここに来たら、もう少し足を延ばしたいのが自然史博物館と海洋科学博物館のふたつの付属施設だ。

 

JR清水駅前からバスに乗ってキャンパスへ行くのだが、そのバスを終点まで乗る。

 

なんだかミニ遊園地みたいな広場に到着。昔は地域のレジャーエリアとして大層にぎわったそうだ。

 

海洋博物館(水族館)の方は、山田守の指揮でスタート。途中で亡くなったが、無事スタッフが完成させた。

 

 

こちらは一般公開されていたのだが、23年春で通年営業を停止。本来は廃止のはずだったが、反対運動などの結果、不定期営業になった。

 

 

ただ、元々、海洋学部生(海洋生物学科)の実習施設だったこともあり、廃止、そして即座に撤去、という方向性にまでは至っていなかったようだ。

 

 

自然史博物館は、いわゆる恐竜博物館。こちらは完全に営業中止・廃止。建物の運命は・・わからない。

 

でまあこの建物、見た目が山田の戦前の代表作「東京中央電信局」(1925年、現存せず)にそっくり。

 

 

 

 

ウィキには、「山田守によるもの」と書いていあるが、山田は1966年死去なのに建物は1974年開館なので、水族館が山田の設計だから、恐竜感も山田カラーで統一しよう、となったと考えるのが自然ではないだろうか。

 

  交通メモ

 

東海大学(静岡キャンパス)

 

静岡市清水区折戸

 

JR静岡駅から在来線(東海道線)で10分、清水駅で下車。バスで30分。途中下車して静岡キャンパスに立ち寄ることも可能。バスの本数は結構あるのでご心配なく。三保の松原も是非立ち寄りたい。