始まりの物語はこちらから読めます↓
つづき
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上司の車に乗り込み、空港へ向かう。
次女を抱っこひもで抱き、片方の腕で長女を抱く。
私は気持が落ち着かず長女の手をぎゅっと握りしめていました。
空港に着いて出発ロビーに母がいました。
北海道から来てくれたのです。
母:「○○さん(上司)、○○さん(後輩)も本当にありがとうございました・・・」
上司:「いえいえ、これくらいしか出来ませんが、もちさんには私たちもいつも助けられていたので!」
私:「○○さん(上司)、○○(後輩)、今日も、今までもありがとうございました・・・泣」
上司:「これから大変だと思うけど頑張ってね!また何かあったらすぐ連絡して!」
後輩:「もちさん、また一緒においしいもの食べに行きましょうね!」
私:「うん・・・泣」
母:「それでは、本当にありがとうございました!」
空港に到着してすぐ、上司と後輩と別れ搭乗口に移動しました。
私:「来てくれて、ありがとう・・・」
母:「一人でなんて大変だからね!」
飛行機に乗ってやっとドキドキが静まってきました。
長女は不思議な顔をしています。
でも「どこに行くの?」とも「なんで飛行機乗ったの?」
など疑問は何もぶつけてきませんでした。
おばあちゃんに会えたことをただ単純に喜んでいました。
まだ小さいからわからなかっただけかもしれないけど。
北海道について空港に父が迎えに来てくれました。
長女はじじっこで「ジージー!」と走って行き抱っこしてもらってました。
父の顔を見て、重くのしかかった不安が肩から落ち、
自然と涙が溢れました。
父:「おかえり」
私:「・・・ただいま 涙」
産まれて初めて父に抱きしめられました。
正確には新生児以来かなw
父の手から袋を取る母。
袋の中からブーツが出てきました。
母:「もちのブーツ、穴が開いてるからこっちじゃ雪入って冷たいからコレに履き替えなさい」
私:「はは 笑 ありがとう」
母はなんでもお見通しで敵いません。
父の車にはチャイルドシートが2つ既に用意されていました。
親の反対を押し切って家を出て行ったのに、
こんなに助けられて
今後はもう一切親を悲しませない、親孝行しようと誓いました。
実家に到着。
兄・義姉:「おかえりーーー!!!」
兄達も駆けつけてくれていました・・・涙
自分の育った環境がなんて恵まれていたのか。
つくづく自分が愚かだったことを身をもって実感しました。
その温かい環境の中では大事さがわからないもので、
改めてその環境の中に戻るとその大事さがわかって
余計に涙が溢れてきました。
つづく
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