始まりの物語はこちらから読めます↓
つづき
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元夫が仕事に行った。
祝儀を取られて悔しがっている場合じゃない。
さぁ、出ていく準備だ。
上司から電話がきた。
上司：「もう行っても大丈夫？」
私：「はい、お願いします！」
上司と後輩：「お邪魔しま～す、あら～次女ちゃん！ひさしぶり～！」
出産後以来でした。
上司：「それじゃ、長女ちゃんお迎えに行っておいで！次女ちゃんは私と後輩で見てるから！」
私：「すいません、お願いします」
上着を着て次女の祝儀から保育料分のお金を出そうとするけど
手が震えてなかなか出せない。
上司：「もちちゃん、落ち着いて。大丈夫だから」
私：「はい・・・」
「行ってきます！」
上司と後輩に次女を託し、長女をお迎えに行きました。
私：「こんにちはー」
先生たち：「お迎えですねー、もう用意できてますよ
」
私：「ありがとうございました。」
「短いような長いような間でしたが、本当にお世話になりました。」
先生たち：「いいえーこちらも長女ちゃんと過ごせて楽しかったですよー」
「長女ちゃん、新しい保育園に行ったらたくさんお友達つくってねー」
長女：「？？？」
「はーい」
私：「ありがとうございました！」
「園長先生、保育料をお願い致します。」
「お世話になりました。最後の最後にこんな形となってしまい申し訳ありません」
園長：「いいんですよ、お母さんも長女ちゃん次女ちゃん３人気をつけて帰ってくださいね」
私：「はい、ありがとうございました！」
こうして保育園とさよならしました。
長女はキョトンとしてました。
家に到着。
私：「戻りました！ありがとうございます！」
上司：「次女ちゃん泣かないし良い子だったよー」
「じゃ、荷物積んじゃおう！」
押し入れからダンボールを出して
4階から1階まで下ろし上司の車に積んでもらいました。
必要なものは持った。
あとの物はもう捨てる覚悟。
長女の記念写真を写真立から抜き、
家族写真は伏せ、
薬指から結婚指輪を抜いて、その隣に置いた。
テーブルの上に一枚の手紙を置き
家を出ました。
つづく。
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