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職場復帰の話の前に

 

今日は少しさかのぼって

 

思い出した話をしようと思います。

 

これは長女が産まれて初めての冬。

 

元夫が独立して四苦八苦していた時期。

 

ちょうどクリスマスだったと思います。

 

長女がノロウィルスに感染しました。

 

上からも下からも出て

 

子供の世話に追われていました。

 

わたしは職業柄、感染症に対しては敏感な方だったので、

 

消毒などしっかりやって移らないよう気を付けていました。

 

クリスマスだったため、

 

ケーキとケンタッキーを予約していたので、

 

取りに行かないといけませんでした。

 

具合の悪い長女を見ていたので元夫に頼みました。

 

ケーキとケンタッキーを取りに行ってほしい。

 

ただこれだけ。

 

車で一か所行けばすぐ帰ってこれる。

 

なんてことない簡単な作業。

 

独立して四苦八苦している姿は見てきました。

 

でもそれくらい頼んでもわたしはバチは当たらないと思っていました。

 

ていうか、それくらい協力すれよって話です。

 

四苦八苦しながらも、ゲームをする余裕はあった元夫。

 

しかし、返ってきた答えは、

 

なんだったと思います?

 

 

 

 

 

1.俺にまかせろ

2.お前が行け

3.なんで俺が・・・

4.無視

 

 

 

 

 

 

 

 

 

答えは・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4.無視!

 

 

 

 

 

 

 

からの

 

3.なんで俺が・・・

 

と文句。

 

 

 

 

 

 

 

からの

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2.お前が行け

 

 

 

 

 

 

でした笑い泣き

 

 

 

 

 

1.俺にまかせろ

 

 

は、ありませんでした。

 

残念な人ですよホント。

 

長女のゲボ処理に追われて、家事をこなして

 

オムツ替えて・・・のエンドレスも佳境を迎えた夕方。

 

長女が少し落ち着いてきたのを見計らって、

 

自分でケーキとケンタッキーを取りに行きました。

 

 

 

 

 

そして、帰宅後。

 

恐れていた事態が起こりました。

 

急な吐き気と下痢に襲われ、トイレから出てこられなくなりました。

 

気を付けていたのに見事に感染。

 

 

 

ケーキとケンタッキーを玄関に置きっぱなしにしたままトイレで嘔吐と下痢と格闘。

 

そんな様子にやっと気づいた元夫。

 

元夫:「おい、なにしてるんだ?」

 

答えられるわけもなく、オエオエ吐くわたし。

 

心配してきてくれたのか、

 

さすがに妻の急変には気づいたか、

 

良かった・・・

 

 

 

 

 

と思ったら、

 

 

 

 

 

元夫:「こんなところに置きっぱなしにしやがって、本当にお前はダメなやつだな」

 

 

 

 

 

え?

 

そこ?

 

むせびかえってる声聞こえなかった?

 

妻の心配は?

 

すぐそこでオエオエ吐いてるんですけど・・・

 

モラ夫が優しくしてくれるはずもなく、

 

モラ夫が優しくしたのはケーキとケンタッキーにだけでした。

 

 

 

 

 

 

長女は寝室でスヤスヤ寝ていました

 

それがわかってホッとした。

 

 

 

 

食卓で、ガサガサ音が聞こえる。

 

元夫:「腹減ったからケンタッキー食うわ、お前も食う?」

 

 

 

 

今吐いていた妻に向かってケンタッキーを進める元夫。

 

気は確かか?

 

オエオエ吐いてた人間がそんな脂っこいものを欲しているように見えるのか?

 

お前の目は節穴か?!

 

そんなセリフを投げたかったが、

 

私:「・・・い、いらない・・・・」

 

これが精いっぱいの返答だった。

 

ケンタッキーを頬張る元夫を見ながら、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は倒れました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何分くらい気を失っていたのかわかりません。

 

 

 

 

 

 

目を覚ましたら病院。

 

 

 

 

 

 

だったらドラマティックだったかもしれませんが、

 

倒れた場所そのままでした。

 

 

 

 

元夫が目を開けた私に気づいて近寄ってきた。

 

 

 

 

 

 

(元夫、たすけて)

 

具合が悪すぎて目で訴えるしかできなかった。

 

そんな私に声をかけてきた元夫。

 

 

 

 

 

 

 

 

元夫:「なにやってんだよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

こういう時って、第一声に「大丈夫?」って聞く人が9割以上だと思うんです。

 

 

でも、元夫が言ったのは、

 

 

 

 

 

 

「なにやってんだよ」

 

 

 

 

 

でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

初めて殺意が芽生えました。

 

 

 

 

 

 

つづく

 

(この話はあともう一話で完結します。)

 

 

 

 

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1位サプライズを仕掛けドヤる元夫。

2位全てを打ち明けた私。そして…

3位殺意が芽生えた瞬間。~完~