好きな感覚を求めて -20ページ目

時が経てばそうなるか。

今年度入ってから平均して月に2日しか休みがなく、今月はおそらく1日。そろそろ、ではなくて、もうけっこう…。早くお盆にならないかなぁと時々せつに願います。前みたいに疲れもその日のうちにとれなくなってくるのですよ。

そういえば昔(中学生頃)、担任の先生が私たちの好きな曲をあまり知らなくて、みんなで「えーっ、この曲も知らないのー?」何て言っていました。それが今では…
まさに今の私は当時の先生側の人間であります。運転しながら口ずさむ曲も、合唱曲か一昔前の曲。
いろんなものの好みは本当によく変わったけど曲の好みは変わってません。久しぶりに見た歌番組でサウダージを聴いて、やっぱりかっこいいなぁと思いました。
母から次出るよとメールが入るくらいですから、どれだけ好きだったかは想像できると思います。ポルノグラフィティだけ食いついて見ている私を見て夫も笑ってました。

青い季節。

切り花は好きではないけれど、職場の所々に飾ってある紫陽花は、とても好き。凛としてるのに控え目で可愛らしい。色合いも、何だろう、やさしさがある。また一日が過ぎてくなぁと、疲れと忙しさに余裕がなくなっていくときなんかはふと目にすると、ぽっと、心が温かくなる。

去年と一昨年はよく花瓶に花をいけていた。紫陽花はもちろん他の花ももらって家にも飾っていた。でも夜9時10時に帰って、朝慌ただしく出ていくと心を落ち着かせて見る時がない。忙しくなると周りのことをおろそかにしてしまう私は、結局枯らしてしまう。朽ちてく姿は何とも切ない…。

切り花じゃなく、そこにある花を見ていきたい。ちょっと時を贅沢に。紫陽花と蛍を楽しみます。

この世界は…

先日、奉仕作業で草むしりをしました。草を抜いたり刈ったりしていると、まぁうじゃうじゃとダンゴムシやらアリやらイモムシたちが出てくるんです。山川育ちの私ですが、昔から虫は大嫌い…でも、悲鳴をあげて逃げることもできず、冷静を装ってたんたんと草をむしるわけです。

しばらくすると無心になってきて作業スピードが早くなります。こういう作業は割りと好きなんです。

ふと我に返ってよく虫たちをみると、一匹一匹違うことに気がつきます。ダンゴムシは灰色のものだけでなく、茶色がかったもの、白を含んだ2色のもの、更に形なんかは平たいやつもいます。見たことない三角形した緑色の虫や鬼の面のような赤黒いむし…。みんな太陽の光を久しぶりに浴びたのか、動きが活発です。そりゃあそうでしょう。さっきまでは平穏な暮らしをしていたのだから。

人間の善きとされる行動も彼らにとったらこの世の終わりのような自然災害に違いない。 私たちにとっての地震や豪雨、隕石落下のようなものか。私たちの世界は何の仕業なのだろう。

人間は自分たちの住み良いように地球に手を加える…。何だかこういうの嫌なのです。こういうことを考え始めると止まらない。

でも結局、人間の支配力の恐さを頭に巡らせながらも、私は最後まで黙々と草むしりをしたのです。麗らかな休日の午後に外を歩きながら、ときどき感じる無情をまた味わっていました。