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武術散策  私説・武術体系  存在論(欲動論・制度論)




 武術存在論では、広い意味で「人間」が置かれてる存在の条件を考察する。人間は存在を始めた瞬間から、様々なものに規定されて成長をする。しかしそれは一つの「形成」であると同時に、「限定」でもある。
 この「限定」を、人間の存在的条件に課せられた不自由と捉えることができる。この不自由をどこまで超克するか、あるいはその条件とどのように付き合っていくかが武術的な課題となる。この場合の「不自由」は、内在的条件と外在的条件とに分けられる。


 内在的条件は主に衝動、欲望の問題を扱う。これをひとまとめに「欲動」と呼ぶことにする。これはただ先天的な本能というだけでなく、そこに文化的な影響や個人史的な影響も絡んだ形で具現化する。つまり内在的だからと言って先天的条件だけを扱うのではなく、後天的な影響をも受けた内発的な条件を扱うという事である。

○欲動論

・死を凝視すること http://mixi.jp/view_diary.pl?id=731160692&owner_id=16012523
・興奮について http://mixi.jp/view_diary.pl?id=856496277&owner_id=16012523
・攻撃衝動について http://mixi.jp/view_diary.pl?id=858125563&owner_id=16012523
・調息法について http://mixi.jp/view_diary.pl?id=859256356&owner_id=16012523
・強くなりたい? http://mixi.jp/view_diary.pl?id=937444626&owner_id=16012523
・軍事訓練と武術との差異 http://mixi.jp/view_diary.pl?id=939917345&owner_id=16012523



 対して制度論では環境から受ける影響を扱う。環境の問題と言っても家族的な影響は内発的な心理性に現れることが多いので、ここでは主に広い意味での「社会」の影響を扱う。ただし社会と言っても、共同体、地域、国、近代、現代など様々な区分が考えられる。
 その意味では扱う範囲は広いが、あくまで武術に関連する事柄だけを「武術体系」として扱うことにする。たとえば近代体育の影響とか、武術の文化史的考察などが、この範疇に入ることになる。

○制度論

・ルールと東西文化差 http://mixi.jp/view_diary.pl?id=708021274&owner_id=16012523
・残心とガッツポーズ(東西文化差以上の隔たり) http://mixi.jp/view_diary.pl?id=709383368&owner_id=16012523
・山ごもりについて http://mixi.jp/view_diary.pl?id=747566679&owner_id=16012523
・神楽と武術 http://mixi.jp/view_diary.pl?id=749503104&owner_id=16012523
・舞踊と武術 http://mixi.jp/view_diary.pl?id=750239625&owner_id=16012523
・相撲の源流 http://mixi.jp/view_diary.pl?id=751650042&owner_id=16012523
・獅子舞と頭突き http://mixi.jp/view_diary.pl?id=752576613&owner_id=16012523
・踏むこと http://mixi.jp/view_diary.pl?id=755726056&owner_id=16012523
・「ニッポン」とは? http://mixi.jp/view_diary.pl?id=898934642&owner_id=16012523
・マンガを巡る身体論 http://mixi.jp/view_diary.pl?id=931773667&owner_id=16012523
・二つの事件 http://mixi.jp/view_diary.pl?id=879261801&owner_id=16012523
 
 この部門は基礎論になる部分がまだ完全に欠けていて、全くの派生論ばかり書いてる印象である。
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  • 武術散策  理解をめぐって 




     ダイクマさん率いるドラネコ商会での稽古である。面倒なのでこれからは「ドラネコ日記である」と猫も出ないのに前置きすることにしようと思うが、そもそも何も売ってないのに「商会」って何? 今度、ダイクマさんに聞いてみよう。

     で、とりあえず幾分できるようになった事から話を初めてみる。以前に比べると、掴まれた腕を上げるのがよくなった。これは以前の日記に書いた「できない事」の一つであった。http://mixi.jp/view_diary.pl?id=980321802&owner_id=16012523
     正座して座り、横からその片腕を両手で掴まれる。その掴まれた腕を上げて相手の側に斬り込み、空いた手で相手の肘を制しながら、そのまま相手を腹這いに抑え込んでいく。合気道で言う一ヶ条(一教)の形である。

     しかしドラネコの稽古では、受けは普通に力を入れて抑えているので腕は容易には上がらない。自分の片腕と相手の両腕では、腕力では普通にはかなわない。この普通にやっても上がらない状態で、腕を上げる。
     あくまで僕の理解したところだが、僕の上げ方を書いてみよう。まず持たれた接点をなんとかしようという意識を捨てて、腕を使うのではなく身体の力を使う事を意識する。

     人の胸骨構造は提灯やアコーディオンのようになっている。このアコーディオンの片側(掴まれてる側)だけをへしゃげさせ、その事によって肘を相手より「下」入れる。この場合の「下」は観念的な位相であって、具体的な場所ではない。よく僕は「盗む」と書いてるが、これも同じで「下」を「盗む」。
     ちょうど釣り針のように、相手の腕ごと接点にひっかけたら、あとはへしゃげた胸を戻す。この戻す力で相手の腕が一緒に上がる。体幹部の力は腕の力より強いことと、接点から遠い場所で力の発動が起こることで、相手は力の所在を確認できず止められない。初動が止められなければ、あとは滞りなく進めば全部上げられる。

     座りの手取りの後に、綾持ち(右手で右手を取るような交差取りの状態)から、やはり相手の腕を上げてしまって崩す技もやったが、これも比較的よかった。ひょっとしたら、自分自身、全然違う方法でなんとなくやってるのかもしれないが、おおむねこういう感じだと思う。
     恐らく「下を盗む」ことが大事で、前記したような「胸の割り」だけでなく、例えば「肩の沈み込み」や、「膝の抜き」だけでも同じ効果が得られるのではないかと思う。達人の技とはそれを、必要最小限の動きで、最も素早く技に転化できることを意味するのだろう。まだ考え考えやってるレベルでは、実際には遅すぎる。

     ドラネコの稽古ではこういう「動かないものを動かす」ような稽古だけでなく、タイミングや呼吸の読み取りが必要な技も練習する。たとえば以前、ダイクマさんが「礼法」の応用を見せてくれたことがあった。
     直立の状態から、左足を抜いて膝をつき、正座をする。これの応用で、直立してる状態で、正面から肩を取られそうになった瞬間、スッ…と下に沈む。そしてくつんのめって崩れた相手を、なんなくふわりと投げるのである。

     これをダイクマさんにされたときは「???」と思った。なにせ、ほとんど何もされないのに、こちらは転がってるのだ。これは膝を抜いてしゃがむタイミングが、相手より速すぎてもいけないし、遅すぎてもいけない。相手に肩を追わせつつ、掴ませないように動けなければいけない。
     と、理屈は判っていても、実際にやるとできない。ダイクマさんはこちらがスピードを変化させても掴ませないのに、こちらは等速で反復してもらってもうまくいかないのである。

     最初に「下に沈む」と書いたが、実はこれが要点だった。その印象から僕は、最初「後ろ」に逃げてるのかと思ったが、そうではなく「軸足の膝を抜く」のである。判れば膝抜きの応用だったのだが、そうなると今度は、相手がどんなに早くても「相手が動いてから」動く、ということが可能になる。
     そのように「相手より早く動ける」のが前提で、初めて相手との接触コントロ-ルが可能になる。つまり「タイミングを合わせる」のではなく、「タイミングをコントロール」してるのだ。

     これに近い事を一昨日の稽古では「歩法」として練習した。これについては以前ダイクマさんが自分のブログで書いていたのだが、習ってみるまでは何のことかよく判らなかった。興味のある方は、最初のちょー寒いツカミをぶっ飛ばして読み進めること。http://doranekodoradora.blog123.fc2.com/blog-entry-79.html

     一歩踏み出して、寄せ足、半歩踏み込み、がその歩法である。これを交互にどんどん繰り出す。前進、後退ともに使う。多分、文章ではイメージはサッパリだろうと思われる。
     これを使った応用形として、まず「タックル切り」からやってみた。「タックル切り」というと総合みたいな事をやってるというのでイメージが変わるかもしれないが、ドラネコは本来、かなり具体的に戦闘することをイメージしているのである。

     で、この歩法で素早く動ければ、相手がタックルを出してきたのを見てからでも離脱できる。ただし、僕はうまくできなかった。RぅDyさんは非常に上手にこなしてたので、さすが、とか思った次第である。
     少し帰ってから判ったことだが、僕のはヒョコヒョコ頭が上下動するスキップのようになっているのである。こういう状態では、この歩法を駆使してるとは言えず、極めて遅い。しかしダイクマさんが帰り際に見せてくれた印象では、ローラーシューズを履いてるような感じで高速移動していた。

     今朝、ロックを散歩させながら気づいた範疇では、僕は寄せ足側の「抜き」ができてない。前足を抜くのは得意なのだが、寄せてきた後ろ足が力んでいるのである。この力んだ後ろ足で、つま先を地面につけて飛びこむようにして前足を出しているのである。
     これは気がついたが、剣道の踏み込みのクセだった。つま先立ちになってる後ろ足を寄せて、前足で大きく踏み込む。こういう癖が、二十年以上剣道をやってないのに、身体に残っていたのである。この癖は少年剣道のクセなので、高段者の身体運用はまた別だろうと思う。

     ともかくこれでは滑らかな水平移動ができないので、後ろ足を抜いてただ寄せるように注意した。すると次の前足がするりと出せる。ダイクマさんが、「前から紐で引っ張られているように」と言っていたがなるほどと思った。ロックに引っ張られているので、なおのことである。
     ようやく交互に歩法を使って歩くことできるようになったが、意識しないとまた飛んでいる。練習中に大分、ダイクマさんに「飛んでますね」「二歩になってますよ」「半身が固定してる」と注意されたが、その時はなぜそうなるのか、またどうしたら修正できるのかも判らなかった。

     僕の場合は往々にして、上達の糸口が理解に関わってる傾向がある。まずは自分の特性を注視できないと、修正すべき点もなかなか見えてこない。修正点が判ったら、今度はそれに身体をなじませる数の稽古に入るのだ。
     実は最初の腕上げも、太極拳の起勢の応用だと理解して、まだ6式までしか習ってない太極拳を繰り返していた結果だろうと思う。無論、身体で理解するという事が武術には根源的なことだが、その理解をサポートするのが言語なのだ。ただし言語が先行するのは、明らかに武術的には間違いである。
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  • 日々の事  ロック、血尿!?



     昨日は奥さんの誕生日だったので、奥さんの事を書いてみる。
     昨晩帰ると、いつものようにロックが飛びついて「遊んで、遊んで」攻撃で出迎えてくれた。

    「そうかロック、う~なのか? う~なのか!」
     とか言いながら、オモチャを振り回したり引っ張りっこをしていると、ネットを見ていた奥さんがやたら真剣な顔で口を開く。

    「ね、ちょっと…」
    「どうしたの?」
    「今日、ロックが血尿を出したんだけど…」
    「え~っっ!!」

     驚きである。しかし奥さんは慌てて、少し衝撃を柔らげるようにさらに続けた。

    「いや、そんなに沢山じゃなくて、ほんとにちょびっとなんだけど。もう…凄くびっくりしちゃって」
    「そう…」
    「けどネットとか見てたら恐いことばかり書いてあるから、不安になっちゃって…。どうしよう」

     しかし目の前のロックは僕らのそんな心配をやそに、台風のように遊びまわっている。

    「…けど、やたら元気だな」
    「でしょう? だからちょっと草むらで切ったりしたのかと思って。散歩から帰ってきて『キレイして』たら、赤いのが本当にちょっとついてただけだから」
    「ふーん、まあ元気だし具合も悪くなさそうだから、明日の朝の散歩のときに注意して見ておくよ。そのときに変化があったら、病院に行けばいい」
    「そうね、ちょっと様子を見ようか…」

     という事で話はまとまったのだが、ロックは相変わらずブンブンとオモチャを振り回し、家の中を走り回っている。僕はその元気な様子から、そんなに大したことはないだろうと思っていた。すると奥さんが、何やらウェットティッシュをもってくる。

    「これなんだけど…」

     どうやらロックの手足やデリケートゾーンをキレイにしたときのティッシュらしい。見てみると、真っ白だ。「どこ?」「ここ!」
     指差したところを見てみると、確かに僅かな赤の細い線が、二本ほど見える……が!

    「…これ、糸くずじゃないの?」
    「え?」
    「っていうか、糸くずじゃん! 赤いセーターの! よく見てみろよ!!」
    「えーっ!! …あ、ホントだ。そっか、そうだったのか~!」
    「そうだったのかあ、じゃないよ!」
    「けど、ロックに何もなくてよかった…」
    「ロックは元気だよ」
    「えへへへ」
    「笑って誤魔化すな!」

     「絶対、書かないで~」と奥さんには言われてたけど書いてしまいました。
     そんな訳で、奥さんの誕生日にはケーキを買ってきた。そんなに祝うほど、めでたい事でもないのだが。余談だけど奥さんの誕生日の事を思い出すとき、「え~と、幾つになるんだっけ? 28?」とか、マジに思った。自分達が歳をとってる感覚が全くないんだな。
     ちなみに奥さんの方が一ヶ月だけ年上である。僕の誕生日は来月。それまでは姉さん女房というやつである。


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  • 武術散策  私説・武術体系  行為論(状況論・関係論)


     武術行為論は不自由の要因を物理的手段と非物理的手段とに分け、それを状況論と関係論に分類したのだった。とりあえず僕の武術日記はこの部門の考察から始まった観があるので、ここにその今までの論をまとめてみる。

     状況論とは「戦いの現場」の分析である。まずは戦いを「競技/実戦」にニ分類し、さらにそれを「試合/喧嘩・仕闘・合戦」と再分類している。そこには「戦いの場」の論理的特長の差異があり、当然ながら求められる戦闘能力も異なる。今までの考察を上げておく。

    ・殉職率が高いのは、剣道家or柔道家? http://mixi.jp/view_diary.pl?id=701685709&owner_id=16012523
    ・人間の根源的脆弱性について(衝撃篇) http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1043223844&owner_id=16012523
    ・達人でも見切れない不確定性 http://mixi.jp/view_diary.pl?id=729229782&owner_id=16012523
    ・試合と実戦の間(武徳について)http://mixi.jp/view_diary.pl?id=707014718&owner_id=16012523
    ・仕闘と合戦(合気道の特殊性について)http://mixi.jp/view_diary.pl?id=710738371&owner_id=16012523
    ・仕闘と喧嘩(戦いの合理性)http://mixi.jp/view_diary.pl?id=711768400&owner_id=16012523
    ・集中力の凝集性(総合とプロレス)http://mixi.jp/view_diary.pl?id=715222652&owner_id=16012523
    ・総合格闘技とプロレスのリアルhttp://mixi.jp/view_diary.pl?id=716280757&owner_id=16012523
    ・打撃の試合について http://mixi.jp/view_diary.pl?id=924553810&owner_id=16012523
    ・加筆再up 実戦と競技 http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1672080284&owner_id=16012523
    ・合戦と仕闘 状況編 http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1560275416&owner_id=16012523
    ・合戦と仕闘 条件編 http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1561108109&owner_id=16012523
    ・加筆再up 仕闘と喧嘩(戦いの合理性) http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1680681458&owner_id=16012523 

     関係論では非物理的な力関係を扱うことになっているが、これは単純な意味での「強い/弱い」という差異への批判という意味を含んでいる。その意味での「力学的考察」は次のようである。

    ・強いことと護身できることは別であるhttp://mixi.jp/view_diary.pl?id=719191435&owner_id=16012523
    ・二つの護身哲学http://mixi.jp/view_diary.pl?id=721153099&owner_id=16012523
    ・護身の哲学の検証http://mixi.jp/view_diary.pl?id=730303183&owner_id=16012523
    ・加筆再up 護身の哲学の検証 http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1670571041&owner_id=16012523


     あと根源的な意味で、その関係性を結ぶ相手である「他者」についての考察がある。

    ・『他者』について http://mixi.jp/view_diary.pl?id=841533022&owner_id=16012523 

     なお戦いの結果がもたらす関係への注意として

    ・抑制力について http://mixi.jp/view_diary.pl?id=925047041&owner_id=16012523

     整理して感じたのは、人間の根源的脆弱性に関する考察などが「存在論」に入るとしたら、それを前提に「護身の哲学」の検証が意味をもつので、その辺は有機的なつながりを持っている、という事である。
     また最後の抑制力についても、欲動論的な要素がかなり強く、これも分類上の連関性を持っている。しかし「内在的不自由」のなかに根源的脆弱性の考察が入るなら、それは「欲動」だけの考察に留まらないので、概念変更しなければならないと思っている。
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  • 武術散策  私説・武術 理念・技術論 全体の見取り図



     僕の武術全体の目的について前項では概覧してみた。ではそのような目的をもった武術の内実はどうなっていくのだろうか。それを見てみる。

     僕は武術を「技術体系」と「理念体系」とに、まず二分する。
     技術体系ではこれを「心・技・体」という伝統的な三分法に分けて分類する。これは技術論として言葉を変えると、「戦略・技法・身体」という区分になる。しかし多くの武術には、これを一つの形のなかに総合している「型」を持つものが多く存在する。そこで第4項として「型理解」が現れる。
        
            →心・戦略論 http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1015602159&owner_id=16012523  
    ・技術体系 →技・技法論 http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1012800171&owner_id=16012523 
            →体・身体論 http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1010815897&owner_id=16012523 
            →型論 http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1015602159&owner_id=16012523

     では、もう一つの側の理念体系はどういう見取り図になるだろうか。理念体系では目的論で分析した4項目をそのまま応用する。つまり目的は「自由」なのだから、それを阻害している不自由から定義していく。
     
     第一項目は物理的不自由と非物理的不自由によるものだった。これから解放されるためには、物理的戦いの現場に対する認識と、抑圧環境のなかでの関係への認識が必要である。これは主に行為に属することであり、この次元を「行為論」として考える。
     第二項目は自己武術の独断性を批判するということであった。これは主に無知による不自由と、誤謬による不自由とが考えられる。無知とは未知の技法に基づく不自由であり、誤謬とは同じ系統の技法の中でも、その正確な技法の不十分な学習によるものと考えられる。この次元を「認識論」として考える。

     第三項目は衝動や欲望による自己支配や、環境における影響からの離脱であった。これは広い意味で、「人間」それ自体が置かれている内在的・外在的条件に関する探究となる。この次元は「存在論」として扱われることになる。
     第四項目は他者の衝動抑制を教授する上での困難だったり、また敵対する相手の攻撃衝動を抜いて浄化してしまうような関わり方に関するものだった。これは広く言えば、相手の心理に干渉する技術に関わるものである。この次元はとりあえず「心理論」と呼ぶことにする。

     これで理念体系も4項目揃ったことになる。しかし注意してみれば判るが、とりあえずこちらは一項目についてニ分類あることが判る。これを表にしてみよう。

          →行為論 http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1003820279&owner_id=16012523
               ⇒物理的不自由…状況論
               ⇒非物理的不自由…関係論      
          →認識論 http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1006160352&owner_id=16012523
               ⇒無知的不自由…空間武術論 
    ・ 理念体系    ⇒誤謬的不自由…時間武術論
          →存在論 http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1008510432&owner_id=16012523
               ⇒内在的不自由…欲動論
               ⇒外在的不自由…制度論
          →心理論 http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1009586033&owner_id=16012523
               ⇒教授的不自由…指導論
               ⇒敵対的不自由…浄化論


     以上で理念・技術体系共に基本的な見取り図は出来上がったことになる。少々、抽象的で判りづらいかもしれない。しかし具体的な内容については、実は今まで書いてきた考察が、その部分部分に当たることになるのである。
     少し具体例を上げるなら、「状況論」とは、2月頃の日記「試合と実戦の間」や、「仕闘と合戦」などがそれにあたるのである。また「時間武術論」とは簡単に言って武術史であり、「空間武術論」は世界武術探求の道程だった。

     要は今まで書いたことを、論理的に整理する体系を作ってみただけである。そしてこの見取り図もまだ不十分な点があり、恐らく将来的には変更されるだろう。
     と、同時にこうして見取り図を作ると、自分でどの部門がまだ手薄かがよく判る。技術体系における「戦略論」などは、ほとんど日記に書いたことがないのではないだろうか。

     しかしともかくも概覧ができたので、これからはこれに沿ってプログラムを進めて行きたい。しかし技量的にムリなものは、まだまだ手つかずになるだろう。
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