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海の日が絡む連休には海水浴

海の日が絡む連休には海水浴へ行き、ついでに七夕飾りを燃やすというのが年中行事になっています。ずいぶん長い間やっているのですが、七夕飾りを燃やした日については余り天気が良くないことが多い気がします。  燃やすとき、だいたいが日が暮れた後にやる(ライフガードのお兄さん・お姉さんに怒られるから)のですが、燃やし終わってしまうのに夜9時を回ってしまうことが多いです。  天気が悪い分、漂流物も多く、燃やすための流木を見つけるのは簡単なのですが、それを着火するまでの状態にすること→乾かすのに時間がかかります。  ちなみに、先週は終日雨が降っていたため七夕焼きはさすがに中止(中止ははじめて)。なのですが、泳ぐには泳ぎました。何があろうが、あらかじめ決めていた日に海に行けば、そこで泳ぐことにしているので、悪天候の海水浴は慣れたもんなのですが、今回はちょっと寒かったです。  それと、海水浴スポットに近い場所にあったスーパーマーケットが潰れてファミリーマートに変わっていました。海水浴に行くとなぜか無性に「もずく」を食べたくなり、いつもそこのスーパーで買っていたのですが残念です。当然ですが、FMにはありませんでした。  ところで、結局、燃やせなかった七夕飾りを燃やすため、今週末再び九十九里に行く予定です。
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  • 作品を読む  『宇宙の騎士テッカマン』  ~闇のなかの光~



     全てを見たわけではない作品について論及するというのは原則的にはやらないのだが、どうしても作品に対する想いがこみ上げてきたので言及しておきたい。

     『宇宙の騎士テッカマン』はハードSFである。変な言い方だが、ハードなのである。『テッカマン』の世界では、地球は環境汚染のために数年後には「死の世界」になる運命にある。これを除去するために「クリーンアース計画」が実施されたが失敗。政府はパニックを抑えるために、この事実を一般市民には隠している。
     この結果を受けて、人類は超高速航法(いわゆるワープ航法)の開発に臨んでいた。と、同時に宇宙服なしでも宇宙での活動を可能にする人体強化システム=「テックセットシステム」を開発していたのである。

     しかしそういう非常事態のさなか、宇宙人の侵略組織「ワルダスター」が攻めてくる。これに対応したのがプロトタイプのテックセットシステムに唯一適合できた男、南城二である。城二は宇宙開発センター局長の娘である天地ひろみや、謎の宇宙人アンドロー梅田(仮名)らとともに、『スペースナイツ』としてワルダスターと戦う。
     しかしこのテックセットシステム、人体の構造を激変させるため、その変身者には激痛を与える。おまけに変身できるのは全話通しても城二以外には一人だけで、敵の戦闘員が変身しようとしたときには黒こげになって死んでしまったという。

     これがおおまかな『テッカマン』の設定なのだが、作品全体の雰囲気に大きな影響を与えている他の要素をあげなければいけない。それは主人公である南城二が、極めて偏狭で考えがないにも関わらず、その強さが異常で『無敵』だという点である。テッカマンは膨大な数の円盤攻撃を、基本的には全て一人で迎撃するのである。
     南城二は宇宙人に両親を殺された恨みをもっていて、宇宙人を根本的に信用していない。それは仲間のクルーであるアンドローに対しても同じで、「あんなヤツ、信用できるものか」とやたらとそういう事を口にしている。

     南城二は「復讐に燃える」というタイプではなく、普段はさっぱりとした性格だが、とにかく「考えが足らない」。幼い少女が事件に巻き込まれたときも少女の気持ちを少しも配慮せず、ひろみに諭されてやっと気づく。およそ「ヒーロー」としては到底、欠陥だらけのようなこの半端な主人公、南城二。
     しかしこの南城二のみがテッカマンになれる。しかしそれは全身に鉄条網が蒔きつくような鎖帷子を着た後に、激痛を伴う特殊な電磁波を浴びせられる全身の激変なのだ。しかもこの南城二ですらも、変身していられる時間は37分33秒(この厳密さが緊張感につながる)に過ぎないのである。

     地球は既に破滅の危機に瀕している。しかもそこに侵略宇宙人はくるし、地球人の中には自己の欲望のために侵略者に手を貸す者までいる。これに対して地球側は、偏狭な主人公が変身するテッカマンただ一人。膨大な数の円盤攻撃に対して、僅かテッカマン一人で対抗するという、このとんでもない防衛体制の不安さが、この作品の最大の特徴である。
     この全ての要素が不安定でアンバランスな作品のなかで、これらが全て揃ったとき、何故かそれは不思議な光を放つ。それはどこか歪んだ、いびつな光と言ってもいいかもしれない。しかしテッカマンがあの、「ウオォーンッ!!」という雄叫びを上げるとき、何か猛烈に、胸の奥の衝動がバラバラに崩壊するような衝撃を覚える。

     UVERworldの歌、『Colors of the Heart』のなかに、こういう歌詞がある。

    『光が強くなれば 闇もまた深くなると 気づいたとしても 遅すぎることはないよ』

     逆のことが言える。つまり周囲の闇が深いならば、その中心にある光がどれだけ眩しく見えるだろうか。およそ救いのない状況。死と隣り合わせにあるようなヒーローの変身。そして主人公の、およそ「安心感」とは遠い偏狭さ。
     これらの「暗い」要素の全てが、逆説的にだが「テッカマン」の異常な強さを恐ろしいまでに輝かせる。それは例えば薪能の折に、闇のなかで焚き火に照らし出される能面の陰影。それは明かりのない海辺や山奥で見上げる、深遠な宇宙の彼方の星々の輝き。

     残念ながら『テッカマン』は、途中打ち切りになってしまい、予定の最終回を迎えることはできなかったという。しかしその作品の未完結性を考慮したとしても、そこにはいびつな光の魅力がある。それは闇のなかの光。
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      『魔剣 Ⅶ 』


     王に呼ばれた文官は、側近の者から差し出されたその一本の剣に、おそるおそる手を触れた。
    「その剣をそちに預ける。厳重に保管するのだ」
    「は…」
     人と争うこともせず、また剣など触れたことのない文官はそう返事をしつつも怪訝な表情を浮かべた。
    「先ほど処刑した敵国の内大臣が、ようやく真実を語ったのじゃ。それは持つ者を必ず戦いに勝利させるものの、その所有者を必ず破滅に落とす『魔剣』だということじゃ」
    「なんと…」
     文官は自らが預かった剣に、恐ろしげな視線を向けた。
    「その剣のせいで、我が剣士たちがどれほど死んだかはお前も聞き及んでいるだろう。争いを好まぬお前ならば、その剣を抜いて人にふるうこともあるまい。よってお前に、その魔剣の保管を命ずる。よいな」
    「は、かしこりまりました」
     文官は一抹の不安を感じながらも、王に会釈を返した。

    「…そんなに恐ろしい剣ですの?」
     文官の妻は、帰宅した文官から事の経緯を聞き、不安そうな表情を浮かべた。その不安を軽減させるように、文官は努めて明るい口調で言った。
    「なに、案ずることはないさ。僕がこの国きっての臆病者だと知っての、王の采配だろう。それに前の一件は龍剣士様の乱心と聞いているし。まあ、とりあえず命じられたように、厳重に保管するだけのことだ。もう、人目につかぬようにもした」
    「それならいいんですが…」
     文官はその妻が表情を曇らせるのを見ると、その頬に優しく手を触れ、それからしなやかな髪をふわりと流した。
    「心配しないでおくれ。それより、君の可憐な顔を見せてくれよ」
    「あなた…」
     二人はまだ二ヶ月前に結婚したばかりの夫婦であった。お互いに惹かれあい、想い実って暮らし始めた二人であった。

     それから二年、周辺地域には動乱もなく、国も安定した時を過ごした。あの魔剣は文官の手で厳重に金庫に管理され、その姿をずっと表に晒すことすらなかった。
     しかしやがて動乱が訪れた。辺境の牙の一族が大群をなして周辺地域一帯に攻勢をかけてきたのである。すでに隣国は攻め落とされ、この国も半分の領土を失っていた。

     侵攻してくる牙の一族の勢いは早く、やがて本国の首都にまで兵が押し寄せてくるとの情報が伝えられた。
    「あなた、辺境の牙の一族が攻めてくるというのは本当ですか?」
     文官の妻はにわかに落ち着きを失った街の様子から噂を知り、帰宅してきた夫にそう尋ねた。文官はそれに、苦悩を見せながら答えた。
    「ああ、恐らく今晩か明日には、この首都に攻め入ってくるだろうという話だ…」
    「それで、どうなるんですの? 守りきれるのでしょうか?」
     妻の問いに、文官は正直に答えた。
    「いや…我が国の兵力では、牙の一族から身を守ることはできないだろう…」
    「そんな! じゃあ、どうするんですか?」
     文官はすると、持ち帰った長い袋包みを取り出した。
    「……それは?」
    「王から預かった剣だ。これが敵の手に渡ると、我が国に大きな被害をもたらすことになるだろう。そう思い持ち帰ってきたのだ。……君はこれを持って、叔母のいる遠国に逃げ延びてくれないか」
     文官の妻は夫の言葉を聴くと、悲痛な声をあげた。
    「そんな! わたくし、あなたと離れて遠国に行くなんてできませんわ! 行くのなら、あなたと一緒に行きます。ねえ、一緒に行きましょう」
    「いや…僕は立場も責任もある身の上だ。今から城に戻って、防備や脱出のための仕事をしなくてはならない」
     文官は妻をなだめるように、両肩を支えながら柔らかな口調で言い聞かせた。文官の妻はその美しい瞳から、涙を堪えきれずにこぼしていた。
    「…もし敵が城まで攻めてきたら……あなたも殺されてしまうかもしれないんですよ…。そうなったら、わたくしはどうして生きていけましょうか?」
    「心配するな。僕は文官だ。敵も非戦闘員である僕を、わざわざ殺したりはしないだろう。機会があったら僕も脱出して、後から君を追いかける。それまでの辛抱だ、待っていてくれるね?」
     文官の妻は涙ぐむ瞳で夫を見つめた。
    「もし君に危険が迫ったら、いざという時には、この剣を抜いて戦うんだ。噂が本当なら、きっと生き延びられるはずだ。どんな風であってもいい…とにかく生き延びてくれ」
     文官はそう言って微笑んでみせると、その額にそっとくちづけをした

     文官の妻は、夫から預けられた剣を抱えて夜半に家を出た。夜道を歩き通し、国境を越えるための森に入り込んだ。その妻に怪しい五、六人の影が忍び寄った。
    「…おい、待ちな。こんな夜更けに何処へ行く?」
     道をふさがれ、後ろも囲まれた文官の妻は、恐れの表情を浮かべて周囲を見回した。それは最近、この近くに出没するという噂の夜盗一味だった。文官の妻は、恐怖で声も出なかった。
    「おい、女だぜ」
    「その後生大事に抱えてるものはなんだ?」
     夜盗の男たちは、好色そうな目で文官の妻を眺めながら、舌なめずりをするように歩み寄ってきた。
    「近寄らないで!」
     文官の妻は声を上げた。一瞬、男たちの足がとまった。だがその怯えた声は、男たちの欲情に火をつけただけだった。
    「近寄らないで!」
     文官の妻はもう一度声を上げると、包みをといて剣を鞘から引き抜いた。その銀の刃が一瞬月の明かりに照らされて、男たちは思わず息を呑んだ。しかし次の瞬間には笑みを浮かべながら、短刀を片手に歩み寄り始めた。
    「お嬢さん、そんなに震えちゃ剣はふれねえよ。そんな慣れないことはよしな」
     そう言って男が近寄ろうとした時、文官の妻は逃げようとした足を取られてよろめいた。しかし次の瞬間、手に持っていた剣は近寄ろうとした夜盗の胸に、深々と突き刺さっていたのである。
    「そ…そんな……」
     文官の妻は信じられない思いで、自分のなした事態を見つめた。
    「や、野郎! …やりやがった!」
    「てめぇ、生かしちゃおかねえ!!」
     仲間の一人が呻き声をあげて倒れるのを見ると、夜盗の一味はにわかに気色だって怒声を上げた。男たちは追い詰めた獲物に群がる野犬のように、一斉に文官の妻に襲いかかった。
    「……やめて!!」
     文官の妻は悲鳴にも似た叫び声をあげた。

    「あ…あ……こんな…」
     気づくと文官の妻は、凄まじい量の返り血を浴びて呆然と立ち尽くしていた。辺りには倒れた夜盗の一味が、血の池に沈むように骸を晒していた。
    「う…ウッ……」
     文官の妻は吐き気をもよおし、その場に倒れこむように膝と両手をついた。正気にかえった文官の妻は、その場で胃の内容物を撒き散らした。
    (死なない…死なないわ、わたくし…。あの人に会うまでは、絶対に死なない……)
     口の端を手でぬぐいながら、文官の妻は剣を杖にするようにして立ち上がった。

     文官の妻はその後にも、幾人かの盗賊を斬り、狼を斬り殺し、その肉を食べて逃げ続けた。文官の妻が叔母のいる遠国についたときには、その可憐だった風貌は様変わりし、叔母もそれを見間違えるほどにやつれていた。既に文官の妻が落ち延びて、一ヶ月が過ぎようとしていた。
     叔母の家にたどり着いた文官の妻は、疲労のために二日間も眠り続けた。やがて目を覚ました文官の妻は、ようやく本来の生気を取り戻し始めた。
    「叔母様、それでわたくしの国のことは、何か判りませんの?」
     文官の妻は叔母に尋ねた。叔母は顔を曇らせながら、それに答えた。
    「正直、大変な戦だったらしくて、詳しいことは判らないんだよ。けど残念だけど、お前の国は負けてしまったようだよ」
    「…そうですの……」
     文官の妻は落胆して吐息を漏らした。
    (けど、あの人は生きてるわ…。きっとわたくしの元に還ってくる。だって、そうあの人が約束したんですもの。あの人が約束を破ったことは、一度だってないんですもの……)
     文官の妻は内心でそう思い続けた。それだけが心の支えだった。
     しかしやがてある日、叔母がひどく言いにくそうに文官の妻に真実を告げた。
    「少し前に、お前の国で処刑が行われたっていう話を聞いたんだよ」
    「…それが、なんですの?」
     叔母は最新の注意を払いながらも、姪に話した。
    「その処刑されたなかに文官…お前のご主人がいたという話なんだよ。その首は通りに晒され、誰でもが見られるようになっていた。お前も知ってる行商人の人が確認して、あたしに話してくれたんだよ…」
    「嘘よ!」
     文官の妻は、叔母の言葉が終わりきらないうちに叫んだ。
    「嘘よ、嘘だわ! あの人が死んだりするはずがないわ! だって、あの人は文官なのよ。処刑されたりすはずがないわ!」
    「それが…牙の一族が要求した、伝説の魔剣を渡さなかったということで処刑されたらしいんだよ。どんなに拷問を受けても、秘密を守り通したってことらしいけど、お前なにか…」
    「アァーッッ!!!」
     にわかに文官の妻は立ち上がり、絶望の悲鳴を上げた。
    「嘘よ! そんなの嘘よ!!」
     文官の妻は涙が流れ出した顔を両手で覆うと、そのまま髪を振り乱して表へ駆け出していった。
    (あの人が…あの人が死んだなんて!)
     半狂乱になって走る文官の妻は、いつしか河のほとりに着いて足を止めた。
    「あなた…あなたがいないのに……わたくしが生きていて何の意味がありましょう……」
     文官の妻は泣きながら、そう呟いた。そしてそのまま深い水底に、自らの身を投げた。
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  • 特撮最前線  超特撮論  三、分身と変身  ⑥



     「ライバル」とは基本的に曖昧な規定であり、それは「増大源」でも「纂奪者」でもあるような存在である。と同時に、「ダブル」があることが、「主体」の本質を反射的に写し出すことが理解できるだろう。
     
     「一号・二号」は基本的に「増大源」としてのダブルでありえた。しかしその存在には、いつ互いが「纂奪者」になるかもしれないという潜在的な敵対関係をはらんでいたはずなのである。そのダブルの主題を全面的に「再解釈」したのが、傑作『仮面ライダーBLACK』(87年)である。
     『BLACK』における「シャドームーン」「ブラックサン=仮面ライダーブラック」の関係は、「一号・二号」の関係の再解釈である。しかしその関係は以前のような「増大源」ではなく、一人が存在するならばもう一人は存在を許されないような、決定的な「纂奪者」の関係にある。

     そしてそれまでの「ライバル」と決定的に異なるのは、主人公の「光」に対して「闇」側のダブルという単純な図式ではなく、どちらもが「シャドー(影)」であり「ブラック(闇)」である対等関係とした点であろう。ここでは、どちらが「主体」で、どちらが「分身(ダブル)」なのかは決定不能である。
     しかもそこには「旧一号」が持つ「闇」の部分を「黒」というカラーとして「ブラック」に用い、逆に「新一号」から発生しX、スーパー1に継承された「銀」を「シャドームーン」に用いるという決定的な再解釈がなされた。

     つまりそこでは「ダブル」の主題の再解釈とともに、「仮面ライダー」というモチーフに対する「怪人」と「改造人間」という二つの解釈が表現されたのである。この二つの解釈は互いに「生物性」と「機械性」という異なる領域を有しており、それが歴代「仮面ライダー」の解釈の別れ目にすらなっていた。
     しかし『BLACK』ではその解釈の分裂を避けるために、その力の源を「神話性」に預けることによって、その矛盾を総合してしまう。この『BLACK』における「仮面ライダー」再解釈は、現在においても最も完成された形態といえるだろう。

     この意味で、続く『RX』(88年)が、「ロボライダー」と「バイオライダー」という二つの形態を有していたのは偶然でも思いつきでもない。それは「ブラック」における「仮面ライダー」再解釈の思考過程をたどれば、むしろ当然の結論なのである。
     つまり「RX」は、「纂奪者」として敵対していた「シャドームーン」と「ブラックサン」を、「増大源」として総合し一体化した姿なのである。ただそれは十分に考え抜かれたものでもなく、また十分に「生物的」でもなければ「機械的」でもなく、何よりその両者を包括し超えるような形態性を示せなかった点が問題だっただけである。

     むしろこの点では『仮面ライダーアギト』(2001年)におけるアギト、ギルス、G3は意識的である。この三体はそれぞれ総合者、生物性、機械性を具現し、それ相応の描写と設定を与えられている様子が見られる。
     この「ダブル」という主題を、より完全な形で表現したのが『重甲ビーファイター』(95年)である。『ビーファイター』では主人公の「ブルービート」に対して、そのダブルである「ブラックビート」が現れる。

     しかしこの「ブラックビート」は単なる同能力であるだけではなく、主人公拓也のクローンコピーであることが後に明らかになる。それはまさに「自己」そのものなのだ。拓也はブラックビートの正体を知ると、その邪悪性そのものが自らのうちに宿る感情--つまり自己の潜在意識ではないかという疑念に捉われて苦悩する。
     この「ダブル」は、自らが普段「抑圧する」潜在的な願望を実現する「そうもありえた自分」なのである。それは自らが意識しない、隠された自己実現の願望の姿なのである。もし「アマゾン」が、「十面鬼」を自己から発生した姿と認識したなら--その邪悪、その凶暴にアマゾンは苦悩するだろう。「ブルービート」とは、まさにその苦悩を引き受けたヒーローなのである。

     さらにこの主題はブラックビートの側からも深められる。ブラックビートはあくまでブルービートの「ダブル」としてのみしか意味を持たない自己存在の意義を求めて、その生みの親、故郷であるジャマールに離反しそこを立ち去る。それは自らの故郷ですらも自らの存在を確立する助けにならないことを見通しての行動であった。
     「ダブル」としてのみ作られたブラックビートにとって、自らを自らだけのためのものとして生み出してはくれなかった故郷は、自らの存在意義への簒奪者でしかない。つまりブラックビートは、自らの根源となるべき故郷に裏切られたのである。

     物語的にはブラックビートがジャマールに離反した形ではあるが、存在論的な解釈の次元ではそこには既に一つの存在への裏切りが前提として組み込まれていたのである。そこで「既に奪われた者」としてのブラックビートは「オレがオレになるために--」、本体である拓也を倒そうとする。
     つまりそれは影という可能性を消すことによって、不可避的な存在としてのたった一つの現実性を自らの存在性として確立したいという願望に他ならない。しかし心理学用語でもそうであったように「シャドウ」と名付けられたのはブラックビートであり、可能性と対照性の鏡として存在したのはブラックビートのほうであった。

     しかしこの戦いの決着において拓也がシャドウに告げる言葉「---俺はお前のことを忘れない」は単なる感傷的な言葉ではなく、逆に全ての可能性の上に立つ現実として自身の重みを自覚する表明であり、と同時にその可能性すらも自らの内に総合する一つの精神的過程を表現した言葉なのである。
     「ビーファイター」においてこのような「ダブル」の主題が展開されたことは、そのモチーフが「虫」という自然生物に基づいていたことと無縁ではない。それは「仮面ライダー」同様、「生物」だからこそできたことであり、言わば「ビーファイター」とは、「もう一つの仮面ライダー」だと言っても過言ではない。実際、『アギト』におけるライダーの一人「G3」の造形は、明らかに「重甲」するインセクトアーマーの形態を踏襲している。

     この「ダブル」は演じていた土屋兄弟が双子だったこともあって、ブラックビートの変身前のシャドウは完全なコピーが合成抜きで実現された。ここまで極端な例は特撮作品でもかなり異例である。

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  • 雑断想  オリンピックについて



     幾つかの場所で言及してるのだけど、ちょっと書いておこうと思う。言うまでもないことだけど、国母君のことだ。

     そもそもスノーボード自体がストリート系ファッションのカルチャーのなかにあるものであり、「制服」みたいな窮屈なものを着せるのはどうだろう。各国では学生時代に皆が「制服」を着るなんてことはないので「ユニフォーム」を抵抗なく受け入れられるかもしれないが、日本の「制服」には、それだけで「皆と同じようにすべき」という言外の意味を内包してしまっている。
     しかし日本の「皆と同じようにすべき」という圧力の強さは相変わらず強い。だがまず考えてみるべきなのだ。そもそも「皆と同じように」してたら、11歳でプロ資格を取るような天才ボーダーが生まれたかどうかということを。

     この「個性に対する」抑圧は、日本の風土全体に未だに強い。であるがゆえに、科学の領域でも優秀な人材が海外に流出するというような事態を生むのだ。一人の天才より、クラス全員の奴隷化のほうが望ましいという風潮自体を変えないと、日本から優れた個性がいなくなってしまうだろう。
     国母君のことをニュースで見たのだが、国母君のボーダー仲間に、骨髄移植か何かが必要な難病になった友人がいた。彼に必要な手術費用は、国母君を含めたボーダー仲間がかき集めたそうである。仲間思いの、いいヤツなのだ。

     これに対して、制服の着崩しと「反省してま~す」の記者会見だけをもって、やくみつるあたりは「知育徳育が甚だしく達してない」など書いている。しかし外人力士に偏狭な視線を向け、自分は戦わないくせに偉そうに口出しするだけの男にそんな事を言われる筋合いは全くない。
     大体、「皆と同じようにする」ことが「道徳」的であるという感覚が土台間違っているのだ。これは長い間、日本が『世間』を基準にしてきたことに加えて、実は「国家総動員体制」を作ってきた戦中教育の名残なのである。これを改善しないと、日本はすぐにファシズムに陥る脆弱な市民意識の国となってしまうだろう。

     そもそもだが、オリンピックというのが考えものである。スノーボードなんてのは、元々、「クールさ」を競うパフォーマンスであり、カッコいいことが全てなのである。
     しかしオリンピック競技などになってしまうと、審査員による減点方式になり、利権なども絡むために「勝敗」優先のつまらない競技になることが多い。そうなることでそのスポーツは、本来のダイナミックさや面白さを失っていく。

     例えばフィギアスケートなどもそういう面がある。今回、ペアの川口選手は4回転をやめる安全策をとったが、そのためにかえってミスをする原因となった。
     しかし本来、フィギアスケートとは、「最高のパフォーマンス」をして「観客を魅了する」ということが目的の競技じゃないだろうか? それを「安全策」として回転を減らしてミスを減らし、他のライバル選手に「勝つ」ことを目指すのが本来の競技目的と言えるだろうか。

     以前に荒川静香が、三回転→三回転の演目を、直前に三回転→二回転に減らして安全策をとって金メダルを取った。僕はその時、なにか釈然としないものを感じた。
     最高のパフォーマンスを観客の前に披露するのが、スケーターの「本来性」ではないのだろうか? また、それに関わらず「とにかく金を取った」ということで大喜びする国民性。金さえとれれば、どんな演技でもいいのか? そもそも荒川静香というのは、採点対象にはならない「イナバウアー」のような技で、観客を魅了した選手ではなかったのか。

     オリンピック競技になることの弊害は、武道では柔道にも現れている。それについては散々書いたことだが、ポイントを守って「勝ち」にこだわってみたり、海外勢に対抗するためにルール変更するなど、柔道は本来の「武術性」を見失った面が強い。
     こういう弊害から武道の本来性を守るために、剣道などはあえてオリンピック競技であることを望んでいない。もしそれが進んでいたら、剣道は武術性を失った、「竹刀の当てっこ競技」に堕した可能性もある。剣道の武道性は、水際ギリギリで守られていると言っていいだろう。

     しかしそれでも薙刀のように、『型』と『試合』が同じ比重で重要視されてる武道から見ると、まだ「競技偏重」の気味があると言える。その武道やスポーツの本来性を見失わないために、あえてオリンピックのような大会を否定する必要がある。と、僕は思う。
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