睦美の短歌日記 -56ページ目

岡しのぶの影響(昨日の続き)

文字数制限に引っ掛かって、昨日は尻切れトンボな日記になってしまいました。
二つに分ける内容でもないかなーと、後半の自分語りしようと思ってた場所を削ったんだけど、岡しのぶの歌に対するみなさまの反応が嬉しくかったので、続きを書きたくなった単純な私です。
自分の好きなものを他の人にも好きだと言ってもらうのって、本当に幸せ感じる(^▽^)ラリホー♪

昨日は岡しのぶの影響を受けまくった時期があったという話をしました。
今読み返すとちょっとだけ恥ずかしい。
でも、今よりもずっと「一歌入魂!」って感じで作ってたから、一つ一つの歌がやたらと可愛いのです。
というわけで昔作った歌↓


■月光に照らされ我も入れ物も君を欲しがり影絵作らん

■窓辺には薔薇の屍 忘られぬ過去を晒して褪せゆくままの

■美しい夢から醒めて君に哭く 宵闇素手で掴めばひとり

■微笑みの形に咲いた月の花 たやすく摘んだ夜空に泣く

■この掌には掴めぬ砂があるという 土曜の海は空に似ている


ちなみに最後の歌は自作の中ではかなりお気に入りの歌です。
当時は「破調しないこと」にもかなりこだわって作ってたから、きっちり五七五七七に収まってるものが多い。
てか改めて書き並べて読むと、岡しのぶっぽいかどうか分からなくなってきた…違うよね、明らかに(笑)。
ただ私の中では、これらの歌は間違いなく岡しのぶに触発され影響され、彼女の歌を目標にして作っていた歌の数々なのです。

ちなみにその後、桝野短歌によろめいて完全口語短歌を作ってたりもしました(笑)
桝野浩一さんについてもまたいつか書きたいですねー。
彼も天才だ。

歌人・岡しのぶ

こないだ超若手歌人の静香さんにレスを書き書き思ってたのが、岡しのぶのこと。
私が一番好きで尊敬してる歌人さんは俵万智ですが、「私もこんな歌を歌いたい!」とウットリ憧れる歌人は岡しのぶです。
彼女は高校生のときに作ってた短歌を集め「もし君と結ばれなければ」という歌集を出しました。
残念ながらこの歌集は絶版です。また、岡しのぶは今は創作出版活動から手を引いてます。
本当に残念、もっとたくさん歌を読みたかった。
早熟な歌人であったゆえに、尾崎豊のような行き詰まりに襲われて続けられなくなったんだろうか…なんて要らぬ想像をしてしまいます。
高校生に憧れるなんておかしな話かもですが、古本屋でたまたま見つけてなんとなく購入したこの処女歌集は「サラダ記念日」以上にボロボロ。
絶版だと知ってから、本を手に取るのが怖くなりました。購入時からすでにボロってたけど、さらに私がボロけさせてしまった。取り返しがつかなくなったら…(>_<)コワイ。

岡しのぶの歌には、斬新な言葉はあまり使われていない。
海、風、涙、手、月、指、闇などなど、詩の世界じゃ手垢のついた言葉を組み合わせ、美しく悲しく寂しい独特の世界を構築する歌人さんだ。
というわけで、彼女の短歌をいくつか紹介します。


■もし君と結ばれなければ月のでる夜にだけ咲く桔梗になろう

■潮風と恋にしめった髪を編む その唇をなぞった指で

■風になれ 涙をぬぐうその指に愛憎の傷乾きゆくまで

■あの夏に君とよく来た喫茶店 とりこわされるを見る夕暮れの

■月光があらわに照らす泣顔に手を放してと言えないでいる

■めぐりゆく樹液に身体を満たされて向こうの闇に手を伸ばしてる

■肌あらき腕に抱かれて眠りおり 夏の浜辺の星明りの下


こんな感じです。
嗚呼美しい、美しすぎる!リルケにもミルトンにも劣らない!(それは言い過ぎ笑)

実は私は最近流行り?の川柳ぽい短歌?があまり好きではないのです。いくら発想が斬新でも惹かれない。
もちろん素晴らしいんだけど、何度も読みかえしたい歌ではない、みたいな。批判したいわけじゃなく、私の個人的な趣味の話です。

つまり私の歌は、岡しのぶに影響されまくっているということです。影響バリバリに受けてた頃の私の歌↓

■月光に照らされ我も入れ物も君を欲しがり影絵作らん


うーん…
ちょっと恥ずかしい(笑)

ファーストキス

こないだ仕事先でなぜかファーストキスの話になって、数人でファーストキスの思い出について語りあいました。

レモンの味じゃないよねー
タバコの味やった
感触でナメコを連想した
歯がガチンと当たって痛かった

みたいなベタな会話ながら、みんな自分の思い出をおもしろおかしく話すので、大ウケしながら聞いてました。

私のはあんまりいい思い出じゃないんだよね。
10代のときにバイトしてた先で飲み会があって、バイトの先輩に、「遅くなったから送ってくよー」とか言われて、車でブーンと自宅まで送ってもらった。
途中で先輩は車を止めて、こっちに身を乗り出してきた。
(えっ?えっ?)
肩に手を置かれて、
(な、なになに?)
とか思ってるうちに、チューされたんだ。

ギャー!!

と内心ではビックリしたんだけど、そのとき私はなぜか、キスごときでアタフタするなんて恥ずかしいと思ってしまって、平気な顔(のつもり)でキスを受けた。
でも、顔を離した先輩が「もしかしてキスしたの、はじめて…?」と言ったので、バレてたみたい。まあ、歯も唇もムギュッと食いしばってたし、そりゃーバレるわ(笑)
で、私は首を横にふって「はじめてじゃないです」と言った。
先輩は「そか…ごめんな…」と申し訳なさそうな顔で言って、しばらくしてから無言で車を発車させた。

めちゃ気まずかった。

くそー、昔の私よ、そういう時は軽ーく口を開けて〆〒∴$=したあとに舌を*#£¥♂して℃@%×£$して、最後に「ふふん、まあまあね」とか言えば良かったんだよー!(違)

ともあれ、その日仕事から帰宅する電車のなか、ひさびさに蘇ったほろ苦い思い出を無駄にせず、ひとつ歌をひねっておきました。


■キスされた事よりキスをした後に「ごめん」と言われたことが切ない