歌人・岡しのぶ | 睦美の短歌日記

歌人・岡しのぶ

こないだ超若手歌人の静香さんにレスを書き書き思ってたのが、岡しのぶのこと。
私が一番好きで尊敬してる歌人さんは俵万智ですが、「私もこんな歌を歌いたい!」とウットリ憧れる歌人は岡しのぶです。
彼女は高校生のときに作ってた短歌を集め「もし君と結ばれなければ」という歌集を出しました。
残念ながらこの歌集は絶版です。また、岡しのぶは今は創作出版活動から手を引いてます。
本当に残念、もっとたくさん歌を読みたかった。
早熟な歌人であったゆえに、尾崎豊のような行き詰まりに襲われて続けられなくなったんだろうか…なんて要らぬ想像をしてしまいます。
高校生に憧れるなんておかしな話かもですが、古本屋でたまたま見つけてなんとなく購入したこの処女歌集は「サラダ記念日」以上にボロボロ。
絶版だと知ってから、本を手に取るのが怖くなりました。購入時からすでにボロってたけど、さらに私がボロけさせてしまった。取り返しがつかなくなったら…(>_<)コワイ。

岡しのぶの歌には、斬新な言葉はあまり使われていない。
海、風、涙、手、月、指、闇などなど、詩の世界じゃ手垢のついた言葉を組み合わせ、美しく悲しく寂しい独特の世界を構築する歌人さんだ。
というわけで、彼女の短歌をいくつか紹介します。


■もし君と結ばれなければ月のでる夜にだけ咲く桔梗になろう

■潮風と恋にしめった髪を編む その唇をなぞった指で

■風になれ 涙をぬぐうその指に愛憎の傷乾きゆくまで

■あの夏に君とよく来た喫茶店 とりこわされるを見る夕暮れの

■月光があらわに照らす泣顔に手を放してと言えないでいる

■めぐりゆく樹液に身体を満たされて向こうの闇に手を伸ばしてる

■肌あらき腕に抱かれて眠りおり 夏の浜辺の星明りの下


こんな感じです。
嗚呼美しい、美しすぎる!リルケにもミルトンにも劣らない!(それは言い過ぎ笑)

実は私は最近流行り?の川柳ぽい短歌?があまり好きではないのです。いくら発想が斬新でも惹かれない。
もちろん素晴らしいんだけど、何度も読みかえしたい歌ではない、みたいな。批判したいわけじゃなく、私の個人的な趣味の話です。

つまり私の歌は、岡しのぶに影響されまくっているということです。影響バリバリに受けてた頃の私の歌↓

■月光に照らされ我も入れ物も君を欲しがり影絵作らん


うーん…
ちょっと恥ずかしい(笑)