今読んでいる本から・・・。
《集団と個人の関係》
集団と個人の関係で、
『社会的手抜き現象』と呼ばれるものがある。
これは、集団で作業をすると、個人で作業をする時より課題遂行量が低下する現象です。心理学者であるマクシミリアン・リンゲルマンの綱引きによる実験では、1人で綱を引く時の力を基準にすると、2人で引く場合はそれぞれが93%、3人では85%、8人では49%の力しか出さなくなってしまいました。
サッカーの練習でも、1対1の勝負と、2対2、3対3・・・といった複数での攻防において、個人が力を発揮する仕方や執着心が違うと感じられることがあります。グループ戦術を前提とした、カバーリングやサポートに頼るような1対1では、グループ、チームとしての力は高くなりません。
仲間のサポートを利用して相手を突破することは大切な技能です。しかし、このときの成果が自分だけでなくサポートしてくれた仲間に分散するために、「自分が少し力を抜いても・・・」という気持ちにさせるのかもしれません。
必死になって相手のボールを奪いに行かなくても、互いのカバーリングで突破はされないと考えれば、1対1の守備の局面での努力量は落ちてしまうのかもしれません。
ボールに直接関わる場面(オン・ザ・ボール)では個人の責任が明確ですから、その点についてあまり心配する必要はないと考えられます。しかし、サポートやカバーリングなど、ボールに直接関係ない場面(オフ・ザ・ボール)のプレーにおいては、「自分が多少力を抜いても大丈夫」と、自覚をかいてしまう選手は少なくありません。優れらプレーヤーになるには、オフ・ザ・ボールでの手を抜かないプレーがいかに重要であり、自分のプレーがどの程度有効であったのかをきちんと知ることが大切です。
そしてきちんと教えることが指導者の役割です。
サッカーでは個々のプレーの連続によってチームとしての成果が表れます。団体スポーツだからといって、「誰かが何かをしてくれる」「助けてくれる」のを前提にしていてはよい成果は期待できません。
団体スポーツとしてのサッカーの楽しさを存分に味わうには、個々の最大限の努力が必要です。ある時は集団が大きな助けになります。仲間が重要な役割を担ってくれることがあります。しかし、その前にまず「個」がたくましくなければ、本当の団体スポーツでの楽しさは経験できないのだと思います。
集団が個人に与える影響は決して小さくはありません。
繰り返しになりますが、サッカーは、個々の選手たちの卓越したプレーの連続がチームとしての質の高い成果を生み出すのです。だからこそ、指導者はもっともっと選手一人一人をしっかり見ていかなければならないのです。
最後の締め方からいくと、私自身(指導者である)が考えないといけない内容でしたね😅
皆さんも少しは参考になったのでは‼️
そろそろ体をほぐし、フットサルに備えます⚽️
十分な準備が何をするにも必要ですね(^^)
それでは楽しんで来ます✌️