皇位の安定継承を阻む者たち | DANの阪神などのブログ

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ブログを始めてもすぐ飽きてしまうので奥さんに譲渡したものの、奥さんも飽きてしまい数年放置していましたが、もっかい始めてみようと思います。阪神の話題が中心になる予定。

以前、リアル死ね死ね団こと旧統一協会について、権力とズブズブになることで日本を侵略していると書いたことがありましたが、主に奴等の暗躍によって今まさに史上最大の危機を迎えてしまっているものがあります。皇室です。


どういうことかと言うと、まず現在日本には皇太子が居られません。つまり、次に天皇に即位される方は未確定で、しかも現在皇室に居られ、年齢的に皇太子になり得る方は現実的にはお三方しか居られません。


今上陛下の長女、敬宮愛子内親王さま(22歳)


秋篠宮殿下の次女、佳子内親王さま(29歳)と

長男、悠仁親王さま(17歳)


3年前まではもうひと方、秋篠宮殿下の長女、眞子さまが居られましたが、小室圭さんとの結婚により降嫁され、現在は一般人の小室眞子さんになられています


お三方しか居られないという時点で危機だと普通は感じると思いますが、皇太子が未定の理由、眞子さまが降嫁されてしまった理由は、現在の皇室典範に以下のような条項があるからです。


皇室典範第一条 皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する

皇室典範第十二条 皇族女子は、天皇及び皇族以外の者と婚姻した時は、皇族の身分を離れる


つまり、現行法においては皇位継承権を持つのは男性である悠仁さまだけで、愛子さまと佳子さまも結婚したら民間に降嫁してしまうということです。

お二方とも適齢期を迎えており、ほんの数年後には次世代を担う皇族が悠仁さまお一人になってしまう事態を間違いなく迎えます。

それでもし、ただ一人皇室に残った悠仁さまがお子様を授からなかったらどうなるか、分かりますよね?


尚、皇室典範というと何となく古来より伝わる触ってはいけないもののような印象を受けますけど、単なる法律のひとつであり、現行のものは明治時代に「当時の男尊女卑の風潮を鑑みて」制定されたものに過ぎず、国会で可決されれば普通に改正が可能です


実際、このままでは皇室、天皇制が持たないという自明の事態を受けて、2005年の小泉政権下には有識者会議の報告書に「現在の皇室の構成では、早晩皇位継承資格者が不在となるおそれ」があり、「将来にわたって安定的な皇位の継承を可能にするための制度を早急に構築することは、現在の我が国にとって避けて通ることのできない重要な課題である」と明記されています。


それを受けて、皇室典範の改正案は国会に提出される寸前でしたが、悠仁さま誕生を口実にそれを独断で握りつぶした政治家がいました。安倍晋三(当時官房長官)です。


更に、民主党政権下でも野田内閣の時に皇室典範を改正する動きがありましたが、自民党が与党に返り咲き安倍晋三が再度首相に就任すると、またも典範改正を白紙撤回。以降安倍政権下の7年間、皇統問題は1ミリも動きませんでした。

しかも在任中には、平成の有識者会議で結論が出ていたものを混ぜ返す為に男系派ばかり集めた令和の有識者会議を行なって皇統の安定継承への道を更に遠のかせたりもしました


安倍がここまで皇室典範の改正を妨害した理由は、1つは自分の支持基盤である自称保守(ネトウヨ)層が男系派ばかりであること、もう1つは深い関わりを持つ統一協会に選挙協力してもらう見返りでしょう。


ちなみに統一協会は極めて明確な反日・反天皇のイデオロギーを持っていて、教祖の文鮮明に対し天皇陛下(に扮する人)を跪かせる儀式を行なっているような団体です。


そんな団体の機関誌である世界日報が、皇統は男系絶対であると主張しています。そんなのの目的は明白で、皇統を断絶させる為でしょう。


しかも、安倍が典範改正を妨害したもう1つの理由である自称保守層が男系派ばかりというのも、結局のところネトウヨが統一協会に嵌められただけで、根っこの部分は同じだと見ています。


前に書いた通り、自分も以前ネトウヨ系の動画を頻繁に見ていた時期がありましたが、不自然に感じていたこととして、そういう動画を見ていると安倍マンセーと共に必ずと言っていい程「皇統は男系で繋ぐべき」という言論がセットで付いてきていたんですね。

私などは、過去に推古天皇持統天皇などの女帝が存在していたことは誰でも知っていることなのに、何故この状況で男系男子でないといけないかの合理的な理由が分からなかったし、むしろ女性天皇の時代を見てみたいと思っていたので、その言説には興味を持たずスルーしていた訳ですが、もっとどっぷりとこの世間に浸かっていたら、そりゃ男系論者にもなるだろうなと思います。


で、その発信者側となっていた言論人達が軒並み統一協会の手先であることが安倍晋三殺害によって芋づる式に判明した訳で、とりわけ韓国に対するフラストレーションからネトウヨになった人達が、韓国の中でも飛びきり反日思想を持った統一協会の主張に絡め取られ、今では皇室に仇なす存在にまで成り下がっているというのが(極めて皮肉かつ滑稽な)実情でしょう。


勿論、その人達は元々男尊女卑的な考え方をしていたのだろうし、男女同権のフェミニズム的な意見というのは左翼の側から出ることが多いから、単純に左翼が主張していることの逆を言えばいいと考えた部分もあるかと思います。まぁ左翼の逆が右翼というのは必ずしも間違いではないし、男系絶対が右翼系言論と和合性が高かったのは何となく分かりますが、結果として現状皇室を未曾有の危機に晒している訳で、断じて保守ではないですね。


尚、統一協会の手先となった言論人は沢山いますが、中でも特に主犯格とも言うべき存在は八木秀次竹田恒泰です。

世界日報のイベントで講演したことがある言論人は多数いましたが、八木秀次の講演頻度は群を抜いており、かなり昔から統一協会とズブズブだったことが伺えます。

麗澤大学の教授ということですが、実質的には男系活動家であり、安倍晋三を始めとする政治家に与野党問わずロビー活動を仕掛けまくり、安倍政権下のブレーンとなっていました。

その結果、何度世論調査しても愛子さまの立太子を望む声が常に7〜8割という状況にも関わらず、政治家に男系固執を主張する者がやたらと増えてしまい、ノイジーマイノリティとなって頑強に皇室典範改正を阻んでいるという状況です


八木は「女系容認は天皇制廃絶への道だ」とし、「初代天皇以来の男系の血筋を継承していることが天皇の正統性だ」と主張している訳ですが、女系になったら具体的にどう天皇制が廃絶するのかさっぱり分からないし、男系だから尊いなどと男系派以外の市井の人や外国人が言っているのを聞いたこともないのですが、しまいにゃその根拠を神武天皇以来伝統的に受け継がれたY染色体が尊いとか言い出して、とにかく漠然としたありもしない危機を煽るばかりです。

そんな屁理屈よりも、ほんの数年後に皇室が悠仁さま1人になって、お子様が授からなかったら皇統が途絶えるという現実に目前に迫った危機の方がよっぽど問題ですが、そこは全く意図的に無視しています。

その言説が、統一協会の意向を受けてのものと考えれば全て辻褄が合いますね。


竹田恒泰は、明治天皇の玄孫という血筋を自分の箔付けに最大限活用し、さも皇室を熟知した識者のように振舞い、主宰団体では殿下と呼ばれているようです。こういうのを宮さま詐欺師と言います。

此奴も反天皇カルト団体で講演していたことが発覚した訳ですが、本人は「何が悪いんですか?」と完全に居直っています。恥とか申し訳なさとかの感覚がないんでしょうね。

さて、男系派が現在の状況に対する対応策として必ず掲げるのが「旧宮家子孫の皇籍復帰」というやつです(因みにその言葉自体がおかしくて、その人らは生まれた時から一般国民なので復帰ではありません)。かれこれ20年以上前からその案は男系派によって主張されてきましたが、ただの一度として具体的な候補者が出てきたことはありません。

そんな中、竹田恒泰のみが「皇室復帰の意思がある旧宮家子孫が20人以上いる。名前は明かせないが実際に話したこともある。」と言い続け、男系派の拠り所となっていました。

仮にいたとしても、そんな誰だか分からない人が急に皇室入りしていきなり敬えとか言われても困るよとしか思わないのですが、そもそもその話自体が全くの出鱈目だったらしく、去年になってこんなツイートをしています。



再三述べてきてねーよ!と100回以上はツッコまれたと思いますが、竹田がただのいるいる詐欺だったと判明したこの時点で旧宮家子孫皇籍取得案は完全終了した訳です(にも関わらず、未だにこれを言えば何とかなると思っている男系派が後を絶たないのですが)。

で、何を言うかと思えば、言うに事欠いて「旧宮家子孫を赤子のうちに養子縁組しろ」だそうな。

人様の人生を何だと思っている?!(定期)という感想しか出てきませんが、この他人の人生を思い通りにしようとする感覚がものすごく統一協会的ですよね。


そもそも、竹田恒泰の動画とかを見ると常に暴言を早口で捲し立てているだけで、血筋がいかに立派であろうとそれに見合った人格が備わるとは限らないということを図らずも自身が証明してしまっています。それは、旧宮家子孫とかいう人たちも同様でしょう。

何せ愛子さまが即位して女系になった皇室を「味噌汁にウンコが入ったようなもの」と、有り得ない不敬発言するような男なので。


さて、このように八木、竹田ら統一協会の息がかかった言論人と、皇室に忖度せずそれらにばかり忖度する政治家によって、日本の天皇制は未曾有の危機に瀕しています。


当ブログらしく、この状況を阪神タイガースで例えてみましょうか。

かつて、金本選手や鳥谷選手が長期に渡って連続フルイニング出場を記録していた時期がありました。お二方とも、怪我をせず走攻守に高いレベルの成績を残し続けてこそできた記録なので非常に素晴らしい事なのですが、それでも晩年はパフォーマンスが下がり、記録を続けること自体がチームの枷になっていた時期もあったことは、多くの阪神ファンの記憶に残っていることと思います。どんな偉大な記録でも、いつか終わらせなければならない時期が来る訳で、本人の申告と首脳陣の決断によって記録は終了しました。

勿論、記録が止まって残念だという声は阪神ファンを始めとする各方面から上がっていましたが、かと言ってこの決断を批判する声がそんなにあったかと言われれば殆ど記憶にないです。

そりゃ、偉大な記録が伸びるのはファンとして嬉しいし誇らしいことですが、タイガースが勝てなくなってしまっては意味がないですからね。


これを皇統の男系固執に当てはめると、金本選手や鳥谷選手がどんなに打てなくなろうが、守備・走塁でどんなにチームの足を引っ張るようになろうが、記録を優先して試合に出し続けろと主張するようなもんです。

当然、チームは低迷、客足も遠のき収益も悪化、しまいには球団自体が存続の危機になってもなお、一部の偉いさんやタニマチとかが記録継続を頑なに主張している状況。しかも、どうにか記録を続けさせようと、例えば出身校が同じ選手が守備固めに出るのはOKとか無理くりなルールを導入してでも続けさせようとしているみたいな話で、一体そこまでする価値がどこにあるのかと思いますよね。


ましてや、神武天皇以来男系で続いてきたから尊いなどというのは、欠史八代と呼ばれる実在自体が証明されていない天皇や、8人10代おられた女性天皇の存在からして辻褄が合わず、連続フルイニング出場と違って、少数の男系派の脳内のみで有り難がられている価値観でしかないでしょう。

あと、悠仁さまがいるんだから先送りしようなんてのもよく言われますが、それはただ単にこの「男性天皇続きました記録」がたった1代延びるだけの意味しかなく、寧ろそこまでで皇室自体が終わってしまうリスクを爆増させてしまう無責任極まりない意見です。側室がおらず一夫一妻制での男系継承など無理ゲーに過ぎず絶対行き詰まりますから、この無意味な因習は早々に終わらせなければならないと考えています。