年末を控えてドル安、円高の流れがゆっくりだが進行しており、欧州経済も混乱中でクロス円が安い展開となっている。 ドル円は82円半ばを割り込むと81円台は早いと思われ、そうなると年末まで80円程度までの円高想定は必要かと考える。 米国金利が上昇しても、それならば輸出企業に設けさせるしかない高官の思惑とQE2で財政悪化への批判が市場に蔓延しているからだ。 米国経済の立て直しで重要なのは雇用であり、その根源となっているのは住宅関連動向で、価格やローン状況は一時期より安定しているがそれが原因で消費マインドが低下していて貯蓄率が上昇していることで気を回復させるのには時間が掛かる。 その間、日本のように小売企業がディスカウント競争を流行のように動き出し、国民生活の必需品である原油価格が上昇してしまうと節約ムードは今以上に高まりデフレという流れとなってくる。 ドル安なので輸入品は高く、スタグフレーションの流れが出てくるとやっかいだろう。 まだ未解決住宅ローン債券問題も残っており、住宅関連指数からは目が離せない。 同じような問題を抱えている欧州もそうだが、特に来年の米国経済の行方は長期スパンで見ても世界経済にとって重要な鍵になりそうで注目している。 下手をすればドル円最安値はあっさりクリアーとなるかもしれないから、ポジション取りは許容範囲内でやるに超した事はない。
米国GDPの統計結果が予想を下回りドル安へ若干動いた相場で、ユーロの動きは中国のポルトガル国債購入やギリシャ議会の予算案可決を睨んでか軟調推移ながらも比較的静かな動き、ポンドも中銀議事録が予想通りで若干ショートカバーはあったものの大きな動意には至っていない。 材料不足ながらも静かに円高とドル安が進行しているのが気になる。 円に加えて豪ドルやスイス通貨への逃避の動きが顕著に出ているのは、来年以降の経済リスク上昇を予想してのものだろうか。 年明けは、今月波乱となった米国雇用統計が最初の金曜日に控えていて、大きな動きから始まる可能性があり流れと市場のポジションの傾きは把握指定かなければならない。 開幕ダッシュか躓きかという場面がいきなり訪れる可能性があり、年初とはいえ正月気分は抑えて心引き締めて相場に向かうことをお勧めする。 通貨ペアーの中ではユーロ円が下値模索の展開をする可能性を示唆する動きが続いていて、前回安値の108.35付近を下抜けると106円台から105円割れまでの投機的な動きで目指していくことがあるかもしれない。 投機筋もクリスマスと年末という休暇時期と重なるが、この流れではクリスマス以降は相場へと引き戻されるであろうか。 勢いがあり大きく動いているわけではないが、じりじりと方向が決まっていく始まりの相場に見えるので波乱へと繋がる可能性は少なくない。
通貨安に習ってではないだろうが、大手格付け会社の欧州諸国に対しての格下げ競争が激化している様子。 金曜日もムーディーズがアイルランドの格付けを5段階引き下げた。 しかし相場は直後ユーロ買いとなり、織込み済み見るむきもあったが、その後更なる格下げの可能性やスペインへの各付け可能性への言及でポジション整理後ユーロ売りに火が付いた。 米国の住宅関連指数ではまちまちの結果であったために流れは変わらず全体で見るとドル買い、ユーロ売りで推移した。 それ以外にも先週のトルコの利下げ前から、市場金利に連動するかのように通貨も軟調推移となっている。 トルコはIMFの予想では今年7%強のGDPの伸びとなっているが、来年以降はそこまでの上昇は見られないとしていて、世界的な過剰流動性の影響で過度な資本流入を防ぐ意味でも予防的な利下げでもあったようだ。 物価指数も軒並み上昇基調で、経済基調は好調を維持していきそうである。 この国はギリシャやポルトガル、スペインなどと比較して、ユーロ通貨圏には属しておらず自国通貨で経済をコントロール出来た事が安定した経済運営に繋がっているのではないだろうか。 逆に物価指数から見るとインフレの懸念も出てきているために、継続的な利下げよりもそのリスクが垣間見えると直ちに利上げと戻る可能性も否定は出来ないだろう。 この国は失業率が比較的高く、ここ数年10%以上を維持しており懸念の一つだが、人口増加率が非常に高く将来潜在需要は高まっていくことが期待されている。 直近のトルコ円は最安値を割り込んで54円台での推移となっていて、RSI指数は30を割り込む流れであり、テクニカルから50円付近までの可能性は否定できないが、一旦底値探りの段階だと考えており年が明ければ下値は徐々に堅くなって行くのではないだろうかと考えている。
ドル中心相場から若干ユーロへと印籠が渡されているように見える相場付きは、材料に頼る方向探しとなっているようだ。 昨日はS&Pとフィッチが格下げしたポルトガルに対抗するかのように?? ムーディーズがスペインを格下げで見直しすると明らかに、ユーロが大幅に値を下げた。 ユーロドルはここのところ1.35台直前まで上昇していて反転基調が強まっていた中での押しであるから、ポジション整理が進み新たな買いが出てくるかもしれないが、材料が出尽くすのを睨んでのポジション取りであるために次の悪材料が出ないのか見極めてからの投資スタンスが必要となる。 とは言ってもドル安ではなく、全般にクロス円の基調の強さにも支えられている感じもする。 ということは各国平均株価の上昇基調が双方の通貨を地味に下支えしており、あまり積極的な投資を行わない時期から推測すると、薄い中での堅調さは考えられる。 今年いっぱいは株価と共にクロス円も堅調で、ドル通貨が大きく動くのは米国の統計などもあるがそれより欧州での材料次第であろう。 予想はされていたが、実際にスペインまで格下げ対象となると他の2社が追随してくると市場はスペインの懸念を取り上げる頻度が増し、その度注目度が増してくるのでユーロにとっては重しとなりやすい。
乱高下の予想もむなしく??動きが限定されたFOMCイベントであったのは、バーナンキ議長が前回の意図を踏襲し、約6000億ドル規模の国債買い入れ継続の意向を示すことでインフレ懸念はあまり感じられない内容であった。 量的緩和策への積極性は相変わらずということだが、市場は逆にインフレ懸念を想定しているために債券には売り優勢となり金利上昇でドル高継続となった。 議長と市場に温度差が見られることで、マーケットは警告を発しているが、しばらくはドル買いが継続しそうである。 ドル円はそのイベント前に82.80付近まで下落しポジションが軽くなったために売り圧力は減少しているために、上昇幅も昨日の安値から1円を越えている。 84円台前半に降りてきている輸出勢の売りをこなせるかが直近のテクニカル要因となろうが、突破は時間の問題のような気がする。 株式市場は金利高で押されやすいが、中長期でのインフレ要因で堅調推移が続くと思われクロス円上昇にも繋がっていくだろう。 豪円は上昇トレンドを綺麗に描いていて抵抗ラインの84円台を捉える動きが助長されるに違いない。 市場とバーナンキ議長が気をもむようになるのは、米国金利上昇が過度になり実質経済へ悪影響が出るときで、その時期は遠くないかもしれない。
