ニューヨーク市場では中東問題がサウジアラビアに波及し始めたことを背景にして、ダウ平均は大幅下落となり直近の安値更新となった。 原油や金価格は上値重く推移したにもかかわらずポジション調整の売りも出ていたようだ。 為替はまちまちの動きだが全般には欧州通貨安となっており、スペイン格下げでユーロが軟調で、英国の金利委員会で政策金利と2000億ポンドの資産買い取りを据え置いたことでポジションの巻き戻しが旺盛でポンド売りとなっていて、ポンドドルは1.6000にはサポートがありそう。 先ほど東北地方を震源とした大地震があり、日本市場の終わりころからそれを背景とした円売りとなったが、株安となったことでクロス円の軟調推移へと変化している。 災害状況の拡大が予想を上回ると再度円安に振れる要素にもなるため、行ったりきたりのスイング相場となりそう。 ドル円は抵抗ラインの83.30まで上昇したが、その後は82円台まで沈んでいて下値の堅さを確認しているかのような動きが特徴的。 クロス円がサポートされればドル円は83.80に向かうことも予想され、今日後半は懸念の中東情勢とニューヨーク株式市場を睨んだ取引となるだろう。 ここのところ世界的に天災や民主運動からの騒乱で予期出来ない動きが続いていて為替相場や株式相場もそれらに振り回されている。 金利を背景にした同意は比較的読みやすいが、自然発生的な動きはどう相場に反映し、それを相場がどこまで織り込むのかはどれだけ相場をフォローしていたかの時間の長さと比例してきそうだ。 

 欧州危機を忘れるなと言わんばかりの格下げが相次いでおり、ECBのインフレに対抗しての利上げへの牽制とも捉えられやすく、またポジション調整も加味しての欧州通貨売りが加速している。 訂正ドル買いも中には入っているが、それより欧州への売りが顕著ではなかろうか。 ポルトガルの国債入札は順調だったが、ギリシャ6行が格下げとなってユーロが売られたが、ECBがギリシャ国債を買っているという噂で一時は上昇に転じたが上値の重い状態が続いている。 これだからECBも簡単には動けない、地政学的要因と自分たちが作った枠組みの中でもがくのはしょうがない事であろう。 今日も日中はドル買いでドル円の上昇に連れていたユーロ円だが、スペインのソブリン債格下げでアウトルックもネガティブ維持となり狭いレンジの114.80を一気に下抜け、レンジで買っていた向きの投げが出ているようだ。 ユーロドルもサポートライン1.3770に向かって下落しているが、1.3800の小さなサポートでひとまず止まっている。 ECB月報を控えて売り込むのも限界であろうが、その後はまた軟調推移となる可能性は大きい。 下抜けすると1.3600の重要なサポートがあるが、その前に1.3730辺りの買いバリアーを破る必要がある。 今日は英国中銀の金利政策委員会も控えていることからポンドが利上げ期待で堅調さを保っており、ユーロポンドの下落に繋がっている。 スイスには中東懸念継続で依然買いが集まっており、スイス円は先週金曜日以来89円台を付けた。 高値の89.30を越えて、90円に到達するのか興味深い。 
今年に入ってからユーロとドルが為替相場の動きの主役を交互に演じていてなかなか円には投機というか、流れが向いてこない状況が続いている。 期末は近づいてはいるが円は相対的にもみ合いより円安へじり安方向となっているために売り圧力があまり感じない相場付きとなっている。 日中は売り買い交錯でもみあっていても海外では対ドルの動きに連れるクロス円が目立っており、海外では比較的薄い相場でも個人投資家の売り買いで高安を抑えられる感じが見て取れる。 個人投資家は比較的レンジ相場に強いことからうまく波に乗っているようで、すいすいと利益を増やしている投資家も多いように感じている。 日本人投資家が金融緩和マネーを吸い取るような動きは非常に喜ばしい、というかどうせなら全部吸い取って消費に回してもらいデフレ脱却と行きたい、とは夢のような話のようだろうが、少なくとも政府の景気対策より効率良いのではと思ってしまう。 昨日はOPECの増産決議が効き久しぶりにドル買いとなっていて、ユーロドルは下がるともみあうと思っていた1.38台まで下がっている。 対してドル円は83円直前まで達っし、先週金曜日の米国雇用統計直後の高値にじりじりと迫っている。 ここを抜けると83.50付近の抵抗を目指すこととなりそう。 ポジションサイドから見てみると、原油買い持ちが以上に多く、ドル売りも拡大していることから、欧州圏でのソブリンリスクが登場すれば更なるポジションの巻き戻しを考慮に入れる必要が出てくる。 しかし今はリビアからサウジへの飛び火の方が懸念としては大きく、ポジション調整があったとしても背景が変わらなければドル安へ引き戻される可能性は大きい。 中東リスクからのドル安はやはりドルスイスの動きで捉えるのが早い、0.98台に乗せれば懸念は遠のくが、今月中で言えばRSIが70を越えずに0.95に乗せると市場は風向きの変化を感じやすくなると思っているから指標にして頂きたい。 
中東諸国の地政学的混乱で有事のドル買いとはならず、スイス買いとなっているのが最近の流れである。 ここのところ世界株式相場が上昇し、それに連れてかインフレ懸念から利上げを断続的に行ってきた新興国への資金流入が止まらず株価も上昇へと動き始めていることで、先進諸国が警笛を鳴らす意味でも利上げの構えを見せ始めている。 このように先進国の金利が下げ止まりから上昇と反転するタイミングとなっているために、市場はそれに敏感となっており、中東懸念から原油価格の上昇が米国のインフレに及ぶのを鑑みての悪い金利上昇と見なされ、先行きの景況感の側面からドル安となっていると見る。 加味して欧州がインフレ懸念を強く抱き始めていることも反してドル安の材料ともなっていて、通常とは違う相場展開が続いていると言えよう。 ただでさえ米国住宅価格は尼上昇を見ていないことでエネルギー価格や食糧価格が物価上昇に寄与していることを考えると、景気はまちまちだがインフレというスタグフレーションの可能性から基軸通貨への懸念というところまで市場の憶測を呼んでいるのであろう。 ドルインデックスは昨日、今年の安値を更新し、昨年安値まであと1ドルほどに迫っている。 ドルはテクニカルでは売られすぎの水準であるが、中東情勢によっては下方向への投機が見られるかもしれない。 水準が行き過ぎるとドルに代わる通貨はという議論にもなるので、戻しは見るであろうが、短期の戻しはあってもまだしばらくはドル安の流れで一貫しそうだ。 今日のところはOPECの原油増産への協議が行われており若干ドルの買戻しに繋がっている。
 先週のユーロ円の116円はスカスカの相場での高値到達であるが、テクニカルでは一旦高値であろうと見てもおかしくはない。 今月は期末ということでドル円に売りが出やすく、ユーロは1.4の大台に乗せ節目越えで上に突っ込む可能性もあるが、その後は高値を大きく更新するのではなくテクニカルからの利食いをこなしながらの上昇となると見ているので、クロス円はドル円の動きに左右されることも起きてくるだろう。 日中はドル円次第のクロス円が続くかもしれないが、欧州市場に入るとユーロやポンドが動意付きやすいこともあってクロス円は複雑な動きとなり、市場ごとにクロス円の動きに変化が見られるだろう。 ユーロ円に限って言えば、高値の上ひげが長くなってしまったことで上値は重い感じが出ており、と言ってもテクニカル要因からの下げが中心であるから大きく下げるような動きではなかろう。 急落するとすれば中東騒乱の落ち着きがあれば、それを背景にしたユーロ単体の下げからくるもの。 その背景に大きな変化がなく下げるとすれば利食い程度であり、その時はドル円に影響されやすいであろう。 今月中で見ると112円から116円のレンジ相場が可能性としては大きいであろうか。 またユーロがもみ合うとなると、今週の英国中銀イベントからポンドの動きが強まる可能性も大きく、ニュージーランド中銀の金利イベントは軟調推移に拍車を掛けるような仕掛けが散見されてもおかしくはないが、ある程度織り込んでいる状態と思っているのでその度合い次第であろうか。 円にとって前原外務大臣の辞任が相場には影響なかったことで管政権崩壊となると、もしかすると円高シナリオになるのかもしれない気がしている。 失業率が良くても市場は遅行指数だと言って逃げやすく、バーナンキFRB議長の迷いを写しているかのようにドル安基調に変化が見られるのはまだ先の事であろうか。
 冷や水相場なのか、それとも本格的調整相場、下落トレンド相場なのかはわからないが、マスコミやアナリスト達が騒ぎだし、原油が120ドルを越えると世界景気の分岐点だとか、倍になると崩壊だとか報道されていたり、噂でカダフィ大統領が暗殺など相場はある程度の先読みで突っ込んだ動きを見せ始めているがポジショントークも多くあまり行き過ぎるとしっぺ返しも恐ろしい。 ただ流れが付いている事からしばらくは報道に煽らされる市場動向から目が離せず、スイスと円買いの方向へは動きやすい展開となろう。 昨年末から流入してきたリスクマネーの逆流ではなく、まだリスクロングのポジション整理程度だと思っており、サウジアラビア国内で波乱が実際に起きれば今の流れは強まる恐れはあるが、今はまだ流れに確信は持ててはいない。 ドル円は昨日重要な82.30を下抜けたところで82円割れは必至だったことで一旦下攻めとなり、これも抵抗ラインの81.60で止まっている。 ドル円がもう一段の下げを見せるかどうかは、テクニカルからはこの82.30を越えるか否かに掛かっているように思える。 ドル安に向かいやすい雰囲気の中でユーロドルの上昇も加味してのこの読みであるが、ユーロドル1.3860越えから1.4台までの動きがあれば80円台も見えてくるはず。 しかし背景が変化を見せると、一度変動率の上昇し始めている今は反転のスピードも速いのですぐさま動きについていく必要がある。 頑固に見逃してしまえば、あの時は。。と後悔の念にも駆られる日もくるだろうか。 その動きはリスク回避かテークかという事からするとスイス通貨にも現れてくるから、スイスペアーをよーく吟味して変換点を察知することが必要だ。 こういう時のために前々からスイスへの言及をしていたのだが、研究されていただろうか。 「今の自分の環境は半年前の自分の行いが作り出したもの」と言われた事を思い出す。
 いつもは戦争や反政府でもなどの騒乱があると戦時のドル買いとなるが今回は違っている。 中東の原油価格の高騰で、イラク戦争以来の米国の立場の悪さもあって米国の景気へ冷や水を与える憶測で債券が買われてドル売りとなっていて、現在の原油価格の高止まりでの価格レベルも要因となっているのではないか。 チュニジア、エジプト、リビアと続く長期政権への反乱で、近隣諸国への反政府運動の更なる高まりが懸念されてきたことでそれを織り込む動きとなっている。 ドル売りが更に進んでユーロドルが年初来高値を更新し、スイス買いが顕著となっている。 次はサウジかという連想から動意を見せ始めた相場であるが、欧州危機のように報道が先回りしだすとある程度の突っ込み相場はあると思うが行き過ぎることが多く戻しも気をつける必要があるだろう。 報道で近隣諸国に懸念が及ぶとそれらの政府は先回りの手を打って出る準備に掛かるために、火消しのリリーフ陣が出動する動きだ。 最初の手でもうまくいかずマスコミが煽ると、抑えの準備にかかり守護神の登場となるのは政治でも同じ。 もし連鎖が及んでも絶対的守護神が抑え、火消しの役割を果たしてくれるのは時間の問題であろう。 インターネットで庶民の同意を得られるのが早く対処する時間もままならなくなった。 Google などで民主化報道が増えれば、スピードに勝る市民は絶対的守護神も打ち込み続ける可能性も否定できない。 政府はそれも鑑みて試合放棄をするのか、引き分けに持ち込むのか市場が裁量を求めるように促していくのであろう。 原油が豊富にあるのでなかなか火消しも難しいかもしれないが。    
 昨日からリビア情勢の悪化受けての動意が見られる市場で変動率の上昇を睨んで仕掛け売買も見られているようだ。 カダフィ大統領辞任か?の報道で中東情勢の落ち着きを予想したドル買い戻しであったが、退陣拒否で一転ドル売りとなった後、日本国債の見通しをネガティブとして円安になり、欧州でも利上げの動きが見られるなど材料には事欠かず、為替相場は米国市場が始まるまではスピード感のある乱高下が見られた。 米国市場に入ると情勢悪化懸念でダウ平均が売られたことから債券が買われてドル安基調となった。 原油急騰と金へのリスク回避の流れは、為替で言うとスイスへの流れと連動している。 今日もリビア情勢やそれに影響されている株式相場の動向が為替には材料となりそう。 ニュージーランドの大地震がニュージーランドドルの下落を誘っているが、それに食品価格の下落も材料となっている模様。 天変地異は時間が経つに連れてマインドの戻しを見るから、ニュージーランドドルの戻しも時間との問題となってきそうだ。 豪ドルがそうだったように同じ道を辿って行くだろう。 ただ中東情勢次第では食品価格の下落が輸出に打撃を与えるとなると頭の重い展開が続く可能性もある。 市場はリビア情勢による動きとなっていても、エジプトから続くこの動きが更なる国の動意を生んでしまう懸念を織り込みにいく動きとなれば、スイス高、円高傾向が顕著になる可能性は大きい。 円も3月末に近づいてくれば円高へ仕掛けやすい環境となるためにしばらく上値は限定的であろうが、下値は予想しづらい。 状況が落ち着いてくればドルの買戻しが優勢となるだろうが、テクニカル側面から見ても基調が出やすくなるところまで円高に振れるとトレンドに乗る動きが散見されるだろう。 この辺もレベルと時間の兼ね合い次第であるが。

 昨日のポルトガル国債入札に続き本日はスペインとイタリアの入札が予定されており、それはポルトガルと比較してリスクが少ないとされていることと原油や金価格の上昇で若干のドル安で対ドル通貨の上昇が目立って、それに引っ張られる形でクロス円が堅調さを増している。 ユーロ円が106円台からの戻しで堅調推移となっていているが、抵抗線が複数重なる109.20辺りと109円台では本邦輸出の売り注文があると思われていることで、ここから上はやや重さが出てくると思っている。 ユーロドルは1.3150が一つの目安となるレベルだと思っており、ここを狙いにいく動きがあれば下値不安は少なくなりそうだ。 オーストラリアでは洪水被害が大きく為替にまで影響しているにも関わらず、商品相場の上昇や上海株式市場の堅調さに支えられていて、豪ドルはパリティーからなかなか下振れしないどちらかというと堅調さが垣間見える相場付きではなかろうか。

欧州内のリスク回避で買われていたスイスもここにきて売りが優勢で、ポンドスイスやユーロスイスなどは年初の安値から大幅な急反転を見せているのはリスクテークに動きつつある予感もする。 こういう状況を続けていくと景気の浮揚を示唆する動きも出てくるだろうから、その間に民主党政権は安定感を見せないとまた日本だけか、と市場に忘れ去られてしまいそう。 消費税を上げる必要があるなら、控除で増税するなどの姑息な手を使わず、英国のように粛々と決断を下すのが長期的には良いだろうが上げる意味を国民に正確に伝えることが大事なのではなかろうか。 

 前回の失業率の好結果でドル高を予想する向きもいるが、そもそも遅行指数の失業率は過去4週間に就職活動をしないとカウントされないことで、就職を諦めた人が多いのか同かも議論に上げる必要があり、今回だけの結果だけでは先行きはわからない。 さすがに来月も率が下がってくると若干はファンダメンタルが良くなっていると思う市場関係者も多くなるだろうが実際はまだ何とも言えない。 ポジションから見ると、来月の失業率前は一旦ドル買いのポジションに振れる局面は見られるだろう。

 先ほどポルトガルの10年国債入札が期待されていた7%に達さなかったが、約6.7%程度には達し想定内から若干需給が悪かったことで1.30上にいたユーロドルは1.29台へと利食い先行で売りが出ている模様。 他に対した材料もなく、明日はまたオーストラリア雇用統計発表、欧州の金利政策委員会とその後のトリシェ総裁の記者会見、BOEの金利政策委員会が開催されるので、そこまではダウ平均をにらみながらクロス円の動きを捉えてドル絡みの需給が別に出てくればある程度動く要因となるが、ボラを支える新たな材料が欲しいところ。 未だにスペインへの懸念で欧州は何らかの策を練っていく必要があるとFinancial Times でも懸念を取り上げていて、そこまで市場が仕掛けていくのかは頭に置く必要がある。 しかし、世界経済全体では今年一年は徐々に景気回復の芽が見られるという観測が比較的多く、日米欧などで政府の景気対策後の減少していた自動車販売の回復期待やハイテク、輸出関連の伸びを新興国が寄与していく構図は変わらなく、米国FRBの積極的なデフレ懸念払拭マネーが流れ込むことでリーマンショック後の訂正相場から成長基調を垣間見ることとなるのかもしれない。 豪国では、洪水被害が食品価格高騰へと繋がる見方から売られていた豪ドルも若干買い戻しに入っているが、ユーロが下落基調となるとしばらくは連動し軟調推移となるだろう。 豪円はドル円に支えられてもみあいから堅調推移で83円台は重いが、84円台まであるとドル円と同調して上値を探るタイミングが見えてくるのではないか。 過熱感のある雇用環境にあって明日の統計は気になる指標であろう。