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これ観た

基本アマプラ、ネトフリから観た映画やドラマの感想。9割邦画。作品より役者寄り。なるべくネタバレ避。演者名は認識できる人のみ、制作側名は気になる時のみ記載。★は5段階評価。たまに書籍音楽役者舞台についても。

『108回死んだ僕ら』(製作2024/公開2025)

映像制作ユニットatto(6)scrawll(アトロクスクロールル)活動1周年記念作品とのこと。

 

監督・脚本・編集 浅井日向

主題歌 「余命百年」朝昼夜(あさひる よる)、山田喜大

 

河野祐真、小林紗菜、浅井日向、重岡琉、前橋佑樹、東優花、梅村淳子、梅村健則、佐久間雄大、古味靖朗、松下和美、他。

 

平成のベストセラー作家迎井夢言が亡くなり、腹違いの5人の子供たちが葬儀のため実家へ集まる。昔々はその5人の妻と一夫多妻制を実践するがごとく敷地内に共に暮らしていたが、亡くなった妻もおり、やがてバラバラになった。

実家で暮らしている長男=はじめ(河野祐真)は妻子持ちだったが離婚して子供にも会えずにいる。長女の逢瀬=おうせ(小林紗菜)は美容関係で成功し今や一企業の社長。次男の=ぬい(浅井日向)はシナリオライターとして活躍中。父親のように小説家を目指しているが芽の出ない三男の=めぐる(重岡琉)はフラフラと生きている。それから末っ子の=あかり(前橋佑樹)は大人しく内気な大学生。この5人の子供たちが金銭的に不自由な思いをすることなく生活できてるのは、親の金があるからで、今回父親が亡くなったことで更に遺産が入ることになる。特に困ってもいない彼らは等分に分けることに異論はない。それよりも、末っ子の幸以外の4人には、共通の秘密があった。縫の下にいた弟=つむぐの死因だ。

なぜ紡が亡くなったのか、なぜ秘密にしておいたのか、父親が亡くなったことでまるでタガが外れたかのように、罪悪感から解き放たれる方法を具体的に模索し始め、実行に移す兄弟…。

 

葬式までの数日を5人の視点から描き、明らかにされていく重大な秘密。その秘密による苦しみがよく表現されていた。

 

ラスト、縫が"死ななくてもよかったかな"みたいなことを言う。自死する人の気持ちはわからないし、ほんの一瞬の気の迷い、または激しい自責の果ての行動と想像するが、その時、その瞬間「あ、うそうそ、間違い、やめて、止めて、時間、戻れ!」と思わないのかな、後悔しながら死んでいってるんじゃないかなと想像してしまう。だから、まさにこの"死ななくても"という台詞は「それな」と思ったし、やり直しの効かない、たった一つの命の重みを感じる。

実際どうなんだろう、よく、命に関わる危険な目に会うとこれまでの思い出が浮かんでくる表現「走馬灯のように…」が使われるけど、そうなって最後の最後に「やめたい!」と思ったりして!?なんて思うのだけどどうだろうか。

 

『ポリエチレンテレフタレート』の涼とは真逆の周というキャラクターをみごとに作り上げてる重岡琉が素晴らしかった。

 

 

atto(6)scrawll作品を見たのはこれが2本目。台詞が等身大で、同年代の人達には通じるだろうけど、一般的にはその含みがわかりにくいんじゃないかなと今回も思った。

しかし相変わらず上手い。映像も演出も演技も。センスがあるのだろうな。今後も同じように作っていくのか、新たなチャレンジもするのかわからないけど、形が新しいだけに期待しちゃうユニット。

 

★★★★

 

 

 

 

 

YouTubeにて配信されています。

 

公式YouTube

 

 

 

12月13日に都内で新作上映とファンイベントがあるらしく、そこで残念ながらメンバーの一人、河野祐真が抜けるとのこと。詳細はYouTubeチャンネルにて。

 

 

 

浅井日向公式X

 

前橋佑樹X

 

小林紗菜X

 

重岡琉X

 

Instagramもあるようなので、興味のあるかたはぜひ検索してみてください。

 

『ポリエチレンテレフタレート』(2023)

役者5人とヘアメイク1人からなる6人組のユニットatto(6)scrawll(アトロクスクロールル)による作品。(浅井日向重岡琉小林紗菜前橋佑樹河野祐真ドメ

 

監督・脚本・編集 浅井日向

主題歌 朝昼夜「気のせい」


卒業を祝い涼(重岡琉)のマンションで一夜を明かした役者を目指して共に学んで交友を深めてきた仲間たち。朝になると三々五々予定に従い帰路へ着く。仲間たちには内緒にしていたが、=かおる(浅井日向)の帰るところは涼の部屋。

互いにオーディションを受け夢を追いつつ甘い時間を過ごしてきたが、自分の才能に限界を感じた涼は就職を決める。時間に余裕のある香に家事を任せても2人はうまくいっていたが、家族への紹介〜結婚の形について考えに差異があり、2年の交際期間に終止符を打つことになる。お別れするまでの1ヶ月を焦点に、2年間の思い出をからめ二人を描く。

 

涼は香を親に紹介できないと言う。それは大切な人だからと。孫を望む親の期待を裏切れないとも言う。けれど香のことは好きでずっと一緒にいたいと思っている。でも、香は家族に、周りの大切な人にカミングアウトすることは平気だと、制度としては無理だが結婚だって視野にあると言う。大切だからこそ言えないという涼の気持ちがわからない。見てるこちらとしても、そんなことで別れるもの?と思ったが、その後、香はバイであることがわかって納得した。涼はゲイだ。バイとゲイでは抱えてるものが違う。

互いに愛し大切に想っているのは確かなのだけど、それがいつまでも続くかどうか、もちろん最終的にはバイとかゲイとか属性は関係ないにしても確率は低いように思う。選択肢が違う。

区別をつけてるわけではないんだろうけど(涼が本当に別れたいと思っているようには見えなかった)、秤にかけてしまったんだろうな。色々と。二人とも。


涼の人生はきつそうだ。もしかしたら親のために子供を作るべく結婚をするかもしれない。それがうまくいくとも限らない。むしろ無理だろう。カミングアウトしたくてもできない辛さをどれだけの期間かかえて生きていくんだろう、と考えて気の毒になってしまった。

香は自由人のように思った。流れるように漂うように生きられる人のような感じ。バイでもあるから。

 

ラスト、去って行く香に、涼が名前を呼ぶのだが、香がなんと応えたのか言ったのかがわからない。でも笑顔だったから、何か前向きな言葉なんだろうな。

 

タイトルは劇中のアイテムペットボトルのことだと思われる。ペットボトルの本体とキャップのようにピタリと合ったらいいねと言っていた。そこかしこにキーアイテムとしてペットボトルが使われていた。

 

台詞が独善的なところが目立って推し図るのにモヤモヤしたけど、作品としては良かった。

 

★★★★(★)

 





 

主にYouTubeに作品をアップして活動している様子。チャンネルにて作品が見られます。

 

アトロクスクロールル公式YouTubeチャンネル

 


浅井日向は角野隼人か道枝駿佑か、という容姿〜雰囲気で、脚本だけならず、演出、演技もうまい。というか、皆さん上手い。表情はもちろんだけど、溜めも上手い。そして技術的なことはわからないけど、立体的な映像を作る。台詞は要点をついている部分と、わかりにくいものとあって、それもバランスなのかもしれない(現代の若者の感覚的な口語が使われてる)。それが作品に味をつけ、色を出しているのかもしれない。



『アジアの天使』(2021)

韓題『당신은 믿지 않겠지만』(翻訳すると「あなたは信じないでしょうが」になる…「信じるも信じないもあなた次第」って感じでしょうか?)。

 

監督・脚本 石井裕也(『生きちゃった』『茜色に焼かれる』『町田くんの世界』他)

音楽 パク・イニョン

 

池松壮亮、オダギリジョー、チェ・ヒソ、キム・ミンジェ、キム・イェウン、芹澤興人、佐藤凌、他。

 

妻が癌で亡くなり息子の学(佐藤凌)と二人暮らしになった小説家の青木剛(池松壮亮)は、兄透(オダギリジョー)に一緒に仕事をしないかと呼ばれ、韓国はソウルへ飛ぶ。韓国語は理解できないが、日本を捨てる気持ちで出てきたのに、透の事業計画は思ってたものとは違ったし、その日暮らしのような荒んだ生活が待っていた。しかも仕事上の相棒にだまされ、住まい兼事務所も退去になってしまう。透は次の計画もあると海辺の街カンヌンへ行こうと誘う。

一方、母親を癌で亡くし、後を追うように父親も亡くなった元アイドルの売れない歌手チェ・ソル(チェ・ヒソ)は、枕営業を強いられながらも公務員浪人中の喘息持ちの妹チェ・ジョンウ(キム・ミンジェ)とのろまの兄チェ・ポム(キム・イェウン)の金銭的面倒をみていた。しかし愛人関係にあった事務所の社長に契約を切られ、ジョンウには重いと避けられ、絶望感に陥っていた時、天使を見る。それはきっと両親の墓参りに行けというお告げだと解釈し、兄妹三人で田舎へと向かう。

そして剛と透、学の三人と、ソル、ジョンウ、ポムの三人は列車の中で出会い、日本語がわからないチェ兄妹、韓国語がわからない剛、韓国語ができるといってもイマイチ怪しげな透、そしてしゃべれない学の珍道中が始まる…。


ロードムービー。

 

カンヌンへ行くのがワカメを売る仕事だという、そんなので商売できるように思えないんだが…と思ってたら、最後にはちゃんと剛も信じてなかったとわかる。天使の正体といい、その天使を見て自己完結させようとするソルといい、剛のサランヘヨの羅列は言葉が通じる関係ならば「一回黙ってもらっていいですか?」だし、エンディングに向かいコメディに仕上げていってた『生きちゃった』で感じたのと同じ、たかが人生、たかが人間、というのが見えてわりと痛快な気持ちになった。

ラストはチェ兄妹と剛親子とで、チェ家でご飯をひたすら食べてるシーンで終わる。食事=家族ということだろうか。(透はまた別天地へと向かう)


この映画の始まりの方で、日韓関係に言及するシーンがあり、さらに韓国人が日本人を嫌っているパーセンテージ、日本人が韓国人を嫌ってるパーセンテージを話すシーンもある。人種の違いばかりか言語が通じないわけで、それが最初はヒリヒリするのだが、トラブルを共に乗り越え、それぞれの苦悩も知ると、壁が溶けて言葉がなくても分かり合える、というところまで進む。まあ、情でしょう。

 

ところで、透と剛も子供の頃天使に会ったという。その天使に首を噛まれたという。それ、本当に天使?(^^;;

ソルの見た天使は創造の産物と結論づけてた。アジアの天使だからおじさんでいいのかもしれない(天使芹澤興人だった)。でも自分で作り出した天使。自分でそう決めてただけ。自分できりひらくためのとっかかり。兄弟が噛まれた天使はじゃあ誰なのか。天使の存在、信じるか信じないか、それはあなた次第…というわけか。やはりコメディか…(^^;;

 

演技面で残念なところをひとつ。文化が違うので仕方ないにしろ、剛がソルの目に惹かれるシーンがあるのだが、その目を「悲しい目…いや違う」と打ち消す。そういう微妙な目なのだろうが、観てるこちらに(少なくとも私には)伝わらない。日本の女優なら、それくらいの表現できる人、たくさんいるのにな…と思ってしまった。

ついでに、文化面で私的に相容れないのは、重要である食事シーン。欧米人が日本の「すする」を下品と感じるのと同じで、肘つき、遊び箸、姿勢が許せなかった。でも、きっと、この映画と同じような体験をすれば、受け入れられるんだろうなぁ、と思う。その程度には人種間の垣根は越えられるというメッセージは受け取れた。

 

★★★

 

 

 

 

制作 RIKIプロジェクト、SECONDWIND FILM

配給 クロックワークス

 

 

 

『リスケ』(制作2021)

 

監督・脚本 鈴江誉志(すずえたかゆき)

 

八王子Short Film映画祭ノミネート作品


公式サイト

 


野島健矢、野川大地、志々目知穂(ししめちほ)、山田ジャンゴ、湊あす香、両角颯(もろずみそう)、吉見茉莉奈

 

中学時代の同級生であり、恋人同士だったユウスケ(野島健矢)アズサ(野川大地)、子供が欲しいアズサは関係を終わらせることを選ぶ。ユウスケは写真家となり、アズサはサラリーマンとなったある日、ユウスケはアズサから結婚の知らせを受ける。相手は女性だ。しかも、アズサはユウスケにウェディングフォトを依頼してくる。まだ想いの残っているユウスケは迷うが、引き受け、本当の意味でのアズサへの気持ちに整理をつける…。

 

何を描きたかったのか、文章が鈴江監督のプロフページに載っているけど、飛ばし読みにした。何をどう捉えるか、そこは自由にさせて欲しい、そう思わせる作品だった。

 

アズサはバイだけどユウスケはゲイだ。アズサの妻となるハナ(志々目知穂)には二人の関係は教えてない。だから、普通に、アズサのこともユウスケのこともノンケだと思ってるし、二人の関係は友達同士としかみていない。それはユウスケのアシスタント(?)のコテツ(山田ジャンゴ)もそう思っていて、別れた恋人=元カノのウェディングフォトを頼まれたのだと思っている。この普通に言えない息苦しさがとてもよく伝わってくる作品で、切なくなった。そのうえ、アズサはユウスケに新しい出逢いをすすめる。幸せになって欲しい優しさ思いやりからだが、アズサのように女性を恋愛対象にできない、かつ前へ進めないユウスケの気持ちがよく表現されている分、本当、やるせない気持ちになった。アズサとて、思い出に変換されたにしろ、初めて本気で好きになった相手だ、そうそうきっぱり切れるはずもなく、繋がっていたいような、それはダメなような、もどかしい思いも伝わってきて、これまた悩ましい。

 

性別に関係なく、かつての恋人の話、今の恋人を紹介できるような、微塵もの色眼鏡のない社会を望んでいるのだなぁと思ったし、そういう社会であること、そうなることを私も願いたい。でもそれはとても難しい。性別の前に、または性別を除外して人間を見るにはまだまだ時間がかかる。

 

暖かいような、ヒリヒリするような、とても良かった。

 

★★★★★

 

 

鈴江誉志メッセージ

 

 

鈴江誉志公式サイト

 

 

YouTubeで観られます。

 

公式チャンネル

 


 



 

そういえば昔々、後に知った「薔薇族」や「JUNE」が密かに人気だった頃か、「風と木の詩」「ポーの一族」など、ギムナジウムを舞台にした同性愛漫画(ただしゲイ)が出てきた時、幼いながらも衝撃を受けた。ここまで表現の自由があるんだと、個人の性癖をも認めようという自由があるんだと感動した。

その後あれこれ支持を受け、現在のBLブームだ。実写ドラマが始まり(最初にタイの作品を見て衝撃を受けた)、どんどん過激(なシーン)になっていき、少しハラハラするものの、だいぶジャンル的には成功を収めたなと思っている。でもそれが実存の趣向の方々にはどうなんだろうか。

 

 

『ニトラム/NITRAM』(2021/日本公開2022)

オーストラリア映画。原題は『NITRAM』

1996年オーストラリアタスマニア島のポート・アーサーで起きた無差別銃乱射大量殺人事件「ポート・アーサー事件」の犯人マーティン・ブライアントの実録映画。

 

監督 ジャスティン・ランドリー・ジョーンズ

脚本 ショーン・グラント

 

両親(母親:ジュディ・デイヴィス、父親:アンソニー・ラパーリア)と三人暮らしのニトラム(ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ)は、知的障害があり(冒頭幼少期の花火遊びで負傷し、他の子は二度と花火をしないと言うのに、ニトラムは怪我と花火は別モノと考え、またやると公言している)、子供の頃からばかにされいじめられてきた。ニトラムという名前もあだ名で、マーティンという本名を逆から読んだもので、ニトラムはその呼び名が大嫌いだった。

大人になってからもニトラムは近隣の迷惑など一切省みず、花火遊びをする。何か別の興味を与えようという意図もあり、父親は民宿をやるため物件を探し始める。そしてその経営を手伝うことを約束させる。ただ、今のところ資金が足りない。そうしてるうち、ニトラムはサーフィンをこなすジェイミー(ショーン・キーナン)に憧れ興味を抱き、サーフボードが欲しいと言い出す。母親はそんな金はない、欲しければ自分で稼げと却下する。

サーフボードを買うため芝刈りの注文を思いつきセールスに回るうち、裕福な未亡人ヘレン(エッシー・デイヴィス)と出会い、飼い犬数頭の散歩を請け負うことになる。二人は気が合い、ヘレンはニトラムに車を与え、一緒に暮らすようになる。誕生日には両親にも紹介し、二人は友達以上でも以下でもない関係を保っていた。しかし、実は運転免許証も持っていなかったニトラムは、旅行にいくべくツーリストに向かうドライブ中のいたずらで事故を起こし、ヘレンを亡くしてしまう。ヘレンの財産を受け継ぐことになったニトラムだが、ひとりぼっちになり再びジェイミーとコンタクトを取ろうとするがやんわりと避けられる。

そんな状況下、物件購入の資金調達ができた父親はニトラムを連れて不動産屋へ出向く。しかし目的の物件はすでに他人の手に渡っていた。気落ちする父親の姿に、二トラムはヘレンの遺産を持ち交渉しに行くが追い返される。気力を失った父親は自ら命を絶ってしまう。

ニトラムはヘレンと行くはずだったロサンゼルスへの一人旅を終えると、拳銃や半自動小銃を購入し射撃練習を始める。そうしたある日、スコットランドの小学校で起きた銃乱射事件のニュースを耳にする。その犯人の特徴は、ニトラムにずっと向けられてきた蔑称「変わり者」「はみ出し者」などで呼ばれている人間だった。ニトラムは、不動産を譲ってくれなかった老夫婦銃殺を皮切りに、ヘレンと両親とで誕生日を祝ったカフェで35人もの人間を銃殺する事件を起こす…。

 

ヘレンと両親が会った時に、母親はニトラムの障害のことを暗に匂わせる形でヘレンに伝えるが、ヘレンはひるまなかった。ヘレンも過去(女優だったっぽい)を精算できず、澱んだ日常にいたのだろう。けれど、ニトラムは銃に興味を持っていてエアガンを楽しんでいたが、本物が欲しいとヘレンにねだった時、きっちりと断った。車の運転も自分がして、邪魔をしたら叱っていた。冷静な判断能力も持っていたようで、ただただ寂しかっただけで、手のかかるニトラムが救いだったのかもしれない。

銃を購入したニトラムはまたジェイミーをそれで釣ろうとする。けれどまともなジェイミーには効かない。様々な要因が重なり犯行に及んだにしろ、そこでひとつ、ラインを超えたのかもしれない。

ジェイミーへのこだわりは、そんなに多くを描いているわけではないけど、母親に彼女ができたのかと聞かれた時、ジェイミーの彼女の名前を出す。そのくらいには意識していたということで、よほど仲良くなりたかったのかなぁとそれはそれで切ない。

 

映画では銃乱射シーンはない。銃をかかえ席を立ったところで場面が実家のテレビから流れるニュース音声に変わる。その外で母親がゆっくりと煙草をくゆらすシーンで終わる。母親は何を思っていたんだろう。ずっと、ニトラムに厳しくしてきた。それは一人でも生きていけるようにという親心だと思うが、結果的に手に負えなかった。友達もできない現実を、母親はどうすることもできない。これは優生思想につながってしまうが、子を持とうとする多くの人はしっかり考えるべきことだと思う。

 

★★★(★)

 

 

 

 

 

 

 

『金子文子と朴烈(パク・ヨル)』(2017/日本公開2019)

韓国映画。原題は『박열』(朴烈=パク・ヨル)。実話にもとづいて作られた作品。

 

監督 イ・ジュニク

脚本 ファン・ソング

 

1923年(昭和12年)、社会主義に焦がれた若者たちが集うおでん屋で働く金子文子(チェ・ヒソ)は、そこで感銘を受けた「犬ころ」という詩を書いた朝鮮人の朴烈(イ・ジェフン)と出会う。朴烈はアナキストで現政府はもちろん、天皇制も否定している。文子もまたアナキストを名乗り、同志という名目で朴烈と暮らし始める。もちろん、そこにあるのは恋愛感情であった。二人は日本人とか在日とか分け隔てなく集う仲間たちと「不逞社」という政治結社を作る。朴烈らはその前に、上海から爆弾を購入し天皇暗殺を企ててもいた。

その年の9月1日に関東大震災が発災し、この時とばかり朝鮮人を悪者に仕立て上げた朝鮮人大虐殺事件が起こる。社会は不安に包まれ、「不逞社」の面々はその渦に巻き込まれる。殊、内務大臣水野錬太郎(キム・インウ)の筋書きにより朴烈と文子は収監され裁判を待つ身となる。そんな中でも一応の人権は保たれ、互いに書簡のやり取りは許されており、離れ離れに拘束されていても思想と相互愛は共有し合えていた。そうして社会変革のために獄中でも闘うことを諦めなかった。

やがて本国へも二人の闘いの様子が伝えられ、支持運動も起こり、内閣は混乱し、二人の処遇がなかなか定まらなかった。しかし皇太子暗殺計画が決め手となり、ようやく死刑判決が出るも、天皇の恩赦で無期懲役と変わる。

一番否定すべき天皇から命を返してもらったことになる、これ以上の侮辱は二人にはなかった…。

 

文子は獄中で綴った千ページにもおよぶ自伝を残す。

 

 

天皇の恩赦によって死刑が無期懲役になる。しかし二人とも怒りに打ち震える。特に文子。

「私の意思で動いた時、それがたとえ死に向かうものであろうとそれは生の否定ではない。肯定である。彼とともに闘った三年の間こそ私は私自身を生きた。」から、文子にとって天皇と国家権力に対する抵抗が死だったのでは?と仲間たちは言う。でも、文子は他殺だったのではとも言われていて真相は定かではない。

一方、断食を続けるパク。「文子は俺を一人死なせないと言った。」無期懲役刑となってから別々の刑務所に収監されることになったため、様子を知り得ない。パクは文子はどうだと弁護士に問う。文子は死んだと伝えた弁護士は、「君は生きてくれ」と言う。パクは「誰よりも長く生きて貴様らがやったことを全部知らしめる」ことを誓う。

 

 

いや、、、なにそれまじ腹立つ。

 

 

 

 

僕らがどんな二人だったのか写真に残そうと、有名な一枚を撮る。その姿(パクの左手)にまさに左翼的思考が現れていて不快。いきりちらかし、みたいな。

もちろん、時代的にも民族的人種的にも、世界の潮流からしても、社会主義思想に陥ってもしかたない。それぞれ理想とする国家観があるのはわかる。だけど、どうしても左翼的思考は若い時にありがちな一時的な自己顕示欲に過ぎない気がしてならない。それで生き延びれられればまた思想転換でおもしろ楽しい人生があったかもしれないのに、思想に命を握られてるってのは限りある命の冒涜に思えてならない。だから腹が立つ。なんなら三島由紀夫でも腹が立つ。まずは命が第一だと思うから。

 

私も確かに若い頃は天皇の意味も一部の特権階級が動かす社会も、いや、十代であれば学校教育にさえも文句があった。でも大人になるにつれ、種々累々を知るにつけ、考えは変わるし事実見方も変わった。現代においても、この自由な国において社会主義国に憧れる人がいる。理解できない。たぶん、当時を生きていたとして、ひとつも共感できなかったと思う。

 

命より思想を美徳とした作品だったが、そのわりに思想の前に男女間の恋愛感情がそびえてる。結局、思想より愛の方が勝ることがわかったのは良かった。

 

韓国名の役者さんが多いのは当たり前にしろ、その日本語は堪能であった。でもやはり、顔はどんなに似てても違うし、金子文子のキャラクターも絶対日本人的ではない。でもそれが金子文子の育ちにも現れていたので、キャスティングは良かったと思う。

 

★★★

 

 

 

 

 

『ラウール On The Runway』(2025)Amazon prime

 

Snow Manの最年少メンバーラウールがランウェイモデルに挑戦するドキュメンタリー。21歳の2024年の1月から、パリ、ミラノのコレクションを目指した600日の記録となる。

 

手始めはセレブリティとしてショーを鑑賞。それからオーディションを目指して、モデル基準まで体重を落とすダイエット(190センチ63キロ)を完遂し、現地エージェント所にプロフィールを送りまくる。その途中で香港「VOGUE」を飾る。「VOGUE」はやはりモデルとしては憧れの雑誌だったようで、最初は日本の「VOGUE」かと思っていたけど、それが香港とはいえ海外であることが嬉しそう。ラウールは日常会話程度には英語と中国語がしゃべれる。

ようやくパリのエージェントに通り、渡仏してなんやかや1ヶ月、6月のコレクションに合わせキャスティングオーディションが各所で開かれ、受け続けるが結果が出ない。やっと日本人デザイナーMIHARA YASUHIROのキャスティングを通り、フィッティングオーディションへ進む。フィッティングも通ったからといってランウェイを歩けるわけではないらしい。ところがそのままショーにも出られることになる。ここでアクシデントが幸運に繋がったエピソードが入る。言われてみれば確かに、ラッキーなアクシデントだったかもしれないと、ランウェイを行くラウールを見て思った。

この最初の挑戦で得たものは、人生初めての挫折感だと言う。この若さで一回折れかかったのもラッキーだと思う。まだ回復力もあるし、そもそもメンタルも強そうだからプラスに変換することはできるだろうし。挫折感があるからこそ、勝ち取ったという勝利感もあるだろうな、と思う。

その後9月のファッションウィークも参加し、SnowManではない何者でもない一人のモデルとして一応ランウェイを歩く挑戦は勝利を得たけれど、お手本ありきだった。次は自分ならではの解釈、キャラクターも加えての挑戦へと欲が湧く。幸い会社やグループみんなからも協力は得られている。

そんなわけで2025年はミラノへ挑戦。ミラノのエージェントへプロフを送り、今度は一発で通過。ミラノへ渡りキャスティングオーディション三昧の8日間でイギリスのブランドSaul Nashのキャスティング&フィッティングを通り、更にポルトガルのブランドMiguel Vieiraのショーを勝ち取る。その後パリでも二つのランウェイを歩く。こうしてラウールのランウェイモデルへの挑戦は終わる…。

 

しかし、この2年、ランウェイモデルに挑戦しながら通常のグループ活動、コンサート、個人活動、俳優業もこなしているの超人並み。昔々アイドル全盛期のアイドルたち(例えばピンクレディとか ^_^;)が記憶がないくらい仕事してたと語っていて、まさにそれだと思った。いつの時代にもこれだけ働く人はいるのだなと。年取っていくと、昔そんな気力が自分にもあったかわからなくなる。若いってそれだけですごいな、無敵だな、とあらためて思う。

 

10年後32歳で22歳の時が買えるなら、大金はたくと思うと言うラウール。そういう時を過ごしたい、という意味で、後悔なく前向きに挑戦することの大切さを語っていた。

一般的には結果が全てとはいうけど、目標に向かい挑戦することが全てであり、その過程の中での成長が大事、と語るラウール。すげー。これはやった者、やり切った者、勝ち取った者にしか理解できないんじゃないかな。それだけの努力がこのドキュメンタリーで見られる。

 

Snow Manがまずあって、個人活動はグループへの還元だと言う。それが回り回って皆んなの何かプラスに働けば…と、旧ジャニーズの爆売れグループはよく言ってるけど、ラウールもそうだった。とはいえ、物理的に継続が可能であれば、二足の草鞋だったのだろうか? とふと思ってしまった。挑戦は成長であり、グループへの還元につながるのだから、やはりSnow Manがあってこそか。

ともあれ、それだけ思いを乗せられる対象があり、そのために全力を尽くそうと思える時代があるのが遠い過去の郷愁とともに羨ましくもあり、もういらないと思う気持ちにもなる。

 

とまあ、我が身を振り返る機会になるくらいには、良いドキュメンタリーだった。

 

 

その他、佐久間、目黒、阿部のラウール愛も見られる。それからへそピも(о´∀`о)

 

 

公式サイト

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 

ところで、本職としてモデル、それも世界をまたにかけるコレクションモデル(パリコレモデルって今でも言うのかな?)を目指している人たちはこれをどう見るのだろう。比較は無意味であるけども、冨永愛の経験談を何かで読んだことあって、厳しい世界であることや、全て一人でこなしてた話を知るとな…。

あと、モデルは服(ブランド)を見せる(魅せる)のであって、自分(個人)を見せる(観せる)のではない、という言葉、好き。

 

 

 

『教誨師』(2018)

大杉漣初のプロデュース作品であり、主演にて遺作となった映画。

 

監督・脚本・原案 佐向大

 

大杉漣、玉置玲央、烏丸せつこ、五頭岳夫、小川豊、古館寛治、光石研、青木柚、藤野大輝、信太昌之(しだまさゆき)、十貫寺梅軒(じゅっかんじばいけん)、野村修一、足立智充、春菜めぐみ、杉田雷麟(すぎたらいる)、他。

 

教誨師佐伯保(大杉漣/少年時:杉田雷麟)と六人の死刑囚との対話。冤罪かもと思わせる者がいたり、虚言癖の者がいたり、若さゆえの自己実現の手段に殺人を起こしてしまった者だったり、事情も要因も違うし性格もさまざま。そんな六人と向き合っているうちに、佐伯自身にも教誨師としての心持ちに変化が現れる。また、自分の現在を作った過去、兄(青木柚)についても語られ、人生の重みが描かれる。

 

社会に絶望し無差別大量殺人を起こした理詰めで自己肯定する男、高宮真司(玉置玲央)

気弱だけど家族を愛している巡り合わせの悪い男、小川一(小川豊)

およそ死刑囚とは思えないくらい明るくおしゃべりで悪びれる風も見せず自分中心に話を盛る女、野口今日子(烏丸せつこ)

文盲でお人好しで知能も足りなそうなホームレスの初老の男、進藤正一(五頭岳夫)

無口で妄想激しい激昂型の男、鈴木貴裕(古館寛治)

ヤクザで世話好きな男、吉田睦夫(光石研)

 

教誨師であれ受刑者であれ生きることの意味を説明するのは難しい。

全員がその形は様々ながら、後悔があるように見えた。外に出さない内心の演技がうまい。

切なかったのが文盲のホームレス進藤。死が決定している者が新しく学びを得るのだ。しかも洗礼も受けるし、脳梗塞を起こし車椅子にもなる。グラビアの切り抜きに書いた聖書の一節「あなたがたのうちだれがわたしをつみにとえるというのか」は、文字も読めない書けない者がおそらく初めて書いた一文だと思うと、それを佐伯に渡したと思うと、なんとも言えない気持ちになる。

死刑執行時の死刑囚の様子が怖い。どれだけ憔悴してるだろうかと、助けられるなら助けてあげたいくらい緊迫していた。その表現も素晴らしいなと思った。玉置玲央。また、立会人らの表情に現れるいたたまれなさの演技も素晴らしかった。高宮との教誨が一番多く描かれていて、教誨師として、人として、犯罪者として、刑罰とは?社会とは?生きるとは?と投げかける問いばかりだった。その最後に死刑執行を持ってくるのはキツい。


会話劇なので、カメラでとらえるのはしゃべる者の声のトーン、しゃべり方、所作を含む表情になる。その表情からその者の心の奥底をのぞくのが面白かったし、のぞける演技力に感嘆する。芝居が秀逸だった。

 

★★★★

 

 

 

 

制作 オフィス・シロウズ

配給 マーメイドフィルム、コピアポア・フィルム

 

 

『軍艦少年』(2021)

原作は柳内大樹(やなうちだいじゅ)の漫画。

 

監督 Yuki Saito(『君が落とした青空』他)

脚本 眞武泰徳(またけやすのり)

劇中画 柳内大樹

主題歌 卓真「軍艦少年」

 

佐藤寛太、加藤雅也、山口まゆ、濱田龍臣、柾木玲弥、一ノ瀬ワタル、大塚寧々、赤井英和、清水美沙、武田一馬、花沢将人、高橋里恩、他。

 

長崎の海へ浮かぶ軍艦島(端島)。その島がよく見える所でラーメン屋を営む坂本玄海(加藤雅也)とその妻小百合(大塚寧々)。その二人は18歳の時に閉山となった軍艦島をあとにして一緒になった。生まれた海星(佐藤寛太)は高校生になり、美術部で絵を描く一方で喧嘩も強く、小百合が闘病の末亡くなってからは絵もやめ、校内郊外、街の不良と喧嘩ばかりの日常を送っている。玄海も後悔から小百合の死が受け入れられず酒浸りの毎日で店も閉めたまんま。親子で停滞した日々を送っていた。そんな中、同じ美術部の結(山口まゆ)、絡まれているところを助けた同級の純(濱田龍臣)と交友を深め、また玄海と小百合の軍艦島時代からの友人で刑事の野母崎(赤井英和)、同じく美術部顧問泉(清水美沙)の助けもあり、小百合が結婚記念日に届くよう指定配達にした手紙、軍艦島に残した想いから小百合の真意を知って、現状から脱却していく…。

 

なかなか泣ける。特に父息子で本音をぶつけ合うシーンは泣けた。そしてラストの小百合の愛を、二人が手紙によって、また軍艦島に残されたスケッチブックによって感じるところ。両親が愛し合ってることを知ったその子供は幸せだ。

 

それにしても、男には女が必要なのがきれいな形でよくわかる作品だった。小百合、結、泉先生と強さが一貫している。自由に飛び回る男を女か救い支えるのだ。原作未読だけど、これは作者の女性観。正しいと思える。オーソドックスな設定ではあるけれど、だからこそわかりやすく心に響きやすい。とても良かった。

スイートピーの使い方も伏線だったのかと、無駄の無さにおおっ!となった。愛の言葉がいっぱいだ。海星の名前も回収されて、そこには愛しかないのも素晴らしい。

腹は立つけど純の情けなさも良かった。話に必要な弱さだった。

 

佐藤寛太はもちろん、全てのキャストがベストで、作品に入り込みやすく、その演技は魅力に溢れていた。というか、佐藤寛太、初めてその技量を知った。これまでいろんな作品で観てきてるはずなのに、目に止まらなかった。劇団EXILEいい俳優いるじゃない。

 

ただ、暴力シーンがたくさんあって、いやそれもう歯がボロボロに抜けてるだろ、いや、骨、少なくともヒビくらい入ってるだろ、てか死ぬて!!とつっこみたいくらいアクションシーンは力入っていたのが漫画的だったし、ファンタジーだった。

あと、店舗売却の契約書を返してもらおうと海星が一人掛け合いにいくのだが、そこへ野母崎が一言耳打ちしただけで無事返してもらえたその裏の手口が明らかにならなかったのは残念。想像は出来るけど、そこは明らかにしてもいい気がする。

それからそれから、劇中画が原作者のものであるのは気持ちはわかるけど、もっと絵画的にしてほしかった。

 

★★★★

 

 

 

 

制作 エノン

配給 ハピネットファントム・スタジオ

 

 

 

 

『絶対BLになる世界vs絶対BLになりたくない男2024』(2024)実質シーズン3

映像配信サービスLemino 全6回12エピソード

原作は紺吉の漫画。

 

監督 本田隆一(『探偵が速すぎる』他)

脚本 川﨑いづみ(『ひだまりが聴こえる』『毒恋』『やぶさかではございません』『絶対BL〜』シリーズ、他)

音楽 小山絵里奈(『初恋、ざらり』『にがくてあまい』『40までにしたい10のこと』『絶対BL〜』シリーズ、他)

主題歌 GENIC「New Game!!」

オープニング曲 「絶対BL!!」(作詞:本田隆一、作曲/編曲:火阳知子、歌:犬飼貴丈 with Love Boys)※Love Boysゆうたろう伊藤あさひ世古口凌富永勇也

 

犬飼貴丈、ゆうたろう、伊藤あさひ、塩野瑛久、和田颯、 世古口凌、富永勇也、小林希大、溝口雄大、大津夕陽、八神慶仁郎、緑川青真(みどりかわしょうま)、黒条奏斗、伊藤尚史、大川航、吉川康太、中村嘉惟人(なかむらかいと)、太田将熙(おおたまさき)、鬼倉龍大、宮内巽(みやうちたつみ)、古賀瑠(こがるいと) 、 宗像隼司、KOH、瀬名陽斗、堀海登、関隼汰、荒井啓志、百瀬拓実、鈴々木響、渡辺優哉、弓削湊(ゆげみなと)、他

 

前回、ついに菊池(伊藤あさひ)への想いを自覚し行動に出たモブ(犬飼貴丈)。うまく行くかと思いきや、すんでのところで消えたBL関係…。これでやはり自分はここBLの世界において圧倒的にモブであり、決してBLに落ちないのだと確信し、三度、フラグが立っても回避し続ける日々が始まる。

とにかく接触の回避が大事なので、あらゆる場面を想定してそれに合った努力をするモブ。そんなモブに避けられない事態が起こる。8年前にモブの優しさに触れ、その時からずっと好きだったという高校生旗野(世古口凌)が現れ告白される。弟の綾人(ゆうたろう)の友人をあてがい逆にキューピッド役になってカップルになることを回避するものの、まだ高校生の旗野は、コンプライアンスの問題と考え、想いそのままに成人後にもう一度告白すると今回は落ち着く。しかしその後、たまたま受けた映画撮影協力の場で旗野と再会するモブ。もちろんエキストラだったが、アクシデント発生で恋人同士の主役を演じることになる。あろうことか、なんとなくいい感じになってしまいそうになる、そんな時、留学していた菊池が一時帰国。モブの心は穏やかじゃない。この三人の関係やいかに!?……………つづく。

 

で、『ファイナル』があるわけだ。

 

面白いけど、パターンが飽きたかな。

それに、ほぼエキストラ状態のBLカップルがことごとく映えなくて…(毎度のことだけど)。でもギャグだと思えば有りか。富永勇也条司という役で、モブの通う大学の学生。なのだが、たいした展開はなく(^^;;。


その他、エピソードとしては、「接触」「匂わせ」「助っ人」によって発生するBL、「ハロウィン」「学園祭」での盛り上がり、綾人と東條(塩野瑛久)の「なれそめ」や「年の差恋愛」などが描かれる。

 

★★★