7月30日(土)
in→dependent theatre PRODUCE
最強の一人芝居フェスティバル「INDEPENDENT 2nd Season Selection / JAPAN TOUR」
http://i-theatre.seesaa.net/
in→dependent theatre
14:00
16:30
19:30
(若武者二人、揃い踏み!玉置さん、大塚くん!)
(なんと!!良く考えると 「飛●伝」 コンビ!!(笑))
【感想】
[a]「101人ねえちゃん」10年初演/本拠地:大阪
出演:大塚宣幸(大阪バンガー帝国
)×脚本演出:早川康介(劇団ガバメンツ
)
前回も観劇したので二回目!
大塚さんのいい部分だけが、ガッツリ出ている!
これは大塚さんのセンスと早川さんの着眼点からなる絶妙ハーモニー!
うん!
間違いなく、大塚さんの名刺的な作品になっていると思う。
素敵だ!
後、大塚さんでチケットを予約すると劇中で名前を使ってもらえるとか!
終わった後にお話をさせて頂く。
「僕の名前、使ってくださいよ」
「まさまささん・・・・まさこ?」
「いやいや、まさまささん居たら言いますけど・・・・(笑)」
是非、他のツアー場所の皆様!
101人の名前の中に自分の名前を刻み込みませんか?(爆)
[b]「マラソロ」09年初演/本拠地:大阪
出演:加藤智之(France_pan
)×脚本:山崎彬(悪い芝居
)×演出:伊藤拓(France_pan
)
まさにミジンコターボなどでは王子様キャラ爆発の加藤さんが、
まさかの下界への降臨!(爆)
山崎さんの毒が散りばめられた脚本はある意味、女性客には不愉快と写るかもしれない。
だが、その演劇的な事故がたまらない!
なんて激情ぶちまけた作品だろう。
しかも加藤さんのやりきった感はたまらない!
それと、意外に腹筋がボンバーなのも素敵だ!!
[c]「0141≒3088」10年初演/本拠地:札幌
出演:榮田佳子(劇団千年王國
)×脚本演出:イトウワカナ(intro
)
僕は前回観た時も榮田さんとお話しをさせて頂いた。
その時、
「意味、分かりましたか?」
「分かりましたよ!面白かったです!」
知ったかぶりをした事を告白しておく。
そして今回、その前に塚本さんと話しをした時に種明かしをして頂いた。
それを胸に秘めての観劇をすると、本当にこの面白さが伝わった!!
最初に観たときは、
(食べっぷりのいい女だなー!)
という作品の印象だったが、それの意味が作品の中に一言だけ落とされていたのである。
SEX
そう、食べまくっていることは全て男との「SEX」への倒置法を使っていたのである。
その情報を感じて目にしてみると、この作品の意味が更に奥深いものになって楽しめる。
ただ・・・・
この作品を観た方が、そこまで辿り着けるのかどうか、そこが問題ではある。
僕の見た限り、会場では80ポカーンだった。
勿論、僕もその80の中に入っていたという事は言うまでもない。
でも、この作品!
本当に面白いです!!!!
後、コードにもある意味が隠されているのですが、それは読んでいる方々に推理してもらえれば、より楽しめる材料となるでしょう!
レッツ!推理!!
[d]「スクラップ・ベイビィ!」09年初演/本拠地:大阪
出演:Sun!!(ミジンコターボ
)×脚本演出:坂本見花(浮遊許可証
)
前回観た時にも感じた切なさは遥かにグレードアップしていた。
そして、
その世紀末感は、坂本さんから滲み出る世界観だ。
まるでブレードランナー的な世界が荒廃した感触。
主人公である Sun!!ちゃんは、自分が持つ身体能力の限界までを引き上げて、
マイムやブレイクなどを取り入れつつ、おどおどと、そして時にこまっしゃくれて舞台狭しと駆け巡る!
もう・・・・
今の関西小劇場界の中で、Sun!!ちゃんほど動ける女優は考えられない。
それほどの動きも込みのマシンガンのようなセリフ量。
悲しくて切ない、
そしてこの切れ味を他府県の方に見知ってもらえるのは嬉しい。
[e]「はやぶさ(MUSES-C)~星に願いを」10年初演/本拠地:大阪
出演:谷屋俊輔(ステージタイガー
)×脚本演出:美浜源八(シアターシンクタンク万化
)
去年、観た時にもう一度、観たかった!
前回も思ったが疾走感(いや、本当に走っているのだけれど)と、緊張感は半端ない。
音楽と音響のバランスが絶品!(すがわん師匠!いい!)
男のロマンが満載のパネルオープン、そして送信!
谷屋さんの色が濃いマイム。
それが本当に心地良い。
選曲のオリエンタルな感触も合っているし、何よりも今の時流に乗っている!
このタイミングでの上演に奇跡のタイミングを感じる。
この作品で更に谷屋ファンを増やしたことは間違いない。
走る!走る!走る!
そしてこの作品が終っても走り続けるであろう谷屋さんに乾杯!
写真は舞台に置かれた1円玉を地球に見立てて、月の位置は劇場の受付辺り・・・という説明を裏付けるように受付の上にひっそりと掲げられたピンポン玉の月!
なんという細やかな演出!!
全国ツアーの会場でも掲げられるのかどうか確かめて欲しい!!
[f]「いまさらキスシーン」08年初演/本拠地:東京
出演:玉置玲央(柿喰う客
)×脚本演出:中屋敷法仁(柿喰う客
)
あれから3年。
この初演を目の前で見て、がつん!とやられた後の柿喰う客の躍進振りは誰の目にも明らか。
言わずもがな僕も柿中毒の一人。
フランス公演を行った時に言われた言葉、
「君たちはドラッグをやってから舞台に上がるのかい?」
その言葉をまざまざと知る舞台。
女子高生と血と暴力。
エンタメでありながら、ドライな視点を見せる。
まさにノンストップな青春暴走。
圧倒的。
玉置玲央さんが培ったキャリアが、更なる高みを求めて弾けている。
魔人ハンター・ミツルギさんが書かれた言葉で、この作品を完璧に表したクダリがある。
http://moon.ap.teacup.com/cho-jinyobiko/2431.html
『人間味を無くしたテクノのように不自然に繰り返します。』
言い得てミヨウだ!
ミツルギさんの言葉が僕にすっかりと馴染む。
中毒性のある芝居。
そこにこの芝居を好きになる要素が介在している。
[g]「頼むから静かに聴いて。」07年初演/本拠地:大阪
出演:福山俊朗(まじっくらじお
)×脚本演出:桂正樹子
俊朗さんの甲高い声が、きんきんと会場にこだまする。
なんという存在感!
長身で手足が長く、そこに女装という鎧で一人芝居に挑む。
オカ●役がこんなに似合う方は居ない。
褒め言葉なのだが一歩間違うと随分違う意味になってしまう。
いや本当に素晴らしい。
初見だったが、納得のボルテージ。
[h]「赤猫ロック」09年初演/本拠地:大阪
出演:ヤマサキエリカ(月曜劇団
)×脚本演出:戒田竜治(満月動物園
)
同じテンポで邁進する体力芝居。
いや、
その発想と、またやり切る役者力と、あの笑顔!
反則である。
ヤマサキさんの笑顔は嘘がない。
いや、語弊がある言葉かもしれないが嘘が感じられない。
と言った方がわかり易いだろうか?
だから淡々としたリズムを刻み、延々と走り続ける姿に、息遣いに胸が熱くなるのだ。
それにしても、
まるで歌詞のような流れるような言葉たち。
戒田さんのロマンチシズムが溢れた脚本であると感じる。
[i]「或るめぐらの話」09年初演/本拠地:青森・東京
出演・構成・演出:山田百次(劇団野の上
)
初演を観て、正直よく分からなかった。
その意味でも今回観れてよかった。
芝居・・・というよりも、
盲目な方の愚痴。
それを、東北弁(・・・だろうか?)でデコレーションしている。
かなりそのフランクであるが故に、言葉が聞き取りづらく、意味に辿り着く前には他の話が始まっている。
なので、
確信犯的な中毒性を狙っているのかも知れない。
途中から、言葉の意味ではなく、イントネーションで理解を促してくる波を感じた。
それはもしかしたら、
山田さんの手の平で踊らされているだけなのかも知れないのだけど。
[j]「暗くなるまで待てない!」08年初演/本拠地:大阪
出演:横田江美(A級MissingLink
)×脚本演出:土橋淳志(A級MissingLink
)
初演を観ている。
その時もよくできたシチュエーションだと感じていた。
その時に僕が感じていたのは、松尾スズキ作のラジオドラマの話だ。
設定などは違うのだが、その・・・障害的なものを利用しながらも翻弄されるキャラクターという図式が強いからだ。
盲目の少女。
しかしその昔は新興宗教の母に祀り上げられ、不幸な人生を歩んでいたという設定。
そこに・・・迷い込んできた・・・という話なのだが、
とにかく横田さんの神秘的な佇まいが美しい。
腑に落ちる。
はかなそうだが、しなやかで強い。
盲目であるが故、人形の目のようである。
しかし強い。
眼球は動かないのに表情が見て取れる。
そして初演よりも、すとん!と胸に落ちたのは何故かと考えていた。
自分の観方が変わってきたのだろうか?と考えた。
そんな気持ちのまま作、演出の土橋さんとお話しをしていたら横田さんが役柄を引き寄せるのに、
今回、決定的に変えた箇所があると聞いた。
それが原因かも知れないと改めて聞くと、なるほど!と思えた。
「初演は関東弁、今回は関西弁に変えたんですよ」
すとん!と腑に落ちる。
なるほど。
流石、再演!
まったく同じではなく、より観客に届けるにはどうればいいのか模索の上でのアクト。
改めて選ばれた人達の覚悟などを知りえて嬉しくなった。
●「まとめ」
JAPANツアー。
凄い事をされていると思う。
やり始めたときにその考えがあったのかどうか?
しかし今、現実のものとして全国の都市を回る巡業を可能にした。
様々なノイズが咲き乱れているのだろう。
しかし、
これはやっている者の「勝ち」。
勝ち?
いや、これは・・・ 「価値」 であると思う。
相内さんの価値を、全国に知らしめているのだ。
この果てに何が待つのか?
扉は開けた。
なら後は他の者が続くのかどうか?
それはとても期待したい。
最大のエールを送らせて下さい。