7月31日(日)
タカコキカク第五企画 【問作 「その責任の所在」】
http://takakokikaku.cocolog-nifty.com/blog/
フジワラビル
14:00
作・演出 前田タカコ
出演 上野 真紀夫 blog
希 ノボリコ(コリボの木) blog
井田 武志(sunday) blog
森口 直美(パプリカン・ポップ)blog
前田 タカコ
【あらすじ】
ツィッターの女王はプロキアへ移行し、
ネット上にはみんなのアタマん中が
溢れんばかりに駄々漏れ無法地帯。
青年たちは怪しいキノコを箱に詰め、
子どもたちは大人を小馬鹿にする。
二十一世紀のキティ・ジェノベーゼ事件。
裁判員はまだ揃っていない。
街には「セツナ」な気分が充満する。
「―こんなになったの、誰のせい?」
こんな時代の、こんな社会の、こんな僕たちの、
その責任の所在は―、
【感想】
これだ。
これを観たかった!!
圧倒的演劇空間。
この快感を何と呼べばいい?
作品としてのメッセージは観客へ・・・というものに留まらず、
社会、
いや全世界へと放射された。
その意見の提示は、誰もが胸に留めている小さな小さな罪悪感。
それを、
それをこうも見事に切り取り提示する力にはただただ脱帽だ。
前田タカコさんの切り込み方は、かなり洗練された日本刀だ。
僕は最前列でその演劇を、目撃した。
そう、
これを演劇と捉えるか、
事件と捉えるかは観た人間の心次第。
僕は事件と捉えた。
ならば、これは演劇的な事故に他ならない。
誰もが自分だけの言葉では世界が変わり得ない事を知りつつ、
その変遷の可能性を遮断し、
幾つもの偽善で着飾っている。
この作品は合わせ鏡。
その醜悪な自分を知るに足るテキスト。
キャストは、それぞれの役柄以上の力を発揮し、そのフィールドで生きていた。
三方向からなる世界観の構築は、揺るぎない虚構世界。
上野さんの久し振りの、振り切った演技に、にやり!
やっぱり上野さんはコチラ側の住人なのだ。
解き放たれた野獣。
その静けさに、今は胸を打つ。




