下北半島を駆け抜ける!自分と向き合う任務の旅【恐山・仏ヶ浦】
(2025年7月25日 一部追記しました)恐山編~地獄巡りは荒療治だったかも・・・青森でのお仕事が終わり、私は一人、レンタカーで下北半島、むつ市へ向かいました。青森市からむつ市までは車で2時間半。恐山と仏ヶ浦の両方を半日で回るには、むつ市に泊まるのがベストと判断しました。いつもの旅は、あまり行程を決めずに動くのですが、今回は16時には青森空港へ着かないといけなかったので、がっちりとした予定を立てました。当初の予定は次のとおりでした。・朝6時に開門と同時に恐山入山(滞在時間1時間半)・ホテルに戻り、朝食を食べる(8時から8時半)・8時45分チェックアウトして、大間崎経由で佐井村アルサスへ・12時~ うに丼を食べて、青森空港へ向かうというわけで、朝5時半にホテルを出発し恐山へ向かいました。恐山には温泉がありますので、タオルを持っていきました。まず、恐山菩提寺の手前にある、三途の川の太鼓橋を見に行きました。車のドアを開けると、強い硫黄のにおいがしました。三途の川にかかる太鼓橋。恐山バス停。ジブリ感ありますよね。私は、2月に訪れた道後温泉つながりで、『千と千尋の神隠し』の世界を思い出しました。総門恐山の入り口です。入山料は700円でした。総門をくぐって中へ。遠くに見えるのが山門。宿坊の宿泊者を数人お見かけしたけれど、開門と同時の入山は私のみでした。山門山門をくぐると、奥に地蔵殿が見えました。左側に見える小屋は、恐山温泉(女湯)です。画像には映っていませんが、右側に男湯がありました。まずは、冷抜(ひえ)の湯へ注意書きに「イオウ泉ですので入浴時間は3分~10分程度とし、長湯しないよう」とありました。湯の華がたくさん浮いていて、とても気持ち良いお湯でした。せっかくなので、もう一つの古滝の湯にも入ることにしました。こちらは、ちょっと熱めに感じました。冷抜の湯よりも、お湯は透き通っているように見えましたが、かき混ぜると、底のほうから湯の花が浮かび上がりました。左側の窓が結構開いていて外から見えそうでしたが、早朝で誰もいなかったので安心して入りました。温泉を出て、本堂の地蔵殿に向かいました。ちょうど、宿坊の宿泊者のための朝のお勤めが始まるところでした。タイミング良し!私は、中から聴こえるお鈴の音をしばらく聴いて、お経が始まった頃、地獄めぐりに向かいました。地獄めぐり入り口付近に不動明王、奥の院の案内がありました。奥の院は森の中にあるらしいので、熊が出ないか心配でした。急ぎ足で不動明王にタッチして戻れば大丈夫かな・・・と思いました。すると、いきなり、熊に注意の立て札が・・・まじか・・・しばらくフリーズしましたが進むことにしました。熊よけのための鈴がないので、ここは、不動明王の真言を唱えながら進むことにしましたノウマクサンマンダー バーザラダンセンダンマカロシャダーソワタヤ ウンタラタンカンマン・・・無事、奥の院にたどり着きました(といっても、すぐそこでしたよ)。この不動明王のお顔、知り合いに似ている気がしました。そして、ここから地獄を巡りました。私は温泉に入ったこともあって、汗だくになって歩き続けました。私は、あらゆる地獄を見せられていることに、だんだん、しんどくなりましたあの世ってお花畑があるんじゃなかったっけ??なぜ”地獄”ばかりを見せられなければならないのか、正直、これ以上地獄は見たくないと思いました。。私はこれまで、日本三大霊場である高野山、延暦寺を訪れていましたが、恐山はこれらと全く違う印象でした。今思えば、このとき私が感じていたのは、地獄の風景に対する拒絶感というよりも、 自分の中にある“見たくないもの”を回避したいというような感覚だったのかもしれません。当時はこの感覚をうまく消化できなかったけれど、後日、それが私の内面の変化へとつながっていきました。賽の河原すると、現れたのが極楽浜。宇曽利湖(うそりこ)強酸性の湖。生息する生物はウグイのみとのことです。朝一だからか、水面は微動だにせず、まるでアクリル板のように見えました。なんとなく、千尋がカオナシと一緒に電車で渡った、海に似ているなと思いました。その後駐車場に戻り、受付の方に売店の開店時間を聞くと8時半とのことでした。また、入山料払っているから今日はいつでも入れるとのことでした。私は、仏ヶ浦からの帰りに立ち寄ってお守りなど購入することにしました。仏ヶ浦編~人間の時間なんて、大自然の営みに比べたらほんの一瞬だホテルの朝食。ストレートのリンゴジュースと、とろろ昆布入りのお味噌汁、とてもおいしかったです。8時45分にホテルをチェックアウトして仏ヶ浦遊覧船の乗船場である、佐井村の「津軽海峡文化館アルサス」へ向かいました。途中、大間崎に立ち寄りました。大間のマグロと、漁師さんの力強い腕!函館は見えず。アルサスには10時過ぎに到着しました。遊覧船の料金は3000円。乗船場には、20人ほどのお客さんがいました。船は30分かけて仏ヶ浦へ。いきなりの奇岩群。トルコ・カッパドキアの奇岩を思い出しました。巨大な岩に圧倒される。地蔵堂ここまで来られたことへの感謝と、旅が無事に進むようお参りしました。一番端にある、一ツ仏を目指して進みました。足場が悪いので、スニーカーでよかったです。緑色は海藻です。滑らないように歩きました。沖縄の斎場御嶽みたいな巨石たち。一ツ仏が見えたので、ここで引き返しました。奇岩が形成されるまで、どのような自然の営みがあったのだろうと想像しましたが、気が遠くなりました。あっという間に30分が経過し、船で戻る時間になりました。港に着いたのは正午でした。うに丼は食べずに、アルサスの2階にある売店で、うにの瓶詰やととろろ昆布などお土産を買いました。時間がないので、恐山へは距離的に近い山道を選択しました。すると、サルがあらわれました。山道は待避所も設けられており、思っていたよりも走りやすかったです。昨年の玉置神社~天川村をドライブしたときよりも、道が良いと思いました。ですが、カーブが多いので対向車には気を付ける必要がありました。13時20分頃に恐山に到着し、お札を買いました。ちなみに、恐山といえばイタコの口寄せが有名です。夏の例大祭(7月20日~24日)のときにイタコさんが集まり口寄せを行うそうです。その後、青森空港へ出発しましたが、レンタカーの返却時刻16時を若干オーバーしました。今回、下北半島の端まで行けて良かったけれど、やっぱり岩木山を見たかったとの思いで青森を後にしました。すると、飛行機から外をみると、なんと、岩木山が見えました上空から見る岩木山なんて贅沢ですよね。木村秋則さんが講演会で「岩木山にはが現れる」と仰っていたので、ガン見してしまいました(笑)※木村さんの講演についてはこちらhttps://ameblo.jp/mkbaba/entry-12846627784.html青森から飛行機を乗り継いで帰ると、子どもたちが笑顔で迎えてくれました。息子は早起きして学校に行き、妹のことも気にかけながら、家事も率先してこなしてくれていたそうです。4日間の留守のあいだ、子どもたちの成長を感じました。恐山、おそるべし~全力で自分を生きよう!一人で出かけるときは、もはや観光ではなく「任務の旅」です。意味はわからないけれど「行かなきゃ」と感じる、いわゆる“呼ばれた”ってやつです(笑)。恐山から戻って数日間、私は何かもやもやした感覚がありました。私は何のために恐山へ行ったのだろう?・・・と。AIの壁打ちをするうちに、浮かび上がってきたのは、自分に対する怒りの感情でした無意識のうちに、人に気を使いすぎて、自分や家族のことを後回しにしていたこと。どれだけ自分を後回しにしてきたのか・・・それに対する、自分自身への怒り。そして、子どもたちにしっかり向き合い、家族を大事にしたいという本音。まるで、宇曽利湖の湖底に沈んでいた何かが、湯の華のように浮かび上がってきたようでした。地獄めぐりで感じたしんどさは、恐山の荒涼とした風景や「地獄」という言葉に触れることで、自分自身の内面の奥深くにある感情や記憶が、無意識に呼び起こされていたからかもしれません。私は、「結構、自分のために行動してる」と思っていましたが、内観してみると無意識的に外の目を気にしていましたもうそろそろ、我慢したり、こうあるべきに縛られたり、人に合わせたり、気を使いすぎたりするのではなく全力で自分のために生きていいのだと腑に落ちて、私はその生き方を選ぶと決めました。そして、藤井風さんの「Grace」の歌詞が頭に浮かびました。”外の世界にずっと探してた 真実はいつもこの胸のなか”歌詞が心にしみる・・・これまで私は、どこかへ行くことで、人生の不足感を埋める何かを求めていました。弁護士になって、独立して以降、その不足感はむしろ強くなっていった気がします。今回気付いたのは、長年抱えていたその不足感が、実は、自分を後回しにするという無意識パターンだったということ。その構造に気付いて、私はそのパターンをやめると心底決めました。だから、ほんとは何も求めなくてよかった。いつでも自分はここにいて、不足なんてなかった・・・そのことを、ようやく理解しました(任務完了)本州最北端にまで行ったからこそ、「答えはこんなにも近く、私の中にあった」と思えたのかもしれません。ただ、移動することは、やっぱり好きですあちこち移動して、自分の中のエネルギーが巡っていくだけでなく、訪れた土地に、新たなエネルギーを届けて、かき回していくような感じが私は、けっこう好きなのです。人生は一瞬だからこそ、自分のやりたいことをやろう。(新しいアイデアが湧いてきました。次の任務の予感・・・)...というわけでまずは、あまりに美味しかったラグノオのアップルパイを、お取り寄せしました(笑)ありがとう、恐山!