先日、「息子の不登校は問題じゃなかった」と私の中で腑に落ちたばかりでした。
その後、不登校のお子さんを持つママ友さんから相談を受けました。
受験も見えてきて、不安が大きくなっている様子でした。
会話の中で、当時の私の気持ちや、そこからの変化を改めて思い出すことができ、私にとってもありがたい時間になりました![]()
これはあくまで私の体験であり、みんなに当てはまることではありませんが、誰かのヒントになればと思い、書いてみます。
高校受験が迫る中、焦りと不安の毎日
息子が中3になり、私はとにかく焦っていました。
受験勉強もできていない、出席日数が足りない・・・
遅刻でもいい、なんとか学校に行って・・・と。
周りのお母さんたちは、塾や放課後デイに通わせていたのに、私は何もしていなかったことに気づき慌てて動き出しました![]()
でも、塾も、オンライン家庭教師も全てドタキャンばかり。
私は先生方にすみませんと謝るのが、本当にしんどかくて辛かったです![]()
スクールカウンセラーの先生も、お医者様も「見守りましょう」と言いました。
でも私は、受験は待ってくれない!と焦りを抑えきれませんでした。
そんなある日、父から連絡があり、NHKの”あさイチ”の不登校特集を録画したから見に来なさいとのことでした。
私は、分かってるよ、ほっといてよ・・・と反発心でいっぱいでした。
渋々、録画を見ましたが、そこでも「何もしないで見守るのがいい」と話していました。
父もテレビを引き合いに、もう放っておきなさいと言いました。
私は心の中で、テレビばかり見てるから洗脳されるんだよ・・・って反発しました。
今思えば、親からダメ出しされたような気持になったのかもしれません。
私の息子のことは母親の私が一番わかっている…と。
見守れと言われ続けたけど、見守れず衝突してばかりでした![]()
2年たった今、思うこと
そして今、2年が経った私が感じているのは、
やっぱり”見守る”ことが一番だったなあということです![]()
見守る = 子どもの状態を肯定すること
→ 子どもはプレッシャーから解放される → 子どもは楽になる → 少しづつ動き出す!
子どもの変化は、本当に本当に、些細な変化です。
この変化を見逃さず褒める!!
あのときの父の助言は、当たっていたと思います。
もしかすると、私は子どもの頃に厳しかった父への反抗心を、
どこかでまだ引きずっていたのかもしれません。
ちなみに当時、私の父が息子に父自身の高校進学のときの話をしてくれました。
父の担任の先生が「この子は大学に行けるから普通科に行かせて欲しい」と祖父に勧めたのですが、
祖父が「うちは大学に行く家じゃない」といって普通科へは進学させて貰えなかったとのこと。
そして、父は働きながら短大の夜間部を卒業しました。
父は強いな!
そのDNAを受け継ぐ私も強いはずと思いました。
思い返せば、うちの子は小1の最初の1週間通ったあと、「行かない」と言い始めました。
保育園に戻りたい・・って。
小2の新学期も行きたくないと言い、学校まで連れて行った車から抜け出し、祖父母宅へ逃亡しました。その後、小4のGW明けから1学期は不登校。
振り返れば、この子は、「学校に行かない」ことをやるために生まれてきたのかも?と思いました。
私の凝り固まった思考を解放するために・・・なーんて![]()
自分の本音を聞いてあげる
当時、私は「学校に行って欲しい」という本音に対して、そんなこと思っちゃいけないと蓋をしていました。
だって、今は不登校の子に「学校に行きなさいと言ってはいけない」ってなってるでしょ?
しかし、自分の経験からして”学校は行くべき”ところなので、そう簡単には考えを変えることはできませんでした。
そのほか、疎外感を感じたり、悲しくなったり、辛くなったり・・・みじめな気持ちになりそうで、気を張っていたようにも思います。
でも、実際は何度も「朝起きようよ」「学校に行こうよ」「行かない?」「行きなさい!」と言ってました(笑)
ジルボルトテイラー博士の”脳キャラ”の視点で考えると、私は自分の中の「学校に行って欲しいと思っているキャラ」の声を完全に封じていました。
キャラが声を上げてるのに、無視し続けたのでその声は、ずーっと私の中に響き続けてました。
そのことに気づいたのが、仕事で出席した卒業式で感じた胸の痛みでした↓
不登校の息子にポジティブを求める前に、まずは自分を癒すべきだった話 | 弁護士みきこのワーク&ライフブログ
本音を無視すると、自分がしんどくなります。
それが何らかの拍子に、痛みとして現れることもあると思います。
だから、自分の中(脳内で)会議をしてみます。
言い換えれば内観ですよね。
学校に行って欲しいと思う私
と、子どものペースを尊重したい私
を対話させて、
じゃあ今は見守ってみようか!![]()
![]()
とみんなで納得できたら気持ちが楽になると思います。
他人に言われたのではなく、自分の中の対話なので納得できるから。
みんな学校に行くのが当たり前で育った私たちが、子どもを学校に行かせたいって思うのは当然!
しょうがない。
でも、今は、いろんな学び方が選べる時代!
私が一番必要だなと感じていることは「やりたいことをやるチカラ」。
もし、しんどくなったら、深呼吸してください。
息を吸って、肺が膨らみ、息を吐いて肺が小さくなることを感じて!
深い呼吸で、リラックスできますよ![]()
