蛍。意識を向けると見えてくる世界。
先日、工業高校で行われたものづくりコンテストを見学しました。ついつい自分の子どもと重ねてしまうので、若者が一生懸命取り組む姿に胸が熱くなりました。木材加工、電気工事、測量などさまざまな競技が行われていました。中でも旋盤作業は0.05ミリ(髪の毛1本の太さ)の技術とのこと。また、測量では1ミリの誤差であっても、高速道路のような長い距離になれば大きな差になるそう。長く伸びる道路の景色が頭に浮かびました。私はこれまで、そんな微細な視点で物事を見たことはなかったなあと思いました。生徒さんたちは、学びながら、そういう世界に触れているのだなあ。人は意識を向けるものによって、見る世界が違ってくると思います。同じ風景でも、人それぞれ、見ている世界は違うのだなあ・・・と改めて実感しました。ところで、5月下旬頃、湧水町に蛍を見に行きました。日が暮れるのが遅くなり、19時半すぎてもまだ明るい。その日は、風もそよいで、涼しくて、静かで。人もまばらな川辺で、家族で日が暮れるのを待っていました。すると、暗くなるにつれて少しずつ蛍の明かりがみえてきました。夜空の星のように・・・蛍は最初からそこにいたのに、明るいうちは見えなかっただけ。この体験から、明るい川辺にも、生きものたちの気配があるのかもしれないと思うようになりました。この世界、まだ見えていないものがたくさんありそう。見えているつもりで、見えていないもの。意識を向けることで、初めてみえてくる世界。日常の外側の、新しい世界を見てみたい!けれど、まだ、それが何かわからない。私は、どんな世界を見たいのだろう・・・。いつか見えてくるものがある気がして、自分に問いかけました。