● 書ける時に書きためておこうとキーを打ちます♪ １００のキーワードで100記事第16弾は「2008年の楓ギャラリー個展「祈りの瞬（とき）」について、です☆彡
個展「祈りの瞬（とき）会場風景
この個展のタイトルは、随分前に決めてブログなどでも発表しておりました。
なので、知る人ぞ知る、ところにはなっていたと想うのですが。
タイトル発表後しばらくして、わたしが個展を実行する前に。
まったく同じ題名の個展をするひとが現れてしまい・・・すこし、といいますか、かなり残念に想いました。。
とはいえ、思い入れの深いタイトルでしたので、私自身も変えずにそのままの題で個展はいたしました。。。
この「祈りの瞬（とき）」には、私自身が誰からも救いを与えられぬように想い、悲しみに沈んでいようとも、こんな私のような想いをする人に、せめて私だけでも、その人が救われるように祈りを贈ろう。その祈りを捧げる瞬間の、想いが通じます様に。。。
そんな想いが込められたタイトルでした。
以前、ブログなどにも書いたことがありますが（画集にもその内容は一部収められていますが）、ちょうど個展の準備をしようとしていたころ、わたしはネットいじめに逢っていて、どうしようもない辛さを抱え、そのことが元で問題を起こしてしまい、しばらく自主的にネットから身を引き謹慎しておりました。
ネットの世界に入り浸っていた私はなすすべもなくぽっかりと空いたこころと時間を持ち、そこから熱心に新聞を読んだり作品を作ったりと言ったことをしていたのですが。
まさにそんな私を救ってくれるかのように、「この世で仏に逢いたい」と言う時代のひとのこころがつくりだした「生身仏」という仏像の１つである、京都の永観堂におさめられた「みかえり阿弥陀」さまのことを新聞で知ることとなります。
はやる気持ちに身を急かしながら、独りで京都まで、期間限定で公開されていたその「みかえり阿弥陀」さまに逢いに行きました。
祈りの瞬（とき）にはまた、祈りの言葉を絵にする、と言う音霊絵画もたくさん出しました。
「間」は「魔」と同音異義語で音で通じていて、柏手を打つことにより、「間」＝空間である「魔」を払い清めることに通じる。
そういった音の意味を線描という形にあらわしてみたり。
古の世に「祈り」は「行い」と呼ばれていて、行う事＝「動」に通じ、また「どう？」と言う、「いかように」という意味も持つ。
そんな思いを込めた音霊絵画たちでしたが、これから学生時代にわたしが経験したとあることから同音異義語を深く考える様になったことからそれらを絵にしてみようとの想いに至りました。
EIKAN（永観・英感） 水彩画 F6号 モンバルキャンソン紙
のですが。
令和ということばを新元号として選んだ中西進氏の著作で、「ひらがなでよめばかわる日本語」と言う本の宣伝文句に、「鼻」は「花」に通じていてその名前がついた。
などとあり、これはあながちわたしの考察も間違いではなかったのかも？ と想うようになりました。
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さて。
そんな想いで開催した個展「祈りの瞬（とき）」でしたが。
当時まだネットいじめのダメージからもなかなか立ち直れないでいて、しかも自分に自信も持てなくていたため、常時在廊する気合いももてず、あまりその場にはいられなかったのが心残りでしたが。
初日から、個展を勧めて下さった恩師や、クロッキーの先生、最終日にはハープの演奏会も催していただき、たくさんの方々にご来場いただき、留守のあいだにも感想ノートに嬉しいご感想もたくさんあって、またいつか同じ題材で再チャレンジしたいとの想いを抱いています＾＾
この「祈りの瞬（とき）」には間に合いませんでしたが、のちに「みかえり阿弥陀」さまを題材にした絵も仕上げることができました♡
みかえり阿弥陀さまへのオマージュ 水彩画 F10号 ワトソン紙
そんな2008年の個展の、今回はお話でした☆彡
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