2009-05-08 23:06:34記事の再掲です
こんばんは、絵描きのゆり呼こと渡邉裕美です。
今夜は、昨夜の絵の、描きなおしの更新とあわせて、2本目のエントリーです。
3年前の私は、こんな事を考えていました。。
このＣＧは
もう7年程も前に
年若い女の子の友人から
「傷ついた天使」という題で描いて欲しいと頼まれた作品で
その時、
私が何を想ってこういう絵にしたのかは
実はもう記憶に残っていない。
自分のすべきことを求めて瞑想した時
なぜか
自分で描いたこの絵が浮かび、
今日こうしてアップしながら言葉を綴ってみることにした
この天使は
傷を負って悲痛な顔をしている
彼はなにを想うのであろうか。
そらを翔ける彼の羽が失われたこと？
それとももう、
天国には帰れなくなった悲しみ？
彼はでも
堕天使ではなく
彼のこころはきっと清いままだろう
泥の中で咲くスイレンのようにきっと
彼はこの傷をも克服して、
天国ではなくても彼の大地で
彼の愛を注ぐだろう
泥の池はまた
泥を中に抱えながら
その水面は澄んで清い
どんな悪でも
それを抱える人には正義だ
ただ、
ものごとの表面と裏面とがあって
万華鏡のようにそれを捉える人に違う面がみえるだけ
空に輝く夕陽が
今ここにいる自分と同じ
万象とよばれる宇宙の同じ現象の違う現われの１つであるように
+++++++++++++
以上のブログを書いた後、
予約していた図書館の本を読んだのだが、
それは以前、ここにもちらりと書いたテーマに通じるもので
「神無き世紀の悲劇を見つめて」という副題のついた「思想の旅路」というものでした。
そこには
前世紀にニーチェが「神が死んだ」と言った頃、
作家ドストエフスキーが
「元々善悪などというものは存在しない。ただ偏見があるにすぎない」
（神なき時代の預言者ードストエフスキーと現代」日本教文社）
といい、
倫理学説に立脚するラッセルによると、
価値の問題、従ってまた善と悪とは、つきつめたところ「牡蠣の好悪」と
同質の問題にすぎない。
同時に彼は、「何故残酷なことをして悪いのか、
その十分な理由を示す事はできない」と告白する。
などと書かれている。
私が上部の文章でいいたかったことは
この
善悪の見境がなくなった倫理観の欠如のことではなく、
人々の中での
それぞれの立場による正義のことをいいたかったわけである・・・が。
実際倫理観のなくなった、
正義のない「人を殺して何故悪い？」と言い放つ人間が存在する今の時代にあって
すべてのひとのそのひとなりの立場？ 主張？ を許容していたら
随分なカタストロフィーが起こるだろう事は想像に難くない。
信仰が失われたことにより、
これらの「正義と倫理の欠如」が生まれたと、
本書は語るのだけど。
私は決して性悪説の支持者というわけではないのだけど。
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ゆり呼こと渡邉裕美拝
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