ご訪問ありがとうございます。
先の『児相問題』の記事
で書いた通り、
私は6年前、娘が小6の時に発生した
『児相問題』被害で、
私はステージ3Cまで乳癌を放置した
(せざるを得なかった)のですが、
娘が私立中に通い始め(中1)、
仕事も収束してから、
検査に行き、初期治療を開始しました。
(手術&術後で1ヶ月休職しましたが、
術前化学療法=抗がん剤、術後の
放射線治療~毎日25日間通わなくちゃ
ならない、お弁当を作って娘を送り出した
後、朝一番で治療してもらい、仕事に
直行していました~
術後の分子標的薬ハーセプチン治療
~フレックスで仕事を早く切り上げ、
夕方治療してもらっていました、
血液検査は前の週の土曜午前に済ませ
ていました、
自費診療の免疫細胞療法は別院で
ハーセプチン治療の翌土曜日の午前に
してもらい、
という治療生活を術後約1年続け…)
私の乳癌の、
治療前の状態が分かる画像と
術前化学療法(抗がん剤治療)後の
術後病理検査結果の画像の記事を
再掲します。
乳癌初期治療については、
「1乳癌治療(私の場合)」テーマ内に
記事を格納しています。
※振り返りでブログ投稿していますが、
治療中から文書で記録していたものを
ブログ記事にしただけなので、
治療中に投稿していても、
同じ内容でしたよ…。
2014年6月24日の画像の状態は
●自覚症状で述べれば、
片方だけカップ2つは違う大きさに腫れて
いた乳房の中に大きな硬いしこりがあって、
うつ伏せになると痛いから うつ伏せには
なれなかった、
腋窩リンパ節も、触って明らかに分かる
硬い、複数に感じるしこりもあった、
乳房表面の皮膚に痒みもあったし、
時々乳頭から多少の出血もあった、
分泌液はもっと頻度高く出ていたかな、
日々、自覚せざるをえない状況には
なっていました…
●ステージで言えば、
しこりの大きさ(5cmは軽く超えていた)と
腋窩リンパ節の転移(細胞診で癌細胞が出て
いたから確定診断)だけならステージ3A、
皮膚も肥厚して浸潤疑いもあったけれど、
それだけならステージ3B、
手術で取りきれない、腋窩の反対側の奥の
胸骨傍までリンパ節転移(生検はできず
画像診断のみだから、正確には「疑い」)
が拡がっていたからステージ3C。
CT、MRI、骨シンチといった画像検査で
脳、肺、肝臓、骨などへの遠隔転移が
無かったのが幸い、
乳癌の場合、遠隔転移がなければ上がら
ないと言われている腫瘍マーカーは基準値
より桁違いに上がっていたし、
術後病理検査結果でも脈管(リンパ管や静脈)
侵襲も高度だったから、リンパ管や血液に
癌細胞は流れていた、と、強く推測される
状態でした。
ー◆ー◆ー◆ー
(元投稿:2017/6/18
抗がん剤で腫瘤はかなり縮小したけれど、
完全にはなくなりませんでした。
多分、術前化学療法後の画像が、多くの
乳癌患者さんの、乳癌告知時のしこりの
大きさに近いでしょうか、、。
===
(元投稿:2017/7/8
私の癌細胞』)
2015年3月6日(金)
病理医の病理検査結果説明
術前化学療法の病理検査結果が
芳しくなかったために、
&ドセ+ハーセプチンの効きが悪かった
(と思っていたために)、
術後に抗がん剤や抗HER2剤を追加したくて
受けたセカンドオピニオン。
追加はできないことが分かり、
諦めがつきましたが、
その課程で、益々、不可解になった、
・リンパ節の個数と抗がん剤効果
そして、元々の私の疑問、
・MRIで「かなり有効」に見えた、抗がん剤
効果が、1 b「やや有効」だったこと
を、病理の先生に直接お話を伺うことに
しました。
以下は、 病理医の先生にご説明いただいた
内容です。(当時のメモより)
■針生検結果の画像説明
・画像で、結果を見せていただきながら、
正常細胞と癌細胞の見分け方などの
説明を受けました。
・綺麗に並んでいる正常細胞も残っては
いましたが、まぁ、癌細胞が増殖を
繰り広げていました。
・管が残っていて、その中に大きな丸い
癌細胞が浮いているようなものも、
画像の中に2つほどいました。
乳癌取扱規約p.42の図23「乳頭腺管癌」
の左上の大きな細胞と同種類とのこと。
(そういうのが、「篩状構造」らしい。
病理の世界こそ、本を見ても、素人には
さっぱり分からないけれど、乳管内は
篩状、浸潤部が腺腔形成性、というのが、
乳頭腺管癌の特徴らしい。
また、癌も、腺腔形成度が高く正常細胞に
近いと悪性度が低く、腺腔形成度が低い
ほど、悪性度が高いらしい。)
※私の癌は硬癌だけど、中にはそういう
癌細胞が混じってる(残ってる)ってこと。
時とともに悪性度を増しちゃったって
ことか、いずれにしても一人の癌の中の
癌細胞も一様じゃないってこと。
・HER2は、明らかに3+。
乳癌取扱規約のp.82のdとそっくり 。
■手術で切除した検体
・左側の黒っぽいところが癌。
右側の白いところは正常。
・手術で切除した検体が、そのまま病理に
渡され、5mm間隔にスライスして検査。
・MRIで癌が存在した場所は、かなり
たくさん取って調べている。
(標本プレパラート一式が置かれており、
先生は「これだけたくさん」を示された)
・右側の白いところは脂肪。
左上の白っぽいところが、抗がん剤で
高度の変化をした部分。
周りの黒っぽい(黒紫)ところが、
癌が残っているところ。
・拡大するとこんな感じで、
上の黒っぽいところが癌細胞、
下の白っぽいところが抗がん剤効果。
・もっと拡大すると、抗がん剤で高度に変化
するとこんな感じ。核もなくなっている。
・で、これが私の癌細胞。
上の真ん中辺に、 腺の中に浮いてる丸い
大きな篩状構造の細胞がいる。
・乳癌取扱規約 p.43 図29の
「乳頭腺管癌由来の硬癌」と同種類とのこと
図29のようにまばらでなく密集している
のは、相当(進行して)増殖した状態との
こと。
(半年以上前の診療時に見せてもらった
針生検の画像を思い出して、こんな感じ
だったかなぁ?、と、図30の硬癌に
マーカーしてあったのを見て、先生が、
「こちら(図29)ですね」と
訂正して下さいました。
わざわざ、お時間をいただくので、
予習してった甲斐が少しはあった!?)
===
2015年3月6日(金)
病理医の病理検査結果説明
術前化学療法の病理検査結果が
芳しくなかったために、
&ドセ+ハーセプチンの効きが悪かった
(と思っていた)ために、
術後に抗がん剤や抗HER2剤を追加したくて
受けたセカンドオピニオン。
追加はできないことが分かり、
諦めがつきましたが、
その課程で、益々、不可解になった、
・リンパ節の個数と抗がん剤効果
そして、元々の私の疑問、
・MRIで「かなり有効」に見えた、抗がん剤
効果が、1 b「やや有効」だったこと
を、病理の先生に直接お話を伺うことに
しました。
以下は、 病理医の先生にご説明いただいた
内容の続きです。(当時のメモより)
■原発巣遺残癌の抗がん剤効果
・抗がん剤効果の判定は、
元の大きさ=MRIの測定結果に対して、
抗がん剤による高度の変性組織が、
どれだけあったか、を算出して判断する。
・癌がなくなった=変性組織が検出された
ということ。
Q:残った部分以外は、変性組織が
それほど検出されなかった、
ということですか?
A:そういうことです。
ーーーーー
この時は、まだ、自分の錯覚に即時には
気付けなかったのです。
病理医説明の後の、主治医診療で、
主治医の一言解説、
「癌だけじゃなくて他の組織もあるでしょ。
(名称は記憶できず。『浮腫とか⚪⚪』
とか言ってたかな。そういうところが、
しゅーって縮んでも、癌は大して
減らなかったってこと)」
相変わらず、一言で、なるほど。
(1ヶ月前の最初からその一言が欲しかった)
家に帰って、癌の写真を眺めながら、
ようやく、自分の錯覚に気付いて、
すっきり。
癌の密度が違ったんですね。
遺残癌部分の癌密度が高くて、
なくなった部分の癌密度が低かったんだ❗
だから、FECの間は1cmづつ縮んだから
といって、よく効いたとも言い切れず、
縮まなくなった遺残癌の部分は、
・FECが効かない細胞だったのか、
・耐性を持ったのか、
・抗がん剤の量が足りなかったのか
のいずれかは、分からなくて、
ドセ/ハーセプチンも
全く効かなかったとは言い切れない、
※FEC後ドセ/ハーセプチン前に
検査したのは主治医エコーだけだから…。
いずれにしても、残念ながら、
FECも思っていたより効いたわけじゃ
なかった、と、理解しました。
効いたと思いたい患者心理で、論理的思考力
が思いっ切り鈍っていたようです。
ーーーーー
(病理医説明に戻ります)
■手術で郭清したリンパ節
私:リンパ節も、原発巣同様、標本にして
抗がん剤効果を調べたのですか?
先生:
・外科から渡されたのは、
リンパ節4個だけ。
渡された段階で、バラバラのリンパ節に
なっている。
・リンパ節が癌に(「抗がん剤に」ではない。
癌細胞も 「抗がん剤」でやられた組織も
変化後の組織を病理検査すれば分かる)
やられて元のリンパ節組織がなくなる
ことは、あり得ると思う。
(私の心の声:
では、なぜ、病院として、
脂肪組織を含めて、丸ごと病理に渡して
検査することになっていないのか?)
・外科から渡されたリンパ節4個は
癌にやられていたのが、抗がん剤で癌が
なくなったとは、考えられない。
変性組織が検出されていない。
元々、転移がなかった可能性が
極めて高い。
ほんの少しの癌細胞があって、なくなった
というのは、病理でも分からないが。
※私の転移は、少なくとも手で触って
分かる1cm強のものが2個または3個、
繋がっていたので、2個なのか3個なのか
は微妙でしたが、確かにありました。
検診の病院の先生(今はがんセンターに
移られている模様)から治療の病院に
提出されたエコー写真にも、
不整形な、いかにも乳房と同じ、硬癌
そっくりの丸いギザギザが、山の字の
ように、くっきり映っていたのを、
鮮明に記憶しています。
ので、少なくともレベル1のリンパ節
3個は、病理で分からない、
「ほんの少しの癌細胞」ではない❗
・したがって、病理検査の結果で病理医は
リンパ節がpCRとは、判断していない。
エコー、MRIであったものが、
なくなったということの
セカンドオピニオンの先生方の
判断だろう。
(私は、病理検査結果を聞いた最初から、
個数からして、pCRとは思っておらず、
セカンドオピニオンの先生方の方から、
言及されたのだが。
そして、先生方が、cCRとpCRを、
使い分けないわけがない。
がんセンターの先生は、臨床試験の話を
した際に、わざわざ私に、
「pCRという用語を
pathological complete responseって、
分かって使ってるよね?」
と確認されたくらいだし。
全先生方、病理検査レポートを見ながらの
コメントだったのだが、、。)
私:治療前の、リンパ節の細胞診で、
癌細胞は出ていましたよね?
先生:出ていた。
(治療前の診断は、先生ご自身の診断)
私:そして、術後の4個は、
元々、転移がなかった、のですか?
先生:なかった。(キッパリ)
帰るまで、私は三回のタイミングで確認し、
先生は、三回、確信を持って、
言い切りました。
病理診断科責任者の病理医M先生に
直接確認した結果の回答なのだから、
最も信頼度が高い結論なのだと、
私は思います。
(私は、先生からも、病理医のプロ
としての真摯な香りを感じました。)
先生:リンパ節も取り過ぎると、
リンパ浮腫のリスクも高くなるから。
(病理マターとは思えないリンパ浮腫の
発言は、唐突に感じましたが、
治療前の細胞診と、手術後のリンパ節の
病理検査結果からは、
外科の取り漏れとしか思えない、
そして、医師として弁護された、
ということかと思いました。
でも、やっぱり私には、
「しっかり取った」と何度も言い切った
主治医が、脇の下の元々はっきり転移が
出ていた3個を取り漏れたとは
思えなかったし、
原発巣同様、脂肪ごと渡されて検査して
いなかったことが、そもそもおかしい
と感じました。)
■HER2 2+について
後の画像。
・ハーセプチンが効いて3+➡2+に
なった可能性はある。
・取った場所が違って3+と2+が混在
していた可能性は、ほぼないだろう。
・HER2発現状態の検査と遺伝子検査は
パラレル。
3+であれば遺伝子増幅があると判断
できるから、遺伝子検査はしない。
※生検時には強陽性だから遺伝子検査は
していなかったことの解説。
・私の遺伝子検査結果は2.3。
ハーセプチンを使える対象。
■皮膚の抗がん剤効果
(病理医の先生に聞き忘れたので、
その後の主治医診療で確認)
私:皮膚に抗がん剤による変性組織は
なかったのですか?
元々、癌はなかったのですか?
※純粋に抗がん剤の効果を知りたいための
質問だったのですが、、。
主治医:元々、皮膚浸潤はなかった。
私が皮膚浸潤って言った?(超不機嫌)
(私の心の声:
どうして、聞いただけで不機嫌になる
のかなぁ?
逆に、なぜ、当初診断で、皮膚肥厚の
画像を見せてくれなかったかは、
当時は気になっていたのですが、、 。
でも、手術が先でもいいって言って
下さったし、抗がん剤を先にする理由と
して、遠隔転移のことしか言わなかった。
皮膚は大丈夫だという、読みがあった、
そう思ってましたよ。
他の医師は画像しか見ていないけど、
先生はしこりやリンパ節転移の触診も
してるし、皮膚も診ている。
術後に放射線治療をする理由として、
先生ご自身が、皮膚のことを真っ先に
おっしゃったので、皮膚も、微小転移
は気にされている、
でも、放射線治療は私判断で、しても
しなくてもよいとも言われた、
先生の、皮膚のリスクの見立ては
その程度、と、
私はそう思ってましたよ。
別に間違って解釈してないけど、、。)
私:腫瘍内科医の先生が、
言っていました。
※皮膚肥厚画像を、逆に腫瘍内科医の
先生は強調して見せてくれました。
「手術しても皮膚を全部取れるわけじゃ
ないから、術前に抗がん剤治療は必要」
とおっしゃって。
主治医: 皮膚浸潤『疑い』(強調)
でしょ。
(私の心の声:
その通り、私も、
『疑い』だって理解してましたし、
理解してますよ。
間違って解釈してないですよ。
なぜ、そんなにムキになるかが、
理解できないなぁ、、。
私自身が、皮膚や取れない場所の
リンパ節の局所再発を恐れている、
だから、放射線治療をすると決めた、
それでいいじゃないですか。
病理検査結果の画像も見せていただき、
これは画像は画像でも、
癌細胞そのものを見てますから、
抗がん剤の力の限界を、残念ながら、
目の当たりにして、悟りました。
放射線治療しないで皮膚や局所再発したら
(レベル3、胸骨傍リンパ節は元々
手術範囲じゃなかったですから)
私は絶対後悔する、
皮膚浸潤が病理検査で出ていなかった
としても、『疑い』だったとしても、
微小転移が残っている可能性がある以上、
放射線治療をしない判断はしなかったです。
ただ、放射線開始時点で、病理医の先生の
話が聞けていたら、
皮膚は大丈夫じゃないか、と
私も、もっと迷ったかもしれない。
女王蜂と働き蜂の、癌幹細胞の話を
なるほど、と、もっと腑に落ちたかも
しれない。
その上で、リンパ節の個数が、
せめて10個くらいあって、
抗がん剤効果が検出されていて、
リンパ節だけでもpCRしていれば、
大いに迷いながらも、
放射線治療はしない判断をしたかも
しれない、とは思いますが。
リンパ節は『元々転移がなかった』4個
しか『渡されておらず』、
病理検査されていなかった、
標本は残っていないから、
今から再検査することはできない、
皮膚に元々浸潤があったかどうかより
本質的な問題は、
転移していたリンパ節はどこに消えたか
そっちですよ、
そう思いました。)
主治医との関係は険悪になりかけました、
といいますか、険悪になりました。
その後の記事
をお読みいただければ
ご理解いただけると思いますが、
転移リンパ節行方不明事件や
主治医と険悪になったことは、
主治医に時間をもらって
再度話をして、私としては円満に(?)
終局させています。
医師の責任と、医療の不確実性を
私は冷静に切り分けられたし…。
(論理的思考力や、
長年の職業柄身に付いたことも
役に立ったかな、とは思います…)
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