今日の京都7月23日(火) | 都のかほり日記

都のかほり日記

京都、奈良、滋賀、神戸、東京。私のテリトリーです。
そこでのさまざまな出会いを綴っています。
仏像が大好きで、美味しいもの、スィーツ、美しいものが大好き。あちこちと出没しています。

おはようございます。
昨日、二十四節気が一年で最も暑い頃にあたる「大暑」に移りました。暦に合わせるように、各地で一段と厳しい暑さになりました。関東では、40度に迫る気温のところがありました。京都市でも38.0度を記録しています。そして、今日も、体温並み、あるいは体温を上回る危険な暑さになる所もある見込みです。京都の予想最高気温も38度となっています。
どうぞ、熱中症対策、紫外線対策をしっかりとなさってください。


出典日本気象協会


昨日はまた、東海道新幹線が終日、運転見合わせで多くの方が影響を受けられたかと。かくいう私も影響を受けた一人でした。幸いなことに、東京駅から、北陸新幹線経由で京都に入れました。今日も、ダイヤは正常にならないかと思います。
祇園祭後祭にお出かけの方、運行情報にご注意なさってください。そう言えば、昨日は阪急も朝と夜、止まっていました。いろいろなことを想定して、バックの中に水分と何かひと口、食べられるものがお守りになりそうです。

さて、今日は、祇園祭後祭の宵山です。
この後祭で、山鉾巡行と同時刻に花笠巡行が行われているのをご存知でしょうか。
花笠巡行は2018年は高温のため巡行が中止となり、2020年、2021年は祇園祭は中止となり、2022年の山鉾巡行は催行されましたが、花笠巡行は中止となりました。昨年は、巡行ルートが変更となりました。

【花傘巡行とは】
山鉾巡行とほぼ時を同じくして「花傘巡行」がおこなわれます。
神輿がお旅所へ向かう17日と、お帰りになる24日の二日にわかれておこなわれていた山鉾巡行は、昭和41(1966)年に統合されて17日のみとなりました。これを受けて、おこなわれなくなった24日の山鉾巡行に代わるものとして、花傘巡行がおこなわれるようになりました。この時、「祇園祭花傘連合会」が結成され、主に女性と子供達の手で、後祭の巡行の火を消さずに奉仕することとなったのです。平成26年(2014年)からは、祇園祭が前祭と後祭と、従来の形に戻った後も、後祭山鉾巡行とほぼ同時におこなわれることになりました。もともと、祇園祭がはじまった頃の山鉾は、花傘の形態であったと伝えられていて、この巡行は、祭の原初的なかたちをあらわしているのかもしれません。
この巡行列は、花傘を中心とした行列が、四条御旅所などを巡って、八坂神社へ向かいます。今年から、巡行ルートが変わっているので、お気をつけてください。
先頭は、元気なかけ声を響かせた子ども神輿。そして、花傘をかぶった女性や武者行列、鷺踊(さぎおどり)、獅子舞、芸妓さん・舞妓さんをのせた曳き車などが続きます。行列に参加するのも、総勢1000人近くと大規模で、実に華やかで、賑やかな行列として知られています。
そして、八坂神社へ到着すると、一行は、本殿に報告します。その後、鷺踊、獅子舞、六斉念仏、祇園囃子、舞妓さんたちによる踊りなど、多彩な芸能が神前に奉納されます。こういったことからも、山鉾巡行の厳かな雰囲気とは少し異なり、伝統芸能的な色合いが濃い行事だです。神輿のおかえりにあたって、このような巡行をおこなって祭を彩ります。

【花傘巡行の巡行列】


○花傘巡行旗-先祓-



○子供神輿



○神饌行列



○-神饌花車-祇園太鼓旗-祇園太鼓-花傘-

○金獅子-銀獅子



○児武者



○-馬長旗-八坂神社清々講社馬長-八坂神社婦人会馬長-祇園万灯会馬長-花傘-八坂神社清々講社旗-花傘-八坂神社婦人会旗

○久世六斎保存会旗-六斎





○京都織物卸商業組合花傘-花傘娘旗-花傘娘-
織商鉾



○-祇園甲部・祇園東・先斗町・宮川町の四花街のうち二花街が隔年にて奉仕

この年は四つの花街がご奉仕されました。(2019年)









○小町踊り




○-祇園万灯会旗-花傘-鷺踊旗-
鷺踊




○-万灯踊旗-万灯踊-弥栄雅楽会・宮本組雅楽班

子供神輿がまず出発し、その後金・銀の獅子舞が進みます。巫女装束の神饌行列(しんせんぎょうれつ)が続きます。神饌とは神様へのお供え物のことで、巫女たちは八坂神社へ戻った後、神様へお供え物を運びます。

その後、八坂神社青年会旗が先導する花傘・金獅子・銀獅子・幌武者・高士・児武者が続きます。風流で色鮮やかな出で立ちです。中でも幌武者・高士・児武者など珍しく特に面白いです。
徒歩(かち)の幌武者の背につけている大きな球形の布が幌(母衣)と言われます。球形の中は、竹、鯨ひげ、籐、柳の枝等で籠を作り、染め抜いた大きな柄布でその籠を包み、背中に着けているそうです。後ろから飛んでくる矢や弾丸を防ぐ効果もあり、戦場では特別の役職など、目立つ必要がある武者の標識でもあったそうです。
幌武者に続く騎乗の高士も背中に横棒で吊り下げた大きな袖は、奇抜です。
児武者は稚児のようにもみえますが、雉(きじ)の長い尾羽根の飾りつけた粋な菅笠に、萌黄の狩衣姿で騎乗しています。背には色とりどりの花篭を背負っています。

花傘娘は、京都きものの女王に選ばれた女性が搭乗する織商鉾の前を歩きます。現代着物を着た女性たちで構成されます。身にまとう着物は爽やかな「絽」や「紅梅」など。可愛らしい花傘は頭に被らず手に持っています。

花傘娘の行列に続き、京都きものオーディションでミスきものに選ばれた女性4人が、京都きものの女王として織商鉾に乗っています。きものの女王は上古・奈良・平安時代の装束をそれぞれ身にまといます。花笠娘とあわせて行列は30人程で、華やかな行列となります。

織商鉾の後ろに続くのはお茶屋組合の花傘です。
例年では、花傘巡行での花街の巡行は二花街ごとの隔年参加でしたが、今年は祇園祭1150年奉祝行事として、四花街(祇園甲部・祇園東・宮川町・先斗町)が巡行します。また、巡行後、八坂神社の舞殿で舞踊を奉納します。
(雀踊り(祇園甲部)・小町踊り(祇園東)・コンチキ音頭(宮川町)・歌舞伎踊り(先斗町))です。

小町踊りの後に鷺踊の列が続きます。鷺の衣装に身を包んだ姿は美しく見ごたえがあります。鷺踊は江戸時代中期一旦途絶えてしまいましたが、八坂神社鷺踊をルーツとしている島根県津和野の弥栄神社鷺舞を逆輸入し復活、再び京都祇園祭でも奉納されるようになりました。鷺踊の後ろは万灯踊の女子たちの行列で、やはり巡行のあと八坂神社で舞を奉納します。

【巡行ルート】
昨年から巡行ルートが変わりました。
下京中学校成徳学舎(9:30)→高辻通東→烏丸通北→四条通東→御旅所(くじ改め)→四条通東→石段下南→神幸道東→八坂神社(11:00)
今までは、後祭の山鉾巡行の後、寺町御池から河原町御池を下り四条河原町まで巡行したので、山鉾巡行に続いて見ることができたのですが、四条通りで、花笠巡行を見てから、逆方向から山鉾が巡行してきます。
巡行ルートは写真をご覧ください。



祇園祭といえば、山鉾巡行にばかり目がいきますが、この花傘巡行もみんなで作り上げる巡行です。これだけの巡行ができる京都の力、改めてすごいと思います。

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どうぞ、今日もお元気で笑顔で楽しい1日でありますように!
行ってらっしゃい!

【今日の京都令和6年7月23日(火)】(No.3536)


※掲載の情報等が変更になる場合があります。お出かけ前にご確認ください。

中止になっている行事もあります。
お出かけの際にはご確認の上、お出かけください。

https://ja.kyoto.travel/news/format.php?id=143

祇園祭のひと月は
こちらをご覧ください。

【祇園祭のひと月】

https://www.facebook.com/groups/1666630253598530/permalink/3748649418729926/

○護摩焚き/役行者山

修験道にゆかりある山鉾町を聖護院の山伏が回ります。役行者山前では護摩焚きをし、お経をあげます。 
午後2時

役行者山は応仁の乱の前から存在する舁山(かきやま)で御神体は役行者と一言主神(ひとことぬしのかみ)、葛城神(かつらぎのかみ)の三体です。 この組み合わせは役行者が一言主神を使って葛城と大峰の間に、橋をかけたという伝承を想起させます。正面上段の洞に役行者が帽子・掛絡・経巻・錫杖を持って鎮座しており、葛城神は女体で手に台つきの輪宝を持ち、一言主神は鬼形で赤熊をかぶり手に斧を持って鎮座しています。
水引は綴錦の名手とうたわれた江戸時代中期の西山勘七作の唐子遊図です。前懸は牡丹胡蝶図と雲龍文様との三枚継ぎ(平成9年復元新調)、胴懸は雲龍波濤文様の綴錦です。見送は二種あり、袋中上人請来と伝える中国の旗と思われる龍文様のものを二枚合わせ、縁を赤地古金襴(安楽庵裂)で縁どったものと、中国明朝の官工場で織られた金地唐美人図の綴錦とがありますが、昭和57年から新しく復元した金地唐美人図綴錦が用いられています。
また、山担ぎ手の法被は、デザインが斬新で目をひきますが、これは平成13年度に復元新調されています。

○日和神楽

翌日の山鉾巡行の晴天を祈念し、各山鉾町の囃子方が町家から四条御旅所の間を往復する間、祇園囃子を奏します。
午後10時頃
主催:各山鉾町
場所:御旅所 

○あばれ観音/南観音山

宵山の深夜に南観音山だけで行われる行事、「あばれ観音」。囃子方たちは日和神楽から戻るとすぐにハッピに着替え、本尊の楊柳観音をしばりつけた御輿をかつぎます。町内を3周しながら町の両端で激しく揺らすという不思議な儀式です。
「明日の山鉾巡行で静かに座っていてもらうために今のうちに暴れさせる」、「北観音山の観音さまへの恋心を暴れることで冷めさせる」など様々ないわれがあるが、正しい説もいつから始まったかもよくわかっていません。



○ 貴船の川床(〜9/30)

○ 鴨川納涼床(〜9/30)

○ 嵐山鵜飼(〜9/23)/渡月橋付近

○宇治川鵜飼(〜9/30)/宇治川

○ 上七軒ビアガーデン(〜9/7)/上七軒歌舞練場

○ 叡山電車「青もみじのライトアップ」(〜8/15)

○ 七夕笹飾りライトアップ(〜8/15)/貴船神社

○御手洗祭(〜7/28)/下鴨神社

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