大分_太陽の家外観01
2日目(8月6日)の午後は、かの「太陽の家」に視察させてもらいました。

太陽の家 http://www.taiyonoie.or.jp/

太陽の家については、すでにぐろーぶさんが説明してくれています。スポーツについて書いてくれていますね。

なので私は、就労のシステムの部分に特化して書きたいと思っています。

大分_太陽の家外観02まず、右側の写真を見てください。富士通、ホンダなど、大企業の名前ばかりです。太陽の家のすごいところは、「大企業と共同出資会社を設立してしまう」というところにあります。以下のURLでわかるように、大分だけで6社、他に愛知、京都に1社ずつ、共同出資会社を持っています。単刀直入に言ってしまえば、まさに障害者を雇って大企業から仕事をもらうための会社です。
【太陽の家の共同出資会社】
http://www.taiyonoie.or.jp/03_feel/partner.html

太陽の家就労
いいな~と思われる方が多いかもしれませんが、そんな生易しいものではありません。共同出資会社に勤める人は、障害者どうかにかかわらず社員で高給取りです。そのためには入社試験があり、相当以上の厳しい努力が無ければ入社することができません

太陽の家就労スローガン
さらに厳しいのは、入社した後です。共同出資会社は親会社の国際的な大企業に、質の高い部品を納入しなければなりません。高い生産能力を維持するために、国際的にも通用する労務管理が行われています。見にくいですが写真のようにいくつもスローガンが書かれ、まさに日本の製造業の最前線を担っていることがよく分かります。私には、無理そうだ・・・

太陽の家パソコン室
では無理そうな人はどうするかというと、これが太陽の家のもう一つのポイントだと思うのですが、社会福祉法人直営の助産施設を併設しています。そこで共同出資会社の仕事を、さらに下請けで受注して雇用を生み出すわけです。それ以外の仕事を含め、助産施設のほうはそんなにガンガン製造できないので、パフォーマンスよりも訓練を主眼としたものになるわけです。大きな食堂やパソコン室もあって、快適そうでしたよ。

太陽の家説明おそらく、共同出資会社や協力企業がフロントランナーとなって大企業から仕事を取ってくる「営業戦力(知名度を含め)」となり、だんだんと企業内の助産生や助産施設、さらに訓練施設の人たちの就労機会を増やす、という構造を実現しているといえるのではないかと。とても洗練されたシステムです。

もっとも法人側に相当馬力がないと維持できないですし、部品工程は常に国際的動向に左右されるという点も想像できます(中国などが台頭してますから)。ただ、「少量だが高性能な部品やメンテナンスなど、戦える余地は大きい」とおっしゃっていました。そのとおりです。

急な視察でしたが引き受けて丁寧に説明してくださり、まことにありがとうございました。特に職業訓練課長の西山さんはすごくユニークな発想の方で、こういう人がいる限り、太陽の家は発展していくんだろうなと感じました。本当にいろいろ楽しい意見交換をしたので、また詳しくはそのうちに(^_^)
6日大分視察の続きです。次の視察地は、かのAPU。APUとは、立命館アジア太平洋大学 http://www.apu.ac.jp/home/index.php?sel_lang=japanese のことです。大分県にある有名な大学なので、いやあ、一度行ってみたかったんですよ。

大分_APUの山並み
ということで、車はどんどん山道を登っていきます。大分はあまり平野が広くないところのようです。特に別府あたりは狭く、海岸から少しは入ると、すぐに標高の高い山々がそびえます。それをえっちらおっちらと登っていく・・・

おいおい、原付じゃ登れませんよ、こんな急な坂道。こんなところに大学、あるわけないでしょ?・・・

大分_APU正門
・・・ありました。校門。マジ?

山並みが美しい。頂上が近い。空気が澄んでいる。気分は、そう、あの「天空の城」のよう。あっはっは、見ろ人がゴミのようだ。。。

大分_APUの風景01APUの学生の半数は、外国から来ている留学生なのだそうです。授業の半分が英語、というのが売りだとか。なので、食堂も国際色豊かなのだろうと予測していました。ということで、実はお昼ご飯を食べにいったのでした(^_^;。

APUのメニューということで、まっすぐ食堂へ。あれ?でも、普通の大学生協のメニューだなあ・・・夏休み中だからでしょうか?でも、なんだか普通っぽさが滲み出ている気がします。

で、食べたもの。ぐろーぶさんは醤油ラーメン、私はハヤシライスに、なんかかかった唐揚げ(できるだけエスニックぽいのを探したんだけど、普通の中華味だった)。まさに普通の学食お昼になってしまいました。あ、でも、ハヤシライスをよそってくれた食堂の人はインド系っぽい方でした。たぶん学生のバイトなんでしょうね。インド人からハヤシライスをよそってもらえるのは、ある意味レアかもしれません。ふむ、APUの真髄を理解できた気がする。APUの食事

ということで、これもまた楽しからずや、な、お昼のAPU滞在でしたにひひ

ひとつだけ、疑問を残したまま・・・

大分県って、太平洋に面してましたっけはてなマーク
北京オリンピックが開幕しましたね。ちらと見たのですが開会式、ありえない凄い盛大さでしたね。あのでかいディスプレイはPanasonic製との噂が・・・ひょっとしてVIERA?

当日は雨の予報を、1000発の消雨弾で回避したとか。
【北京市気象局 開会式で「人工消雨」大規模実施】
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/sports/other/168260/

で気になったのは「バタフライ効果」。小さな変化が時間と共に拡大して大きな影響をもたらす話で、カオス理論を元に予測しがたい気象変化などで言われます。例えば「北京で蝶が羽ばたくと、ニューヨークで嵐が起こる」(教えて!gooより)

・・・大丈夫なんでしょうか? いずれにしてもここまで盛大=資源使いまくりなオリンピックは、もう無いかもしれません。その意味でターニングポイントな五輪、楽しもうと思います(^^)。野球好き。

さて、でも、今日も大分報告の続き、日出PWの話です。

かお

興味深い日出PWですが、そのとてもユニークなところは2点あると思います。
(1)子育て支援にITを活用しようという点
(2)それを、高齢化する地域に基盤をおいてやる点。


(1)も日本で多いとは言えませんが、女性の自立支援なのであればW&Wさんのように、いくつも先駆的な取り組みがなされています。でもその場合はたいてい、インターネットを活用した連携と就労が基本になりますし、W&Wさんと宮城UPのコラボもその方向です(それでよい、と思っていますし)。

大分日出の講習会場
日出PWさんの特徴は、それを「高齢化地域の再生」と関連づけている点。とても地域との繋がりを大事にしています。講習も「地域のシニアの人たちが、班長や区長の当番がまわってきたときに、チラシがつくれるように」実施する。

会場が、けして大きくはない日出町で、6カ所の旧役場支所で実施するというのも、地域に密着している証左ですね。もちろんこれは、空いている行政施設の再利用というメリットもあります。

高齢化している地域、特に都市部から離れた地域は、子どもが少なく、若者に仕事が無い。若年層は流出し、ますます都市部に依存するばかりという構造があります。日出PWがそれを変えるための試みであるというのは、とても興味深いと思います。

地域生活の中に、お年寄りはパソコンの受講料を払い、主婦はパソコンの講習料をもらい、一方で託児代を払い、お年寄りはバイト料をもらう。代表の方も(お世話になりました!!)、はっきりと「地域でお金を還流させる」試みであるとおっしゃっていました。

実は宮城UPも「地域講習をコミュニティ・ビジネスに変化させる企画」をもっていました。御用聞きとオークションストアを組み合わせたなかなかな企画だったのですが、人的・経済的・時間的資源が枯渇し断念した経緯があります。日出PWの取り組みは、うらやましいものでもあります。

ラブラブ!

また、宮城UPのアプローチとちょっと異なり、興味深い点も2つあります。

一つは「社会関係資本」の活用の仕方です。地域講習だと地元の関係に依存することが多く、宮城UPは(拘束的であっても)そういった関係性を、講習維持のための資本として大事にしちゃったりします。それに対し日出PWは自治会内の人間関係にはあまりこだわらず、パソコン講習を契機に「新しいコミュニティ」をめざしているとおっしゃっていました。新しい風は長きにわたって吹くと、時に葛藤を生むこともあります。

「社会関係資本」は利害ではなく、信頼で構築されます。地域に密着しつつ新しい関係をどこまで作り上げ、広げていくことができるかで、これからの活動の深化が決まるのかもしれません。

大分日出講習会場のパソコンもう一つの点として興味深いのは、「ワンコイン講習」の位置づけです。「ワンコイン講習」は地域講習で満足できない人が、コミュニティ・センターなどの中心部で自分の学びたいスキルをワンコインで学べる講習とのことです。スキルが上がると受講生の興味関心やニーズが分かれてくるので、この仕組みは共感できます。

実は宮城UPには「ワンコインテキスト」があります。でもこれは「初心者がゆっくり学びたいスキルのみを分けて学べるようにする」もので、役割が逆です。実は宮城UPは、初心者は興味関心に基づきバラバラに学ぶスタイルです。就労に近いスキルほど統一テキストで学ぶようになっています。その理由は長いので書きませんが、それぞれ最初はバラバラに持っているリテラシーを社会的リテラシーにまとめていくイメージです。

どちらもありなのですが、前者だとワンコイン講習の内容を限りなく用意する必要があり、講師などを外部からガンガン持ってきつつ、活動を輪郭づける必要があります。後者は(自己批判ですが)途中で止まってしまう受講生がたくさん出ます(それでいい、と思っているのでやってるのですが)。比較してみると、お互いの考え方の差も見えてきて、興味深いです。

べーっだ!

いずれにしても、日出PWはとても興味深い挑戦です。ぜひ宮城でも参考にしたいです。両者の差がお互いの刺激になるといいですね!ぜひこれから学びあっていきましょう。
さていよいよ、6日に行った視察について報告させていただきます。視察に行くことになった経緯は後日取り上げるとして、まずは2日目の午前中にむかったのは、大分市の対岸、日出町です。山並みを縫う高速を走ること1時間、海に面したのどかな農村という印象でした。宮城UPの地域講習で言えば、岩出山会場が一番近いかな。

べーっだ!

ということで一番目の視察は、このblogでも取り上げたことがある、「パワーウェブ日出」さんの講習訪問です。

パワーウェブ日出(以下PW)さんは、これまで大分UPの枠組みの中で、子育て中の主婦の方向けのIT支援をおこなってきました。女性の自立をめざしたIT支援は東京や横浜にも多くあります。しかしPWさんのおもしろいところは、それだけでは終わらないこと。

NPO法人パワーウェーブ日出(ひじ)
http://power-wave.web.infoseek.co.jp/


6日に見させてもらったのは、日出の地域のお年寄り(シニア)向けのパソコン講習でした。リユースのノートパソコンを用いて、LAN回線を引いて講習するのは、宮城UPと同じです(UPはみんなそうですけど)。

日出のパソコン講習01で違うのは、主婦の方が講師、アシスタントを務めるところ。つまり、子育て中の主婦がパソコン講習で、お年寄り(シニア)や高齢者にパソコンを教えるという、女性の自立支援なのです。

子育て中の主婦の方が仕事をしようとする場合、いつも課題になるのが「そのあいだ、子どもにどうしててもらうか」です。旦那さんも休みが取れる訳じゃないし、託児所は高くて満員だし、あずかってくれる人も近くにいない・・・そこで、PWでは、託児つきのパソコン講習をすることにしたのだそうです。

ラブラブ!

といっても、その託児は受講生向けではなく、講師・サポートさん向け。講習の間、時には受講生でもあるお年寄りが託児を引き受ける、というかたちを取るのだとのこと。そうすれば主婦の方でも講師として働くことができる、一方でシニアの人もパソコンを学んだり、子育ての経験を生かして託児を引き受けたりできる(託児もアルバイト料がでます)ということになるわけです。

日出パソコン講習の作品展示さて、視察した講習は残念ながら託児はなかったのですが、参考になる話を多く聞くことができました。例えば講師が教えるときに、PowerPointではなく、黒板を使って、紙で作ったマークで説明していました。PowerPointだとごまかしがちなところもゆっくり説明できますね。プロジェクタが欲しいとお聞きしましたが、むしろ初心者講習は、黒板の方が親切かもしれません(^-^)。

宮城UPは超友好の連携団体にウィンアンドウィンさんという、女性支援のプロフェッショナルがいらっしゃいますが、両者でめざしているのは在宅就労です。それなら託児の問題は原則としては解決できるはずですが、家で育児と仕事を両立させるのも大変ではあります。それに対して、講習のインフラに託児を組み込んでしまう、しかも講仕向け、というのは、なかなかいいなあ~と思います。

ニコニコ

日出のすごいところは、出生率=子どもが生まれる割合が、増加しているのだそうです。PWの活動の成果だとしたら、これはすごいことですね。たしかに少子化する日本としては、ぜひ広げたい仕組みです。

ただし、この託児枠組みが成立するためには、地域の繋がりにこだわる必要があります。そのあたりの分析は、また明日。
仙台では七夕の最終日なんですね。大分も七夕祭りがあるんだそうです。でも何も準備していなかったから、おそらく7月7日に終わっちゃったのかな?

かお

さて、大分報告の続きです。休憩開けから、いよいよワークショップです。パネラーは以下の皆様方。真ん中の1人を除き、重量級の方々ばかりです。順番に自己紹介した後で、モデレータの山戸さんと倉掛さんの司会で、ディスカッションがはじまりました。

◇ワークショップ 14:40~16:50
 「誰もがICTの恩恵を享受できる社会の未来を考える」
 討議者:
  松木 康司  (NPO法人 障害者UP大分プロジェクト 理事、全盲)
  末廣 賢介  (NPO法人 障害者UP大分プロジェクト バーチャル工房事業担当)
  西山 英樹  (社会福祉法人 太陽の家 職業訓練課長)
  山田 栄子  (NPO法人 e-AT利用促進協会 副理事長)
  柴田 邦臣  (大妻女子大学社会情報学部 専任講師)
  川島 宏一  (佐賀県 最高情報統括監 CIO)
  永松 悟  (大分県 福祉保健部障害福祉課 課長)
 ファシリテーター:
  山戸 康弘  (大分県 企画振興部IT推進課 課長)
  倉掛 崇   (財団法人 ハイパーネットワーク社会研究所 研究員)


音譜順番的に「疲れてきた場を盛り上げる役だ」と読み切っていたので、ぐろーぶさんと打ち合わせの上で、掛け合い漫才のように宮城UPの紹介をし(^_^)、そこから「コミュニケーションする力」という概念を焦点化しました。内容はすでに報告したとおりですから、今までの記事をご参照いただければと思いますけど、「就労するためには、仕事するスキルだけではダメだ。コミュニケーションする力こそが必要だ」ということです(短くまとめちゃうと、ちょっと違う気もしますね・・・)

大分フォーラムの記事ワークショップやはり最近の方向性を踏まえてか、事例報告のほとんどはITを活用した就労支援でした。実践的な話もいくつも出ましたが、「コミュニケーションする力」が意外と好評だったようで、思惑どおり「どうやって就労支援サービスを増やすか」ではなく、「就労支援をどう再構築するか」に議論を展開できました。

ビックリマーク例えばe-AT利用促進協会の山田さんは「雇用以外の働き方をどう増やすか、どう仕事を切り分けシェアするか」を話していましたし、太陽の家の西山さんからは「Social Skill Training」の話が出ました(これはおもしろいので、いずれ取り上げましょう)。

!!また佐賀県の川島さんは現代社会を「多様な人々に働いてもらわないと困る状況」と捉え直していました。まさにそのとおりで、だからこそ、障害がある人が働けるようになると言うことは、その人にスキルをつけることではなく、社会が変わると言うことだといえるわけです。

にひひ

あと、宮城UPのblogライター講習は、驚くほど高く評価してもらいました。ぐろーぶさんはblogを学び、書くことが、「生活が潤う過程」だと言っていましたが(良い言葉だ!)、それを就労支援に結びつけた点は、やはり皆さん、「新しい就労支援だ」として評価してくださるようです。やったね!

※大分合同新聞かな?とりあげてもらったようなので、いつも通りゲリラ貼りしておきます。Webにも載せてよ!トラバするから。ねえ。
しばらく、大分報告が続きます。まずは大分遠征の本来の目的であった、フォーラムに参加したあたりから。もしよければ、ぜひ皆さんの感想やコメントなどいただければ、うれしいです。

かお

第57回 ハイパーフォーラム
市民・企業・行政の協働による地域情報化~情報社会におけるエンパワーメントの可能性を照射する~
http://www.hyper.or.jp/staticpages/index.php/forum57
平成20年8月5日(火)13:00~17:00
ソフィアホール (大分市東春日町51-6 大分第2ソフィアプラザビル2階)


さて、このblogでは一応、参加した時系列に報告しようと思うのですが、全部書くのは無理だし、論点は多岐にわたったので、すべてを記録できていません。というより、いずれハイパー研の方で詳細な報告がなされると思うので、それを待ちましょう。ここでは個人的におもしろかった論点のみ、整理していきたいと思います。

ビックリマーク◇開会挨拶    13:00~13:10
  山戸 康弘  (大分県 企画振興部IT推進課 課長)
◇講演1     13:10~13:40
「マイクロソフトが果たす社会貢献活動とは?」
  竹原 正篤  (マイクロソフト株式会社 社会貢献部 部長)


昨日の報告のとおり遅れてしまったため、主役の1人、竹原部長の話を聞くことはできませんでした。竹原さんには申し訳なかったのですが、マイクロソフトの社会貢献プログラムについては、何度も聞いているから、いいかな、と(汗)。。。すみません。でも飲み会で聞いたから(笑)。

ただ、竹原さんと他の報告を比較してみると、明らかな方向性を見いだすことができます。それは地域の情報化にしても、障害者福祉・高齢者福祉での情報化にしても、バラバラのモノではなく、あきらかに関連しているということです。次の川島報告を聞くと、さらによくわかります。

!!◇講演2  13:40~14:20
 「佐賀県における協働化テストと「チャレンジドだれでもパソコン事業」」
  川島 宏一  (佐賀県 最高情報統括監 CIO)


第二報告はもう1人の主役、佐賀県の川島さんでした。こちらも冒頭からは聞くことができず、かつ遅れてきたにもかかわらず、会場真ん中の指定席(まだ出番じゃないのに、パネラーが座ることになっていた)に案内されて、衆人の注目を浴びてしまい、生きたここちがしないまま首をすぼめていたため、きちんと聞くことができませんでした。

べーっだ!

川島さんの報告は理論整然としていて、そんな私にもきわめてわかりやすく刺激的なものでした。特に興味深かったのは、さまざまに実施している障害者・地域支援・インフラ支援などの「情報化」を、単に思いつくままに進めているのではなく、きちんと理論と社会分析のバックボーンを一本もって、そこからぶれずに実施している点です。戦略がはっきりしている。

解説すると、こんな感じ。
・現状社会分析・・・少子化・高齢化への対策としてIT支援をする
・理論・・・CSO(Civil Society Organization)市民社会組織をもっとも重要なアクターとして、行政・企業との明確な役割分担から協働をはかる


得意げ

これって、まさに「言うは安くするは難し」なのです。「実施する頭」だけではなく、客観的に「分析し自己批判する頭」もなければならない。できる人は限られます。佐賀では川島さんがその役目を果たしているわけですね。・・・川島さんはこの3月で異動との事ですが、得難い人材だろうから、佐賀は来年から大変そうです。

大分町中の風景懇親会でも少しお話しする機会があったのですが、さすが「切れる」かつ「熱い」感じの人でした。二人で、現在のグルーバルな資源の流通ではなく、限定した地域でサービス・商品、資源が循環するようなあり方を、ITがどう実現するのかについて盛り上がりました。ITで福祉のブランドイメージをどう作るか? ITで顔が見える循環関係をどう作るか?・・・うーん、ぜひ色々考えて、実行してみたいですね。
昨日深夜に、大分から帰ってまいりましたかお

大分遠征の目的は、本業で呼ばれて話をするの他に、各所との打ち合わせが主眼だったのですが、思っていた以上に充実していたのが、「各界の方々との出会い」でした。単に著名であるだけでなく、みなさん、もの凄くユニークで、バイタリティがあって、話していてとても楽しく、勉強になりました。

これからしばらく書き続けますが、まずは私たちと会って、お話をしてくださった皆さん、コミュニケーションをしてくださった皆さんに感謝しています。今回は本当に、ひとつひとつのコミュニケーションに意味のあった、充実した時間を過ごすことができました。階段や車に乗るのを手伝ってくださったし・・・あらためて感謝いたします。

ラブラブ

ということで、今度からは東京に戻って、思い出しながらの大分報告です。本当は大分からもっと小出しに報告するつもりだったのですが、時間が無くて・・・でもその分、落ち着いて整理しながらできると思います。みんなでこの経験を共有しましょう。どうぞお楽しみに。
大分の町並み(大分市内で見かけた煉瓦造りの建物。由来がわからないのですが、由来があるようなので、通りすがりに撮影しました。)
今日から何回かにわけて、大分報告させていただきます。おお、blogっぽい(^-^)。

ぐろーぶさんも報告してくれると思いますので、いろいろ比較して多角的に楽しんでいただければと思います。

あせるさて、私は大分ははじめて(ぐろーぶさんは2回目)だったのですが、キューピーさんのコメントへのお返事でも書いたのですけど、いきなりトラブルに巻き込まれて大変でした・・・

というか、さっそく講演に遅れてしまったのです汗

そもそもの原因は、飛行機の遅れにあります。準備の遅れで、20分以上遅れて離陸したのです。でも、念のためと思って、講演1時間半前に着く飛行機でした。事前の昼食ミーティングには遅れても、講演には充分間にあうと思っていたのです。

かお

飛行機は空中でだいぶ遅れを取り戻しましたが、大分空港には15分遅れで到着しました。

さて、大分空港はずいぶん不便なところにあって、空港から市内へは車だと一時間ちかくかかります。それで常用されているのが、ホバークラフト。海上をすすみ対岸の大分まで半分の時間で結びます。

大分ホバー01なんと、日本で唯一の公共交通ホバーとのこと。車椅子対応とも書いてあったので、これなら便利と思ってました。

ところが飛行機が15分遅れてしまったにもかかわらず、ホバーは5分しか出発時間を待ってくれなかったのです。

ガーン

ほとんどのお客さんは、駆け足で間に合ったようですが、車椅子の人はそうはいきません。次のホバーはなんと1時間半後。私たちは見事に空港で足止めをくらい、お昼のミーティングはおろか、シンポ開始にも間に合わないということになったのでした。

大分ホバー02せっかくの体験なので、少しシンポでも取り上げたのですが、この事例って、障害者の社会参加のひとつのポイントをついています。後5分、余計に待ってもらえれば、私らも乗れたのです。確かに飛行機が遅れてお客さんは急いているのですが、それでも後5分遅れるのと死ぬ、という人が、どれくらいいるのでしょうか?ちょっとした配慮で皆で乗れる、そういう発想って、車椅子の人が5分でダッシュできるようにホバー乗り場までスロープを引きまくるより、結構大事なのではと思います。

プンプン

ちなみにホバーも、ユニバーサルとはとても言えない感じで、かなり苦労しました。せっかく空港をバリアフリーに作っても、アクセスがこれなのは、もったいない。車椅子マラソンなど、福祉先進県のイメージが強い大分ですから、玄関がこれなのも、もったいないなあ。

次もなにか起こりそうな、大分との出会いでした(^-^;。
いよいよ本日、大分です。今日はとても忙しい日で、仙台では宮城県庁との打ち合わせもあるそうです。そっちは仙台班ががっちりやってくださいます。

私は遠征班なので、今、電車で向かっています。それまでに更新間に合って良かったかな。宮城UPプログラムB「社会参加-就労支援」講習のメインコンテンツ、blogライター講習のまとめです。

かお

さて、そもそも「blogライター」について十分説明していなかったので、まとめておきましょう。blogライターとは、企業の販売キャンペーンや顧客サービスのために、専用のブログや自分のブログに商品の使用感クチコミやおすすめエントリをおこなう、近年出てきたWeb2.0的な仕事です。いわば、フリーライターのようなものだと考えてもらえばよいでしょう。

もちろん、すぐにそのようなお金になる仕事ができるわけではありません。blogライター講習でも、最初は自分の日常を書く普通のブログ講習からはじめ、だんだんとアフィリエイト、トラックバックキャンペーン、そしてライター紹介MLへの登録というように、受講者の希望に従い学べるようになっていきます。また最近は力をつけた人には、ブログ企業の管理業務に契約社員として紹介することにも力を入れています。

ニコニコ

そこで大事なのが、ライティング=良い文章を書くこと、です。良い文章と言っても、ライティングで求められるのは、美しい文章やカッコイイ文章を書く力ではありません。そこで大事なのは、「人に読んでもらう文章力」ということです。

blogをはじめて思うのは、この自己表現の魅力です。blogは要は日記ですが、自分の備忘録だけではありません。なにより、人に読んでもらうために書きます。つまり、コミュニケーションが取れるように自己表現する、ということになるわけですね。

blogライター講習2008年5月11日コミュニケーションの力は、仕事の場面でもっとも求められているもの。先日企業の人事担当の方とご一緒する機会がありましたが、そうおっしゃっていました。だから、なによりコミュニケーションが優しい人を採用したいと。なるほど、コミュニケーションの力ほど、座学で身につかないものはありません。練習あるのみ。で、日々のblogが、よい練習になっているのではと思うのです。

べーっだ!以上は自分の実感を踏まえても、あるんですけどね。

こんな話を、大分でしてこようと思います。これからも、宮城UPが短絡的に就労をめざす限定的なスキルでなく、まわりみちっぽいけど1番大事なリテラシーUPを目指している辺りを、書いていきたいと思います。
本筋の連載を続けます。熊本での報告前に、慌てて宮城UPの概要を報告しておこうというプラン、なんとか収集つけられそうです。今日は「blogライター講習」です。

かお

「blogライター講習」は一応、「ネットオークション講習」の次に位置づけられています。もっとも、難易度で「blogライター講習」が「オークション講習」より上というわけではありません。そもそも宮城UPは、「難易度」に従って段階を踏むというシステムは取っていません。実はその背後には「宮城UPスキル表」というのがあるのですが・・・それは後日、お話しすることにしましょう。

blogライター講習とオークション講習の差は、スキルの難易度ではなく、スキルの質にあります。オークション講習にもライティング、つまり「良い文章の書き方」は必要ですが、やはりどちらかというと「良い商品を見定め、よい取引をする」点にあります。つまり、ビジネスについて学びたい人向けです。

一方でblogライター講習には、あまりビジネス的な要素はありません。基本的にできるようになるのは、自分のblogを開設し、日記などの自己表現ができるようになること、です。ですからいきなり商売よりも、「ネット上で自己表現したい」という人に向いています。この「自己表現」が、社会参加-就労支援にきわめて重要な役割を演じるのですが・・・

さておき、ではなぜblogライター講習の方が、オークション講習よりも上位に位置づけられるのか。それは、結論としてはblogライター講習の方が、オークション講習よりも、就労に近いところにあると、考えられるからです。

ニコニコ

おもしろいと思いませんか? ビジネススキルを学ぶ講習よりも、自己表現を学ぶ講習の方が、就労に近いなんて。これこそが、宮城UPプログラムBの真骨頂なのかも知れません。数回にわたって、整理していきたいと思います。