しばらく、大分報告が続きます。まずは大分遠征の本来の目的であった、フォーラムに参加したあたりから。もしよければ、ぜひ皆さんの感想やコメントなどいただければ、うれしいです。

かお

第57回 ハイパーフォーラム
市民・企業・行政の協働による地域情報化~情報社会におけるエンパワーメントの可能性を照射する~
http://www.hyper.or.jp/staticpages/index.php/forum57
平成20年8月5日(火)13:00~17:00
ソフィアホール (大分市東春日町51-6 大分第2ソフィアプラザビル2階)


さて、このblogでは一応、参加した時系列に報告しようと思うのですが、全部書くのは無理だし、論点は多岐にわたったので、すべてを記録できていません。というより、いずれハイパー研の方で詳細な報告がなされると思うので、それを待ちましょう。ここでは個人的におもしろかった論点のみ、整理していきたいと思います。

ビックリマーク◇開会挨拶    13:00~13:10
  山戸 康弘  (大分県 企画振興部IT推進課 課長)
◇講演1     13:10~13:40
「マイクロソフトが果たす社会貢献活動とは?」
  竹原 正篤  (マイクロソフト株式会社 社会貢献部 部長)


昨日の報告のとおり遅れてしまったため、主役の1人、竹原部長の話を聞くことはできませんでした。竹原さんには申し訳なかったのですが、マイクロソフトの社会貢献プログラムについては、何度も聞いているから、いいかな、と(汗)。。。すみません。でも飲み会で聞いたから(笑)。

ただ、竹原さんと他の報告を比較してみると、明らかな方向性を見いだすことができます。それは地域の情報化にしても、障害者福祉・高齢者福祉での情報化にしても、バラバラのモノではなく、あきらかに関連しているということです。次の川島報告を聞くと、さらによくわかります。

!!◇講演2  13:40~14:20
 「佐賀県における協働化テストと「チャレンジドだれでもパソコン事業」」
  川島 宏一  (佐賀県 最高情報統括監 CIO)


第二報告はもう1人の主役、佐賀県の川島さんでした。こちらも冒頭からは聞くことができず、かつ遅れてきたにもかかわらず、会場真ん中の指定席(まだ出番じゃないのに、パネラーが座ることになっていた)に案内されて、衆人の注目を浴びてしまい、生きたここちがしないまま首をすぼめていたため、きちんと聞くことができませんでした。

べーっだ!

川島さんの報告は理論整然としていて、そんな私にもきわめてわかりやすく刺激的なものでした。特に興味深かったのは、さまざまに実施している障害者・地域支援・インフラ支援などの「情報化」を、単に思いつくままに進めているのではなく、きちんと理論と社会分析のバックボーンを一本もって、そこからぶれずに実施している点です。戦略がはっきりしている。

解説すると、こんな感じ。
・現状社会分析・・・少子化・高齢化への対策としてIT支援をする
・理論・・・CSO(Civil Society Organization)市民社会組織をもっとも重要なアクターとして、行政・企業との明確な役割分担から協働をはかる


得意げ

これって、まさに「言うは安くするは難し」なのです。「実施する頭」だけではなく、客観的に「分析し自己批判する頭」もなければならない。できる人は限られます。佐賀では川島さんがその役目を果たしているわけですね。・・・川島さんはこの3月で異動との事ですが、得難い人材だろうから、佐賀は来年から大変そうです。

大分町中の風景懇親会でも少しお話しする機会があったのですが、さすが「切れる」かつ「熱い」感じの人でした。二人で、現在のグルーバルな資源の流通ではなく、限定した地域でサービス・商品、資源が循環するようなあり方を、ITがどう実現するのかについて盛り上がりました。ITで福祉のブランドイメージをどう作るか? ITで顔が見える循環関係をどう作るか?・・・うーん、ぜひ色々考えて、実行してみたいですね。