京都のお酒の神様 松尾大社様 随神を修復いたしました。 | 京の伝統文化を支える人々

京都のお酒の神様 松尾大社様 随神を修復いたしました。

2018年11月8日、修復した随神を松尾大社様の楼門へ納品してきました!

(※随神とは、神社の神門の左右に古式ゆかしい武官装束を身にまとった一対の像のことで、神域に邪悪なものが入るのを防ぐために設置されるもののことです。)

全国にある多くの随神も、経年とともに傷んで、そのまま楼門の中に据えられているものがほとんどです。随神は、木彫・漆塗り・箔押し・錺金具・彩色・装束小物など、日本の伝統文化技術がたくさん用いられています。しかし、先ほど現状を書きましたように、修復の依頼数はあまり多くはなく、年々、職人の高齢化と相まって、関連する職人さんで廃業される方もおられます。今回の仕事でもいつもお願いしている小物の調達先が廃業されて、その手配が大変でした。

 

日本の神社や寺院は伝統文化技術の宝庫です。その技術者育成のために仕事が必要です。仕事をするには神仏に対して敬虔な心、品格、技が必要です。

神社をお守りする随神様をきれいにすることで、伝統文化技術も守っていきたいと考えています!

 

㈱宮絵師安川代表

安川 如風

 

 

 

㈱宮絵師スタッフ 網がかかる前の記念撮影