2019/07/07(日) 東京ドーム
ベイスターズ 6-4 ジャイアンツ

勝 三嶋一輝 3勝3敗
S 山﨑康晃 1勝1敗16S
負 鍬原拓也 0勝1敗

「前で成也が同点打を打ってくれて、楽な気持ちで打席には入れました。積極的に行こうと思っていました。最高の結果になりました」

2戦連続のホームランにして、試合を決める3ランを放った伊藤光は、ヒーローインタビューで、前日から一軍に合流した後輩の名を上げて讃えた。

背番号52は、横浜の未来を開く希望なのだ。

1998年8月4日生まれ。
神奈川県厚木市出身の20歳。

幼い頃に茨城県北茨城市に転居。

明秀学園日立高校から、2016年ドラフト5位で入団。

そのデビューは、空前絶後だった。

2017年10月3日。
横浜スタジアム。
ドラゴンズ戦。

チームは、2年連続のクライマックスシリーズ進出を決めていた。

そこでルーキーだった彼が5番ライトで先発に大抜擢。

1回裏2死1・3塁で迎えた第1打席で、笠原祥太郎からバックスクリーン直撃の3ランホームランを放つド派手なデビュー。

高卒新人の初打席初ホームランは、チーム史上初の快挙だった。

翌日の試合でもホームランを放った彼は、ポストシーズンに大抜擢。

クライマックスシリーズ、日本シリーズでそれぞれ打点を記録した。

飛躍を期した2018年シーズン。

チームは優勝候補に上げられ、彼の活躍が大きく期待された。

だがふたを開けてみれば、開幕二軍。
9月に一軍に昇格したが、わずか11試合出場で1本塁打に終わった。

背水の陣で臨んだ3年目のシーズン。

強い味方がチームに帰ってきた。

田代富雄打撃コーチ。

多村仁志、金城龍彦、内川聖一、村田修一、梶谷隆幸、そして筒香嘉智。

ベイスターズの歴史に名を刻む強打者たちを育んできた名伯楽。

2010年にベイスターズに退団後は、イーグルス、ジャイアンツで打撃コーチを歴任。

ジャイアンツの現4番岡本和真も、彼の指導でその才能を開花させた。

その「オバQ」が、横浜に帰ってきた。

「今年駄目ならば・・・・」と覚悟を決めた背番号52に、キャンプからマンツーマンで指導に当たってきた。

開幕からファーム暮らしが続いたが、7月に入り待望の一軍昇格。

初出場となった7月6日はノーヒットに終わり、チームも敗れた。

「高く浮いた球は全部振っていけ」

ここでも「オバQの魔法の言葉」が功を奏する。

5回表に今シーズン初安打を記録。

6回表のチャンスで同点タイムリーを放ち、伊藤光の逆転弾を呼び込んだ。

背番号52の憧れは、ハマのキャプテンにして侍の四番 筒香嘉智。

「いずれは日本を代表する4番バッターに」

その夢の実現へ、まずは階段を一つ昇った。

茨城の星から、横浜の一番星へ。

そして、日本の主砲へ。

大きな夢を描く強打者の物語が始まった。

ここで一発 細川!
ここで一発 細川!

ライトへ レフトへ ホームラン
それゆけ それゆけ それゆけ 細川!

かっとばせ! 細川!

横浜DeNAベイスターズ。
背番号52。
細川成也。

I BELIEVE IN MYSELF.
自信を持ってプレイできるように。

Go Beyond the Limit.


2019/07/06(土) 東京ドーム
ベイスターズ 3-4 ジャイアンツ

勝 クリストファー・クリソストモ・メルセデス 6勝4敗
S 中川皓太 3勝1敗12S
負 平良拳太郎 1勝2敗

4点ビハインドの8回表。

ホセ・ロペス、筒香嘉智に連続ホームランが飛び出し、2点差。

9回表には、ストッパーの中川皓太を引きずり出した。

1アウトから背番号29が振り抜いた一打は、レフトスタンドへ。

1点差まで迫ったが、逆転することまでは出来なかった。

しかし、首位を快走する連勝中のジャイアンツに食らいつく姿勢は見せつけた。

その粘りが翌日に繋がっていったのだ。

横浜の扇の要に彼が座ってから、ちょうど1年になる。

2018年7月9日。
オリックス・バファローズとの電撃的なトレードが発表された。

2014年には、ベストナイン・ゴールデングラブ賞・最優秀バッテリー賞。
2015年、16年には選手会長も務めたパ・リーグを代表するキャッチャーの一人の彼が、ベイスターズの一員になった。

バファローズ時代の野球道具のロゴマークを消して試合に臨むほどの緊急トレード。

感傷に浸っている暇はなかった。

チームメイトに積極的に声をかけ、ベイスターズブルーに自ら染まっていった。

迎えた2019年シーズン。
キャンプから横浜の一員として戦える環境に、彼の実力が発揮されていく。

「自分だけでなく、キャッチャー陣で戦いに挑んでいく」

本来、正捕手を争うはずの嶺井博希、戸柱恭孝とも徹底的にコミュニケーションをとっていった。

ライバルである前にチームメイト。

7月4日のタイガース戦。
久々にスタメンマスクを被った戸柱恭孝が今季第1号ホームランを放った時には、誰よりも早く腕を上げ、歓喜の雄叫びをあげた。

9回表から、または9回表の途中から、嶺井博希への交代を命じられたこともあった。

「あの場面で出て行く嶺井の方が大変なはず。代えられてしまう僕が悪い」

どこまでもチームを思っての発言を繰り返す。

そして先発投手が完封した瞬間、両手を大きく広げマウンドに歩み寄る「ヒカルのハグ」は、横浜の新名物になりつつある。

彼は打てるキャッチャーだ。

勝てるキャッチャーだ。

そして、負ける悔しさを誰よりも知るキャッチャーだ。

2014年10月2日。
福岡ヤフオク!ドーム。
福岡ソフトバンクホークス vs オリックスバファローズ。

ゲーム差なしの首位攻防最終決戦。

延長10回の死闘は、サヨナラでホークスに軍配。

ゲームセットの瞬間、正捕手の彼はその場に崩れ落ち、号泣。

ホークスの胴上げの中の男泣きは、勝負の厳しさを教えてくれた。

その彼が、今、横浜に居る。

あの日、福岡で流した涙。

この日、東京ドームで見せた追撃の意地。

その全ては、秋の歓喜の瞬間を目指してのもの。

満身創痍の中でも、彼は戦い続けていく。

勝利の輝き目指して。

歓喜の瞬間を
その手で創るため
高鳴る胸に秘められた
覚悟を示すとき

かっとばせ!ヒカル!

横浜DeNAベイスターズ。
背番号29。
伊藤光。

DO MY BEST AND WORK
HARD FOR MY DREAM.
夢に向かって全力でベストを尽くす。

Go Beyond the Limit.


2019/07/05(金) 東京ドーム
ベイスターズ 4-8 ジャイアンツ

勝 山口俊 9勝2敗
負 今永昇太 8勝4敗

ベイスターズ今永昇太。
ジャイアンツ山口俊。

勝利数、防御率でセ・リーグトップを争う両投手渾身の投げ合いで試合は進む。

2-0で迎えた5回裏。

左腕は、ジャイアンツの2年目若林晃弘に痛恨の同点ホームランを浴びる。

彼の父、若林憲一は1972年から81年までホエールズで活躍した外野手。
その俊足で、川崎と横浜を駆け抜けていた。

その後、同点の6回裏に左腕は4失点。

今季最多の6失点となり、3連戦の初戦を取ることはできなかった。

だが、希望の光が一つ灯った。

8回裏、背番号24がプロ初登板のマウンドに向かったのだ。

1994年1月7日生まれ。
千葉県佐倉市出身の25歳。

成田高校、立教大学、JX-ENEOSを経て、2017年ドラフト4位で入団。

「ベイスターズでプレイしたいと思っていた」

社会人時代に練習試合でベイスターズ戦に登板していた彼にとって、相思相愛の指名となった。

即戦力として期待されたが、キャンプ中に右肘に炎症で戦線離脱。

7月にクリーニング手術を受けて、オフは筋力強化に務めてきた。

「投げられない悔しさはありましたが、何よりもヒジの不安がなくなってプラスになった部分も多い」

ファームでその実力を発揮し、この日の一軍デビューとなった。

150kmを超えるストレートとキレのいいフォークボールで、圧巻の3者凡退。

JX-ENEOSの同僚にして、この日殊勲の一打を放った若林晃弘からも三振を奪った

豪快なピッチングに、レフトスタンドからの歓声と、東京ドーム全体からどよめきが起こる。

その豪腕に応えるように、ホセ・ロペスがこの日2本目の2ランホームランで反撃。

試合には敗れたが、次の反撃への布石は確かに打つことが出来た。

「自分の真っすぐなら通用すると思っていた。自信になった」

ビハインドの場面とはいえ、まずはプロとしての第一歩を刻んだ。

「ファームでやってきたことを前面に出すつもりだった。きょうはノープレッシャーで投げさせてもらったが、次はピンチの場面で投げて信頼を勝ち得たい」

背番号24といえば、遠藤一彦。

「神様・仏様・大遠藤様」とホエールズファンから愛された、昭和の大エース。

「彼をアメリカに連れて帰りたい。メジャーで十分通用するよ」と語ったのは、当時のジャイアンツの中心選手だったウォーレン・クロマティ。

1978年、横浜大洋ホエールズと横浜スタジアムの誕生とともにデビュー。

460試合134勝128敗58セーブ。

先発として、ストッパーとして、15年間。
横浜大洋ホエールズ一筋で投げ抜いた。

1992年10月7日。
横浜スタジアムのジャイアンツ戦が引退試合。

それは横浜大洋ホエールズの最終試合でもあった。

「こんな凄いセレモニーをしてもらえる投手になりたい」

この試合でプロ初登板を飾った「ハマの番長」三浦大輔は、この日そう誓い、24年後にそれを現実のものとした。

昭和の大エースの系譜を授かった男。

平成の大エースの指導を受ける右腕。

令和の背番号24の歴史が、この日始まった。

横浜に新たな星がまた一つ。

たたかうぞ
闘志みなぎらせて
勝利の海
行くぞベイスターズ

横浜DeNAベイスターズ。
背番号24。
齋藤俊介。

WHERE THERE'S A WILL, THERE'S A WAY.
意志あるところに道は開ける。

Go Beyond the Limit.


2019/07/04(木) 横浜スタジアム
ベイスターズ 7-2 タイガース

勝 大貫晋一 4勝3敗
負 ランディ・メッセンジャー 3勝6敗

ベイスターズ先発はドラ3ルーキー大貫晋一。

前回先発登板のイーグルス戦では、打者7人に4安打3四球。

1アウトも取れずにノックアウトされるという前代未聞の屈辱を味わった。

タイガース打線から14のアウトを奪い、5回裏2アウトまでこぎ着けた。

相対するはジェフリー・マルテ。

「思い切り腕を振ってこい!」

戸柱恭孝のリードに応えたルーキーのフォークボールが鮮やかに決まる。

渾身のピッチングで三振を奪い、ガッツポーズ。

クールな男が、歓喜の雄叫びでベンチへ凱旋していった。

「嵐のカリビアン」ネフタリ・ソトが、ルーキーの奮闘に応える。

セ・リーグ単独トップの25号ホームランを、弾丸ライナーでタイガースファンの陣取るレフトスタンドに突き刺す。

6回表からは、一昨日のヒーロー左腕がマウンドへ。

圧巻のピッチングで、タイガース打線を翻弄していく。

「マウンドでの顔が強い!」

「投げるボールが強い!」

DAZN解説の掛布雅之が、絶賛する彼のピッチング。

ハマスタのボルテージがグングン上がっていく。

6回裏には、戸柱恭孝の今シーズン第1号。
久々登場の女房役が力強い援護射撃。

8回までの3イニング。
打者9人を33球。
最後はダブルプレーで閉めた。

鮮やかかつ力強いピッチングが横浜の夜空に冴え渡った。

そして8回表にベンチに戻った彼を、先頭で迎え、労をねぎらったのは、キャプテン筒香嘉智だった。

「この筒香君のキャプテンとしての配慮が素晴らしい」(掛布雅之)

8回裏には、中井大介の移籍後初のハマスタでのホームランで決着あり。

小さな大魔神 山﨑康晃まで休ませることが出来た。

今日も、ヒーローインタビューの中心は彼だった。

「大貫は毎回いいピッチングをしてくれている。その後だったので、1点も取られないという気持ちで投げました」

背番号14は、強く強く、頼もしい。

痺れるような連戦の中で鍛えられた男の顔だ。

「中継ぎ陣を休ませることができた」

勝ちパターンのリリーフ陣を総動員しながら惜敗した、前日の雨の延長戦。

その悔しさも吹き払う快投だった。

ルーキー大貫晋一の4勝目で、横浜スタジアムのタイガース戦での4年ぶりのカード勝ち越し。

更に、一昨日のドラ1ルーキー上茶谷大河の勝利とあわせた同一カードの新人先発投手の勝利は、チーム63年ぶりの快挙。
(1956年9月23日、ドラゴンズ戦ダブルヘッダーで、松井武雄、秋山登が記録)

カード初戦は、2アウト満塁の大ピンチを。
そしてこの日は、3イニングを完璧なリリーフ。

この2つの記録の要は、背番号14に他ならない。

幾重にも意義が広がる大きな大きな勝利。

彼は更に、新たな扉を開けた。

横浜のブルペンには、今、この男が居る。

左腕がうなれば
狙いははずさない
ピンポイントの技
攻めて攻めろ 健大

横浜DeNAベイスターズ。
背番号14。
石田健大。

GRATITUDE.
ファン、家族、環境、すべてのものに感謝。

Go Beyond the Limit.


2019/07/03(水) 横浜スタジアム
ベイスターズ 3-4 タイガース
(延長11回)

勝 島本浩也 1勝0敗1S
S ラファエル・ドリス 3勝3敗15S
負 武藤祐太 0勝1敗

予報通り、21:00前から雨が降り始める。

スタンドが青いポンチョで埋め尽くされる。

延長11回表。
リリーフの武藤祐太は2イニング目に決勝点を献上してしまう。

延長11回裏。
虎のストッパー ラファエル・ドリスからチャンスを作るも、あと1本が出なかった。

タイガース戦の連勝も、貯金生活も、一先ずお預けになってしまった。

取って取られてのシーソーゲームの口火を切ったのは、横浜が誇る「嵐のカリビアン」だった。

先制されてすぐの1回裏。
鮮やかなホームランを、ベイスターズファンの陣取るライトスタンドへ叩き込んだ。

1989年2月28日生まれ。
プエルトリコ自治連邦区出身の30歳。

2007年のMLBドラフト3巡目でシンシナティ・レッズから指名され、プロ入り。

シカゴ・ホワイトソックス、ワシントン・ナショナルズを経て、2017年オフに来日。

入団テストをクリアして、ベイスターズの一員となった。

「ホセ・ロペスや宮﨑敏郎のバックアップとして」獲得された「第6の外人」は、キャンプとオープン戦で結果を出し、開幕一軍を勝ち取った。

だが、開幕戦の試合前練習で右ふくらはぎの違和感を訴え、翌日にファームへ。

「ファームでも若手に混じって全力疾走していた」(万永貴司二軍監督)

5月に一軍に昇格後、怒濤のように打ちまくった。

107試合出場。
打率.310。
そして41本塁打。

堂々の本塁打王に輝いた。

チーム70年の歴史の中でも7人目の快挙。

1954年、56年、57年の青田昇。
1959年の桑田武。
1988年のカルロス・ポンセ。
2003年、04年のタイロン・ウッズ。
2007年、08年の村田修一。

そして、2016年の筒香嘉智。

シーズン途中からの出場ながら、偉大な歴史にその名を刻んだ。

他球団からのマークがきつくなる2年目。

波に乗れない時期もあった。
致命的な守備のミスも度々あった。

試合前の守備練習の時間を増やして取り組む謙虚さは健在。

1回表の24号ホームランで、セ・リーグの本塁打数単独トップになった。

「ホームランの数はたしかに多いけど、もっとチームに貢献したい」

背番号99が見据えるのは、記録でもタイトルでもない。

21年ぶりの優勝の栄冠だ。

彼は、今日もグラウンドに駆け出していく。

勝利を目指して。
優勝を目指して。

Going on ソト!
Touch'em all ソト!
君は 嵐のカリビアン
見せつけてやれ
パワフル スイング

ソト!ソト!ソト レッツゴー!

横浜DeNAベイスターズ。
背番号99。
ネフタリ・ソト。

THE LORD IS MY STRENGTH, I HAVE NOTHING TO FEAR.  
失敗を恐れないで挑戦し続けるんだ。主はわたしとともにいる。

Go Beyond the Limit.


2019/07/02(火) 横浜スタジアム
ベイスターズ 4-0 タイガース

勝 上茶谷大河 5勝3敗
負 西勇輝 3勝7敗

6回表2アウト満塁。
リードは僅かに2点。

ドラ1ルーキー上茶谷大河は無念の交代。
先輩左腕にマウンドを託した。

絶対絶命の大ピンチ。
レフトスタンドからのタイガースの大応援。
クールな表情から、左腕はその腕を振り切った。

外角低めのスライダーに、直球を交えて組み立てたマウンド。

渾身のピッチングで、この大ピンチをセカンドゴロで切り抜けて見せた。

ルーキーは帽子を取り、最敬礼で先輩をベンチに迎え入れた。

7回からは小刻みなリレーで、タイガースに隙を与えない。

左右の剛腕、三嶋一輝にエドウィン・エスコバー。
ハマの将軍 スペンサー・パットン。
そして、小さな大魔神 山﨑康晃。

パーフェクトリリーフで単独3位浮上。
苦杯を舐めさせられ続けたタイガースにまずは一矢報いた。

左腕はヒーローインタビューでも冷静だった。

「上茶谷が頑張っていたのでいいピッチングがしたかった。今は任されたところで力を出すだけです」

2016年シーズン5月に月間MVP。

ホエールズ時代も含めて、球団初の左投手の受賞という快挙で彼のキャリアはスタートした。

彼の台頭以降、宿命的に左腕不足のチームが変貌を遂げる。

今永昇太。
砂田毅樹。
濱口遥大。
東克樹。

一気に左腕王国が完成する。

だが厳しい勝負の世界。

後輩たちの台頭の中、彼がこだわる先発のマウンドは譲った形になっている。

だが、彼は投げる。
左腕を今日も振り続ける。

20試合で防御率1.93。

大車輪の活躍で、チームのAクラス復帰に大きく貢献してきた。

このままブルペンの一員として、戦い続けるかもしれない。

先発のマウンドに立つこともあるかもしれない。

いずれにせよ、彼は新たな扉を開けた。

「本当に頼りになります」

5連勝のルーキー右腕のこの一言に全てが凝縮されている。

戦いは続いていく。

横浜のブルペンには、今、この男が居る。

今日も全力投球。
明日も全力投球。
それが我らの使命。

左腕がうなれば
狙いははずさない
ピンポイントの技
攻めて攻めろ 健大

横浜DeNAベイスターズ。
背番号14。
石田健大。

GRATITUDE.
ファン、家族、環境、すべてのものに感謝。

Go Beyond the Limit.


2019/06/30(日) 横浜スタジアム
ベイスターズ 2-2 カープ
(延長12回引き分け)

勝てなかった。
だが、負けなかった。

借金完済は持越しとなったが、これでタイガースと並び3位浮上。

連夜の延長戦を演出したのは、彼の一振りだった。

1-2の9回裏。
2アウト3塁。

マウンドには、カープの新ストッパー ヘロニモ・フランスア。

ドミニカ共和国のカープアカデミー出身の長身左腕。

昨年8月ロ野球記録に並ぶ月間18試合登板で防御率0.51と月間MVPの活躍。
カープ3連覇の立役者の一人だ。

そこに指揮官は敢えて左打者を起用。

しかも彼はサウスポー相手に8打数無安打だった。

「左投手から全く打っていなかったので、打てなかったら仕方がないといい意味で開き直って打ちました」

粘り強くくらいついた打球はライト前へ。

殊勲のタイムリーヒットとなった。

これで代打成績は16打数7安打で打率.438。
得点圏打率も19打数8安打で.421。

代打での起用が中心ながら、神がかり的な活躍だ。

「スタメンで出たいという気持ちで毎日練習しています」

それでも彼は現状に満足していない。

レギュラーに近づくには、左右関係なく好投手を打ち込んでいくしかない。

数少ないチャンスをモノにし続けていくしかない。

先輩後輩同年代のライバルと競いながら、今シーズンは開幕以来、一軍で活躍し続けている。

チームは試合に勝つと、その試合前の円陣で声だしを担当した選手が次の試合も声だしを行う。

彼は6月23日のイーグルス戦から担当し、ここまで3勝1分け。

3位で並ぶ7月2日のタイガース戦でも継続する。

上昇気流に乗ったチームを、声と、気迫と、プレーで引っ張っていく。

ベイスターズの熱い夏が、始まっている。

出た出たついに
必殺バットマン
白い弾丸打ち込んで
ガッツポーズだ

横浜DeNAベイスターズ。
背番号44。
佐野恵太。

CONCENTRATE ON EVERYTHING AND EXERT MYSELF TO THE UTMOST.
精神を集中させ努力すれば出来ない事はない。
どんな壁にぶつかっても努力をして乗り越えたい。

Go Beyond the Limit.


2019/06/29(土) 横浜スタジアム
ベイスターズ 2x-1 カープ
(延長10回)

勝 国吉佑樹 3勝2敗
負 中村恭平 0勝1敗

週末のハマスタナイター開催が、夏の始まりを告げる。

カクテル光線に照らされて、選手たちが躍動する。

王者カープ相手の3連戦の第2戦目は、延長にもつれ込んだ。

延長10回裏。
代打で打席に入る桑原将志に、怒涛のような大歓声が沸き起こる。

レフトフェンス最上段へのスリーベースヒットで、ボルテージは最高潮。

2アウト満塁となり、ハマの安打製造機が打席に向かう。

「打撃だけではすぐにプロで通用する」

万永貴司二軍監督がスカウト時代に、彼を発掘してきた。

2012年ドラフト6位での入団。

「彼のバットコントロールは天才的」

同級生の梶谷隆幸も絶賛していたが、2013年のデビュー以来、一軍と二軍を往復する日々。

2017年にサードのレギュラーを獲得すると、初の規定打席到達にして首位打者を獲得。

チームの19年ぶりの日本シリーズ進出の大原動力となった。

2018年シーズンも主力の離脱が相次ぐ中、143試合中142試合に出場。

横浜の看板選手となった。

その彼が、今シーズン絶不調に陥った。

「意地でも試合に出続ける」といっていた男が、
「自分が出なければ勝てたのではないか」とまで、自分を追い詰めた。

チームは春先に大型連敗を繰り返す。

その責任を背負い込んだ。

チームが泥沼の連敗を脱出する頃、彼の打棒が蘇った。

1割台に喘いだ打率も.270まで復活。

そして、この日のサヨナラヒットに繋がった。

10回表の好リリーフで勝利投手となった国吉佑樹とヒーローインタビューに並んで、196cmの右腕を見上げておどけて見せた。

打席でもサードの守備でも、172cmの身長を感じさせないほど実に大きく見える「ハマのプーさん」。

昨年のファンフェスティバルでは、その「プーさん」のコスプレでファンに感謝の意を表した。

有名校でもない。
ドラフト上位でもない。

血のにじむような努力が花を開いて、今の地位を勝ち取った。

「なんとかしてチームに貢献したいって気持ちのほうが強い。打撃がどうのこうのじゃなくて、守備でも何でもいいので貢献したい。やっぱり、出させてもらっている以上は」

降りしきる雨の中、試合開始の7時間前から打撃練習を開始していた。

「みんな一球一球、必死でやっている。同じ気持ちで戦えていることが勝利につながっていると思う」

これで3位タイガースと0.5ゲーム差。
首位ジャイアンツと5ゲーム差。

本気で上を目指せる位置まで来た。

努力の天才が、横浜を栄光に導く。

誰も見たことのない夏のドラマの幕は上がっている。

さあ振り抜け宮﨑
気迫あふれるパワーで
夢描け鮮やかに
空高く

横浜DeNAベイスターズ。
背番号51。
宮﨑敏郎。

ALL THE BEST!!
成功を願って!!

Go Beyond the Limit.


2019/06/28(金) 横浜スタジアム
ベイスターズ 13-3 カープ

勝 今永昇太 8勝3敗
負 大瀬良大地 6勝5敗

金将と銀将を従えた王将のように。

太刀持ちと露払いを従えた横綱のように。

彼は、威風堂々とハマスタの中心に立った。

交流戦開けの初戦。

セ・リーグ3連覇中の王者カープを相手に、今季最多の17安打13得点。

5本のホームランを放った3人がヒーローインタビュー。

右に、ホセ・ロペス。

左に、ネフタリ・ソト。

中央は、我らのキャプテン。

久々にあの笑顔が帰ってきた。

「俺はずいぶん長い間、少年野球に携わってきた。彼が言うようなことは、たくさんの人から聞いてきた。でもみんな引退してから。彼が凄いのは、日本代表の4番の今、発言をしていることだ。こんな選手はいなかった」

中3次男坊の少年野球時代の監督さんと飲んだ時に聞いた言葉だ。

生き馬の目を抜くプロの世界。

去年活躍できたから、これまで実績があるから、今年結果を出せる保証などない。

自身のこと、チームの勝利を求めていくだけで並大抵の事ではない。

だが、彼は少年野球からプロ野球まで、日本の野球界全体のことを真剣に考え提言している。

「経験論ばかりを語り、指導について学んでいない大人たちが、悪気はないにせよ勝つために子供たちを酷使し、それが多くの選手の将来を台無しにしていることは、あまりに残念でなりません」
(空に向かってかっ飛ばせ! 未来のアスリートたちへ)

「高校野球は部活動のはず。昨年も球数の問題が出た。本当に子どもたちのためになっているのか」

「(高校野球は)新聞社が主催しているので、現状が良くないと思っている方がたくさんいても、なかなか思いを伝え切れていない」
(1月25日、日本外国特派員協会での会見)

出る杭は打たれるのがこの世の中。

既得権益にしがみつく人々から、有形無形の反発もあった。

その中で、結果を出せなければ「それ見たことか」と揶揄される。

だが、彼は闘う。

チームの勝利のために。
そして、未来のアスリートたちのために。

絶不調の交流戦が終わった後、休日返上で打撃を見直した。

「体の変化とか確認作業をした。いい準備ができた」

2点ビハインドの4回裏には、バックスクリーン直撃の同点ホームラン。

7回裏には勝利を決定づける一打を、カープファンの陣取るレフトスタンド最上段に叩き込んだ。

「試合に勝った負けたは置いておいて、チーム全体がピリッとした、いい雰囲気の中で試合に入れた。すごく大事なことだと思います」

我らのキャプテンは、現実と戦いながら、先の先を見据えている。

横浜には、侍の四番が居る。日本の至宝が居る。

創立70周年の空に、勝利のファンファーレが響き渡る。

横浜の空高く
ホームランかっ飛ばせ筒香

さぁ打て筒香
飛ばせ空の彼方
横浜に輝く大砲
かっとばせホームラン

GO GO TSUTSUGOH!

横浜DeNAベイスターズ。
背番号25。
筒香嘉智。

VAMOS A SEGUIR ADELANTE!
前に、前に、積極的に行こう。

Go Beyond the Limit.



2019/06/23(日) 横浜スタジアム
ベイスターズ 3-0 イーグルス

勝 上茶谷大河 4勝3敗
S 山﨑康晃 1勝1敗15S
負 岸孝之 2勝2敗

セ・パ交流戦の最終戦は、ドラ1ルーキーに託された。

相対するは、岸孝之。
フリーエージェントで、昨年ライオンズからイーグルスに加入したパ・リーグを代表する右腕。

「尊敬しているし、ピッチィングの参考にしてきた」

憧れの右腕を向こうに回して、背番号27は躍動。

がっぷり四つで投げ合った。

0-0の4回裏。
2アウト満塁で、彼に打席がまわってきた。

セントラルの先発投手として生きて行くには、9人目の打者としての役割が重要となる。

試合前のイベントに登場した背番号27の偉大なレジェント「カミソリシュート」の平松政次は、現役通算25本塁打。

「神様・仏様・大遠藤様」遠藤一彦は、走塁中にアキレス腱断裂のアクシデントに見舞われながらも、得点を狙い3塁まで駆け抜けようとした。

「ハマの番長」三浦大輔は24年連続ヒット。
「プロ野球の公式戦で投手が安打を放った最多連続年数」というギネス世界記録を持っている。

その三浦コーチが、彼にささやく。

「直球を狙って1,2の3で振ってこい」

初球のチェンジアップを見事に捕らえ、2点タイムリーツーベース。

自身の手で先制点をもぎ取り、これが決勝点に。

57年ぶりの「新人投手月間2度の決勝点」という快記録まで打ち立てた。

6回。
打者24人。
94球。
被安打6
奪三振5。

本業のピッチングでも強力イーグルス打線を無失点に押さえ込んだ。

これで12球団ルーキートップの4勝目。

最高の形で、交流戦を締めくくった。

「投げ勝ったとは思っていない。まだ直球も高めだったし、岸さんの方が三振も多い。野手の方に助けられた勝利」

その謙虚さが、また明日への勝利へと繋がる。

逆襲はこれからだ。

横浜の熱い夏がやってくる。

たたかうぞ
闘志みなぎらせて
勝利の海
行くぞベイスターズ

横浜DeNAベイスターズ。
背番号27。
上茶谷大河。

ALL IS WELL.
すべてに勝ち抜いていく。

Go Beyond the Limit.