2019/06/22(土) 横浜スタジアム
ベイスターズ 9-11 イーグルス

勝 青山浩二 2勝3敗
S 松井裕樹 1勝2敗24S
負 三嶋一輝 2勝3敗

ベイスターズ先発は大貫晋一。

開幕以来先発ローテーションの一角として、安定した投球を誇ってきたドラ3ルーキー。

信じられない光景が目の前に広がっていく。

打者7人。
28球。
被安打4。
与四死球3。
自責点6。

0回0/3でのノックアウト。

際どいボールを悉く取ってもらえなかった不運もあった。

だが、先発投手がアウトを1つも取れない前代未聞の事態。

この試合は終わった、と思った。

だが、選手たちは諦めていなかった。

ハマの新リードオフマン神里和毅が鮮やかなツーベースヒットを放つと、スタジアムの空気が一変する。

イーグルス先発の古川侑利に襲いかかり、打者10人の猛攻で7得点。

1回裏終了。
7-6。

試合をひっくり返してしまった。

2回表から3人目の投手として登板した武藤祐太の豪腕が唸る。

4回まで無失点の快投で、試合の流れをベイスターズに持ってきた。

その後は点の取り合いとなり、9-8で迎えた6回表。

ハマスタに聞き慣れた入場曲が流れる。

アメリカのプロレス団体WWEの「ストーンコールド」スティーブ・オースチンの入場曲。

WWE世界ヘビー級王者に君臨し、長い間トップ中のトップとして活躍した「ガラガラヘビ」。

ビールを飲み干すパフォーマンスから始まる彼の試合に、全世界が熱狂した。

リング上では、ドナルド・トランプに必殺技「スタナー」を喰らわせたこともある猛者中の猛者。

重厚で獰猛な響きさえするド迫力のサウンドを背に、今日もまた彼はマウンドに向かうのだ。

かつてのドラ2ルーキー。
開幕投手も経験した彼が、長い雌伏の時を経て、昨シーズンにリリーバーとして輝きを取り戻した。

勝っていても、負けていても、どんな場面でも、彼は腕を振り続けた。

借金二桁のチームがクライマックスシリーズ争いに参加できたのも、彼の奮闘あったればこそ。

キャリアハイの7勝という結果が、それを雄弁に物語る。

今シーズンも、大車輪の活躍は続いている。

この日も回またぎで、7回表のマウンドへ。

2アウトまでこぎ着けながら、フォアボールの後、山下斐紹に痛恨の逆転弾を許してしまう。

右腕はマウンドに崩れ落ちた。

それでも3アウトを取った彼に待っていたのは、「続投」の指示。

3イニング目のマウンドに向かう彼に、悲鳴にも、否、祈りにも似た声援が送られる。

ジャバリ・ブラッシュに11点目となるタイムリーを浴びたところで無念、無念の降板。

「次、抑えればいいんだ!」

スタンドから、熱い激励の声が掛かる。

彼と入れ替わり、マウンドには法政大学の2学年後輩の左腕 石田健大が向かう。

先輩の無念を晴らす快投で、その思いを明日へ繋いだ。

彼もまた、開幕投手を経験しながら、現在はブルペン陣の一角を担っている。

今日は、敗戦投手と記録されてしまった。
だが、長いシーズンに敗れたわけではない。

倒れても、倒れても、また起ち上がればいい。

戦いは続いていく。

昨日負けたら、今日は勝て。
今日負けたら、明日は勝て。
明日は、絶対勝て!

今日も、全力投球。
明日も、全力投球。
それが我らの使命。

威風堂々の君の闘志が、必ず実を結ぶ。

横浜の熱い夏がやってくる。

たたかうぞ
闘志みなぎらせて
勝利の海
行くぞベイスターズ

横浜DeNAベイスターズ。
背番号17。
三嶋一輝。

AUDACITY
どんな時も堂々と、自分らしく。

Go Beyond the Limit.


2019/06/20(木) 横浜スタジアム
ベイスターズ 4-8 ファイターズ
勝 井口 和朋 1勝0敗
負 エドウィン・エスコバー 2勝2敗
 
2019/06/21(金) 横浜スタジアム
ベイスターズ 3x-2 イーグルス
勝 エドウィン・エスコバー 3勝2敗
負 アラン・ブセニッツ1勝1敗
 
人は、言葉と生きていく。
 
ちょっとした一言が、人を救うことがある。
 
何気ない声かけが、思いもかけない力を呼び覚ますことがある。
 
ファイターズ相手のシーソーゲームを落とし迎えた交流戦最終3連戦。
 
パ・リーグ首位を快走する楽天イーグルスをハマスタに迎えて、決戦の火蓋は切られた。
 
防御率リーグトップの今永昇太の先発で、プレイボール。
 
神里和毅の先頭打者ホームランで、まずは先手を取る。
 
力投を続けるエース左腕のために追加点が欲しい中盤。
 
またもや、あの「魔法の言葉」がチームを変える。
 
「ロペス、おまえほどの選手がそんなに悩むのか。大丈夫だ」
 
チームの精神的支柱にして「上司にしたい外国人選手No.1」のホセ・ロペスが、田代富雄チーフ打撃コーチの励ましに応えて、ライトへのホームラン。
 
同点で迎えた9回表には、前夜の敗戦投手エドウィン・エスコバー。
 
圧巻の三者凡退で、ハマスタの雰囲気は最高潮になる。
 
「横浜スタジアムのお客様は、野球のツボみたいなものを良くわかっていらっしゃる。『ここぞ』というときの声援は間違いなく12球団一です。味方としてこんな有り難かったことはなかったし、敵としてこんなに嫌なものはなかった」(佐伯貴弘)
 
9回裏2死2塁。
 
打席に向かうは、一昨日のヒーロー。
 
相対するはイーグルスの豪腕セットアッパー アラン・ブセニッツ。
 
今宵の「オバQの魔法の言葉」は、シンプルだった。
 
「回ってきたら頼む」
 
投球ごとにバットを小さく握り直し、しぶとく振り抜いた打球はライトへのタイムリーツーベース!
 
大歓喜の幕切れとなった。
 
蒼き光が包み込む幻想的な横浜スタジアム。
 
「びっくりです。球場がそういう雰囲気にしてくれた」
連夜のお立ち台に、背番号9は心の底から感謝の言葉を語った。
 
この日、球団最速で観客動員数100万人突破を果たした、10人目のスタメンにして26人目のベンチ入り選手でもある「熱き星たち」の声援があったればこその勝利。
 
「僅差の試合を勝てていることがチームの自信になっている。あと2試合勝てるように頑張りたい」
 
チーム5年振りの交流戦勝ち越しを決めたヒーローは、歓喜の中でも冷静だった。
 
横浜の熱い夏が始まった。
 
誰も見たことのないドラマを見逃すな!
 
敵は すぐ目の前だ
大いなる 闘志燃やせ
響け 和の魂
輝ける 未来へ
 
かっとばせ!ヤマト!
 
横浜DeNAベイスターズ。
背番号9。
大和。
 
BE THANKFUL FOR EVERY NEW DAY.
野球ができる環境を作ってくれる周りに感謝。
 
Go Beyond the Limit.
 
 
 
2019/06/19(水) 横浜スタジアム
ベイスターズ 7x-6 ファイターズ

勝 エドウィン・エスコバー 2勝1敗
負 石川直也 1勝1敗2S

桑原将志の先制ホームランは、先日50歳の若さで逝去された母栄美さんに捧げる一打。

「自分に託されているのは野球でいいプレーをすること。見ている人に何かを感じてもらいたかった」

大地震が発生した新潟出身の飯塚悟史。
今季初登板初先発のマウンドは、5回表途中で無念の降板。

緊急リリーフの藤岡好明も、古巣ファイターズの勢いを止めることが出来ず逆転を許してしまう。

その直後、絶好調ネフタリ・ソトの逆転スリーランホームランがバックスクリーンに突き刺さる。

豪速球左腕エドウィン・エスコバーの160kmリリーフで同点のまま9回裏へ。

取って取られてのシーソーゲーム。

チームとファンと、みんなで思いを繋いだ同点の9回裏。1アウト2塁。

サヨナラのチャンスで打席に向かう背番号9に、「オバQ」こと田代富雄チーフ打撃コーチが声をかける。

「おなかがすいたよ。早く決めてくれ」

真面目で一生懸命。そしてちょっと抜けている。でも憎めない。

美しい放物線を描くホームランの軌道が「オバケのQ太郎」に似ているところも引っかけて、ついたニックネームが「オバQ」。

引退後は主にファームの指導者として、強打者を育成してきた。

多村仁志。
金城龍彦。
内川聖一。
村田修一。
吉村裕基。
梶谷隆幸。
そして、筒香嘉智。

「田代さんには本当にお世話になった」

歴代の強打者たちが異口同音に語る。

「俺は愚癡の酒は飲まない」

選手に寄り添い、酒を酌み交わし、徹底して話を聞き、親身になって面倒を見続けてきた。

タイガースからフリーエージェントでやってきた彼にも、その眼差しは注がれていた。

「あいつは力むと打撃がひどくなるから」

その心が「魔法の言葉」となって、結実した。

「ベンチ裏にパンがありますよ」

「俺は早く一杯飲みたいんだよ!」

完全にリラックスした彼は、最高の状態で打席に向かう。

巧にに振り抜いた一打は、左中間へのサヨナラタイムリーツーベース。

「相手はいいピッチャーなので、初球から狙っていきました。今日は、みんなで取ったゲーム。僅差で勝てたのでまた強くなります」

頼れる男は、ヒーローインタビューでも謙虚に語った。

「交流戦残り全部勝てるように頑張ります!」

最大11あった借金はこれで3。
交流戦首位のホークスとのゲーム差は0.5。

「まさかが実現」するところまで来た。

横浜の熱い夏が、始まった。

敵は すぐ目の前だ
大いなる 闘志燃やせ
響け 和の魂
輝ける 未来へ

かっとばせ!ヤマト!

横浜DeNAベイスターズ。
背番号9。
大和。

BE THANKFUL FOR EVERY NEW DAY.
野球ができる環境を作ってくれる周りに感謝。

Go Beyond the Limit.



2019/06/18(火) 横浜スタジアム
ベイスターズ 3-0 ファイターズ

勝 平良拳太郎 1勝1敗
S 山﨑康晃 1勝1敗14S
負 上沢直之 5勝3敗

快刀乱麻の拳太郎、ハマスタに見参!

6回 2/3。
打者22人。
102球。
被安打3。
奪三振5。
失点0。

ファイターズ開幕投手上沢直之とがっぷり四つの投手戦を投げ切り、勝ち抜いた。

堂々のピィッチングで、今季初のヒーローインタビューに立った。

2月のキャンプ初日に右足首違和感を訴えて離脱。

ファームでは、同学年の左腕 東克樹と調整。

「すごい球を投げていた。負けたくないという気持ちでいました」。

穏やかな彼の心に、静かに闘志が燃える。

5月下旬に一軍昇格後も再度のファーム調整。

「長いイニングを投げること」を課題にトレーニングに励んできた。

その復活のマウンドに、ベイスターズ打線が呼応する。

4回裏のネフタリ・ソトのレフトへの弾丸アーチ。

降板直後の7回裏には大和のタイムリーツーベース。

豪腕サウスポー エドウィン・エスコバー。

ハマの将軍 スペンサー・パットン。

小さな大魔神 山﨑康晃。

圧巻の完封リレーで、交流戦最後の本拠地6連戦の初戦を取った。

「怪我が治ったと思ったらまた怪我をしてしまい、苦しい時期が続いていたので1勝出来てほっとしています。ファームでの下半身を中心としたトレーニングの結果か、課題であった長いイニングを投げることができました。ホーム6連戦の頭、緊迫した展開でこういうピッチングが出来たことが嬉しいです!」

横浜に輝く大型右腕、いよいよ覚醒の時。

拳太郎の夏がやって来た。

たたかうぞ
闘志みなぎらせて
勝利の海
行くぞベイスターズ

横浜DeNAベイスターズ。
背番号59。
平良拳太郎。

KEEP WORKING HARD AND CONCENTRATE.
集中し、奮い立って戦う。力いっぱい努力する。

Go Beyond the Limit.


2019/06/15(土) 福岡ヤフオク!ドーム
ベイスターズ 3-4 ホークス

勝 高橋礼 7勝1敗
S 森唯斗 2勝3敗19S
負 井納翔一 3勝3敗

2019/06/16(日) 福岡ヤフオク!ドーム
ベイスターズ 2-2 ホークス
(延長12回引き分け)

「今日は父の日。絶対に打ちたかった。父が力を貸してくれたのかな」

彼にとって、2年ぶりのホームランは、亡き父に捧げる一発となった。

1994年1月6日生まれ。
横浜市栄区出身の25歳。

地元横浜高校から、2011年ドラフト5位で入団。

ドラフト同期には、桑原将志、飛雄馬。
シーズンオフに復帰を果たした古村徹。
先日、ドジャースマイナー契約が発表された北方悠誠。
そして、昨年オリックス・バファローズに移籍した髙城俊人。

DeNA新球団の第1期生。

2014年5月31日。
QVCマリンフィールド。
マリーンズ戦。

一軍初打席初ホームランでの鮮烈なデビュー。

光の見えないトンネルにさまようチームの一条の光となった。

その彼が一軍に定着していく中で、チームも力をつけていく。

2年連続でクライマックスシリーズに進出した2017年。

ファーストステージ第2戦の甲子園球場は、雨と泥の中の死闘。

試合を決める3ランホームランを放ち、ファイナルステージ進出の原動力に。

そして、王者カープを打ち破り、チームは19年ぶりの日本シリーズ進出を果たすも、ホークス相手に思うような活躍は出来なかった。

飛躍を期した2018年シーズン。

チームも彼も、結果を残せなかった。

今シーズンはファームでの開幕。

だが、彼は腕を磨き、力を付けて、虎視眈々と、時を待ち、時を創った。

チームが10連敗にあえいだ4月下旬に一軍昇格。

守備固め、代走、代打など地味な役割ながら、数少ないチャンスを逃さなかった。

交流戦に入り、スタメン起用が増える。そのチャンスをものにしている。

この日も兄のように慕う筒香嘉智に代わり、レフトのポジションに着いた。

勝負強い打撃。
力強い守備。
次の塁をどん欲に狙う走塁。

勝利への執念が、今一番感じられる選手だ。

「男なんだから、逃げるな!」

アイスホッケー選手でもあった父ルーセローさんが逝去されたのは昨年12月31日。
54歳の若さだった。

父からの教えは、常に心の奥にあった。

その強い心と飽くなき精進が、結果となって現れつつある。

横浜の誇りを胸に抱く男。
本領発揮の時来る。

更に輝いて、栄光を掴み取ろう!

Oh 横浜の誇り 胸に抱いて
道を切り開け ニコ

走れ! 飛ばせ! 乙坂智!

横浜DeNAベイスターズ。
背番号33。
乙坂智。

LA VIDA ES BELLA.
いいことも悪いこともあるのが人生、それでも「人生は美しい」。

Go Beyond the Limit.


2019/06/14(金) 福岡ヤフオク!ドーム
ベイスターズ 5-4 ホークス
 
勝 今永昇太 7勝3敗
S 山﨑康晃 1勝1敗13S
負 千賀滉大 6勝2敗
 
あの日以来の福岡ヤフオク!ドーム。
あの日以来の9回裏のマウンド。
 
そして、あの日と同じ1点差で彼はドームの中心に立った。
 
レフトスタンドから轟き渡る大コールが彼のピッチングに勇気を与える。
 
2017年11月4日。
日本シリーズ第6戦。
 
シーズン3位ながらクライマックスシリーズを勝ち抜き迎えた19年ぶりの日本シリーズ。
 
巨大戦力にして絶対王者のホークスに3連敗のあと本拠地ハマスタで連勝。
 
日本シリーズ第7戦への切符は、目の前にあった。
 
迎えた打者は内川聖一。
 
ベイスターズ出身だが現在は常勝ホークスのリーダー。
 
セパ両リーグで首位打者になった球界を代表する右打者の一人。
 
渾身のツーシームは、横浜の夢を打ち砕く同点弾。
 
目の前まで見えた日本一の栄冠を勝ち取ることは出来なかった。
 
「あのボールを失投だとは思っていない。内川さんが素晴らしかった。そして僕に力がなかった」
 
2018年シーズン交流戦。福岡でチームは3連敗。
 
彼には登板のチャンスすらなかった。
 
2014年以来、この球場で9連敗中。
 
同じチームに何年も勝てないようでは、プロではない。
 
ネフタリ・ソトの4試合連続ホームランとなるグランドスラムでつけた4点差も、気がつけば1点差。
 
9回裏には、同点のランナーも許した。
 
だが、勝った。勝ち抜いた。
 
歓喜の笑顔とハイタッチ。
 
熱き星たちの歓声がドームに轟き渡る。
 
まず一矢は報いた。
 
強い相手に勝つことでしか、真の強さは得られない。
 
強い相手に勝ち続けてこそ、本物になれる。
 
「優勝争いを知らないストッパーは真のストッパーではない」(江夏豊)
 
大魔神 佐々木主浩はその悔しさを闘志に変え、横浜に38年振りの栄冠をもたらした。
 
CSに行って喜んでる時代は終わった。
 
目指すは優勝。そして日本一。
 
横浜には、小さな大魔神が居る。
 
栄光の旗を掴み取ろう!
 
たたかうぞ
闘志みなぎらせて
勝利の海
行くぞベイスターズ
 
横浜DeNAベイスターズ。
背番号19。
山﨑康晃。
 
TAKE PRIDE IN YOUR WORK.
自分の仕事に誇りを持つ。
 
Go Beyond the Limit.
 
 
2019/06/13(木) ZOZOマリンスタジアム
ベイスターズ 6-5 マリーンズ

勝 種市篤暉 4勝1敗
負 阪口皓亮 0勝1敗
S 益田直也 2勝4敗13S

2点ビハインドの5回裏から2イニングの回跨ぎ。

背番号68は今日も相手を「0」に抑え切った。

開幕から15試合。

防御率0.00。

抜群の安定感を示すベテランが、ブルペンを支え、チームを鼓舞している。

彼には、ターニングポイントとなった試合がある。

2018年9月30日。
横須賀スタジアム。
イースタンリーグ最終公式戦。
スワローズ戦。

二軍のシーズン最終試合は、毎年切なさに包まれる。

引退を表明している選手。

戦力外を覚悟している選手。

ナーバスになる選手たちを前に、ファーム投手コーチの大家友和は檄を飛ばす。

「自分にとって最後だというのは抜きにしろ。チームは勝つためにやっている」。

「最後かもしれない」と思っていた右腕は我に返る。

そして、大家に春先から言われていた言葉を本当の意味をかみしめる。

「目の前の打者と勝負しろ」

投手の原点に立ち返った彼は、今シーズンの一軍ブルペンの貴重な一員となっている。

志半ばでチームを去っていった仲間たちの思いを抱えながら。

経験の少ない若い投手たちの心の拠り所となりながら。

その人の有り様は、表情に出て隠すことが出来ない。

穏やかで温厚な表情から、テンポ良く投げ込んでいく姿がどれだけチームに勇気と闘志を与えていることか。

交流戦も後半戦に突入。
ホークス、ファイターズと、彼にとっての古巣相手の対戦が組まれている。

「いつどういう場面で自分の番が回ってくるか分からないので、常に同じ気持ちでマウンドに上がっている」

今日も彼はマウンドに向かう。

いかなる状況でも勝利を目指して。

たたかうぞ
闘志みなぎらせて
勝利の海
行くぞベイスターズ

横浜DeNAベイスターズ。
背番号68。
藤岡好明。

LIFE HAS ITS UPS AND DOWNS.
人生は七転び八起き、失敗してもいかに前を向けるか。

Go Beyond the Limit.


2019/06/12(水) ZOZOマリンスタジアム
ベイスターズ 6-5 マリーンズ
勝 三嶋
負 酒居
S 山﨑

「ずっと阪神にお願いしていたんですよ。彼をうちに下さいって。横浜は本当にいい補強をしたと思いますよ」

昨シーズン前にフリーエージェント加入をした彼を、落合博満はこう評した。

1987年11月5日生まれ。
鹿児島県鹿屋市出身の31歳。

樟南高校から、2005年高校生ドラフト4位でタイガースに入団。

内外野どこでも守れるユーティリテー・プレイヤー。

タイガースが日本シリーズ出場を果たした2014年シーズンには、外野手としてゴールデングラブ賞を受賞。

練習の鬼。
研究熱心。
自らの経験を若い選手たちに惜しげもなく伝える人柄の良さ。

今でも甲子園球場には、彼のタイガース時代の応援タオルを持って駆けつけるファンがいるほど。

「彼の守備を見てるだけで旨い酒が飲めるよ。期待してよ」

「横浜に行ってよかったんじゃないの。きっとうちにいた時以上に活躍するよ」

タイガースファンの友人たちも、こう語るほどの遺恨なきフリーエージェント。

そんな彼に思わぬアクシデントが起こったのは、去年のこのZOZOマリンスタジアム。

試合前の練習中に打球が頭部を直撃。
救急車で運ばれるアクシデント。

だが、彼は2日後には復活。
延長戦で決勝打を放ちヒーローインタビューの舞台に立った。

「どっちかというといいイメージが強い」
怪我よりも、活躍の方が印象に残っていたという。

この日も9番ショートでスタメン。
守備では併殺を完成。
打っても3打点。

勝負強さがいよいよ発揮されてきた。

「本当にベイスターズには感謝の思いしかない」

4月30日のスワローズ戦(横浜スタジアム)で1000試合出場を達成。

5月24日のタイガース戦(横浜スタジアム)の試合前の表彰式では、古巣のファンからも温かい歓声が送られた。

「何でそこにいるんだ。何度も苦しめられていた」
「その彼は、いま横浜に居る」
(1000試合出場記念PVより)

タイガースからは将来の指導者にと期待される中、敢えてベイスターズにやってきてくれた。

「優勝して、日本一になるために来ました」

男に二言はない。

その言葉を現実のものとするために、今日も彼はグラウンドへ駆け出す。

敵は すぐ目の前だ
大いなる 闘志燃やせ
響け 和の魂
輝ける 未来へ

かっとばせ!ヤマト!

横浜DeNAベイスターズ。
背番号9。
大和。

BE THANKFUL FOR EVERY NEW DAY.
野球ができる環境を作ってくれる周りに感謝。

Go Beyond the Limit.


2019/06/11(火) ZOZOマリンスタジアム
ベイスターズ 6-3 マリーンズ
勝 濱口
負 涌井
S 山﨑

1回表に、ツーベース。

3回表には、ソロホームラン。

5回表には、シングルヒット。

プロ野球史上69人しか達成していない大記録・サイクルヒットの達成が目の前に来た。

6回表、強く振り抜いた打球は左中間へ。

彼は2塁ベースを駆け抜け3塁へ疾走。

だが、マリーンズ野手陣の好プレーの前に僅かの差でその夢はかなえることは出来なかった。

5打数4安打1打点。

トップバッターとして十分すぎる活躍だった。

1994年1月17日生まれ。
沖縄県島尻郡南風原町出身の25歳。

沖縄県立糸満高等学校から中央大学、日本生命を経て、2017年ドラフト2位で入団。

勝負強い打撃に堅実な守備。

「子供の時に犬に追いかけられて逃げ切ったことがあります」という俊足の持ち主。

群雄割拠のベイスターズ外野陣。
そのレギュラー争いに割って入る活躍のルーキーイヤーは、ある日突然終わってしまう。

2018年8月12日。
横浜スタジアム。
タイガース戦。

右足甲の外側に死球を受け、そのまま交代。

骨折でその後の試合に出場することは出来なかった。

「悔しいですよね。1年間戦力になることが目標だったので。だから今季は絶対にやってやろうと思っているんです」

シーズン前の強い決意そのままに、1番センターに定着。

ここまで9試合連続安打。
打率.329。堂々のセ・リーグ3位。

「明日も勝って、連勝を伸ばしていけるように頑張ります。応援宜しくお願いします」

冷静に試合を振り返り、既にその闘志は次の試合へ向かっている。

背番号8の前任者は多村仁志。

5ツールプレイヤー(5ツール=打撃技術、パワー、足、守備、肩)にファッションを加えた「6ツールプレイヤー」を自称していた。

2006年WBC決勝のキューバ戦で放った豪快なホームランは伝説。

「タムラさんは、キューバの野球観を変えたレジェンド」

その日対戦したキューバの至宝ユリエスキ・グリエル(現ヒューストン・アストロズ)は多村に憧れ、2014年にベイスターズのチームメイトとなる。

またタイプは違うが、端整な顔立ちに穏やかで落ち着いた性格、そして試合中の熱い闘志もレジェントを彷彿とさせる。

令和の6ツールプレイヤー。

島人の星は、横浜の一番星へ。

鮮やかに輝きを増していく。

琉球の波に乗って
潮風を背に受け
冴えわたる神業
オーーー島人の星

イーヤーサーサー!
カミザト!

横浜DeNAベイスターズ。
背番号8。
神里和毅。

EVERYTHING'S GONNA BE ALRIGHT.
何とかなる事ではなく何とかなる努力をする。

Go Beyond the Limit.


2019/06/09(日) 横浜スタジアム
ベイスターズ 6-4 ライオンズ
勝 エスコバー
負 ヒース
S 山﨑

誰も見たことのないドラマが、8回裏に待っていた。

2点ビハインドながら、2アウト満塁の大チャンス。

ベリーグッドマンの「ライトスタンド」と3万人の大歓声を背に、柔軟で独特の身のこなしのストレッチで彼は打席に向かう。

相対するはライオンズのセットアッパー デュアンテ・ヒース。

粘りに粘った7球目。

強く振り抜いた打球は、レフトスタンド最前列へ。

プロ第1号が、代打逆転満塁ホームラン!

史上2人目。チームとしては史上初の快挙を成し遂げた。

1995年7月7日生まれ。
大阪府吹田市出身の23歳。

小学校6年生時に横浜市に転居。
転校先の同級生に現在楽天イーグルスの松井裕樹がいた。

「一緒にベイスターズジュニアのセレクションを受けよう」

2人はチームメイトとして、NPBジュニアトーナメントにも出場。

その後の活躍を誓い合った。

花咲徳栄高校から、東北福祉大学に進学。

学生日本代表にも選ばれた実力を評価され、2017年ドラフト8位で入団。

「レギュラーの方々と比べるとぜんぜん弱い。この差を埋めなければ生き残ることはできない」

強い決意で臨んだ2年目の今シーズン。

オープン戦で首位打者となり開幕スタメン。

だがその後、活躍は続かずファーム降格。

練習後も、休日も、バットを振り続けた努力で一軍再昇格を勝ち取り、この日の活躍に繋がった。

「野球をやってきてよかったと思いました。頑張ってきてよかった。まさか入るとは思っていなかったので、メチャメチャうれしいです」

ヒーローインタビューには、試合前のイベント「世界一長い始球式 横浜高校vs花咲徳栄高校」をプロデュースし、一緒に出演した柳澤慎吾さんも登場。

「I☆YOKOHAMA」と「アバヨ!」の決め台詞がハマの夕空に轟いた。

「ホームランボールは、両親に贈ります」

爽やかに語る青年の覚醒の瞬間。

横浜に新たな星がまた一つ。

このまま突っ走り、ハマの主役の座を勝ち取れ!

夢見た舞台で
秘めたその力
花を咲かせよう
星つなぐストーリー

横浜DeNAベイスターズ。
背番号37。
楠本泰史。

NO ONE HAS EVER DROWNED IN SWEAT.
流した汗は嘘をつかない。

Go Beyond the Limit.


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