2019/06/29(土) 横浜スタジアム
ベイスターズ 2x-1 カープ
(延長10回)

勝 国吉佑樹 3勝2敗
負 中村恭平 0勝1敗

週末のハマスタナイター開催が、夏の始まりを告げる。

カクテル光線に照らされて、選手たちが躍動する。

王者カープ相手の3連戦の第2戦目は、延長にもつれ込んだ。

延長10回裏。
代打で打席に入る桑原将志に、怒涛のような大歓声が沸き起こる。

レフトフェンス最上段へのスリーベースヒットで、ボルテージは最高潮。

2アウト満塁となり、ハマの安打製造機が打席に向かう。

「打撃だけではすぐにプロで通用する」

万永貴司二軍監督がスカウト時代に、彼を発掘してきた。

2012年ドラフト6位での入団。

「彼のバットコントロールは天才的」

同級生の梶谷隆幸も絶賛していたが、2013年のデビュー以来、一軍と二軍を往復する日々。

2017年にサードのレギュラーを獲得すると、初の規定打席到達にして首位打者を獲得。

チームの19年ぶりの日本シリーズ進出の大原動力となった。

2018年シーズンも主力の離脱が相次ぐ中、143試合中142試合に出場。

横浜の看板選手となった。

その彼が、今シーズン絶不調に陥った。

「意地でも試合に出続ける」といっていた男が、
「自分が出なければ勝てたのではないか」とまで、自分を追い詰めた。

チームは春先に大型連敗を繰り返す。

その責任を背負い込んだ。

チームが泥沼の連敗を脱出する頃、彼の打棒が蘇った。

1割台に喘いだ打率も.270まで復活。

そして、この日のサヨナラヒットに繋がった。

10回表の好リリーフで勝利投手となった国吉佑樹とヒーローインタビューに並んで、196cmの右腕を見上げておどけて見せた。

打席でもサードの守備でも、172cmの身長を感じさせないほど実に大きく見える「ハマのプーさん」。

昨年のファンフェスティバルでは、その「プーさん」のコスプレでファンに感謝の意を表した。

有名校でもない。
ドラフト上位でもない。

血のにじむような努力が花を開いて、今の地位を勝ち取った。

「なんとかしてチームに貢献したいって気持ちのほうが強い。打撃がどうのこうのじゃなくて、守備でも何でもいいので貢献したい。やっぱり、出させてもらっている以上は」

降りしきる雨の中、試合開始の7時間前から打撃練習を開始していた。

「みんな一球一球、必死でやっている。同じ気持ちで戦えていることが勝利につながっていると思う」

これで3位タイガースと0.5ゲーム差。
首位ジャイアンツと5ゲーム差。

本気で上を目指せる位置まで来た。

努力の天才が、横浜を栄光に導く。

誰も見たことのない夏のドラマの幕は上がっている。

さあ振り抜け宮﨑
気迫あふれるパワーで
夢描け鮮やかに
空高く

横浜DeNAベイスターズ。
背番号51。
宮﨑敏郎。

ALL THE BEST!!
成功を願って!!

Go Beyond the Limit.