堺市南区城山台
[みつざきピアノ教室]主宰の
光﨑庸子です。
ご来訪ありがとうございます。
昨日に引き続き育脳ピアノレッスンの第2回目のセミナー内容についての記事です。
先月の第１回目のセミナーについての記事はこちらです。
第１回目のセミナー記事
第２回目のセミナー記事
昨日の記事では音楽のトレーニングを受けた子供たちが
聴覚が優れていることとそのメリット
そして脳の構造にまで変化が見られたことを書きました。
今日はその脳の構造の変化についての興味深い
実験についてお伝えします。
みなさんは、マシュマロテストってご存知ですか
スタンフォード大学で行われた有名なテストだそうですが
私は今回のセミナーで初めて知りました。
どんなテストかというと
４歳の可愛い子供さんに目の前にマシュマロを１つおいたお部屋に
１人で１５分間入ってもらう実験です。
お部屋に入る前に
「マシュマロを食べずに１５分間我慢できたらマシュマロを２つに増やしてあげる」
と話しておいてお部屋に入ってもらいます。
大概の子は15分は我慢できずに食べてしまうのですが，
3人のうち1人の割合の子が１５分間我慢できたそうです。
その我慢できた子は19年後に調査したところ
社会的に成功している大人に成長していたということでした。
これはいかに自分が今やりたいことを我慢して自制できるかという実験です。 南カリフォルニア大学の研究では音楽トレーニングを受けた子は
このマシュマロテストの結果も良い数値が出たそうです。
この研究をされた心理学教授のアッサル・ハビビ先生は
「音楽の授業は楽しいし
子供達を一つにまとめることができ社会性を養うことができる。
それ以上に脳と認知機能の発達に重要で
特に実行機能のの発育に効果的である。
衝動を抑えるという，先生たちが教えたいことを
音楽の授業で身につけさせることができる。」
とセミナーで見せていただいたビデオの中で話しておられました。
つまり音楽トレーニングを受けると我慢強い子が育つ
ということがこの実験で分かったわけです。
自制力は社会における成功に重要な能力とされています。 また、もう一つ，ハビビ先生のお話で
「音楽グループの子供は社会適応能力，特に共感や思いやりの気持ちが高く，
他人の気持ちを理解して同じ気持ちになれる能力が高かった。
グループで音楽を演奏する時に自分を制して周囲の音を聞き
また指揮者に注意を払い，その指示に従うなどの行動が
実際には意思決定能力や将来を考える計画性といった能力まで養っている。」
ということがありました。
ハビビ先生の研究結果では 音楽トレーニングを受けたグループは
脳の認知機能を受け持つ前頭葉の部分の発達にも非常に良い影響があった
ことが分かったそうです。
脳の認知機能とは
人間が社会的，自律的，想像的な活動を行うのに非常に重要な機能とされていて
記憶，思考，理解，計算，学習，言語，判断，計画，感情のコントロールなど
知的な能力のことを指します。
将来のより大きな成功のためにも重要な能力ですね。 音楽トレーニングで
思いやりのある子、我慢強い子が育つ
という嬉しい事実を
きちんとした実験研究のお話と共に知ることができたのは
今回のセミナーの大きな収穫でした。
私たちピアノ講師がこのようなきちんとした研究結果のことを
知識として知っておくことは
自分の仕事にも，生徒さんや保護者の方と
関わっていく上にも非常に役立つと感じました。
今回のセミナーに参加できたことに感謝しています。
長々と拙い文章でセミナーのことを書いてきました。
お読みいただいた方々に少しでもお役に立った部分があれば幸いです。
最後までお読みくださりありがとうございました。
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