堺市南区城山台
[みつざきピアノ教室]主宰の
光﨑庸子です。
ご来訪ありがとうございます。
昨日に引き続き育脳ピアノレッスンの第2回目のセミナー内容についての記事です。
先月の第１回目のセミナーについての記事はこちらです。
第１回目のセミナー記事
第２回目のセミナー記事
昨日の記事では脳科学という学問についてと
新しい情報として右脳、左脳の考え方が今は違ってきている
ということをお伝えしました。
今日は聴覚の重要性について私がセミナーで受けた内容を
お伝えいたします。
今回のお話もとても興味深く驚きの内容でした。
まずこれをご覧ください。
これは講師の河村先生が研究を進められる中で
見つけられた論文の内容から重要と思われる部分を
抜粋して纏めてくださった内容です。
幼児期の聴覚が言語の習得に大変重要であるということは
上の図からお判り頂けたと思います。
私が今回非常に興味を持った内容は、上記の表の最後に載っている
幼児は雑音の中から重要な音を聞く力をつける
ということでした。
この具体例を河村先生がご自分の生徒さんの事例で
わかりやすく話してくださったのでこれを皆様にもお伝えしたいと思います。
先生のもとへ新しく来られた生徒さんで指の動き、譜を読むことには
全く問題がないのに、ペダルの指導をした時に
良い踏み方と音が汚くなってしまう踏み方を聞き分けられない
生徒さんがおられたそうです。
それがあまりにも不思議だったので聴覚検査を生徒さんに勧めたところ
生徒さんも素直に同意してくださり専門医の診断を受けたところ
なんと難聴との診断だったということでした。
そこで補聴器をつけることになり聴力自体は問題ない状態になったそうですが、
今度はすべての音が同じボリュームで聞こえるようになり
自分にとって本当に聞きたい大切な音が何なのかの判別が
できなくなり困って再びお医者様に相談されたそうです。
そこでのお医者様の回答が非常に興味深い内容なのです
「人間は生まれた時からたくさんの音を聞き重要な音を認識する訓練をし、
私たちは知らないうち重要な音とそうでない音を
聞き分けられる能力を身につけている。
しかし、補聴器をつけて間もない彼女は
今からこの訓練をしていかねばならない。
脳が重要な音とそうでない雑音とを
聞き分けるようになるまで待つことが必要だ。」
というのがお医者様の回答だったそうです。
脳の働きってすごいことなのですね。
私たちに備わっているこの素晴らしい能力に
さらに磨きをかけていけるようにしたいですね。
私たちピアノ講師は私たちのこの素晴らしい力を知った上で
日々のレッスンの中で
生徒さんの聴覚を伸ばしていくレッスンを提供できるよう
研究、工夫を重ねていかなければならないと感じました。
明日からは感動的な実話とそこで行われた研究について
書いていきます。
また引き続きお読みいただけると嬉しいです。
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