ラジオNIKKEI賞では、「日本大学の農獣医学部OBが使う馬」に注目しとります | 鎌田光也(元騎手・元調教助手)のブログ

鎌田光也(元騎手・元調教助手)のブログ

中央(JRA)の乗り役(騎手)と調教助手として、40年以上も馬と関わってきたワシが、「自信を持ってお勧めできる馬」を紹介するために始めたブログですわ。

こんちは。
鎌田光也ですわ。



5月30日(土)の葵S(京都・芝1200m)で、勝ち馬ビアンフェからクビ差の2着やった、西村真幸厩舎のレジェーロ(牝3歳・父キズナ)は、次走の予定が7月19日(日)の福島テレビオープン(芝1200m)になっとります。

この馬を管理しとる西村先生は、北海道の様似(さまに)出身で、実家が様似港のすぐ近くで漁具店をやっとって、同級生の実家がやっとる牧場を手伝っとった時に、「将来は競馬に関わる仕事をしたい」と考えるようになったそうですわ。

そんで、ノーザンファームで働いてから、2002年の4月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の10月から新井仁厩舎で厩務員をやって、次の月からは、福島勝厩舎で調教助手をやっとりました。

その後は、友道康夫厩舎や、岩元市三厩舎で調教助手をやって、2014年に調教師の試験に受かって、2015年の3月に自分の厩舎を開業しとります。

ちなみに西村先生は、調教師になる前、栗東トレセンのバスケ部に所属しとって、このバスケ部の創設メンバーには、2016年の2月一杯で引退した橋口弘次郎先生がおって、その後も、角居勝彦先生や藤岡健一先生などがチームに入っとったんですわ。

そうそう、2016年の「ジョッキーベイビーズ」に、東海地区の代表として出場して4着やった西村悠希君は、西村先生の次男なんや。

そんで、西村先生の厩舎は、開業してからの3年間、

2015年→9勝・獲得賞金1億5569万円
2016年→20勝・獲得賞金2億8374万円
2017年→29勝・獲得賞金4億9842万円

っちゅう形で順調に成績を伸ばしとりました。

せやけど一昨年は、「20勝・獲得賞金3億6464万円」っちゅう成績で、勝ち星と賞金のどっちも前の年を大きく下回ってしもうたんやから、去年の西村先生は、「キッチリ巻き返したい」と考えとったんやろうし、実際、サラスを使ったマーメイドSで初めての重賞勝ちを飾るなど、「41勝・獲得賞金7億3038万円」っちゅう、勝ち星と賞金のどっちも今までで一番の数字を残しとったんですわ。

で、その勢いは今年に入ってからも続いとって、フェアリーポルカを使った中山牝馬Sと福島牝馬S、タイセイビジョンを使ったアーリントンCを勝つなど、先週までに21勝を上げて、「4億5476万円」の賞金を稼いどって、去年の同じ時期(6月まで)の「22勝・獲得賞金3億5464万円」と比べて、勝ち星は1つ少ないんやけど、賞金は大きく上回っとるんや。

もちろん、今の先生は、「賞金の高いレースを勝って、もっと厩舎に勢いを付けたい」と考えとる筈やから、1着賞金が2300万円の福島テレビオープンに向けて、レジェーロをどう仕上げてくるんかをキッチリ確認して、馬券に活かしたいとワシは考えとります。

ただその前に、西村先生の厩舎は、今週、CBC賞にタイセイアベニールを使う予定なんで、もちろん、この馬からも目が離せませんな。

そうそう、もう何度も書いとるんやけど、多くの方によう知って欲しいんで、今日も改めて、ワシの今までのことを書いておきますわ。

今、このブログを読んどる方の中に、「知っとる」っちゅう方がおったら嬉しいんやけど、ワシは中央(JRA)で、1972年から1986年まで乗り役(騎手)をやっとりました。

「見飽きたわ」って言われるまでは載せ続けるつもりやけど、これは、ワシが障害の重賞(1979年の阪神障害S・春)を勝った時の写真やな。



そんでワシは、1986年に乗り役を辞めてから、調教助手として、

松田博資厩舎
田島良保厩舎
新川恵厩舎
浜田多実雄厩舎

で働いとって、2013年の6月に調教助手を辞めたんや。

なんで辞めたか言うたら、「馬券を買いたい」と思うようになったからなんですわ。

正確に言うたら、「馬券で食っていける自信」を持てるようになったんや。

そんでもって、自信だけやなくて、ちょこちょこ結果も出とるんやから、乗り役やった頃の経験と、調教助手やった頃の経験は、意味があったちゅうことやな。

で、ここからは、手短に「今週のお勧め」を紹介しとくで。

今回、ワシがお勧めするんは、美浦の和田雄二厩舎がラジオNIKKEI賞に登録しとるコスモインペリウムや。

この馬について、ワシがお世話になっとる「元調教師のOさん」から届いた報告を紹介しときます。

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和田雄二君は、鹿児島県の鹿屋市に生まれて、県立の鹿屋農業高校を1988年に卒業してから、日本大学の農獣医学部畜産学科に進んで、1992年に卒業しています。

それから、1994年の10月に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の4月から、トウショウボーイを管理していたことで有名な保田隆芳さんの厩舎で厩務員をやっていました。

そして、1996年の4月に吉永正人さんの厩舎に移ると、次の年の6月から調教助手をやって、2006年の9月に吉永さんが亡くなるまで、ずっとそこで経験を積んでいたんですよ。

同じ鹿児島県出身で、乗り役時代に、ミスターシービーで牡馬クラシック三冠を勝つなど、大きなレースに強かった吉永さんに憧れて競馬の世界に入った和田君は、念願が叶って吉永さんの厩舎に入れたことを大喜びしていましたし、その頃から何度も調教師の試験を受けていて、なかなか合格できずにいましたけど、14回目だった2012年に試験に受かっています。

ちなみに、試験に受かった知らせが届いた時には、吉永さんの長男で、1992年から2008年まで乗り役をやっていて、今は和田勇介厩舎で調教助手をやっている護(まもる)君の家に行って、師匠の仏前に報告したそうです。

2013年の3月に自分の厩舎を開業した和田君は、最初の年が、「4勝・獲得賞金4646万円」という数字でしたけど、その後は、

2014年→12勝・獲得賞金1億3282万円
2015年→14勝・獲得賞金2億2790万円

という成績を残していました。

でも、それからは一度も2015年の数字を超えられていなくて、去年までの4年間も、

2016年→9勝・獲得賞金2億1595万円
2017年→11勝・獲得賞金2億0912万円
2018年→10勝・獲得賞金1億7290万円
2019年→12勝・獲得賞金1億6865万円

と、数字が伸び悩んでいましたし、今年に入ってから先週までは「4勝・獲得賞金7563万円」という成績で、まだ2015年の3割くらいしか稼げていませんので、きっと今の和田君は、「賞金の高いレースを勝って一気に稼ぎたい」と考えているのでしょう。

こういった中、今週は、1着賞金が3800万円のラジオNIKKEI賞にコスモインペリウムを登録していますので、私が彼でしたら、この馬を全力で仕上げますね。

実際、私のところに届いている最終追い切りについての報告が、見込み通りのものでしたから、いいレースをしてくれそうです。

それに、和田君の厩舎は、まだ重賞を勝てていませんので、今回は、「ここで初めての重賞勝ちを」という思いも込められているのでしょう。

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和田雄二厩舎がラジオNIKKEI賞に登録しとるコスモインペリウムについて、「元調教師のOさん」から届いた報告は以上ですわ。

そんで、ワシは今、「パーフェクトホースマンズ」の一員として活動しとって、ここのホームページや、ブログなどでは、エエ情報をぎょうさん公開しとるんや。

せやから、このブログを読んどる皆さんには、「パーフェクトホースマンズ」のホームページや、元JRA馬主の小栗範恭(おぐりのりやす)さんや、元JRA調教師の山田要一(やまだよういち)さんや、元JRA厩務員の小西聖一(こにしせいいち)さんのブログも、絶対に読んだ方がエエとお勧めしとくで。

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ほなまた。