大沼Sでは、「日本獣医畜産大学を出とる先生の管理馬」に注目やな | 鎌田光也(元騎手・元調教助手)のブログ

鎌田光也(元騎手・元調教助手)のブログ

中央(JRA)の乗り役(騎手)と調教助手として、40年以上も馬と関わってきたワシが、「自信を持ってお勧めできる馬」を紹介するために始めたブログですわ。

こんちは。
鎌田光也ですわ。



2月2日(日)の根岸S(東京・ダート1400m)で3着やった、西園正都厩舎のスマートアヴァロン(牡8歳・父サウスヴィグラス)は、次走の予定が、7月12日(日)のプロキオンS(阪神・ダート1400m)になっとります。

この馬を管理しとる西園先生は、調教師として、1977年の桜花賞やエリザベス女王杯とかを勝ったインターグロリアや、1981年の宝塚記念を勝ったカツアールとかを管理しとった柳田次男さんの甥っ子なんですわ。

そんで、1974年に大根田裕也厩舎から乗り役としてデビューしとって、1985年のカブトヤマ記念をチェリーテスコで勝つなど、1997年に調教師の試験に受かって乗り役を引退するまでに、全部で303勝を上げとりました。

1998年に自分の厩舎を開業した西園先生は、次の年に、ヒサコーボンバーを使った阪神ジャンプSで初めて重賞を勝つと、2001年には、タムロチェリーを使った阪神ジュベナイルFで初めてGIを勝っとるんや。

その後も、エーシンフォワードを使った2010年のマイルCSや、サダムパテックを使った2012年のマイルCSや、ジュールポレールを使った一昨年のヴィクトリアマイルとか、今までに重賞を29勝もしとるし、JRA通算で568勝を上げとるんやから、乗り役として馬を走らせるより、調教師として馬を育てる方が向いとるんでしょうな。

2012年の西園先生の厩舎は、サダムパテックとかがよう走ったんで、「43勝・獲得賞金10億5017万円」っちゅう、今までで一番エエ成績を残しとりました。

せやけど、それからは2012年の数字を一度も超えとらんし、去年までの3年間も、

2017年→34勝・獲得賞金6億9643万円
2018年→20勝・獲得賞金5億7223万円
2019年→24勝・獲得賞金4億4066万円

っちゅう形で賞金が伸び悩んどって、今年に入ってから先週までの賞金も「1億7839万円」と、去年の同じ時期(6月4週目まで)の「2億2777万円」を大きく下回っとるんで、きっと今の西園先生は、「賞金の高いレースを勝ってキッチリ巻き返さなアカン」と考えとるんでしょうな。

そんな訳で、1着賞金が3600万円のプロキオンSに向けて、西園先生がスマートアヴァロンをどう仕上げてくるんかをキッチリ確認して、馬券に活かしたいとワシは考えとります。

そうそう、もう何度も書いとるんやけど、多くの方によう知って欲しいんで、今日も改めて、ワシの今までのことを書いておきますわ。

今、このブログを読んどる方の中に、「知っとる」っちゅう方がおったら嬉しいんやけど、ワシは中央(JRA)で、1972年から1986年まで乗り役(騎手)をやっとりました。

「見飽きたわ」って言われるまでは載せ続けるつもりやけど、これは、ワシが障害の重賞(1979年の阪神障害S・春)を勝った時の写真やな。



そんでワシは、1986年に乗り役を辞めてから、調教助手として、

松田博資厩舎
田島良保厩舎
新川恵厩舎
浜田多実雄厩舎

で働いとって、2013年の6月に調教助手を辞めたんや。

なんで辞めたか言うたら、「馬券を買いたい」と思うようになったからなんですわ。

正確に言うたら、「馬券で食っていける自信」を持てるようになったんや。

そんでもって、自信だけやなくて、ちょこちょこ結果も出とるんやから、乗り役やった頃の経験と、調教助手やった頃の経験は、意味があったちゅうことやな。

で、ここからは、手短に「今週のお勧め」を紹介しとくで。

今回、ワシがお勧めするんは、美浦の稲垣幸雄厩舎が大沼Sに登録しとるナムラカメタローや。

この馬について、ワシがお世話になっとる「元調教師のOさん」から届いた報告を紹介しときます。

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1977年生まれの稲垣幸雄君は、埼玉県の戸田市出身で、家族や親戚に関係者はいなかったそうですが、オグリキャップが大人気だった中学生の頃、競馬に興味を持つようになって、「川越東高校」から「日本獣医畜産大学」(現在の日本獣医生命科学大学)に進学する頃には、この世界で働くことを決めていて、大学を卒業してからノーザンファームで2年くらい働いていたんですよ。

2003年の4月に競馬学校の厩務員課程に入った稲垣君は、その年の7月から阿部新生(にいお)厩舎で調教厩務員をやって、10月には萩原清厩舎に移って、2007年から調教助手をやっていました。

萩原厩舎にいた時には、2006年のスワンSなど重賞を4つ勝ったプリサイスマシーンや、2009年のダービーを勝ったロジユニヴァースなどがいましたから、こうやって走る馬を間近で見られたことが、彼にはいい経験になったのでしょう。

8回目の挑戦だった2017年に調教師の試験に受かった稲垣君は、去年の3月に自分の厩舎を開業していて、年末までに「8勝・獲得賞金1億4004万円」という成績を残していました。

そして今年は、先週までにJRAで4勝を上げて「5491万円」の賞金を稼いでいますし、地方でも、ナムラカメタローを使った佐賀記念で初めての重賞勝ちを飾るなど、「2636万円」の賞金を稼いでいますけど、彼は、この状況に満足していないと私は見ています。

何しろ、稲垣君と同じく去年の3月に開業した調教師は、石坂公一君、上村洋行君、加藤士津八君、坂口智康君、長谷川浩大君、深山雅史君の6人がいて、今年は、

石坂公一君→10勝・獲得賞金1億7193万円
長谷川浩大君→7勝・獲得賞金1億3140万円
加藤士津八君→7勝・獲得賞金1億0551万円
上村洋行君→8勝・獲得賞金1億0075万円

と、4人が稲垣君よりもいい成績を残しているのですから。

もちろん、今の彼は、「同期に負けたくない」と考えている筈ですよ。

そんな中、今週は、1着賞金が2300万円の大沼Sにナムラカメタローを登録してきましたので、「勝負懸かり」と考えるべきでしょうし、実際に稲垣君がどう仕上げてくるのか注目ですね。

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稲垣幸雄厩舎が大沼Sに登録しとるナムラカメタローについて、「元調教師のOさん」から届いた報告は以上ですわ。

そんで、ワシは今、「パーフェクトホースマンズ」の一員として活動しとって、ここのホームページや、ブログなどでは、エエ情報をぎょうさん公開しとるんや。

せやから、このブログを読んどる皆さんには、「パーフェクトホースマンズ」のホームページや、元JRA馬主の小栗範恭(おぐりのりやす)さんや、元JRA調教師の山田要一(やまだよういち)さんや、元JRA厩務員の小西聖一(こにしせいいち)さんのブログも、絶対に読んだ方がエエとお勧めしとくで。

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ほなまた。