ユニコーンSを勝って、もっと厩舎に勢いを付けたいんやろ | 鎌田光也(元騎手・元調教助手)のブログ

鎌田光也(元騎手・元調教助手)のブログ

中央(JRA)の乗り役(騎手)と調教助手として、40年以上も馬と関わってきたワシが、「自信を持ってお勧めできる馬」を紹介するために始めたブログですわ。

こんちは。
鎌田光也ですわ。



5月2日(土)の下鴨Sを勝ってオープン入りした、斉藤崇史(たかし)厩舎のヒンドゥタイムズ(牡4歳・父ハービンジャー)は、次走の予定が7月12日(日)の七夕賞になっとります。

この馬を管理しとる神奈川県出身の斉藤先生は、中学生の時に、同級生の影響で競馬が好きになって、高校生の時に、調教師を目指すと決めたそうなんや。

そんで、日本獣医畜産大(今の日本獣医生命科学大)に通って、四年生の時には、もっと馬のことを勉強するために、半年くらいアイルランドに留学しとって、卒業した後は、2年ほどノーザンファームで働いとりました。

それから、2007年の6月に競馬学校の厩務員課程に入っとって、次の年の2月からは松永幹夫厩舎の厩務員を、7月からは調教助手をやっとったんや。

松永厩舎に入ってから1年くらいの時に斉藤先生は、レッドディザイアの担当になって、この馬が、2009年の秋華賞を勝っとるし、ドバイとアメリカに遠征した時も一緒に行くっちゅうエエ経験をしとったんですわ。

2015年に調教師の試験に受かった斉藤先生は、2016年の3月に自分の厩舎を開業しとって、最初の年に「7勝・獲得賞金1億4086万円」っちゅう成績を残すと、2017年は、「17勝・獲得賞金2億9929万円」と大きく数字を伸ばしとりましたし、一昨年は、今までで一番の25勝を上げて、「3億9086万円」っちゅう賞金を稼いどりました。

そんで去年は、クロノジェネシスを使ったクイーンCで初めての重賞勝ちを飾っとって、この馬を使った秋華賞で初めてのGI勝ちを飾っとるし、全部で24勝を上げて、「5億9503万円」っちゅう今までで一番の賞金を稼いどるんですわ。

で、今年に入ってからも勢いは続いとって、ラウダシオンを使ったNHKマイルCを勝つなど、先週までに17勝を上げとるし、賞金は「5億7138万円」と、去年の数字を上回るのは時間の問題になっとります。

もちろん、今の先生は、「この勢いでもっと勝ちたい」と考えとる筈やから、1着賞金が4100万円の七夕賞に向けてヒンドゥタイムズをどう仕上げてくるんかをキッチリ確認して、馬券に活かしたいとワシは考えとります。

ただその前に、斉藤先生の厩舎は、来週の宝塚記念にクロノジェネシスを使う予定なんで、もちろん、この馬からも目が離せませんな。

そうそう、もう何度も書いとるんやけど、多くの方によう知って欲しいんで、今日も改めて、ワシの今までのことを書いておきますわ。

今、このブログを読んどる方の中に、「知っとる」っちゅう方がおったら嬉しいんやけど、ワシは中央(JRA)で、1972年から1986年まで乗り役(騎手)をやっとりました。

「見飽きたわ」って言われるまでは載せ続けるつもりやけど、これは、ワシが障害の重賞(1979年の阪神障害S・春)を勝った時の写真やな。



そんでワシは、1986年に乗り役を辞めてから、調教助手として、

松田博資厩舎
田島良保厩舎
新川恵厩舎
浜田多実雄厩舎

で働いとって、2013年の6月に調教助手を辞めたんや。

なんで辞めたか言うたら、「馬券を買いたい」と思うようになったからなんですわ。

正確に言うたら、「馬券で食っていける自信」を持てるようになったんや。

そんでもって、自信だけやなくて、ちょこちょこ結果も出とるんやから、乗り役やった頃の経験と、調教助手やった頃の経験は、意味があったちゅうことやな。

で、ここからは、手短に「今週のお勧め」を紹介しとくで。

今回、ワシがお勧めするんは、美浦の加藤征弘厩舎がユニコーンSに登録しとるデュードヴァンや。

この馬について、ワシがお世話になっとる「元調教師のNさん」から届いた報告を紹介しときます。

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加藤征弘君は、1991年の5月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の9月からは、クライムカイザーで1976年のダービーを勝つなど、乗り役として大活躍した加賀武見さんの厩舎で厩務員をやって、同じ年の11月からは、1991年の中山大障害・春(今の中山グランドジャンプ)を勝ったシンコウアンクレーなどでお馴染みの二本柳俊一さんの厩舎で調教助手をやって、1994年の3月からは、安田記念を勝ったトロットサンダーなどでお馴染みの相川勝敏さんの厩舎で調教助手をやっていました。

それから、2001年に調教師の試験に受かった加藤君は、次の年の3月に自分の厩舎を開業していて、1年目に「12勝・獲得賞金1億5238万円」という成績を残していましたし、3年目だった2004年には、ピットファイターを使った武蔵野Sで初めて重賞を勝つなど、「32勝・獲得賞金4億7382万円」という成績を残していました。

しかも、2007年には、シャドウゲイトを使ったシンガポール航空国際Cで、初めてのG1勝ちを海外で飾っていましたし、2011年には、フィフスペトルで京成杯AHを勝つなど、「39勝・獲得賞金6億9069万円」という、今までで一番いい数字を残していましたから、厩務員や調教助手だった頃に、さっき名前を挙げたトロットサンダーなど、走る馬を間近で見てきた経験をしっかり活かせているのでしょうね。

ただ、その後は、一度も2011年の成績を超えられていなくて、去年までの5年間も、

2015年→30勝・獲得賞金6億3629万円
2016年→37勝・獲得賞金5億9744万円
2017年→26勝・獲得賞金4億0691万円
2018年→34勝・獲得賞金5億9583万円
2019年→33勝・獲得賞金5億4027万円

と、物足りない数字が続いていましたから、今年の彼は、「キッチリ巻き返したい」と気合を入れている筈です。

実際、今年は先週までが「19勝・獲得賞金3億4556万円」という成績で、去年の同じ時期(6月2週目まで)の「12勝・獲得賞金2億2149万円」と比べて、勝ち星と賞金のどちらも大きく上回っていますね。

もちろん、今の加藤君は、「賞金の高いレースを勝って、もっと厩舎に勢いを付けたい」と考えているのでしょう。

こういった中、今週は、1着賞金が3500万円のユニコーンSにデュードヴァンを登録していますので、「勝負懸かり」と考えるべきでしょうし、実際に彼がどう仕上げてくるのか、最後まで目が離せませんね。

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加藤征弘厩舎がユニコーンSに登録しとるデュードヴァンについて、「元調教師のNさん」から届いた報告は以上ですわ。

そんで、ワシは今、「パーフェクトホースマンズ」の一員として活動しとって、ここのホームページや、ブログなどでは、エエ情報をぎょうさん公開しとるんや。

せやから、このブログを読んどる皆さんには、「パーフェクトホースマンズ」のホームページや、元JRA馬主の小栗範恭(おぐりのりやす)さんや、元JRA調教師の山田要一(やまだよういち)さんや、元JRA厩務員の小西聖一(こにしせいいち)さんのブログも、絶対に読んだ方がエエとお勧めしとくで。

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ほなまた。