教員の仕事がとにかくつらい理由
昨年末、精神疾患で休職した公立教員の数が
2年連続で過去最多となったことがニュースになりました。
精神的な病で1ヶ月以上の病気休暇をとった教員の数も、
過去最多を更新とのこと。
理由は、
多すぎる業務量、
保護者からの過度な要求
クラス担任の責任の重さ、など。
職場環境に深刻な課題を抱えていると言われている公立教員。
実際私も10年間、公立小学校の教員として従事しましたが、
正直、しんどかった。
もうこれ以上は無理だ、と限界を感じ、教員を退職し、起業し、今に至ります。
(もちろん、教員生活の中でやり甲斐を感じることも、楽しいこともたくさんありましたが!)
実際、これほどにも教員を苦しめる原因はどこにあるのか?
私が考える、「教員のストレスTOP3」をこれからお話しようと思います。
共感して頂ける方、教員を辞めることを考えている方、辞めたいのに勇気が出ない方はぜひ、
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教員のストレス TOP3
1.生徒、保護者との関係によるストレス
「こんなはずではなかった…」と
思い通りにいかない毎日に打ちのめされてしまい、大きなストレスを抱えてしまう教員が多いのが現実。
子供だって、教員だって、一人の人間。
馬が合わないことだって当然あります。
実際毎日30人〜40人の子供を見ていると、生徒全員とうまくいくことは不可能に近く、
全体をマネジメントするのが非常に難しいと感じました。
「学級崩壊」という言葉がありますが、
まさに教員と子供の関係がうまくいかないことが原因で起きてしまいます。
子供とうまくいかないと、高い確率でその子の親ともうまくいきません。
「あの先生ってさぁ・・・」と家で子供の文句を聞いている親が、先生に対して良い印象を抱くわけがないのです。
そのような保護者への対応には非常に気を使い、
少しでも何かあるたびに電話し、丁寧に連絡帳でやりとり。
時間がとられ、精神的負担もかかる。
けどそれでも、いくらやってもうまくいかない。
本当に本当に、心がすり減りますよね。
教員のストレスの理由の1つはやはり、
生徒と保護者との関わりではないでしょうか。
2.管理職からのパワハラ
教員を辞めたいと感じている方の支援をしている中で、
管理職からのパワハラを訴える人が非常に多いと感じます。
おかしな話ですよね。
同じ方向を向いて歩んでいく同志のはずなのに。
助け合っていくべき関係なのに。
生徒や保護者との関係でストレスを抱えている中、
仲間であるはずの教員同士の人間関係でまたさらにストレスが生まれてしまっているのです。
無視、激しい叱責、理不尽な指示、不当な異動など。
上司の好き嫌いで評価される不公平さ。
前提として、人間世界なのでどのような組織にも様々なタイプの上司がいるのは事実。
ただ企業と異なる点は、学校にはパワハラを訴えたり相談できるような仕組みがないということ。
大きな企業にはカウンセラーが常駐していることも多く、
守秘義務を守って相談に乗ってもらえる環境がありますが、
教員の世界には身近に相談できる環境がありません。
なかなか相談もできず、ひとりで抱え込んでしまい、気付いたときにはもう心も体もズタボロで限界。
教員の心が病んで休職にまで発展してしまう理由の1つと考えています。
3.長時間労働
教員の長時間労働が社会問題となっていますが、
日本の教員の労働時間は世界の中で見ても特に突出しているようです。
授業時間
授業準備
課外活動
問題を起こした生徒や不登校の生徒対応
保護者対応
事務作業や研修など。
運動会や音楽会前にはこれに加えてさらに居残り練の指導。
8:30〜16:45の所定労働時間内に終わるはずがなく、
7時前に出勤し、帰りが21時になってしまう教員も多いのが現状です。
そこにさらに精神的に追い打ちをかける現実が、
残業代がほとんど出ない、ということ。
私が勤務していた当時は、月間1万円に満たなかったと思います。
辞める直前の期間はバカバカしく感じてしまい、定時に近い時間に帰るようにしていたのですが、
結局終わらなかった仕事は家に持ち帰っていました。
教員の長時間労働の問題により、休職者は増加。そして教員を目指す人材は減少。
現場にいる教員に皺寄せがいき、ストレスがさらに蓄積されていく悪循環が、
教員を窮地に追い込んでいっているのです。
無理してまで教員を続けるのか
今教員として現場で従事されてる皆さんは、日本の教育を支えてくれています。
心からリスペクトしています。
けれども、「もう体力的にも精神的にも限界」と感じているあなたに、
一度立ち止まって考えてみて頂きたい。
身体的にも精神的にも、
体調を崩してまで続ける必要はあるのでしょうか?
休職になってまで続ける理由って何ですか?
生徒や保護者との対応に頭を抱え、管理職からは日々嫌がらせを受け、
長時間労働によって、家族と過ごす時間も自分を大切にする余裕も全くない。
こんな過酷な毎日と、今後も向き合っていく人生で良いのでしょうか。
休職になってしまうほど体調を崩してしまったら、
守りたかった家族さえも守れなくなってしまうかもしれません。
私は10年勤務した公立小学校を退職、学習塾を開業し、
理想としてした生活を手に入れました。
「教員 → 退職 → 自己実現」という経験を生かして、
「教員を辞めたいのに辞められない方」に向けてセミナーや個別相談を実施しています。
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