昨日は、宗像堂(むなかたどう)の出版記念トークショーへ。

 

 

 

 

「感動は、波紋となり伝わる。」

 

 

 

昨年、小学館から出版された1冊の本。

 

 

「感動の伝播」が結晶化された物質こそ

 

まさにこの本だろう。

 

 

 

波紋の「きっかけ」や「最初」を遡るなら、ビックバンまで届いてしまうけども。

 

店主の宗像さんを、一つの「きっかけ」とするなら。

 

 

福島生まれの宗像さんは、大学院で沖縄へ。

 

琉大で微生物を研究するうちに、ある不思議な事に気づく。

 

ー以下、同書より抜粋ータイトル(書き換えてご使用ください

 

なぜか生き物が周囲に比べて圧倒的に育ちやすい「イヤシロチ」と呼ばれる場所がある。

いわゆるパワースポットのようなその場所では、

植物がウィルスからの影響を極端に受けづらく、

実験を繰り返すうちに、どうやら磁場が影響している事が分かってくる。

ウィルスと、植物側が電気的に作用しているという結論めいたものが自分の中で見つかった。

 

 

その後、研究所の方針と合わずに退社し陶芸家の下で3年間修行するも、

 

喘息を発症し、また別の道へ。

 

「また、することがなくなった」という30過ぎのある日、

 

天然酵母でパンを焼くお坊さんが主催するリトリートに参加。

 

 

ー以下、同書より抜粋ータイトル(書き換えてご使用ください

 

生地をこねて発酵を待っている間に

2人ヨーガをし・・・(省略)・・・という1日コースに参加したんです。

実はそのときにはそれほどの感動もなくて。

でも数日後に、この会を教えてくれたおばぁに恩返しをしようと思って、

おばぁのキッチンで一緒に作って食べたら、

「こんなに美味しかったっけ?」って感動して。

 

 

 

「感動は、波紋となり伝わる。」

 

 

まずは、宗像さん自身がその美味しさに感動し。

 

アパートで作り、ご近所さんへ配っているうちに、

 

感動は伝播し、パン屋を開業する事に。

 

 

 

 

それから、10年以上が経ったある日。

 

雑誌『BRUTUS』などを手掛ける有名フォトグラファー伊藤氏の、

 

インスタグラム(2016年4月28日)

 

 

伊藤氏

「パンを口に入れた瞬間に、風景が見えた。こんなの初めて。感動した!

 

この投稿にライターの村岡氏が、

 

村岡氏

感動したい!一緒に宗像堂の本を作りたい!」

 

とコメントバックし、

 

伊藤氏

「やろう、マジで!」

 

 

ってことで、

 

出来上がったのが↓この感動の結晶

 

 

宗像堂は、みつろうTVでも去年取材させてもらったパン屋さん。

 

 

元々のご縁は、2016年のさとうみつろう岩国トークショーへ、

 

宗像さんの妹さんが来てくれて。その後、沖縄トークショーでは招致スタッフをしてくれた。

 

 

岩国トークショーは2016年4月23日で、

インスタの投稿日は2016年4月28日なので、

違う場所で、同時期に波紋は広がってたようで

 

 

 

なんとこの本の中には、

 

宗像さんと甲本ヒロトさまの対談も掲載されている。

 

ヒロトさまが、宗像堂の大ファンで2人は友人に。

 

 

ー以下、同書より抜粋ータイトル(書き換えてご使用ください

 

ー甲本

理屈とかカッコつけたことはいっぱい言えるけど、

ただ僕は感動したいだけなんです、ロックンロールで。

人間ってどーんと感動したトキに、

それまで無感動な湖面だったところに大きな石がボチャンって。

その瞬間にうわーっと波紋が起きるんですね。

で、未だに僕はその波紋でしかないんですよ。

もしも僕が歌ったことに誰かが感動してくれたら、

そこにまた波紋が生まれ、

そうやって波紋が次から次へとつながるんじゃないかと。

僕を感動させたサウンドを鳴らしたあのバンドも、

やっぱりその前に聴いた感動の波紋を我々に伝えてただけで。

波紋、おもしれぇなって(笑)。

 

ー宗像

いかに純粋な波紋になれるかってことは考えますね。

 

ー甲本

たぶん、宗像堂のパンを食べたこの感動の波紋も絶対に何かになってます。

(歌を聴いた)お客さんが僕のことをすごく好いてくれて

凄く褒めたたえてくれるような発言をするときに、

「大丈夫だよ、俺の事なんか褒めなくていい。

お前、感動したんだろ?じゃあ、もう俺と同じじゃん」って。

感動したなら、次はそこから絶対に波紋が生まれるから、

同じ同じ、って。

 

 

 

「感動は、波紋となり伝わる。」

 

 

で、昨日はその出版記念トークショーへ参加してきました。

 

 

4人の方との対談が本の中には収録されてるんだけど。

 

その中の1人、陶芸家の大嶺じっせい先生が、

 

昨日のトークショーで。

 

「人生に、感動の履歴書を作った方がいいさぁ~。」

 

と。

 

 

もう90も近いお年なのに、スラスラと話す。

 

 

大嶺氏

「感動が無い人生は、味がない。

 

自分が何歳の時、どんな感動に出会い突き動かされたのか、

 

人生の感動の履歴書を作ってごらん。

 

そうすれば、思い出せることもたくさんあるし、

 

進む道も(経済やお金で計算すると違う方向へ行きがちだけど)またクリアになる。」

 

 

 

 

 

たしかに、そうだよね。

 

僕らは、ただの宇宙の波紋。

 

自分で動いているようで、波紋として漂っているだけ。

 

そして、今の自分を突き動かしているこの衝動波(衝動的エネルギー)こそ、

 

感動の波紋なんだから。

 

何に感動し(て動かされた)人生だったのか。

 

思い出してみると、いいかも。

 

 

「感動は、波紋となり伝わる。」

 

 

 

てことで、昨日はとても素敵な対談トークショーでした。

 

 

本の中には、

 

「読者も実際に作って、感動の波紋を拡げられるように」

 

と、宗像堂のパンのレシピが惜しげもなく公開されてます。

 

ぜひ、手に取ってみて下さいね。

 

 

 


 

 

↓今日は、東日本大震災から7年。

 

「悲しみ」の波紋だけが拡がらないことを祈って(⇒① )ます。

 

甲本ヒロトさまも本の中で、

 

ー甲本

いろんなものが波紋を起こすんだけど、

例えば怒りの衝動も波紋を起こすけど、

それは止めなきゃならんと。

でも、感動の波紋は、どんどんやればいいと思うんですよ。

 

 

あの日の「感動」が、あなたを今日も動かしていると、

 

僕は信じてます。

 

その慣性力は、惰性と呼び変えられるほど弱まっているかもしれないけど。

 

アタマで考えたり。経済性を優先したり。

 

それでもやはり、今日の「あなた」を動かしているのは、

 

いつの日か「あなた」が受けた感動の波紋だと僕は信じたいのです。

 

 

まぁ、僕も、欲まみれで、煩悩だらけで、アタマばっかりですが。

 

 

ふー。「感動の履歴書」でも作ってみっかなー。

 

俺は、なんで動いているんだろう。

 

宇宙は、どんな感動を与えて「俺」を動かしたんだろう。

 

どんな感動波を、託したんだろう。

 

 

ふー。

 

思い出せん(笑)。


 

先日の、感動して「勝手に震えてろ」

(⇒こちら)

 

 

遡ると、宇宙の始まりまで波紋は続くって話しは

(⇒この本のビリヤードの章を)

 

 

 

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