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ちょっと不思議な、脳科学の話しの続きです。

 

 (昨日の記事を読んだ後に来てください)

 

 

試しに今、右のほっぺたを、掻いてみてください。

 

スマホを置いて、ほっぺたを、カキカキ。

 

 

 

この場合、

 

 

①脳が「ほっぺたを掻きなさい」と指令を出す(意図・意志)

 

②脳からの指令(電気信号)が筋肉に伝わる

 

③筋肉がウォーミングアップを始める

 

④筋肉がぴーんとか曲がって、ほっぺたカイカイする

 

⑤「はー気持ちよかった」と脳が満足する(竣工検査合格)

 

 

当然、この順番だと思うよね?

 

 

ところーが、世界は摩訶不思議。

 

脳に電極を着けて実験してみたら、実際は逆だったのです。

 

 

①筋肉が準備を始める

 

②脳みそが「ほっぺたを掻きたいなー」と思う。

 

 

 

あなたが、ほっぺたを掻きたいなーと思う数秒前に(秒数には色んな実験結果がある)

 

すでにほっぺたを掻く準備が、右手上腕部部門では始まっていたのです!!

 

 

 

 

 

デラックス「え?「ほっぺを掻きたい」と思う数秒前に、

 

私の右手は、すでに掻く準備を初めていたってか??

 

 

わ、わたしの右手は、ノストラダムス!!

 

「ミギー」じゃない!

 

 

だって、未来をシッてる!!

 

掻きたいと思う前に、掻かれることをシっていた!!」

 

 

 

 

みつろう
「いや、だから、未来予測とか、ノストラダムスとか、そんな怪しい話しじゃなくて、

 

実際に、実験室で立証されたデータなの。

 

ウィキペディアにも載っとる!

 

「ほっぺを掻きたい!」と思う350ミリ秒前に、

 

脳からの運動準備電位は発生するって。

 

 

要するに、

 

もう右手が動くことは先に決まっていて、

 

その350ミリ秒後に、『動かしたい!』という意図が湧いたって。 

 

 

だからマっちゃんの右手が、

 

あ、じゃなくて、

 

マッちゃんの右前足が、未来をシっていた訳じゃないんだよ。」

 

 

 

 

 

デラックス「てめー、誰がイベリコ産やねん!!

 

なんだよ、右前足って!!

 

ポカッ!!」

 

 

 

みつろう
「ほら、いま、僕を叩いたでしょ?

 

この場合、

 

①みつろうを叩きたいと思って、

 

②筋肉が動き

 

③みつろうのおでこに右前足がヒットする

 

の順番かのように脳は錯覚するけど、逆なんだよ。

 

 

もう最初から、

 

右前足への準備指令は送られていて、

 

②その後、「みつろうを叩いてやる!」という意図が脳内に湧いた。

 

 

人間の「意図」よりも先に、

 

身体は既に動き始めてるんだ。」

 

  

 

 

このリベット博士の実験は、有名な実験なので、

 

きっとココロについて学んでいる人は良く知っている話しでしょう。

 

 

でも、たいてい以下のように理解しているはずだ。

 

 

(心理学で言うところの)潜在意識・無意識下で「ほっぺを掻く」事が先に決まり、

 

その後、筋肉の準備指令が起こり、

 

顕在意識において「意図」が湧いた、と。

 

 

この理解だと、もったいない。

 

 

 

そうじゃなくて、『現実』が先に起こっていて、

 

それを解釈したがる脳の機能のせいで、

 

『私が意図した!』とあなたが錯覚しただけなのだ。

 

 

 

あなたが、「ほっぺたを掻こう」と願ったんじゃない。

 

「ほっぺたに爪が当たっている」という現実を見たあなたが、

 

「あぁ、私が、ほっぺたを掻きたいと思って、私の意志で、ほっぺたを掻いているんだ」と、

 

勝手に解釈しただけなんです。

 

 

 

脳には、現実を解釈し続ける機能しかありません。

 

決して、物事を起こす機能なんて、ありません。

 

だから、人間の意図よりも350ミリ秒も早く、電位差が発生する。

 

 

まぁ、結局、いつも話しているような内容になりましたが、

 

ブログの過去記事も(⇒こことかこことかここも?)ご参照ください。

 

 

『現実』とは、あなたが起こしているモノではなく、

 

起こっているモノを、勝手にあなたが、解釈したモノのことです。

 

 

ゆえに、見る人それぞれに、違った『現実世界』の構築が可能で、

 

全ての苦しみは、解釈者(観測者・自我)に依るものです。

 

 

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↓「右前足を動かしたのは、わたし」だと思うから、人は苦しむ。

 

でも、違うんだよ。

 

あなたが、「右前足を動かしたい!」と意図する350ミリ秒前に、

 

右前足を動かす準備は始まっとる。

 

もしも、あなたが動かしたんだったら、あなたに責任があるでしょう。

 

でも、先に動いている映画を見て、「わたしが動かしている!」と思っているだけなら、

 

真の責任者は、あなたでしょうか?

 

 

過去記事の、アラブの偉いお坊さん2でも書きましたが、

 

 

結局、あなたは何も悪くない。

 

起こることしか、世界には起きないのだから。

 

そして、それは今後もそうです。

 

 

科学や実験って、これからも真の世界を取り戻し続けてくれると思います。

 

いい時代に、生まれたもんだ。

 

 

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