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ある少年が、どぶ川を見ながら、つぶやいた。
少年A
「うわー、この川、とっても汚れている。僕たち人間が、生活用水とか、台所洗剤とか、ジャブジャブ流したから、川が死んでしまったのか。本当に悪いことしたなぁ。」
少年は、少年であるがゆえのピュアな心で、川を汚した人間の罪を謝罪した。
すると、どぶ川の中に、数匹の魚が泳いでいるのを発見した。
少年A
「すげー!!こんなに人間が汚してしまったのに、お魚さんたちがまだ住んでいたんだ!!
おーい、さかなクンたちー。本当にごめんね。僕のおじいちゃんが小さい頃は、
この川は、とても澄みきっていて、透明な清流だったのに、僕たち人間が、
毎日毎日、汚し続けたせいで、君たちは、こんなに汚い川で泳がされることになって。
本当に、本当にごめんね!!
僕たち人間さえ居なければ、君たちは、今頃、きれいで透明な川で泳げていたはずなのに・・・。」
すると、さかなクンが、さかなクンであるがゆえに話しかけて来た。
さかなクン
「気にしないで大丈夫だよ!僕たちが、とても汚い川で泳いでいるように、
君たち人間だって、そんなに汚染された空気の中、懸命に歩いているじゃないか。
そんなに汚れた空気を吸いながらも、頑張って、生きているじゃないか。
僕たち(魚)にだけ、嫌な思いをさせているなんて悩まないで!
こちらこそ、本当に申し訳ない。頑張れば、街の空気を汚すことを止めれたかもしれないのに・・・。」
少年は、あ然とした。
さかながまさかの日本語を話し始めた事に対してじゃなくて、
さかなクンたちの、人間への優しさにココロを打たれた。
さっきまで少年は、どぶ川にだけ汚染水を流して、自分たち人間だけはきれいな街の空気の下に住んでいる、
と思いこんでいた。
ところが、川の中のさかなクンから見ると、川の外の、この街の空気だって、大昔と比べると、だいぶ汚染されているという。
どぶ川の汚れは、目立つから、「あの川だけ」昔よりだいぶ汚したと思っていたら、
その川と同じくらい、この街の空気も、昔と比べると汚れてしまっているらしい。
しかも、そのことに対して、さかなクンは、心やさしく、こう言ってくれているではないか。
さかなクン
「君たち【人間】だけを、決して一人にはさせないよ。それが自然界さ。
君たち【人間】だって、他の多くの種族と同じく、地球の一部だ。
それなのに、どうして、人間だけが、悩むの?
どうして、人間だけが、責任を感じるの?
君が、この川を見て、昔は綺麗だったのに、と思ってくれたように、
僕らがここから見る街の空気も、昔は綺麗だったのに、もうどぶ街だねと言いたいくらい、汚染されている。
だから、どうか、一人で、責任をしょわないで。
川だけを汚して、自分たちが住んでいる街は綺麗なままであると思いこんで、
君は謝罪の意を表明した。
心配しないで。そんなことない。
川だけを汚して、街だけは綺麗なまま、なわけ無いじゃないか。君たち人間だって、汚染の犠牲者さ。
その町の空気が、僕たちの川の水よりも、汚れが目立ちにくいだけで、
君たちも、大昔と比べると、どっぷりと汚れた街で、ゴホゴホしながら住んでいる。
一緒だよ、僕たちはみんな。」
少年は、言葉も出なかった。
さかなクンはおかまのくせに、こんなに素敵なメッセージを発信してくれている。
「川だけを汚して、魚だけを犠牲にして、僕らの街だけは綺麗なままで、人間だけは現代でも綺麗なままに生きている」
そんなつもり、になっていた、自分自身も恥ずかしくなった。
なんて、優越的な目線だったのだろう。それでいて、何も見えていなかったじゃないか。
毒ガス室の中から、硫酸池の仲間を「かわいそうに」と言っていたようなもん。
少年は、大きくなり、環境に対する深い知識を得て、地球全体をクリーンにするための職業に就いた。
何より、彼が他の環境活動家と違った点は、
優越的な目線で「人間だけが犠牲者じゃなく救世主なんだ」というおかしな思想から、完全に脱却できていた点。
人間も種族の一つで、魚種族からは、君たちだけを悩ませて申し訳ないね、というエールすらもらっている。
「君たちだって犠牲者だ。君たち人間だけを、一人にはさせないよ。」
全てが繋がった、たった一つの地球の中、「川だけ」を汚すことが出来ないように、
若き日に、人魚を見た彼の心は、大人になるまで汚れなかった。
参考過去記事↓
http://ameblo.jp/mitsulow/entry-11383527699.html
↑①人間と地球の関係↑
http://ameblo.jp/mitsulow/entry-11383529188.html
↑②だからこそ環境活動↑
http://ameblo.jp/mitsulow/entry-11383530339.html
↑③あなたが何をしても、地球の意志。地球が、あなたを、そのように、動かしています。あなたの意志も含めて。↑
http://ameblo.jp/mitsulow/entry-11367545334.html
↑③を読んだ後に。あなたは、自分の意志では動いていません↑
http://ameblo.jp/mitsulow/entry-11140028734.html
↑そもそも、じゃあ、自由意志ってなんだろう?↑
↓あなたがふと見たどぶ川に、懸命に生きている魚を見て、
「お前らだけ、汚い川に住ませて、僕たち人間は、綺麗な街で生きていて、悪いな。」
と優越的に思ったなら、どうぞ、その視点すら恥じてください。
川(水)の汚れは目立ち、街(空気)の汚れが目立たないだけで、僕たちも自分の首を絞めています。
さかなクンは言いました。おかまっぽく。
どこか一部分だけを汚すことは、出来ないでしょ?って。
自分自身も汚れながら、その汚れに気付かずに、どぶ川を見て何かを想う。
そんなあなたを、さらに後ろから見つめてみましょう。どっぷりと汚れに浸かっています。
環境問題に、もっと取り組みたくなるでしょ?どぶ川だけ見てた、あの日より。
せっけんやめても、汚れませんよ。少なくとも、あなたの心は、今より汚れなくなるでしょう。
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