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週足チャートで【8月25日の週の相場まとめ】

Ciaoニコニコ


先週の相場を振り返りましょう。

先週の米市場で主要3指数はいずれも週足で小幅に下落しました。

8月の月足では堅調で、先週だけで見ると、日柄調整というか、やや調整局面と言う印象です。







前週末22日のジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の講演では利下げを再開する方針を示唆。市場では9月に利下げが始まるとの見方が多く、「関税は長期的なインフレを誘発する可能性がある」「金利が依然として引き締め的であるため、政策調整は正当化される可能性がある」などの発言で、9月の利下げを正当化しうるハト派的な姿勢との受け止めから利下げ期待が高まり、先週もFRBが9月に利下げをするとの見方は根強く相場を支えました。


先週注目されたエヌビディアの第2四半期(5-7月)決算では売上高と純利益がともに過去最高を更新。売上高は前年同期比56%増の467億4300万ドル、純利益は前年同月比59%増の264億2200万ドルでした。世界的な生成AIの開発競争で半導体への旺盛な需要が増えてデータセンター向けの半導体の需要などが好調、第3四半期(8-10月)の売上高は市場予想を上回っています。(しかも中国向け製品「H20」の出荷分は含めず。)

ただデータセンター部門でアナリストの予想を下回ったことや中国事業を巡る不透明感が嫌気され、株価は時間外で下落、週足でも下落しました。(毎回好決算が織り込まれすぎている印象です。)



経済指標を見てみると、2025年4-6月期の米実質GDP改定値は前期比年率3.3%増と、設備投資が上方修正されたことや貿易が寄与して速報値の3.0%増から上方修正。市場予想も上回りました。

(1-3月(第1四半期)には2022年以来のマイナス成長となっていましたがテクニカルリセッションも回避。)

週間の米新規失業保険申請件数が市場予想を下回ったことも支えとなり米経済の堅調さが確認できたとして買い材料となったよう。

29日発表の7月の米個人消費支出(PCE)物価指数は前月比0.2%上昇、食品とエネルギーを除くコア指数も前年比2.9%上昇とどちらも市場予想と同じ結果となりました。(コア指数はここ5カ月で最も高い伸び。)


26日にはFRBに対して繰り返し利下げを求めるトランプ米大統領が、FRB理事会のクック理事(任期は2038年まで)を住宅ローン契約を巡る不正疑惑を理由に解任すると明らかにしたことでFRBの独立性が脅かされるとの警戒感も。

トランプ米大統領がクックFRB理事の解任を表明していることに対してクック氏は28日に連邦裁判所に提訴したほか訴訟の間に解任措置を取ることを禁じる申し立ても提出、ロイター通信によると『法廷闘争は、「最終的に連邦最高裁に持ち込まれる可能性が高い」と指摘し、長期化する可能性に言及しています。』とのことです。

先週の日経平均株価は週足で85円18銭の上昇でしたが、週末の日経平均先物が590円下落しているので実質的には下落といえそうです。ドル円は横ばい、方向感がない状況が続いています。





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