【武士の一文(分)】 -4ページ目

【不満の考え方】 第115回

恋人との付き合いの中で必ず幾つか持つであろう
相手に対する不満叫び

「ここが嫌だ、あそこが嫌だパンチ!
「こうなってよ、ああなってよダウン

で、
その不満を言った事から喧嘩となり
別れるパターンは多いあせる


じゃあこの事について
女性視点で例を出して考えてみよっか。




例えば
付き合った男が、女々しい奴だったとする。

貴女は女々しい男が嫌いで辛抱ならずに
「あ~女々しいところが無ければ完璧なのにショック!なんとか直ってくれないかしらグー
という不満を持ち
「これは相手に言わなければひらめき電球
と思い立ったとする。

で、
「時間設けて、真面目に真剣にビシッと言おう。
真摯に伝えればきっと分かってくれるはず!アップ

考える貴女だったら
ちょいストップ!!!だ。


そんな
直撃攻撃をしてしまうから、破局がズドンとやってくる。



相手へ不満を持った時は、発想を少し変える事って凄く重要!!



例えば視点を変えて
こう考えてみるのはどうだろうか。

『女々しい男って本当にダメなのだろうか。
男として落第者なのだろうか』


女性の中には
そういう男を可愛いと感じる方も【いるはず】である。

つまりは、
『貴女がそういう男を好まないだけで、一概に相手を間違ってるとは否定出来ない話』
なのである。

そういった話を時間設けて真剣に話した場合、相手からすれば説教以外の何物でもなくなる。

しかも人格否定となるので、そりゃ相手もキレる。

「だったら女々しくない奴と付き合え!」
なんて吐かれて喧嘩となり、取替えしのつかない結果を招く事となる。



では
どうしたらいいか。

一緒に楽しく飲んでる時にでも
遠回しに伝えるのである。

「芸能人の◯◯、◯◯みたいなところがあるから女々しくて苦手なんだよなあ」
など、
他人話として
【相手に望む部分、変わって欲しい部分】
を伝えるのである。

そうする事で相手は
「あ、自分もそういうところあるから気をつけなくちゃ」
と、
気分を害する事なく考えるのである。


人は
自分事として言われた注意よりも、他人への注意から学ぶ事の方が多い。

自分への注意は、感情が邪魔をして吸収の妨げとなり易いからである。


俺は、
恋人に不満としての言葉は、ほとんど述べない。

遠回しに気づかせ学び修正していって欲しいからである。

それには長い目っていうものは必要。

そういう付き合いが、永く続くコツだと思う。

【プロパガンダ】 第114回

「俺自身の考えが俺にとって全てであるが故に

もし神が存在するならば、俺にとっての神は俺様だ


「なんだとコラッ!

てめえみたいな奴がいるから、この世は破滅に向かってんだ!」



この会話は

昔、某宗教勧誘を受けた時のものである。




当然、

「神は俺様だ」

と言ったのは俺であるにひひ(笑)


この一言で、

偉そうに活動ウンチク垂れてきた元チーマーのトップとかいう人物と

殴り合いになりそうになったのは言うまでもない(笑)




プロパガンダも結構だが、

俺には全く響かない。




そこの若い男だけで結成されたプロパガンダ集団に会わされたのだが

そこの1人の話で


「俺も宗教なんて信じてなかったんだけどさ。

当時俺は、高校留年ほぼ確定だったの。

でもそんな時にここの話を持ち込まれて神頼みって事で入信したんだよね。

そしたらさ、見事卒業できたんだよ

信じるしかないっしょ」



俺は失礼ながらも爆笑してしまった。


正に、

信じる者は救われる

である。


お賽銭箱に5円玉投げ入れての御願いが、

自身へのポジティブになる為の投げ掛けとは思わず

その瞬間だけ、どこぞの神に縋るというタイプである。


その彼は留年していたら、きっと脱会していたであろう。


しかし卒業出来てしまった事で

努力をせずとも報われる

という間違った教えを、この入信によって持ってしまったのである。



なんとも哀しきことかな(笑)




まあ、別にそういった事を否定はしない。

誰が何を信じ、何を糧にしようとも当人の自由である。


俺にも少なからず小さな思想はある。

しかしそれを誰かに理解させようとは思わない。



という事で

俺をくだらないものに巻き込むなよ

というところである。

【竜二】 第113回

任侠映画という物は、

何かこう現実味が感じられず敬遠している。


しかし

そんな中でも長渕剛主演の

ドラマ【とんぼ】

映画【オルゴール】

などは、人間臭さが感じられて好きだった。


まあそんな訳で

久し振りにオルゴール観たいなと思ってネット検索していたら

そこの類似として

【竜二】

という作品が引っ掛かった。


長渕剛の上記作品は

この【竜二】の影響を多分に受けているというコメントを発見。


興味を持ち購入して早速観たので、総評させて頂く。





【竜二】 

制作:1983年 主演:金子正次


この映画は

竜二という1人のチンピラの生き様や葛藤が、生々しく泥臭く描かれている作品である。



この竜二の生き方は

憧れを持てるほど、素晴らしいものではない。

決して格好の良いものでもない。


しかし

だからこそ、そこが良い。




進む道が例え間違いだとしても後悔はしない。

己の道は己が決める。

それが我が道。


という

実直であり不器用な男の人生の悲哀に、心を打たれた。




生きるという事は常に真剣であり、真っ直ぐでなければならない。


そういった作り手のメッセージがストレートに伝わってくるので、

自分を見失いそうな人には勇気を与える内容と言える。





そしてこの作品を語る上では、主人公の竜二を演じた

【金子正次(かねこまさつぐ)】

を外せない。




金子正次。

この作品に触れていない人は、この役者を知らないであろう。

それもそのはず、

代表作はこの1本だけであり、この1本によって伝説となった男である。



無名役者の金子正次が

自ら脚本を書き下ろし完全な自主制作で完成させた【竜二】だが、

今までにない仁侠映画だと高評価を受けて

自主制作としては異例の全国上映の大ヒットを飛ばし、ブルーリボン賞や新人賞を授与。


長渕剛のチンピラ作品などを観ても分かるように、この金子正次の影響を受けている人は多い。



そんな人の代表作が、何故一作だけなのか。

それは、

映画公開期間中の1983年11月6日

上映約1週間後に

胃癌性腹膜炎によって33歳の若さで他界してしまったからである。



撮影は痛みに耐えながら慣行し、試写会には這っていったほどだという。



そして

友人で最後に看取った松田優作も

同じようにガンに侵されながら撮影に挑み(ブラック・レイン)

奇しくも6年後の同日11月6日に亡くなっているという話は、有名である。



金子正次の

命を賭した迫力ある演技。

是非観てほしい





【侮るべからず】 第112回

男で

「俺は性欲があまり無いから、したくない」

という人がいる。


でもそれは

自分視点での考えである。



独り身ならば、その考えも全く問題ない。

しかし

女房や彼女がいる場合、本当にその考えでいいのだろうか?


女性の欲求

という部分を、置き去りにした視点ではないだろうか?




この思考の人は

行為に及んだとしても、大概自分よがりで事を済ませてしまう事が多い。


何故かと言うと

行為とは、

溜まった自分の欲求を吐き出す為にあるもの

だと思っているから。



もし相手を思い遣る気持ちがあるならば

相手が何を求めているのか理解しようとし、

快楽を与える事を考える。



性交渉とは

丸裸だけでなく、その人の人間性まで見えてしまう

重要な行為である。



侮るべからず。

男性よりも女性の方が、性の相性を気にしている。


性の相性=思い遣り

は少なからずある。


【ポジティブとは】 第111回

「ポジティブ思考でいなくちゃさ」

「ポジティブにいこうぜ」


物事を成す時や、失恋だの仕事の失敗だので落ち込んだ時などの励ましで

こんな言葉を周囲から言われた、言った人って少なからずいるであろう。



でもさ

「ポジティブにいこうぜ」

と簡潔に言われたところで、

「そうだよな」

と、

特にネガティブ思考の人は、簡単に思えるもんじゃない



そんな言葉1つで

「そうだ、ポジティブでいこう!」

と、

昔やっていた某CMの

「そうだ、京都へいこう」

みたいに簡単に思い立てるなら、最初っからポジティブでいるっちゅうの。



また、誰かを前向きにしてあげるようなアドバイスをしている人も

そもそも自分ですら

「実際、ポジティブの考え方ってなんだろか?」

って思いながら喋ってる人もいるであろう。



でも

仕事でも人付き合いでも、

他人をヤル気へと誘導するって、とっても大事だあよね。



っつう事で

ポジティブの考え方について、書いていくよん。






【例題1】


先ずは日本の国旗

『日の丸マーク』

を思い浮かべて欲しい。


浮かべた?


んじゃ、

今から10秒間目を瞑って、

その日の丸の事を一切思い浮かべないで。


よ~いスタート。




どうでっか?

全く日の丸マークを思い浮かべないでいられる人はいただろうか。





では次に、


あなたが今

『一番好きな人』

を思い浮かべて欲しい。


浮かべた?


んじゃ、

今から10秒間目を瞑って

今度は

一番好きな人の事を思い浮かべてくれ。


但しその際には①と同様に

日の丸の事は一切思い浮かべてはならない。


よ~いスタート。





どうでっか?


では、どちらが

日の丸マークの事を思い浮かべないでいられただろうか?







では次の話。


【例題2】


友人にお願いをして意中の人を誘ってもらい、3人で遊ぶ事となりました。


当日その友人から

「あの人はつまらない話をする人が一番苦手だから、そこ注意な」

と、言われました。



さあ

あなたが会話を得意としていなかった場合はどうするか?


きっと

プレッシャーを感じて、何を喋っていいか困惑しちゃう人もいるであろう。


そして喋ったとしても

友人に小声で

「つまらない話はするなって言ってるじゃん。しっかりしろ」

更に注意されたら


どうする?


もう、喋りかける事すら躊躇するかもしれないな。




では


当日友人から

「これから会う人は楽しそうに話をする人が好きだから、盛り上げていこうぜ」

と言われたらどうだろうか?


おっしゃ、頑張っちゃうよ~ん

と思うんじゃないだろうか。




上記の例題1と2に共通するのは

①と②どちらも

目的は同じだという事。


例題1は、日の丸を思いうかべるな

例題2は、楽しい話をしなさい


でも言い方1つで、

これだけ捉え方が大きく異なってしまうって事が分かるだろうか。





ようするに

1つの目的に対して

「××するな」

という下方視点ではなく、

「〇〇しよう」

という上方視点での

考え方、またはアドバイスが必要不可欠ってこと。


「~するな」

という言葉や思考が、行動を萎縮させてしまうって事だな。

それによってネガティブ思考ってものが生まれてしまう。





こんな話がある。



野球の監督が

「あのピッチャーは高めが得意で、お前らには打てない。絶対に高めに手を出すな」

と言ったとする。


するとどうなるか。

「高めに手を出しちゃいけない、高めに手を出しちゃいけない」

という負の考えが頭の中に渦巻く。


すると高めに手が出ちゃうんだこれが。


で、監督に激怒され

「だから、高めに手を出すなと言ってるだろうが!!!」

なんて言われようもんなら、

もう手すら出なくなり見逃し三振となる。


もうボロボロですな。


んじゃ名監督だったらなんと言うか。

「あのピッチャーは低めが狙い目だ。ガンガン低めを狙っていこう!」


この言い方1つで

士気も能力も結果も、大きく変わるって事だあね。